人狼物語 三日月国

75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】


【人】 甘言 イクリール

>>106 シトゥラ

「ええ、そうね。
 きっといつか、シトゥラが家族になりたいと思えるような
 そんなひとに会えること、願っているわ。」

やんわりとした拒絶には、気付いているのか、いないのか。
イクリールは、理屈はあまり重要視はしないけれど
決して考え無しにものを言う子どもではない。
だから、シトゥラに寄り添う事ができるのは自分ではないと
そう理解していた。

それで良いのだとも。

「『せんせい』たちだって、同じひとだもの。
 ちゃんとお話すれば、わかってくれることはあるはずよ。
 …ねえ、シトゥラ。卒業しても、遊びにこられるようだったら
 きっとまた、会いにきてね。約束よ」

イクリールは、大人も、噂も、森の外も
卒業も、忘却も、真実も。
何もかも、恐れる事はしない。
シトゥラとは、他の生徒達とは対照的に。

それは偏に、何もかもをただ知らないからなのだろうか?
イクリールは何も語らない。
ただ、幼い約束を、何処までもどうしようもなく優しい甘言を
微笑みに乗せて、謳うだけ。
(109) unforg00 2021/05/27(Thu) 4:13:15