人狼物語 三日月国


45 【R18】雲を泳ぐラッコ

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視点:


[ちがうよ。
ちがうよ。


 私たちの「金の輪を分かつ」は、
 例えば休みの日にあちこちお店を回って、
 可愛いカフェで、フラミンゴのマドラーに
 きゃあきゃあ騒いで、一休みして。
 差し交した手を、
影だけじゃなく
仲良くつないで。
 そういう日々を過ごして、千歳を契って……

 そうやって、死にたい。
 
 私たちの「金の輪を分かつ」って、そういうこと。]

【人】 アクスル

 
[身軽に近寄って来てくれる彼が
 可愛くて仕方なくて
 眼差しには隠すつもりもない愛おしさが滲む。

 有象無象……、出待ちのパパラッチが
 カメラを手にしようとも
 彼のことしか見えていない。

 曖昧な頷きは>>40、空白の期間に
 体調を崩すことがあったのかと気にかかるが……、
 僕だけが拾えたお強請りを前に、霧散してしまう。]
 
(41) 2020/10/10(Sat) 17:17:27

【人】 アクスル

 
[けれど、ここではダメだ。
 こんな場所では完璧じゃない。

 彼の言う通り場所を移ってから――、
 それと、用事を済ませてからだ。]


   
……、少しだけ我慢してね



[公の場に相応しくない色を帯びた瞳を
 サングラスで覆った。
 我慢、をするのは果たしてどちらだろう。]
 
(42) 2020/10/10(Sat) 17:17:35

【人】 アクスル

 


   じゃあ、その子も連れて行こうか


[彼の後方に置き忘れられたスーツケース>>39を指して
 くすくすと笑いながら空港を後にした。*]
 
(43) 2020/10/10(Sat) 17:17:46

【人】 アクスル

 
[1時間と2分の距離。
 排気ガスを吐き出さない車が走った。

 自分で運転を出来たなら
 車内で少しくらい触れ合えたのかも知れないけど
 運転の免許は取ったきり
 身分証明書としてしか役に立っていない……。
 今日を彼の命日にするのは大問題なので
 普段通り運転手を頼んであった。

 せめてと、車内では後部座席で並んで座り
 黒い蝶柄の手袋を外した素手で彼の手を握っていた。

 ……かえって、もっと触れて欲しくなったけれど
 離すことなんかできなかった。]
 
(44) 2020/10/10(Sat) 18:39:45

【人】 アクスル

 
[窓の外の風景は都会的なものから
 自然が目立つものへと変化していき

 軈て車は、森の中に聳える古城の門を潜り
 敷地内で停止した。

 会社も家も、先代のものだ。
 気に入っているけれど、自分は引き継いだだけ。]
 
(45) 2020/10/10(Sat) 18:39:51

【人】 アクスル

 
[治人が嫌がらないようなら
 中から出てきた使用人達に荷物を託してから
 繋いだままの手を引いていく。

 案内する先は、地下室だ。]


   逢わせたい人が居るって言ったでしょう
   ……これまで誰も紹介したことがないから
         少し緊張するなぁ……


[暗い階段を降り、
 静脈、虹彩、厳重な認証を経て扉が開く。
 部屋の中からは冷気と、強い花の芳香が漏れ出てて]
 
(46) 2020/10/10(Sat) 18:40:07

【人】 アクスル

 
[二つある寝台のうち一つの上に
 ドレスを着て横たわる姿がある。

 僕と同じ金色の髪は抜け落ちたものを集めて
 ウィッグにして被せたものだ。
 ぴくりとも動かぬ肌は青白い。]


   ……彼女が僕の母だよ


[見かけの美しさにのみ囚われて生き、
 そして息子の手で永遠を得た哀しき女性。

 空いている方の寝台に眠ることは
 僕自身の願いではなかった……、彼女の願いだ。
 そしてもう僕は、望んでいない。]
 
(47) 2020/10/10(Sat) 18:41:02

【人】 アクスル

 

   ……母さん、紹介するよ
   日本から来てくれたHerr 在原治人
      ......Er ist mir lieb und teuer.


[大切な人だと伝える仕草には、照れが混じった。
 母の理想とは異なる道を選んだ僕を、
 どうか、許して欲しい。**]
 
(48) 2020/10/10(Sat) 18:41:19

【人】 アクスル

 
[Wその子Wに譲るんじゃあなくて>>66
 彼自身の手を取りたいのは山々だったけれど
 
だって僕は、その掌が大好きなのだから


 折角彼が人目を気にして
恐らくは僕を気遣って

 声を潜めてくれているんだから>>40
 僕が台無しにしてはいけない。]


   ……、……


[Wその子Wがごろごろと反対側をついてきて>>66
 ともすれば、腕同士が擦れ合う位置。
 車内まで我慢した僕は、偉いと思う。]
 
(70) 2020/10/12(Mon) 10:24:51

【人】 アクスル

 
[黒レースの手袋を外して手を伸ばせば
 服従の証の首輪の如く毎日つけている
 枷近くの肌を、彼の体温が撫ぜる。>>67



   ……っ、……、……うれしい? よかった



[確認のように触れられただけでも
 ぞくぞくと悪寒のようなナニカが走って
 吐息が漏れてしまう。

 どうして彼ってこんなに気持ちが良いんだろう。

 誤魔化すように掠れた声の確認をして
 握られた手を指を絡めて強く握った。

 少なくとも滞在してくれている間
     この手は、僕だけのものだ。]
 
(71) 2020/10/12(Mon) 10:25:21

【人】 アクスル

 
[カラダが熱くて、暑くて
 冷房を強くして貰うか悩んだが
 心地の悪いものじゃなかったから
 そのままに。]


   ……本当?
   過ごしやすかったなら良かった


[子供みたいに語る治人の可愛さに>>68
 聴いているこちらはどうにかなりそうだ。

 実際の幼少の頃はどんな子だったのだろう?
 想像をしているうちに
 見慣れた門が視界に入ってきた。
 これはまた後で訊ねることにしよう────。**]
 
(72) 2020/10/12(Mon) 10:25:44