[いとも容易に上擦る、甘い声
神社で話した彼女とは別人のように、熱に憑かれた微笑と言葉]
そりゃ、あるでしょ。
おにいさん、これでも愛のないセックスは苦手なんだよ。
だから、あんまり困らせないで。…ね?
[形の良い背骨を辿った指をもたげて、弧を描く少女の唇を柔く押しやる。挑発的な言葉ばかり紡ぎ始めた唇を、咎めるようにそっと摘まんだ。
存外理性は堅い方で、少女の肌を此処で晒すことは躊躇われた。
胸元の合わせを少しばかり乱して、柔らかな感触に指を沈める]
ここ、綺麗だね。
[視界には捉えずとも、掌に収まりきらない、張りのある円やかな形が知れる]