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【人】 空虚 タチバナ[きっと、彼にとって深い意味はないのだろう。 些細なことなのか、当たり前のことなのか。 もし彼が不思議そうな顔をするのなら、 少しずつ話をするつもりだ。 まだ、怖いけれど。ずっと怖ろしいけれど。 過去の私の欠片と彼の手で生まれた私の話を。 準備も何もできない今を望んだ自身に 彼はどんな反応を見せただろうか。 そんな彼におずおずと欲しい物があると告げる。] (49) 2022/08/16(Tue) 20:26:49 |
【人】 空虚 タチバナ[時を離したばかりの結なら 今日≠ェまだ分かるのではと思ったと告げる。 現実とはく離したこの場所で、 いつまで正しい時間を認識できるだろうとも。] 結のこと、いっぱい覚えていたいの。 [結の誕生日。クリスマスイブ。 その日がまだ先であることは彼の言葉から理解した。 いつ死んだかも何年経ったかも覚えていないのは、 眠ることもなく特別な一日もなく、 一人きり空虚に過ごしてきたからだろう。 だからこそ一日だって忘却に奪わせるつもりはない。 全部ほしい。すべてを知りたい。 彼に向ける執着は彼の持つ探求心に少し似ていた。] (50) 2022/08/16(Tue) 20:28:49 |
【人】 空虚 タチバナ[手を繋いで、闇を絡めて、縛って。 それでいて様子を伺う視線を見せる矛盾した行動。 彼は私の願いを許してくれただろうか。 もし願いが叶うのなら、今日は二人でペンを取ろう。 テーブルに広げて、狭ければ床でもいい。 子どもみたいに膝をついて、顔を見合わせて。 私も話したんだから、と結の話も聞こうとする。 彼にとって人生が希薄だったことは知っているから 無理やり思い出を絞り出させることはしない。 しかし彼の病状を聞くことくらいはできただろうか。 与えられた余命についても。 もし内緒にしたければ心に秘めていてもいい。 そうでなくともカレンダーは空白塗れだ。 それは歪な二人が永遠で埋めていく余白にすぎない。]* (52) 2022/08/16(Tue) 20:30:49 |
【人】 勢喜 光樹[近くに居たい。一緒に住みたい。 己になんの後ろめたさもなかったならば、 強く頷けただろうし、躊躇う事だってなかった。 それは、遠慮とは違う。 前へ進もうとしているお前を阻みたくなかった。 己が要因で、蔭りが生じてしまう事に抵抗があった。 自責の念に駆られながら、苦しんで、涙して。 弱くて、優しい。その姿と心を知っているから…。 これからは、光の下で生きて欲しい。 だがその願いはきっと、己のエゴなのかもしれない。] (53) 2022/08/16(Tue) 21:18:57 |
【人】 勢喜 光樹………隆史。 [きっぱりと言い放った>>41 お前の言葉が、苦悩していた己の心を 吹きすさんで行くような心地。 自ずと、笑みが零れる。 続く言葉が、想いが。 もう、あんなに躊躇っていた己が 馬鹿らしく感じる程に、眩しいと思った。] ありがとう。 お前は………強くなったな。 [少しずつ、隆史の中で何かが変わっていっている。 泣いてばかりいた、あの時のお前とはもう違う。 そのひたむきで真っ直ぐな気持ちが。 伸ばされた、掌が。 不安も恐れも、何もかもが払拭されていくようで 伸ばされた手に、そっと。己の掌を重ねる。 その想いが同じである事を、示すように。] (54) 2022/08/16(Tue) 21:19:41 |
【人】 勢喜 光樹………一緒に、暮らそう。 [お前の我儘は、己にとっての切望。 もう、躊躇わない。] 聞いて欲しい。 俺の………全てを。 [過去と告白。 その全てを、お前にだけは話しておきたいから。 己の傍に居れば、平和には暮らせないだろう。 知ってしまえば、後戻りは出来ないだろう。 それでも、俺は ──── もう、決めたから。] (55) 2022/08/16(Tue) 21:29:02 |
【人】 四谷 隆史 強くなったってわけじゃないと思います、よ? ……もう後悔するようなことはしたくないだけっす。 [俺にとっての一番は、貴方だから。 世間体?噂?不確定な未来? そんなもので貴方を手放してなるものか とことん利己的な独占欲と執着を腹の中に飼いながら その笑顔が向けられるのはこれからはずっと俺だけであればいい ねぇ光樹。もしも光の下が暮らしやすいのだとしても 君がいないと意味がないんだ。 貴方がいない世界なら、前なんてUターンして 喜んで過去に向かって走っていこう 泣いてばかりの己なら貴方が慮って躊躇ってしまうのなら 強くなりたい。俺が手を伸ばして 今度は躊躇いごと貴方を掴んでみせるのだ] (56) 2022/08/16(Tue) 22:07:13 |
【人】 四谷 隆史[重なった手をぎゅ、と握って慈しむ 過去の貴方を抱きしめられたらよかったのに その時傷ついていた、貴方ごと 今の貴方を抱きしめたい衝動に駆られた] とりあえず警察が捕まえにきたら 消火器でぶん殴りましょう! [それでどこまでも一緒に逃げましょうね。 と、言う己は、貴方を手放す気は一生ないんだよと 強い決意を言葉にせずに、貴方との未来を語る] (57) 2022/08/16(Tue) 22:09:15 |
【人】 千早 結[軽く身支度を整えながら部屋のものを扱いながら、きみとぼくのコーヒーを淹れよう。 コーヒーが苦手なようなら温かいお茶か紅茶が選べるようにどれがいい?と備え付けのティーパックを見せるだろう。 >>44まるで季節も天候も時間ですらもてんでばらばらな不思議な世界だけれど、きみと過ごす新しい世界なのだと思えば心が躍る。 ここで長く過ごしてきたきみにとっては、はじめのうちだけだと笑われるかもしれないけれど。そう考えていると、きみの生まれた日はいつなのだろうとふと口にしていた>>25 エアコンを調整しコーヒーを淹れるまでのぼくの行動を、じっと見つめているきみの瞳がきょとんと瞬くのがまた愛らしい>>45] (60) 2022/08/16(Tue) 22:57:50 |
【人】 千早 結深い意味はないんだけれど なにかを楽しみにしたり、 きみにしてあげたいものを考えたり 一緒にすごす日々にひとつひとつ 大切な思い出を作って行きたくて・・・わ、 ごめ、・・・? [他意のない思いつきだったので、きみがしばらく何かを考えている仕草に言葉を付け足していたら>>46 いやなことを思い出したのか、苦しい気持ちを思い出させてしまったのか。ぴたりときみが背にくっつくものだから、驚きよりも謝辞の言葉が漏れたのだけれど] え───、うん ? [今日。そう呟いたきみの一言目には、タイミングが良かったなって少し驚いて 今日がいい。そう呟いたきみの二言目に、 きみの言葉の意味を理解する。 過去を思い出させてしまった事を謝ろうかと僅かに逡巡したものの、過ぎ去った傷に許しを求めるのはちがう気がした それに・・・] (61) 2022/08/16(Tue) 22:58:16 |
【人】 千早 結ふふ・・・うん、ぼくもそう思う え〜どうしよう、プレゼント! [聡いきみには、「偶然だね」なんて惚けてもぼくの考えなんてすぐに見透かされてしまうだろうから。今日「がいい」と口にした意味に、ぼくもそう思うのだと同意を返した。 だってきみの未練や恨み、執着や怒りや生を諦めた理由、それらの全てが、ぼくのものになったのだから。 きみがいまこの世界に生まれた今日を>>-122 二人の記念日第1号にしたいと思った] [きみを縛る過去のことをいまは聞くことはしない。なにより未だきみを怯えさせる枷の深さに仄暗い嫉妬心が沸くから。 きみと笑って、共に怒って、分かち合って話せる日がくる事を今は願うくらい(でも、もしかしたら、ぼくの性格上、きみの家族に腹いせの呪いを送ってしまうかもしれないけれど>>0:40)」 (62) 2022/08/16(Tue) 22:58:45 |
【人】 千早 結これを飲んだら購買に行ってみよう コピー機もたしかあるはず [湯気のたつカップを二つテーブルに置く きみには味がないものかもしれないけれど 繰り返すうちにきっと二人のルーティンになると思って。 ここに来た日は、確か8月の盆前だったが 正直に言えば日にちや時間に執着はないのだ ないのだけれど] おはようを言って、二人でカレンダーを捲ろう ここに時間はないみたいだから ぼくたちの「刻」を二人で進めよう [>>2:114この世界を作り出す恩讐の力には抗えないけれど、 外の明かりや季節ではなく 時を刻む針にでもなく 闇に囚われ暗闇を彷徨うのではなく 「確か」なものは ぼくたち自身の中にあればいいのだと笑って]* (64) 2022/08/16(Tue) 23:14:31 |
【人】 千早 結──別の世界の話── いまでも・・・ どこかに居るような気はするんです [夏のある日を境に消えた、とある大学生の行方不明者届けが受理された後の話。年間大凡8万人の失踪届が受理される国の茶飯事である。 GPSの痕跡はとある廃病院が最後になっており、重なる過去の事件同様捜索隊が入ったのだが失踪者本人は元より、端末の他消息、彼の痕跡すら発見する事は叶わなかった。 地元では有名な心霊スポットとして実しやかながらには知られている。母親が言うには元々変わり者な一面もあった為そのような場所に赴く事に否定は無いという。 また付近の公道に駐車されていた原動機付自転車の発見から廃病院または付近での失踪の可能性が高いと判断されただろう] (67) 2022/08/17(Wed) 3:14:54 |
【人】 千早 結病気の事も、なにも言わなかった・・・ あまり本心を口にしない子だったと、思います そうさせていたのは、私かもしれません・・・ 私も好きに生きてきてしまいましたから あの子を責める気持ちも・・・ 問い詰めるつもりも・・・ありません・・・ ただ、 ただ、どこかで、自分の気持ちに素直に、 いきて・・・、いる事を願っています・・・ [失踪前最後に面識のあった研究室の同級や、画廊のオーナーからの供述により、病の告知による自殺または失踪を動機とされた。今も莫大な行方不明者リストの中に眠っている]** (68) 2022/08/17(Wed) 3:16:32 |
【人】 空虚 タチバナ[いつもと変わらない彼の前向きな言葉。 いつもと同じ、他愛のない穏やかな構想。 少しずつ、彼とのいつもが増えていくのが分かる。 でも、今はそういうことじゃなくて。 急に背中へくっつかれて驚く声が降る>>61。 その後に聞こえたのは同意の言葉だった>>62。 顔を上げると、いつも通りの彼がいた。 ただ、気のせいかもしれないけれど、 瞳に欲望が小さな炎のようにちらついた気がした。 彼の欲はすべて私のもので、だから、炎も私の。 気のせいだとしてもそれがどうにも嬉しくて、 死んでようやく"生まれた"今日に浮足立って、 素直に願いを口にできたんだと思う>>L7。]* (73) 2022/08/17(Wed) 6:03:26 |
【人】 空虚 タチバナ何だか子どもに戻ったみたい。 [色鉛筆なんて大きくなってから触った記憶がない。 あの子たちもこういう物を喜ぶのだろうか、なんて。 すっかり結に影響された思考が ままごとをした幼い子を思い出させた>>1:87。] んー……あれ? え、わぁ。 結って線引くの上手だね。 [真っ白なコピー用紙にガイド線なんて存在しない。 定規があればそちらも拝借していただろうが、 なかった時はケースや他の物を利用するしかない。 どちらだったとしても、 結はきっと器用に線を引いたのではないだろうか。] 少なくとも……私よりは。 [彼の引いた線に比べ、線が歪んでいるのは確かだ。 ほんの少しだけ悔しそうにしながらも、 二人で刻≠描く作業は一瞬、 この地とこの身に宿る業さえも忘れさせてくれた。] (75) 2022/08/17(Wed) 6:04:39 |
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