人狼物語 三日月国


185 【半突発R-18】La Costa in inverno【飛び入り募集】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【人】 「怪人」 ファントム

ーーそうして、随分と時が経ち。

すっかり忘れていた薬を飲んだ事で、カラス頭の謎の怪物がラ・コスタ中で歌い騒いだ事は、また別の話になる。
(162) 2022/11/22(Tue) 15:19:11
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。
(a34) 2022/11/22(Tue) 15:31:50

「怪人」 ファントムは、メモを貼った。
(a35) 2022/11/22(Tue) 15:32:47

「怪人」 ファントムは、メモを貼った。
(a36) 2022/11/22(Tue) 15:33:52

【人】 大富豪 シメオン

─ かつてのこと ─

[男の『美』に対する執着は並外れていた。
価値を認めたもの、可能性を秘めたるもの。
その何もかもを欲した。
人を裏切ることも辞さず、たとえ友が愛した人でさえも手に入れた。

それほど『美』に執着した男であったが、それが手に入らないと知るや冷酷なまでの仕打ちを与えた。手に入らぬ『美』など消えてしまえと言わんばかりに。
機会を奪われた者、ここから追われた者、そして────

ある日、男はとある歌姫に執心していた。
彼女の歌は可能性に満ちていて、男にとってその声は天の御使いもかくやと思われた。

だが、彼女は男のものになることを拒んだ。
男の在り方を否定し、男の『美』への執着を否定した。

それから彼女の姿を見たものはいない。
そしてもう一人、表舞台から消えた者がいたが、男がそれを知ることはなかった。**]
(163) 2022/11/22(Tue) 17:38:15
大富豪 シメオンは、メモを貼った。
(a37) 2022/11/22(Tue) 17:39:08

【人】 影街の魔女 ブランシュ

ー影街 「ヴンダーカマー」ー

「あら。あなたでしたか。久しいですね。」

気さくに店内に入ってきたリュディガー>>150に、いつもの様子で何気なく返す。
そういう人間は、そんなに多くはないものだ。
魔女は、侮られることは殊の外嫌うが、親しげな振る舞い自体はそう嫌いなわけでもなかった。

「スカリー…ああ、スカリオーネさんですね。
その人が何か……?

ふむ。ふむ………んっ?」

何かと思い話を聞きながら、徐々に不可解そうな顔になる。
少し考えつつ口を開いた。

(164) 2022/11/22(Tue) 17:46:40

【人】 影街の魔女 ブランシュ

「ありますよ、施術の予定。というか、少し前に予約を取りました。
まあ、見られて困ることは(少なくとも私は)ありませんが…

ええと。それ、私に何かメリットあります?
いえ、あなたの後学のためなのはわかりますけどね。
私にも得がないと。それが道理でしょう。

それともなんです、私にもあなたが施術されるところを見せていただけるとでも?」

それについてはあまり期待しているわけでもないが、とにかく何かしら交換条件を求めるように、そう告げた*
(165) 2022/11/22(Tue) 17:47:00

【人】 奏者 イルムヒルト

─ Bar passion ─

[己の才は、幾ら己が己自身を信じていても
中々殻を破ることはできなかった。

しかし今日、卵の殻をつつく指によって
自ら出ようとする執念によって一旦の結実を迎えた美は
其れでは足りぬと、未だ産毛を生えそろわぬままに
或いは殻を破ったことで更なる飛躍を為さんとして
音は、今この場のすべてを支配する

到りても、それは道半ば。自分の音には未だ
無限の可能性を孕むことを、奏でる指が最前列の観客に
確かに、伝えている

観客の欲を掻き立てるような音の中に
鮮烈に魅了していく何かを残せば、既に気づけば
己の音の虜にとばかりに、女は奏でる

もし己の才覚が剣であったなら
この男の境地に至らんと、刃を交えることもあったかもしれない
だが、今交えるのは物理的な刃ではなく
眼差しで、音で、切り結ぶ]
(166) 2022/11/22(Tue) 18:14:13

【人】 奏者 イルムヒルト

[奥の奥まで掻き乱し、気づけば響いたその音に
耳を、心を。奪わんとする旋律を。
このひと時、それが終わっても余韻は本能を揺さぶる程に
私の世界に浸れとばかりに
興奮する観客を、上気した頬で眺め、奏でてゆく


其処に咲くのは添え花ではなく
黄昏に開く艶やかなる華*]
(167) 2022/11/22(Tue) 18:15:00
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。
(a38) 2022/11/22(Tue) 18:23:07

【人】 奏者 イルムヒルト

― 回想:影街の魔女と ―

[己が影街の魔女と知り合ったのは
己がまだ10にも満たぬ頃である

影街と居住区の境目に住む奏者の母子
父親は冒険者として働いていたものの
ある日、依頼をこなしに行き、
パーティごと帰ってこなかった

母1人の稼ぎでは、2人の食を賄うので精一杯
娘が母のようにリュートを奏で始めたのはこの頃。

娘の才は、母よりもあったのだろう。
少しだけ、暮らし向きは楽になった。
しかし。

娘は兎も角、母は容姿に優れていたのが仇となり
娘がその日の演奏を終え、家へ戻って母の帰りを待っていても
いつまでたっても帰ってくる足音は聞こえない

母を探しに行った娘が見たものは
影街へと連れ去られ、襤褸雑巾のようになって
事切れる母親の姿であった

幼い娘は母の躯を背負い、影街の魔女の店の扉を叩く
混沌としたその場所>>44の女主人
初めて出会うその人は母よりもずっとずっと美しい]
(168) 2022/11/22(Tue) 18:42:04

【人】 奏者 イルムヒルト

 あの、お願いがあります。
 母の、顔を。
 殴られて、顎の骨が砕けてしまってて。
 こんなの、あまりにも。

 せめて顔だけでも、元に近いように。
 治すことは、できませんか。

[自分のリュートは渡せないが、母の形見のリュートでも
お金でも、望むものを渡しますから。
お金は大量には難しいけれど何年かかっても、と。
何でもさしあげますからと、涙ながらに娘は願う。

それが縁で、娘はブランシュの店に顔を出す
商品を買うということはないのだけれど
時折美味しいアップルパイなどを、持って。*]
(169) 2022/11/22(Tue) 18:42:44
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。
(a39) 2022/11/22(Tue) 18:46:30

【人】 踊子 リリー

 ― 回想:奏者の女と ―



[ 貴女の内に秘めているその思考が>>146
  表にもし、出てくれるのであれば。
  私は笑って「元からそうだと思ってたわよ?」と
  言えることもあるのだけれど。

  信じてくれるかな。どうかしら。 ]


  ……ありがとう、イルムヒルト。
  私も、「イルムヒルト」の演奏、好きよ。

  だからここに来てるんだもの。


[ 踊るだけなら小さな劇場でだって事足りる。
  わざわざ少し遠いここのステージを借りるのは、
  奏者が貴女であるからよ。 ]
 
(170) 2022/11/22(Tue) 19:26:45

【人】 踊子 リリー

 

[ 私に微笑んでくれる貴女へ笑い返し、
  手帳の空白を私で埋める。

  ────そんな、ある日の話。* ]


 
(171) 2022/11/22(Tue) 19:26:50

【人】 踊子 リリー

 ― 現在:中央広場 ―



[ 優し気な表情はなにひとつも変わらないのに、
  その瞳だけが明らかに色を変えていく。>>144
  咲いた花が枯れるような、
  或いは春が冬へと転じるような。 

  ──どちらにせよ。
  予想していた事態とはいえ、やはり己の返答は
  かの有力者の機嫌を損ねるものであったらしい。 ]


  …………光栄なことである、とは
  もちろん理解しておりますが、が…


[ その手を取れば、成功が約束されたも同然。
  仮に花開かなければ──そこまでは知らずとも。

  首元のリボンがひらりと揺れる。
  ──妙な胸騒ぎがした。 ]
 
(172) 2022/11/22(Tue) 19:26:53

【人】 踊子 リリー

 

  ────肝に銘じておきます。


[ 薄く笑んだままの唇から発される言葉は>>145
  文字通りの脅しだ。

  美を庇護下に入れ、パトロンになろうとする者が
  単なる善意であるばかりの筈がない。
  多くの者は大なり小なり思惑を胸に抱えている。

  雑踏の中へ踵を返す男を見送ろうとして、
  ──────女の双眸は見開かれた。 ]
 
 
(173) 2022/11/22(Tue) 19:26:56

【人】 踊子 リリー

 

[ 男の姿が完全に視界から消えた後。
  女はようやく強張っていた体の力を抜き、
  長い溜息を吐いた。 ]


  ……やっちゃったかもなぁ、これ。
  まあ、それはそうか……。


[ 緊張で冷え切った指先を温めるように握り締める。
  どうにか忘れてくれないものか、と
  叶いそうにもない願いが頭の中を過ったが。

  とにもかくにも無理な話。
  気持ちとは裏腹にきらきらと煌めく髪を靡かせ、
  またひとつ溜息を。* ]

 
(174) 2022/11/22(Tue) 19:27:57
踊子 リリーは、メモを貼った。
(a40) 2022/11/22(Tue) 19:28:54

【人】 大富豪 シメオン

─ Bar passion ─

[殻を割ったのは女自身だ。
男は何も助力などしてはいない。ただその殻は破れるのだと、そう知らせたに過ぎない。

今はまだ空を飛ぶことの出来ぬ雛鳥。
だが、鳥は生まれ出でてより既に鳥なのだ。
今は飛べずともいつか飛ぶもの。

男はその姿を愛でるのみ。

────神に感謝しなければならない。
女の才がもしも剣ならば、きっと男と女のどちらかが血の海の中でその命運を終わらせていたかもしれない。
それは世界にとっての損失。

幸いにもそんなことにならなかった。
故に、斬り結ぶ様に交わる眼差しが、艶やかな音と共に舞い踊る。]
(175) 2022/11/22(Tue) 20:03:32

【人】 大富豪 シメオン

[男は女の世界に浸る。
その旋律に、その音一つに女の情念を感じながら。


 美しい。


リュートを奏でるその姿。
上気し酒に染まる頬、弦を弾く白い陶磁のようや指先。


 なんと美しい音か。


男はただその演奏の終わりまでそこに佇む。
女の『美』が何処へと至るのか、愉しみにしながら。*]
(176) 2022/11/22(Tue) 20:04:19

【人】 奏者 イルムヒルト

─ Bar passion ─

[雛が今、殻を破り出てくる瞬間を。
出てきてすぐ、産毛を生えそろわせ
鳥として生きようとする様を具に眺め
愛でる男の眼差しの先の私は、今まさに
羽毛の1つ1つに生命を漲らせるが如く

音の1つ1つに、生まれたばかりの情念を込め
より一層艶やかに場を支配する

今この瞬間は、紛れもなく
中央広場の末に佇むこのホールが、私の世界

音と絡む女と男の視線
零れる吐息は世界への誘いにかわる

――嗚。其処に在るのは貴方と私のセッション。
舞い踊る音は斬り結ばれる演舞のよう

誘いに世界に浸る男はこの世界をどの様に感じるだろう
今の最上。されど更に最上の頂を目指す通過点にすぎぬ今
その途路に私は居る]
(177) 2022/11/22(Tue) 20:50:45

【人】 奏者 イルムヒルト

[与えられる美酒に酔う
与える音に、酔わせる

この瞬間は何時か終わりがくるもの
最終節はもうすぐ其処なのが惜しくもあり
されど終わりがなければ次はない

今、到る終局へ向かって。女の奏でる音は激しさを増す。*]
(178) 2022/11/22(Tue) 20:52:05

【人】 影街の魔女 ブランシュ

― 回想 ―

影街に店を構えたのはもう随分昔のことだ。
その頃から魔女の見た目は全く変わらないが、それを不審に思うものは誰もいなかった。
若さを吸う噂はとうに立っていたし、何より影街の人間は顔ぶれが変わりやすい。数週間も見なければ死んだかな、と思う事があるほどに。

少女が店を訪れた時>>169は、大して気にも留めなかった。
少なくとも、連れた女がもう事切れていることに気づくまでは。
(179) 2022/11/22(Tue) 20:54:24

【人】 影街の魔女 ブランシュ

「あら……いらっしゃい。
ふうん。……なるほどね。」

少女の要望と母親だという躯を見れば、凡その予想はつく。
この街の裏側では、そう珍しくもないことだ。

「人間の金はいらないわ。私がほしいのは人の寿命だけ。

そうね…あなた、まだ若いから精気にも張りがありそう。
…顔だけほどほどに治すなら、2年でいいわ。
生きてれば別だけど。

全身きちんと綺麗に、元のままに戻すなら4年。
あなたの若さをもらいましょう。
大したことではないでしょう?その年なら。

でもいいの。私はあなたの本気が見たいわけだから。
どうする?」

と尋ねて、彼女の返事はどうだったか。
どちらにせよ、彼女がアップルパイを持って訪ねてくるならその都度快く受け入れているのだけど。*
(180) 2022/11/22(Tue) 20:56:56

【人】 奏者 イルムヒルト

― 回想:影街の魔女と ―

[街の裏側はアンダーグラウンドの名の如く
美を喰いつくさんとする怨念が蠢いている。
それは時に、中途半端の立ち位置の者へと牙を向け
そして喰らいつくすのだ

そう、私の母のような女も、またその被害者であり。
それはこの街では何処ででも起こりえる
当たり前の日常の。一片。

女は、己の願いを聞き、そして願いの対価を示す>>180
そこで漸く、少女は魔女の対価を知る
本気が見たいという女の提示したものを見て。

少女は嬉しそうに破顔した。]

 4年でお願いします。

 母を、父の下へおくるのに。
 元のままの姿で逢わせてあげられるのならば
 私の若さを、貴女に。

 ありがとうございます。ブランシュさん。

[ああ、嬉しいと少女は微笑む
自分の持てるもので、
それが寿命であっても、若さであっても。
母が安らげる一助になれるのならと心からの感謝を。]
(181) 2022/11/22(Tue) 21:06:51

【人】 奏者 イルムヒルト

[願いが叶ったのなれば
綺麗な姿となった母の棺は、父の空の棺の横に埋められる

それから、時折女の足は影街に向かう
アップルパイをもって、優しい恩人に

今日も、逢いに行く*]
(182) 2022/11/22(Tue) 21:07:09

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

――居住区――

[中央広場に近しい居住区の街路を男は歩いている。
時折立ち止まってはフェスの準備に明け暮れる人々を眺め喧騒が伝わってくる方向に進めば自ずと中央広場にたどり着く。
かつて男はこの辺りに店を構えていたが現在では足を向けることもない。

明日の一等星を目指す星たちが、既に一等星である星たちが、星たちに魅せられにきた人たちが熱狂し狂乱する。
男が熱狂の中心地に最も近くいた時は既に十年程も前の話だ]


よし、これで最後だな。


[落ちぶれた男は現在の店の壁紙を張って回っていた。
集客は一日にして成らず。
定期的に壁紙を用意し店舗情報の集まる掲示板に張ったりはするがすぐに剥がされたり上から別の紙を張られることなどザラにある。

ヒトを魅せれる者が優先される。
理解しているからこそ数や場所を考え網にかかる星を得るという涙ぐましい努力を続ける。
張り付ける紙も『美』肌だけではなく体調改善や娯楽を謳う文句もつけておく]
(183) 2022/11/22(Tue) 21:15:57

【人】 人造生物 ユスターシュ

――回想/数日前――


…はい。


[>>135問いかけに肯定するようにふるふると身体を揺らす。
流石に動けなくなってしまうのは困るから、全てを差し出せと言われたら思い悩んだかもしれないが。
目の前の彼女に望まれる寿命(モノ)自体はそれほど惜しいとは思わなかった。
これ以上今のまま生きていても、きっと、ただ寂しいだけだから
]
(184) 2022/11/22(Tue) 21:17:21

【人】 人造生物 ユスターシュ

 
 
…。


[差し出した赤い石の価値は、実のところ僕にはよくわからない。
それでも、この石は…僕を化け物として生かしてくれているこの石は、魔術的に価値あるものなのだろうと思う。
だからこそ、主様は…この石をはじめとしてさまざまな仕掛けを生まれる前の僕に施したのだ。
自分に従順で強力無比な人造の魔王を創り出すために


それこそ、己の全てを賭したと言っても間違いはないだろう。
……それで生まれてきたのが『失敗作』の僕だったのは、申し訳ないけれど。

―――でも、今は。
彼女にとって、此の石が願いを叶える対価になるかだけが気がかりだった。]
(185) 2022/11/22(Tue) 21:22:36

【人】 人造生物 ユスターシュ



……よかったぁ。


[そうして彼女の返答にほっと息を吐く>>141]


なまえ……、……なまえは。
ええと……ユスターシュ、です。


[少し戸惑ったような間が空いた後、無数の目を泳がせながら呟いたのは主の名前。

本当のところ、「失敗作」の自分には名前なんて与えられなかった。
否、其れより先に主が命を落としたと言ったほうが正しいか。

だから、主の研究ノートに書かれていた主自身の名前を口にしたのだが……本当の名前ではないことは、目の前の彼女には御見通しだったかもしれない。]
(186) 2022/11/22(Tue) 21:23:51

【人】 人造生物 ユスターシュ



ありがとう、ございます……!


[そうして、彼女が店の奥から持ってきたのは茶色の小瓶。>>141
厳重に蓋のされたそれを二本の触手で受け取る。
そのうえ、お金と服も用意してもらえると聞けば感謝してもしきれない。]


なりたい姿……ええと……。


[瓶を大事に抱き抱えながら、彼女の言葉を反芻して考える。>>141
人間になりたいと、ここに来るまでずっと思っていたけれど、具体的にどのような姿になりたいのかまでは考えが及ばなかった。

―――ただ。
目を瞑ったとき、心に思い浮かぶ姿はある。
ずっと、焦がれた人の姿。]
(187) 2022/11/22(Tue) 21:26:30

【人】 「邪毒」 スカリオーネ

……今回は無駄にならないと良いがな。


[期待はしていないことはないが望みは薄かろう。

口コミで話題になった店の方が余程に繁盛するが男の店は男の見目だけで悪評が重ねることが容易なのだから期待できるものではない。
壁紙もいつものように役には立たないだろう。

ため息にも近しい吐息を溢し男は雑踏に紛れ込む。
目ぼしい星を探すために**]
(188) 2022/11/22(Tue) 21:27:10

【人】 人造生物 ユスターシュ

[片方の触手で小瓶を持ったままもう片方の触手で器用に封を開ける。

躊躇ったのはほんの一瞬で、身体の表面に瓶の口を押し当てると
瓶を傾けて一息にそれを取り込んだ。
やがて瓶が空になったのを見れば、近くの机に瓶を置いて目を瞑る。

痛みはなかった。
ただ、身体の表面が意志に反して蠢くような、身体の中で何かが切り替わるような、そんな強い違和感に身を強張らせる。]
(189) 2022/11/22(Tue) 21:27:43

【人】 人造生物 ユスターシュ

[やがて、違和感が消えるのを感じてそっと目を開けた。]


…、……。


[最初に感じたのは、視界の狭さ。
目が二つしかない状態で見る世界は、視野こそ狭いけれど、心なしか前よりもよりいっそう鮮やかに見えて。
思わずきょろきょろとあたりを見回してしまう。]


わあ……。


[顔を擽る黒と灰のあいだのような色合いの髪や、人間のそれによく似た肌の色、細くて長い指がある二本の腕と、それとは異なる形状の二本の脚。

何もかもが珍しくて、目の前に両手を翳して掌と甲を交互に見たり、掌を握っては開くを繰り返したり。]
(190) 2022/11/22(Tue) 21:28:57

【人】 影街の魔女 ブランシュ

ー怪人の来訪>>161

「ふう。本人の同意なしに寿命をいただくのは少し道理の付け方が諸々面倒くさいんですが…
まあ、この際それはもういいです。」

別にいなくなって困る人間もいなかろう、と袋の中で蠢くものに視線を向けた。

「ではそれで。お約束の方はよろしくお願いします。
今後あなた自身の寿命をかける願いができた時は、またお越しくださいな。

ご利用ありがとうございました。」

その後、カラス頭の怪人が現れた噂は魔女も耳にしたが、いかにも関係なさそうにいつも通り過ごしていたのだった**
(191) 2022/11/22(Tue) 21:30:01