人狼物語 三日月国

57 在りし日の記憶、邂逅に微睡み


【人】 元紅薔薇様 ユウナ


保健室はなかなか見つからない。
なんというか手持ち無沙汰なこの空気に耐えられず、
後ろからついてきてくれてるエロンボさんに声をかける。
振り返りたくないから、失礼かもしれないけどそのままで、


「エロンボさんはどんな世界からやってきたんですか?」


こんな自由な感じの人が刑事をやっている国。
私が住んでいる日本とは全然違う国。
生きるために生きている感じがする自分の人生。
生きるために生きなくてよくて、自由に夢を追っていた学生時代は遥か彼方。
エロンボさんはよくわからなくて、
わからないから怖いけど、でも自由な人だ。
ちょっとだけ、羨ましくもある、のかな。


「風通しがいいって、いいな、ってふと思って、
よかったら教えてくれませんか?」
(152) 2021/02/03(Wed) 19:51:36