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【人】 一匹狼 “楓”[バスルームから出てみると、彼女の姿は無かった。 それを気には留めずにキッチンで水をグラス一杯飲み干して、再び螺旋階段に向かう。 2階ホールに出てみると、ソファに沈む彼女の姿があった。>>389 よく見ると眠りに落ちかけているようで] 椿、寝るならベッドにしとけよ。 [起こすつもりで、少しだけ声を張った。 彼女にとっては聞き慣れた声音であろう。大勢相手に重要なことを話そうとすれば、どうしてもそういう声になる。 彼女に声をかけた後、彼はまっすぐにベッドに向かった。 >>121自分の荷物が脇に置いてある、一番出入り口から遠いベッドだ] (391) 2023/03/03(Fri) 22:51:30 |
【人】 一匹狼 “楓”[眠りに落ちかけていた彼女をベッドへ運んだ後、中央のひとつを開けて端のベッドに潜り込んでから、彼はずっと微睡みの内にあった。 夢を見続けていたのだ。ごく浅い眠りの中で。 あの日在り方を変えてからずっと続く悪夢を。>>2 もっとも、正しくは“悪夢”ではないのだろう。 いつかは必ず現実になると確信の持てることだから。 必死に先送りにしているに過ぎない。 そういう意味では予知夢にも近いものだ。 そんな状態だったから、彼女が目を覚まし部屋から抜け出る気配とほんの僅かな物音で、彼の意識は自然と現実に戻った。>>426 眠りに落ちていたなら絶対に気付かないような小さな音だったけれど。 まだ朝と呼ぶには少し早い時間。 だからといって呼び止めるようなことはない。 背を向けたまま彼女の気配が遠退いていくのを感じ続け、どこにいるか見当がつかなくなってから、やっと小さく息を吐いた。 室内に人の気配が無くなった今、ようやく落ち着いて眠れるだろう。ごく僅かな時間であったとしても]* (431) 2023/03/04(Sat) 11:18:59 |
【人】 一匹狼 “楓”[階下に降りてまず顔を洗い、ふと、鏡を眺めた。 鏡の中にいる自分は、昨日と変わりなく見える。 変わったとするなら、それは── 指を伸ばして静かにその輪郭をなぞり、すぐに掌で痕跡を拭い消した。] (444) 2023/03/04(Sat) 14:48:43 |
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