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【人】 しあわせうさぎ 理恵[朝日を浴び終えて露天風呂に向かい、部屋の風呂とは違う気持ちよさ(意味深)に寛いでいると、フウタがいたずらをしかけてきた。 自分でも触ったことの無い場所(注:耳です)を舐められて、熱っぽくなる頭に困惑していると、不意にフウタに引っ張られた。水の中では意外と俊敏なのは、亀の特性なのか。 静かにしようとしていたのに耳を弄られて、矛盾に怒れば熱に浮いた瞳に射抜かれた>>19。 ……………… [返事もできぬままに見つめ返していると、タオル越しの腹に硬い感触が当たる。 まだ言葉が出てこぬうちに、弁解の言葉>>20を聞けば、長い沈黙の後に一度だけうなずいた。] そうじゃの…… [ここはまた湯が入るし。] (30) kumiwacake 2021/01/09(Sat) 20:57:45 |
【人】 しあわせうさぎ 理恵[けれど状況は変わらない。乱交グループが出ていく気配は無く、硬直が続く。股間の話じゃないです。 どうにも動けずにいると、はしゃいでいたメスの声が発情し始め、フウタがびくりと反応した。 先ほどまでいじられていた耳は、すっかり性能を取り戻し、岩陰に居てもなお彼らが何をしているのかさえ分かりそうだ。 理恵もああいう声を出してたんじゃろうか。 どんどん熱っぽくなる目から、視線が逸らせない。 抱きしめる手が、無遠慮に肌を這い回る様を想像してしまう。今まで何度もそうされたように。しかし今触れられたら静かにできる気はしなくて。 近づいた唇同士が触れ合うだけで、肌が、息が、震えだす。はぁ、と白く色づいた吐息は、離れたばかりの唇にかかったか。 その唇が動き、解決法>>21を言われれば──] え……嫌じゃ。 [兎、お湯怖い。] (31) kumiwacake 2021/01/09(Sat) 20:58:47 |
【人】 しあわせうさぎ 理恵[とはいえ他に方法も思いつかない。] 離すなよ? 絶対に離すなよ? もう離さんって言ったの理恵覚えてるからな? [何度も念押ししてから、きゅっと目を瞑ってフウタの首にかじりつく。 大きく深呼吸をしてから、しゅるしゅると縮み始めた。 兎の体では、もともと大きな温泉が更に広く、深く感じる。 しがみつくこともできぬ腕では、落とされたら溺れるしかないが、果たしてしっかりと支えられた。 ぶるぶる震えながら脱出し、野に、じゃなかった旅館に放たれた兎は、最速の人類よりもなお速い足で飛び出すと、大浴場の脱衣所へと向かう。 足元を駆け抜ける毛玉に人間は驚いたようだが、そう簡単には捕まらない。知らせを受けた従業員が捕獲道具を片手に脱衣所にやってきて、「うさぎを見かけませんでしたか?」と聞いてきたが、めちゃくちゃ息切れしながら「知らんの」と答えると、別の場所を探しに行った。]** (32) kumiwacake 2021/01/09(Sat) 20:59:30 |
【人】 ははうさぎ 理恵── ??? ── [病院に着くと、突然、呼吸ができなくなるほどの痛みが突き上げた。尻尾の付け根を鉄の棒で締め上げられるような痛みだった。出産を前にして、子宮が収縮を繰り返している。全身に汗が噴き出して、じっとしていられなかった。かといって、歩き回ることもできない。しばらくすると痛みが引いた。先ほどのは気のせいではないかと思えるほど、普通の状態に戻った。 一時間後、再び体の砕け散るような痛みに襲われた。強がる気持ちはどこかにいって、何度もフウタに助けを求めた。 あらゆることをフウタに押し付けてきたが、こればかりは変わってもらえない。メスが痛みにのたうち回り、命を懸けて子供を産んでいても、オスにできることは何もない。手を握って、腰を揉むのが精々で、その加減が悪いと言ってはぎゃんぎゃん怒った。 怒る相手がいないと、不安で気が狂いそうだった。 陣痛には波があった。はじめは一時間ほどの間隔で、痛みが押し寄せてくる。間隔はじだいに短くなり、痛みの度合いも強まっていく。子供が腹の内側で暴れているのが分かった。内側でぐるぐると動いていた。 痛みの波は頂点に達したのち、また引いていく。その繰り返しは永遠に続くように思えた。 涙をふくことも忘れるような疲労が全身を支配した。痛みと痛みの合間に意識がもうろうとして、眠りなのか気絶なのか分からない状態になった。短い夢を見たかと思えば、痛みの波がまた押し寄せてきて目が覚めた。 夢と現実の区別があいまいになり、自分が誰で、どこになるのかも分からなくなっていった。 とぎれとぎれになる意識の中で、腹の子に名前を与えた時の夢を繰り返し見た。] (33) kumiwacake 2021/01/09(Sat) 23:05:22 |
【人】 ははうさぎ 理恵[──腹が大きくなっても、子供の性別が分かっても、名前はなかなか決まらなかった。 名づけのヒントは無いかと、フウタと並んで文字の勉強をした。いままでうさぎ、かめ、とひらがなで書いていたが、漢字もあるらしい。 突然の胎動に、腹を抑えた。痛くは無いが、反射的にウッと声が出る。 まだ赤ん坊が跳ねているうちに、フウタの手を腹に当てた。最初の頃は自分以外が腹に触れると沈黙していたが、動くたびにフウタの手を腹に置いて、「お主の父ちゃんじゃぞ」と話しかけていれば、やがて父親の感触を覚えたらしい。フウタの手が当てられても、元気に主張するようになった。 目を閉じると、いつも想像する景色があった。フウタの大きな手に、赤ん坊が小さな手を合わせている。早く抱きしめさせてやりたかった。腹の中でもぞもぞと身じろぎする命が、どれだけ愛おしいか。あの大きな手に包まれると、どれだけ安心するか。二人に、お互いのことを教えたい。 そうして、この子の成長を見届けたい。自分の足で立ち、言葉を発するところを見たい。小さな目で見た世界を、拙い言葉でどのように表現するのだろうか。瑞々しい感性を通した世界は、どのように変化するのだろうか。 彼女のささやかな成長を、フウタと共に喜びたかった。] (34) kumiwacake 2021/01/09(Sat) 23:07:02 |
【人】 ははうさぎ 理恵最近、思うんじゃ…… 腹の中で育っているのは、時間そのものなんじゃないかと…… [開きっぱなしのノートを見ると、練習中の漢字が書かれていた。うさぎは兎、かめは亀。一つの漢字には様々な読み方があって、例えば兎は「ト」、亀は「キ」とも読むらしい。 兎。亀。二つの字をなぞる。その順番で読み上げる。同じ音でありながら違う意味を持つ言葉を、知っていた。] (35) kumiwacake 2021/01/09(Sat) 23:08:11 |
【人】 ははうさぎ 理恵[秋口から見ていた奇妙な夢は、ある時から変化するようになった。 フウタと手を繋いで歩いていると、小さな女の子が間に割り込んでくる。自分たちは笑って、その子を挟んで歩き出す。フウタは右手を、自分は左手をその子に差し出して。 他愛ないおしゃべりに夢中になっていると、やがて繋いでいた手が離れる。自分ばかりの歩みが速くなる。一か所にとどまることはできない。地面に向かって落ちていくのを止められないように。 行かないでくれ、という声に振り返ると、二つの影が並んでいる。子供はいつの間にか大きくなって、理恵とそう変わらない背丈になっていた。 霞むほど遠くなった二つの影を振り返って、ふっと口元をほころばせた。] どうせ二人とものろのろなんじゃろ。 ゆっくり来い。昼寝でもして待っててやる。 [腹の子は、いつも教えてくれた。 フウタと自分の時の流れが違っていても、いつか触れ合えぬほどにその差が開いてしまったとしても。自分たちは、確かに同じ時を分かち合ったのだと。]** (36) kumiwacake 2021/01/09(Sat) 23:09:14 |
【独】 ははうさぎ 理恵/* わーい褒めてもらえてうれち そろそろねる兎 飽きられる的な発想なるほど……それこそ頭になかった…… (-72) kumiwacake 2021/01/09(Sat) 23:27:46 |
【独】 ははうさぎ 理恵/* 初詣中に報告喜んでくれたのもうれちい あんま前半に妊娠報告すると煩悩スイッチ消えちゃうかなとか思った🤣 (-75) kumiwacake 2021/01/10(Sun) 0:32:04 |
【独】 ははうさぎ 理恵/* >>0:-0 うわぁ残してくれてありがとう、それなかったら最中にぼーっとするアホやんて後から気づいた >>0:-1 つい先走ったばかりに >>0:-7 >>0:-9>>0:-11えへへうれち >>1:-10 この肩書きいいよねぐっとくる >>0:20 これな遊べとしか言ってないのに 快楽の海 に引っ張り込むあたりやべぇよな……>>0:-18 >>0:-27 うわぁ光栄……自分で書いたくせにしんどくてあのへん読み返せない >>0:-19 🤣 >>0:-31 元村なしでこんなあっさり確定挿入せんわ🤣 >>0:-32 そのうち抜けるじゃろねぇーーーー「……お主時々びっくりするぐらい大雑把じゃの……」ってちょっとびっくりするシーン書きたかった(遅筆ゆえに以下略 しかし夢見るにきびさんに笑う🤣 >>0:-37 なにそれかわいい(かわいい >>-0:38 贈り物苦手、心の中の童貞が「喜んでもらえなかったらどうするんや!」って二の足踏むんよな >>0:-39 あぶねえぇ >>0:-41 光栄です(パクリ返す >>0:-44 うひひ🥰 >>0:-45 この灰でエピの喘ぎ声が一個増えた 途中まで (-76) kumiwacake 2021/01/10(Sun) 0:44:20 |
【独】 ははうさぎ 理恵/* ううううなんか朝からもらい泣きしてしまった…… ちょくちょくときちゃんに話しかけたり分娩してたせいか脳みそがマタニティモード入ってなんか名状し難い感動とか愛おしさがブワアアア溢れてるし あっなんも考えずに酒飲んじった、まあ無事に産まれるしいっか☆ って意識低い妊婦してごめんようう無事に産む…… (-83) kumiwacake 2021/01/10(Sun) 7:41:23 |
【独】 ははうさぎ 理恵/* 没収される〜 父ちゃん母ちゃん仲良しの方が子供も嬉しいじゃろ(兎理論 ぶっちゃけ鏡の前で腹膨らませてた時からにきびさんには妊娠バレてると思ってた (-86) kumiwacake 2021/01/10(Sun) 7:47:40 |
【人】 ははうさぎ 理恵[痛みの間隔が十分おきになり、やがて五分を切った。ずっと握り続けている手も、腰をさする感覚も、痛みのあまり認識できなくなった。フウタを呼ぶこともできなかった。 名前も、過去も、理恵としての自我さえ剥がれ落ちた。最後に残ったのは、産むという意志だけだった。そのためだけに自分の肉体が存在していた。 なまあたたかい水があふれ出した。液体は太ももを濡らし、敷かれたタオルに吸い込まれた。 痛みのありかたが変化した。子供が膜越しに頭で押し広げていたものが、直接になり、鋭い痛みとなった。子供がいつもいた場所を離れて、降りてこようとしていた。外におくりだすため、腹筋に力を入れて、いきんだ。 痛みに間隔がなくなり、肉体に存在し続けた。自分の意志ではコントロールできない力が体内にあった。自分の肉体から子供の出ようとする意志を感じた。母親はその摂理に従うしかなかった。降りてくる波に合わせ力を込めた。涙がずっと止まらなかった。 西日が窓から差し込んだ。初日の出が、初めてときを認識した日の景色が、幻の中にふっと浮かんだ。 来年は三人で見れるだろうか。 泣き声が、部屋の中に響いた。]* (53) kumiwacake 2021/01/10(Sun) 8:30:01 |
【独】 ははうさぎ 理恵/* わーんありがとうううまだ続くから寝ててくれ それで思い出したけど今日うちの母ちゃんの誕生日だわ連絡してこよ (-92) kumiwacake 2021/01/10(Sun) 9:00:13 |
【人】 ははうさぎ 理恵[お腹の上に赤ん坊が乗せられた。 生まれたばかりの子供は、兎にしても亀にしても大きすぎた。そのくせ人間にしては小さかった。 自分の力で動いていて、柔らかく、ぐにゃっとしていた。 最初は青かったが、少しずつ赤みがさしていった。 自分とフウタから血と肉を受け継ぎ、離れていった、一つの命だ。] 本当に、腹の中に子供がいたんじゃな…… [少しずつ大きく育っていく腹を持ちながら、元気に暴れまわる胎動を感じながら、一方でどこか冗談じゃないかと思う自分もいた。 赤ん坊は、芋虫のような腕と足を動かしていた。 虫眼鏡がないと見えないくらいの小さな爪が、指の一本一本の先に、確実についていた。 こんな細かいところまで気を抜かずに作られている。 何か、自分たちの認識できない大いなる存在を、我が子の小さな爪の中に見た。 腕の中の赤ん坊が、理恵の胸に頭をくっつけた。 倒れ込んだと言った方がいいかもしれない。 この頼りない命は、まだ自分の力で頭を支えることもできなかった。 心臓の音を聞いているのか、やがて泣き止んだ。 母乳をあげるために乳首を吸わせた。 赤ん坊の小さな口が、必死に吸い付いてきた。 何一つこの世界のことが分からなくても、生きようとしているのだ。 愛おしさがこみあげてきた。] (54) kumiwacake 2021/01/10(Sun) 9:20:22 |
【人】 ははうさぎ 理恵[満身の力を込めていた拳が、すっかり白く強張っていた。同じようにフウタの手も。 フウタは今までになく酷い顔をしていた。フウタを呼ぶ声はがらがらとかすれた。 彼の手も真っ白に血が通っておらず、出血の痕さえあった。 握力の無い自分が、万力でフウタの手を握り潰し、爪を食い込ませて傷つけていたことに、初めて気づいた。 フウタは、傷める腹を持たずして、共に出産していたのだと知った。] 撫でてやれ……お主の子じゃ。 [まだ感覚も無いだろう手を、小さな命へと導いた。 胸にあたたかいものがこみ上げるのを感じながら、大きな手が我が子に触れるのを、見つめていた。] (55) kumiwacake 2021/01/10(Sun) 9:25:20 |
【人】 ははうさぎ 理恵[いつか、フウタに話す日が来るだろうか。 まだ、ときを知るずっと前に、子供に忘れ形見としての役割を期待していたことを。 自分が、おばあちゃんが、フウタよりもずっと先に死んでしまっても、フウタの孤独を癒してくれる希望として、子供を望んでいたことを。 だけど、胸の中の小さな命が教えてくれた。 この子はそんなことのために産まれたんじゃない。 孤独を癒す力も持っているかもしれないが、そんなものはただのおまけだ。 理恵が、フウタが、そのほかの全ての命がそうであるように、ただ愛されるためだけに産まれてきたのだと。]* (56) kumiwacake 2021/01/10(Sun) 9:25:53 |
【独】 ははうさぎ 理恵/* なんか書いてるうちに脳みそがどんどんマタニティハイになっていく、世界がきらっきらや ときちゃんたんじょうおめでとううううううう(ば〜ぶぅ〜のメモ見ながら (-93) kumiwacake 2021/01/10(Sun) 9:29:36 |
【独】 ははうさぎ 理恵/* 仕事お疲れ様なのじゃ! 寒いからくっつかないと風邪ひく。 書きたいところはかけたから、あとはろる返しと枝葉の部分だなー (-96) kumiwacake 2021/01/10(Sun) 23:21:18 |
【秘】 父ちゃん亀 因幡 フウタ → ははうさぎ 理恵[理恵にだけ聴こえる様に愛を囁いて、 もう少しだけすりすりと甘えていた。 彼女が隣で生きていてくれる喜びを、伝える様に。**] (-104) nikibi 2021/01/11(Mon) 3:29:54 |
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