人狼物語 三日月国

57 在りし日の記憶、邂逅に微睡み


【人】 三橋 夕凪   


   スタンレーさん、は、そういえば、
   ご出身、というか……
   私たちは、日本、という国にいたんですけど。


[そんなことを話しながら。
 だんだんと頭の中で、ひとつの仮説が
 まとまりつつあって。
 馬鹿馬鹿しくて、常軌を逸していて、
 普段なら口にさえしないような。]


   リクちゃん、スタンレーさん。
   あの、笑ってもいいんだけど。

   これ、これって、もしかして、
   異世界、転生、とかいうやつ、
   ─── じゃない、よねぇ……?


[言ってしまってから上目に二人の表情を伺う。
 いい年して何を言ってるんだ、とは自分でも
 思うんだけれど、どうにもそこから思考が
 離れてくれないから。]
 
(123) 2021/02/03(Wed) 15:08:28