人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【人】 学生 涼風

>>138 茜さん

「誰だっていくつになっても一つや二つ変わらないものがあるんだよきっと。茜さんはその元気な部分や明るい笑い声だったんだ。
 ふふ、ありがとう。この見た目はきっと母さんからの贈り物だから、ほったらかしにして汚したいとは思わないし最低限の手入れくらいならしているけど……きっと茜さんの方が詳しいよ。オシャレは女の子の嗜みなんだろ?」

 隣の芝生はなんとやら。人形みたいと時折言われる少年は、親しみある貴方の可愛さの方が少しだけ羨ましかったのはちょっとだけ内緒だ。

「勿論。勉強禁止と言われたから暇なんだ。遊ぼうよ茜さん」

 人形めいた顔の少年の表情に悪戯心がほんのちょっぴり乗せられる。

「君の考え事も気になるけど、今はぱあっと遊ぼう。どうせきっと考え事しようにも、周りがほうっておかないさ」

 抱える痛みがどんなものかは分からないけれど、少しでも紛れればいいと思ったから。
 少年は立ち上がって微笑んで、貴方の話に乗っかった。そのまま引っ張って賑やかな方へとぶん投げてやろうとさえも思いながら。
(150) 2021/08/12(Thu) 2:36:31