人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【人】 清和

>>104 宵闇

「"そうはいくかよ。お前も道連れに決まってる"」

なんてな。と、あの頃の再演をしながら楽しそうに笑う。
こんな風に気安い仲になる前は、ささいな諍いを起こしていたものだ。

「俺は俺だよ。あの頃も、今もな。
 ふふ、全然変わらないように見えるんだな、お前には」

「へえ……なったんだな、本当に。
 流石だな、カケル。おめでとう」

ギターを鳴らす音、その余韻が消えるまでのわずかな時間。
少しだけ宵闇の姿が10年前のものと重なったように思えた。

わかりやすく驚いているようには見えない。
あなたが順調な人生を送れていることがとても嬉しいようだった。
ぱちぱち、と小さく拍手を送りながら祝賀会でも開こうか?
なんて、提案をしてみる。もう、酒が飲めない歳でもない。

「俺か? ……正義の味方」

はぐらかすような答え。
これも清和の変わらないと言えば、変わらないところで。
嘘か本当かはわからないようなことを言うのも相変わらずだが。
"イタい"と言われそうなことをサラっと言えるのも相変わらずだ。
(116) 2021/08/10(Tue) 2:33:50