人狼物語 三日月国


42 【突発完全RP村】実になりてこそ、恋ひまさりけれ【誰歓】R18

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【人】 空腹な迷い人 レックス

[ 頭の痛さと、飢えの苦しさに
 フォークを落とせば、心配してくれる声が聞こえた。]

  だい、じょうぶです
  少し休めば、治まるんで……

[ チラチラと、瞳に紅を滲ませながら、
 フォークを拾って、皿に戻した。]

  残りは、後で……食べますね

[ 片手で皿を持って、小部屋へと歩いて行った。
 せっかく作ってくれたものだから、全部食べたくて。]
(94) 2020/09/13(Sun) 14:54:45

【人】 空腹な迷い人 レックス

― 個室 ―
  
[ 机の上にナポリタンの皿を置けば、
 掛けてくれた毛布にくるまって、丸まった。

 美味しそうな匂いから遠ざかって
 食べたい衝動が過ぎ去るのを待つ。

 あの子が嫌いな、鬼にはなりたくなから]
(95) 2020/09/13(Sun) 14:54:47

【人】 空腹な鬼 レックス

― 嫌いな鬼の話 ―

[ いつだったか、彼女に聞いた。]

  鬼と共存したいなんて、君は鬼が嫌いじゃないの?
  人間を喰うし、意味もなく殺すことだってある

  怖がったり、嫌ったりするものじゃない?

[ 白鬼なんかと一緒に旅をしているし、
 共存する道を探しているとかいうし、
 不思議そうにそう尋ねたんだ。

 そうしたら、彼女は泣き出しそうな顔で笑った。]

  『鬼は嫌いだよ、
   僕の大切なものを奪う"鬼"は、嫌い』


[ 大切なものを、きっと奪われたんだ。
 それなのに、なぜ共存を目指すのか不思議だった]
(96) 2020/09/13(Sun) 14:55:10

【人】 空腹な鬼 レックス

 
  『親も、養父も、大切な友だちも、
   みんな、みんな、"鬼"が奪っていった

   だから、僕は
奪う"鬼"は嫌い
だよ
   だけど、それは"人間"も同じだって、知ってるから

 
(97) 2020/09/13(Sun) 14:55:27

【人】 空腹な鬼 レックス

[ そう、人間も同じだ。
 人同士で殺し合うし、大事なものを奪い合う。

 人間の方が、恐ろしい時すらある。
 そんな話をぽつぽつと話してくれた。

 小さな頃に両親を、
鬼に殺されて、

 引き取ってくれた養父も、
鬼に殺されて、

 大切な友人も、
鬼に殺された

 ――友人は、それを受け入れてたようだが


 だが、人間を愛する鬼もいた。
 護ろうとする鬼もいた。

 人と同じだと、気づいたのだと
 大好きな女の子が、鬼と共に生きる道を選んだから
 自分も共存の道を探そうと思ったんだ。

 そんな話をしてくれた]

   君は変な子だね、いばらの道だ
   白鬼は気まぐれに付き合ってるのかもしれないし
   僕だって、暇つぶしで付き合ってるだけだし

[ 鬼は、人と同じように成長する者もいれば、
 白鬼の様に長生きなものもいる、
 見た目を変えることができるものだっている。

 自分だって、見た目は彼女と変わらないけど
 ずっとずっと年上だ。]
(98) 2020/09/13(Sun) 14:56:49

【人】 空腹な鬼 レックス

 
  『それでいいよ、やるって決めたんだ
   オーリャと約束したし、義父さんにも約束した』


[ いつも何を考えているかわからない黒い瞳が
 その話をした時だけは、キラキラと煌めていて
 すごく――綺麗だった。

 それから、彼女が大好きなオーリャという子に少し嫉妬した。

 その子のために、嫌いな鬼を受け入れようと決めて
 いばら道を歩むなんて……]
(99) 2020/09/13(Sun) 14:57:37

【人】 空腹な鬼 レックス

 
   …………僕も、なれるかな

[ 不安そうに、ぽつりと呟いた。
 俯いて、自分の掌を見つめた。

 今は綺麗だけど、この手はたくさんの命を奪ってきた。
 血の匂いは、消えはしない。]
(100) 2020/09/13(Sun) 14:58:21

【人】 空腹な鬼 レックス

 
  君が好きになれる"鬼"に、なりたいな
  
  『君なら、なれるよ……きっと』


[ いつも無表情な彼女が、笑った。
 花が咲くように、愛らしい笑顔だった。

  ――あぁ、好きだな


 どんなに辛くても、我慢しよう。
 そう、胸に誓った。――それでも、欲求には抗えなくて]
(101) 2020/09/13(Sun) 14:58:48

【人】 空腹な鬼 レックス

 
  
アァ、お腹が空いた
――ダメだよ

  
血が欲しい、肉を喰らいたい
――食べちゃダメ

 
  
もう食べてもいいよね
――それなら、僕を食べて


[ 彼女の首筋に、牙を突き立ててしまった。
 
 一滴、滴った血が唇に触れて、舌に触れて、
 
甘くて、美味しくて、
……でも、苦しかった。

 ほんの一滴、だけど、
 一滴でも口にしてはいけなかったものだった。]
(102) 2020/09/13(Sun) 14:59:46

【人】 空腹な鬼 レックス

 
  ごめん、なさい……ごめん、ゼノビア
  やっぱりダメなんだ……僕は、このままだと
  君を食べてしまう

[ だから、決めたんだ。
 
 とある町で聞いた噂。

 対価さえ払えば、
 どんな願いも叶えてくれる魔女

 
時の魔女 グロリア・ベアトリクス
に会いに行こうと]
(103) 2020/09/13(Sun) 15:00:15

【人】 空腹な鬼 レックス

  
  『ダメだよ、レックス
   魔女に願いを叶えてもらうなんて
   魔女に会いに行って、戻ってこれた人たちは
   ほとんどいないじゃないか。

   あそこにいったら、君は死んでしまう』
 
(104) 2020/09/13(Sun) 15:00:57

【人】 空腹な迷い人 レックス

[ 必死に止めてくれる彼女の声を振り切って、
 いくつもの街を通り過ぎ、あともう少しで辿り着ける。

 そんな時に、ここに来てしまった。
 でも、あの女の声が魔女ならば、噂は本当なのだ。

 どんな願いも叶えてくれる魔女は、実在する。]

  
生きて、帰ってみせる……

  
[ 飢えの苦しみ、もがきながら
 大好きなあの子の顔を思い出して、耐えていた。

 異形と人との恋物語
 悲恋となるか、それとも幸せなものとなるか。

 ずらりと並んだ本棚に、
 そんな物語の続きがあるかもしれない。**]
(105) 2020/09/13(Sun) 15:01:51

【人】   月森 瑛莉咲


 [ 元気にサンドイッチ食べてたわんこくんも
  死んじゃうだとか
  ここで死ぬとか言ったの、伝わったのか
  いつもよりぺろぺろが多いみたい。

  動物は直感でわかるっていうしね。

  ありがとうのかわりにふわ、と撫でたけれど
  眠気に抗うことは叶わなかったのです。 ]
(106) 2020/09/13(Sun) 19:01:54

【人】   月森 瑛莉咲


 [ 眠る前はあんなに苦しく締め付けられた心臓は
  今だから?
  ここだから?

  外で眠るなんてはじめてだったけれど
  簡単に力が抜けて、あっという間にすやぁの世界。

  白わんこくんのおかげかも知れないね。
  目がさめたらもいちど撫でてあげようか。 ]
(107) 2020/09/13(Sun) 19:02:42

【人】   月森 瑛莉咲




  [ 刹那、太陽に透ける淡色の黒髪。
      私は無意識に手を伸ばしてた ]
(108) 2020/09/13(Sun) 19:03:29

【人】   月森 瑛莉咲




 ……ぴぴぴぴ☆



 [ 無情にも告げられる時の音と
  私はしらねど人からわんこに戻った衝撃で
  ごつん☆とあたまをうつのです。いたた。

  身体を起こせば音が怖いのか
  てしてしわふわふするわんこくんが。 ]



  ふえ、ごめんねごめんね
  いま止めるよ


 [ ひとなでしてやって、
  ちょっぴりべたべたになったスマホを止める。


  一応、アラームしたのには理由がある。
  講義にでなきゃいけないからなんだ けど ]
(109) 2020/09/13(Sun) 19:04:40

【人】   月森 瑛莉咲



  ……今日は、いっしょに居てもいい?


    ……ダメだよね。
   かみさまの前でそんなサボり宣言なんて。


 [ 一日くらい、そんな言葉が過った。

  確かにここは大好きな場所で、
  かみさまと白わんこくんといられると

  とっても幸せな気持ちになるんだけれど
  今日の私はとってもとっても、おかしい。


  さっきまでの穏やかな心地は消え去って、
  
あの姿を瞳に、写しただけで


  ほら、また苦しいもの。
  ここにいると幸せだけど痛いもの ]
(110) 2020/09/13(Sun) 19:06:45

【人】   月森 瑛莉咲



  またね。


 [ 土を払って立ち上がる。

  振り返っちゃだめな気がしたから、
  いつも見送ってくれるわんこくんにも触れないで

  たぶんね、何かが起きでもしないかぎり
  そのまま私はチャリンコまで走ったと思う。 

  きっと、走れたよね。]
(111) 2020/09/13(Sun) 19:07:27

【人】   月森 瑛莉咲



[ かみさま、かみさま。

     かみさま、かみさま。


     頭のなかから離れてくれない
       涼やかなあの瞳は 誰なのでしょう?
     美しく靡く深紫は 一体。

  
  走る足元で、黄色の花が風に揺れてたけれど
  勢いを落としてやがて失速して。


  まだもう少し道は残ってるのに
  立ち止まってしまった。 ]
(112) 2020/09/13(Sun) 19:08:03

【人】   月森 瑛莉咲




  、、、


 [ きゅうと締め付けられるのに
  とっても苦しいのに、
    私は、あなたを呼ぶ術を知らないの。]

(113) 2020/09/13(Sun) 19:11:49


 [ 神にとって 名前とは

    とても大切なものだから。


  わたくしには あなた様の名を呼ぶことは 


  叶わなかった ]



【人】 環 由人


[ 秋の夜は、思っていたよりも寒い。
さっきまで火照っていた体が、
風にさらわれて熱ごと奪われていく。

徐々に頭がはっきりしていく。]



   バっ…カだなぁ……



[ どうせさらわれて消えるから、
小さな声で呟いて、自嘲するみたいな
笑みを浮かべた。
なにも持たずに飛び出したから、
コンビニには行けなくて、ぼんやりと
歩いていたら辿り着いたのは、
あの日彼を見つけた公園だった。]

 
(114) 2020/09/13(Sun) 19:16:41

【人】 環 由人



[ 外灯が照らす砂利がぼんやり、
浮かび上がるみたい。
なんとなくそちらに足を向けて───
あの日と同じブランコに腰かけたら、
鎖がまた、ぎぃ、と小さく音を立てた。

あの距離感が必要だったんじゃないのか。
ただ、一緒に飯を食って、
隣で眠るだけの関係でよかったんだろ。
それ以上を求めるつもりなんてなくて、
───ちがう、結局自分本位なんだ。

一度知ってしまった熱をまた
求めてしまいそうになるのが怖い。

期限が、すぐそこまで迫ってるのに、
今更関係を変えてしまうのが怖い。]

 
(115) 2020/09/13(Sun) 19:17:08

【人】 環 由人



[ ───離れたくないだとか、
ここにいてくれだとか、
そんなことを言える立場じゃない。

救われたのは───俺だったから。

結局コンビニには寄らずに、
しばらくぼんやりしたあと、
夜風の冷たさに震えが走ったから
自宅に帰った。

リビングにある背中に、唇を結ぶ。

声をかけてはいけない、きっと。
ごめんって声をかけそうになったから、
飲み込んだ。その意味を悟られることは
きっとないのだろうから。]

 
(116) 2020/09/13(Sun) 19:17:35

【人】 環 由人



[ ひとりぼっちでベッドに入った夜は、
やっぱり思った通り、寝られなかった。
朝起きたら寝不足で気分は悪いし、
なんだか頭は痛いし───散々で。
それでも店は開けなきゃいけないし、
接客もしなければいけない。
おばさま方には「顔色悪いわよ」と
言われてしまったけれど笑って誤魔化した。

それからも、ずっとWいつも通りWだ。
相変わらず美味いとはいわない男に
余り物の処理を手伝わせて。
あの日のことには触れないまま。
ただ一つ変わったのは、あの日からずっと、
狭いベッドの右側をあけたままひとり、
丸まって眠るようになったことだけ。]

 
(117) 2020/09/13(Sun) 19:18:14

【人】 環 由人



[ 季節が変わっていく。

白菜と鳥もも肉とジャガイモのクリーム煮
ベビーほたてのしょうゆ炊き込みご飯
鮭のちゃんちゃん焼き
大根とえのきの肉巻き照り焼き
とうふのあんかけそぼろ
かぶと鶏団子のとろとろ中華スープ
ごぼうとにんじんのサラダ
ピリ辛ネギチャーチュー
レンコン入りしゃきしゃきつくね

ほかほかあったかい料理に変わる
惣菜のラインナップとは裏腹に、
どこかぎこちなくなってしまったけれど、
それでも旅行は楽しみだった。

───いつあの茶封筒の話を
切り出されるのだろうかと、
半ば生殺しのような気持ちは
拭えないままだが。]

 
(118) 2020/09/13(Sun) 19:18:41

【人】 環 由人



[ 海外用のでかいスーツケースは
さすがに邪魔だなと思ったから、
小さなボストンバッグに詰めた、
いつもの服や下着。
チケット類は忘れないように
手持ちの鞄に詰めた。

出発前夜。
またいつもと同じほうじ茶をいれる。
なんとなく、本を読むのはやめて、
彼が食べている様子を見ていた。

別に意味はない。ただ、見たかっただけ。

だから、なにを聞かれたって「別に」と
しか答えることはしないだろう。

空になった器を片して、
今日もまた、あのベッドの左側で眠る。]

 
(119) 2020/09/13(Sun) 19:19:24

【人】 環 由人






[ 新千歳空港までは1時間30分。
最大で350トンにもなるという
人と貨物を乗せた金属の塊は、
白い雲を抜け、青い空を横切って
北の大地に降り立った。

光の差し込む近未来的な建物に、
「おお」と小さく声を漏らして。
予約していたレンタカーを借りに
受付のカウンターまで向かう。

借りるのはブルーのエコカー。
陽の光をうけてきらりと光った車体に、
荷物を詰め込んで、運転席のドアを開いた。
体を滑り込ませて、扉を閉め、
シートベルトをして、エンジンをかけた。

ナビを操作する。]
 
(120) 2020/09/13(Sun) 19:20:11

【人】 環 由人





   ───チーズ食いにいかない?



[ そう提案するのは、ガイドブックの
付箋の一つ、富良野のチーズ工房。
ピザが美味いというその場所に
いくのはどうかと。]*
 
(121) 2020/09/13(Sun) 19:20:25

【人】   月森 瑛莉咲


  

  ―――。



 [ 死んじゃいそう。
  再び足を踏み出すのは そう時間はかからない。


  そのはず。

  何かに再び、足を止められる様な事でも

  ない限り**]


  

  
  
(122) 2020/09/13(Sun) 19:23:32