人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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視点:


 卯波

「ああ〜次々女の子らしい単語。
 メイク、……そっか、その年ごろくらいになるとするんだね」

 何か思うことがあるのかうんうんと頷きながら。
 大半は後輩がこんなに大人になって……という感情からくるものなのだろうが。

「俺は写真撮るひとだから、撮られる側の努力とかにも凄い興味があるんだよね。時間があったらちょっとだけでも教えてもらっちゃおうかな……俺がするわけじゃないんだけど」

【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥

>>134 涼風

「お、言ったね!
 競争となればこのモモチ、薫兄だからって容赦しないぞぅ!」

 引き上げたその手を取って、ころころと笑い合いながら
 二人、飛沫を上げて波を掻き分けて行く。
 その次は何をして遊ぼう、なんて気の早い話をしつつ。

 憂鬱なんて、みんなで遊んで忘れてしまえばいい。
 楽しい遊びなんてここにはたくさんあるのだから。
 夏はまだまだ終わらないけど、
 日々を物思いに耽って過ごしてしまうには少し惜しい。

 ぼやけて被る輪郭に、大切な何かが欠けているような感覚に
 今は見ないふりをして、ただ淡い夢に浸るのだ。
(143) 2021/08/14(Sat) 20:35:07

【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥

>>@16 夜長

「あ、やっぱり!
 さっき見に行ったんだけど、誰か来てたみたいな感じしたから
 そうなんじゃないかなーって思ってたんだ!」

 述べられた答えに特に落胆する様子もなく、
 微妙な雰囲気を物ともせずに溌剌と応えを返した。

 夜長の様子からして捜し人は見付からなかった、という
 推測に思い至る事は無く、ただ単純に
 自分の見立てが間違っていなかった事を喜んでいるようで。

「ううん、気にしないで気にしないで!
 あそこは案内しなくってもすぐわかると思ってたし、
 洞窟の方…は多分、危ないからって
 モモチ連れて行ってもらった事無かったし!」

 夜長の纏うばつの悪さを振り払うように、
 気にしないでと快活に笑って片手を振った。
(146) 2021/08/14(Sat) 20:48:33
宵闇に笑顔を返したとき思い出したのは
双子でみんなのことを思い出していた数年前。

『お兄ちゃんは忙しいんだから僕たちに構ってばかりいられないさ。
 だけどとっても大事にしてくれてる、夕凪もわかっているだろ』

わかっているわ。優しくて真面目な人だもの。


『涼風? 何してんだろうなぁ、まだ僕たちみたいに文章を書いてればいいけど。
 それか新しい夢見つけていたりしているかもな』

それもいいと思う、もう何年も経ったんだから。


『編笠元気かなぁ〜、あいつと話すの大好きなんだ、なんか面白い仕事についたりしないかな。みんなが思いつかないような』

どんなことを好きになったのかな、とても気になるね。


『青嵐はさぁ、落ち着きが出たのか気になるよな。夕凪もあの時のこと……え、もういいって?僕が変わりに聞いてやるよ』

何をしているのか、二人で想像して。
会える日を夢見て、一緒に笑った。


『モモチは背ぇ伸びたのかな、まだまだ成長期だろうけど流石に夕凪の服はもう嫌がる歳だろ』

まだまだ可愛いわよきっと。
私の服も入るんじゃないかな。


いつまでもいつまでも夢を見るように話は続いていた。

最後にカメラで海の風景を撮るだろう。