人狼物語 三日月国


99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】

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【置】 愛玩用 ドゥーガル

そうして不出来な男は食堂に出たら、親友の元へ駆け寄った。

綺麗な重さが似合う子が、相容れないものではない存在が
仮に初期化されていたように見えたとしても普段通りだ。

おはようのキスを強請って、髪を梳く。
あの時とそっくりそのままの言葉を囀って、髪飾りを贈ろう。

草原の色とよく似た、綺麗な髪の尾を飾ろうじゃないか。

あの子がどんな反応を返したとしてもこれはただの独り善がり。
一方通行にも程がある行いだ。
それは十分過ぎる程に分かっているから、何だって構いやしない。

ただその後に一言

「友達の君を必ず迎えに行くよ」

そんな事も、告げたのかもしれないな。

全ては相手任せ。未来任せ。反応次第。
未定に未定、不安定を重ねた、
電子データのように曖昧に揺らぐものでしかない。

―― いずれにしても此処から追い出されるまで、不出来な男は
ぼんやりと普段通り食堂で過ごし、微笑んでいたのだろう。
(L9) 2021/10/15(Fri) 20:55:30
公開: 2021/10/15(Fri) 21:00:00