人狼物語 三日月国

57 在りし日の記憶、邂逅に微睡み


【人】 忘愛症候群 リク



   いもうと、


[ 即答は、出来なかった。
 だって私にとって、双子だって言う妹も
 知らない人、記憶にない人。

 どうしたらいいのだろう、私は。
 その時、一瞬迷子のような顔をしてしまったけれど
 ぐ、と息を飲み込んで。 ]


   ─── はい、元気です。
   ここには、来てるのかな、
   ……わからないんですけど。


[ 眉は上げられないままだけれど、にこりと笑う。
 彼女に慰められたように。

 心配をかけたいわけじゃないもの。
 優しい人達。
 ……幸せになってもらいたいと思う。 ]
 
(150) 2021/02/05(Fri) 15:56:40