人狼物語 三日月国


256 【身内】けものまつりとかみかくし

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一日目

村人:1名、囁き狂人:2名、人狼:1名

【人】 はなこ

……。
(0) 2024/04/04(Thu) 0:00:00

【人】 神立

 
[大切に祀られた魂は神となるが
 そうでないものは妖となる。
 善と悪を分つは人の心次第。]
 
(1) 2024/04/04(Thu) 0:27:08

【人】 神立

 
[────鳥居を潜って直ぐの所。
 白い仔犬の首を掴み上げる男が居た。
 狐面の目の部分はくり抜かれておらず。
 然しその目の辺りで犬の顔を覗き込んでいた。]


  ……なあんだぁ、お前。迷子?
  ふうん。コマっていうのかい、そうかい

  俺もヒト探しをしてる所でさァ
  一緒に来なあ?


[直に始まった祭り。
 人混みの中、男の背は頭ひとつ高く。
 肩に載せた犬もまた目立っていた。**]
 
(2) 2024/04/04(Thu) 0:29:40

【人】 時雨  



 [ 娘は捜索を任せてくれるようだ。
   目の不自由な身の上では、
   足元をとられてしまわないか、 と
   娘を少し案じたものの。

   ――僕は人と長く関わるべきではない。
   だから、彼女に背を向けた。

   そういえば、名前を聞いていなかった。
   歩み出した足を一度止めて、振り返る。

   けれどもう、祭りは始まるのだろうか。
   人の波に飲まれて、
   彼女を見つけることはできなかった。

   コマを連れ帰ることができれば
   その時にでも聞けばよいかな。

   ふたたび社の方角へ目を向けた。 ]

 
(3) 2024/04/04(Thu) 14:45:41

【人】 時雨  



 

 [ それに、
   僕は彼女に、きっと僕の名前を名乗れない。

   目の見えない彼女はきっと他の感覚には鋭敏だ。
   時雨を名乗っても、
   きっと何か綻びがでてしまうだろうから ]

(4) 2024/04/04(Thu) 14:46:21

【人】 時雨  



 [ 僕は犬は少し、苦手だ。
   子供の頃、時雨に懐いた犬に
   追い回された挙句押し倒されたことがある。

  コマは小さいと言っていた。
  小さな犬なら なんとか、――なんとか?
  
大丈夫かなぁ……;;

  というよりも引き受けてしまった以上、
  どうにかするしかない!

  犬の潜むような場所に見当はつかないけれど
  とりあえず緑の多い方はこっちかな。

  すすもうとして進行方向、目線の先 ]

 
(5) 2024/04/04(Thu) 14:47:02

【人】 時雨  




  あ


 [ 犬を持ち上げる者がいた。>>2
   背格好からして男だろうか?

   小さい犬だ。
   犬はそのような持ち上げ方をするのだろうか。

   頭ひとつ高い背丈は確かに目立つ。
   肩に犬を乗せた奇妙な姿も。 ]

 
(6) 2024/04/04(Thu) 14:48:05

【人】 時雨  


 [ けれど祭りの効果なのだろうか?
   誰もその狐面を気にしていない。
   目線が合わないから?

   人波がとても多いのに。
   僕にはぶつかってすれ違ってゆくものすらいるのに。

   なぜか僕とその者の対角線は
   わざと避けられているかのように人がいない。

   僕とその者を結ぶように、一筋の道ができている。 ]

 
(7) 2024/04/04(Thu) 14:49:19

【人】 時雨  




  ―――、



 [ 頬が熱い気がするのは気のせい?
   わからない。

   このままあの者の側まで、行ってもいい?
   ――わか、らない。


   でも  ]

 
  
(8) 2024/04/04(Thu) 15:01:25

【人】 時雨  


 [ 結ぶ人波のない対角線を、
   僕は真っ直ぐ、その人物の方まであるく。
   こんなに人がいても、道筋にはだれもいない。 ]



   すみません
   知り合いの家族の小さな犬
   コマといいます

  迷子になってしまった子と
  その子がとてもよく似ています


  一度だけ、僕に確認させてはいただけませんか。



 [ 狐面は、こちらを見てくれただろうか。 ]*


 
(9) 2024/04/04(Thu) 15:08:01

【人】 神立

 
[ゆるりと振り向く。
 少し間延びした、
 ゆったりとした話し方が男のそれだった。]


  おぉん?
  ──……なァんだ、其処に居たか

  然しまァ、何だってそんなのしてやがるんだい?


[声が聴こえていなかった訳でも
 理解ができなかった訳でもない。
 興味はすっかり女、特に其の顔へと移っており
 犬の件はどうでも良いこととして聞き流した。

 立てた人差し指が天を指す。]
 
(10) 2024/04/04(Thu) 17:49:40

【人】 神立

 
[刹那、天と男とを繋ぐように稲妻が走る。
 一瞬遅れて、ドオオオオン……と轟音が響いた。

 後付けのように晴れていた空を黒々とした雲が覆い
 盥を返したような強い雨が地を叩く。

 人見知りなどと言っていられなくなった犬は
 肩を降り一目散に慣れた寝床を目指し
 祭りの参加者は屋根の下を探し奪い合う。

 誰も彼もが濡れないことに夢中で
 残る二人には目もくれない。]
 
(11) 2024/04/04(Thu) 17:50:08

【人】 神立

 
[空からの水は粧を剥がすか。
 ザアザアと地を打つ音は男の声を遮らない。
 当然のように片手が腰を抱き片手が顎を持ち上げる。]


  ああ、矢張り間違ってなかったなあ

  思っていた通り、
  ……否、想像以上に良い貌だねい

          迎えに来たぜ


[連れて行くことはとうに決まっていた。
 君が何も憶えていなくとも。*]
 
(12) 2024/04/04(Thu) 17:50:40

【人】 時雨  




 [ その瞬間、動けなかったのは
    見惚れていたからというのが、正しい ]

(13) 2024/04/04(Thu) 21:48:47

【人】 時雨  


 [ 肩に犬を乗せた男は
   明らかに僕の発言を無視した。
   良くないとおもう。 ]



   人の話はちゃんと……




 [ 刹那。 ]

 
(14) 2024/04/04(Thu) 21:49:47

【人】 時雨  


  

  きゃっ……!



 [ 男の指先に降った稲光に驚いて
   小さく悲鳴をあげる。

  しまった。と口を塞ぐは癖のようなものだ。

  驚きの隙間、稲光を纏った姿が見えた。
  狐面からは表情は伺えはしない。


  ――ただ。 ]

 
(15) 2024/04/04(Thu) 21:50:35

【人】 時雨  



 [ その瞬間、動けなかったのは
    見惚れていたからというのが、


  何よりも、正しい。


  雷を纏う姿が、――雨を呼ぶ仕草が、 


  ただ、ただ。
  僕の視線を奪ってゆく。]

 
(16) 2024/04/04(Thu) 21:52:57

【人】 時雨  


  

  コマ……




 [ 犬を案じた声は、音にならなかった。

   激しい雨が全てを洗い流してしまう。
   髪が、着ている衣服が、肌に纏わり付く。
   僕という、人間の輪郭が浮かび上がる。

   歩いてくるのは見えたのに。
   逃げようと思えばきっと逃げられたのに。
   未だその視線の先が僕を見ているかも、
   わからないのに。


   男の大きな手は、
   いとも簡単に僕を抱きとめてしまった。 ]

 
(17) 2024/04/04(Thu) 21:54:38

【人】 時雨  



 [ 雨で痣があらわになる。
   僕はそれにも、気づいてはいない。 
   されるがままに顎は男の方へと向けられている。 ]



   迎えに……?なんのことだ
   お前は誰だ?




 [ 睨みつけた、つもりだったのに。 ]

 
(18) 2024/04/04(Thu) 21:58:01

【人】 時雨  




 

  ――――、


 [ 泡沫の間。

  愛おしげな表情を浮かべ。
   雨に紛れて一筋の涙を流す。


  そんな私のことも、――僕は気づかない ]*

(19) 2024/04/04(Thu) 22:02:00

【人】 神立

 
  ── 神社の境内 ──

[女を覗き込む口許が笑みの形を作った。]


  おん。いい。実にいいねえ。かーわいい


[話し掛けてきた時の真面目そうな様子も
 小さく聞こえた悲鳴の高めな声も
 見目にそぐわぬ男のような口調も
 何れも好ましかったが……、特にその表情だ。
 まるで己に愛でられるために存在するようであり
 此方には応じる心算しかない。]
 
(20) 2024/04/05(Fri) 16:28:56

【人】 神立

 
[ひょいと横抱きにする。
 最早この場所には──現世うつしよには、用はない。

 二歩、三歩と歩みを進めながら
 思い出したように名を名乗った。]


  おっと、きかれてたっけ
  俺ぁ神立かんだちってんだ


[夜をも引き裂くだ。]
 
(21) 2024/04/05(Fri) 16:29:51

【人】 神立

 


  他はまあ、追々で良いだろお
  それよかさあ、そのままじゃあ
  風邪ぇ 引いちまうぜ?


[誰が降らした雨かはさて置き。
 勝手に話を切り上げた。

 五歩も歩けば、風景が様変わりする。
 滴る水がぽたぽたと床を濡らす。

 二人は立派な建物の中に移っていた。
 先程までの村には見られない、
 都でも滅多に無い広い廊下と高い天井。]
 
(22) 2024/04/05(Fri) 16:33:04

【人】 神立

 
[ドタバタと此方に向かってくる足音が幾つか有り。
 女を抱く腕にぎゅっと力を籠め、
 顔をかたい胸板に押し付けさせた。
 頬の花を見られるのは得策ではない。
 従業員ならまだしも、他の客と会う事もある。]


  此処は隠世にある湯宿でなあ
  少しの間静かに良い子にしてなあ?


[言いつけは守れるだろうか。
 小さな口を塞ぐのは余りに容易だが
 手荒にしたくないと考えてはおり。]
 
(23) 2024/04/05(Fri) 16:34:38

【人】 神立

 
[気弱な亭主と勝気な女将
 凸凹な夫妻とそんなやり取りをしつつ。

 因みに夫妻は一つ目とろくろ首だ。
 人間には見慣れぬものなので驚かせまいと
 顔を背けさせたのもあったが
 彼らを見ようとしても別段咎めたりしない。


 案内してくれた亭主をてきとーに労って追い出すと
 部屋の半ばで女をそっと降ろした。
 正面、開け放たれた障子の先に大きな露天風呂が覗く。]


  さ、着いたぜえ
  ……なあ。そのままだと寒いだろ

  入ってきていいぜ?


[口許ははっきり、ニヤニヤと笑っている。
 下心だ。*]
 
(24) 2024/04/05(Fri) 16:55:43
 
  ── 湯宿到着後
の間
 ──


  
「お、お客様、そのぉ、
 次回からは玄関から入って頂いても……」

  
「莫ッ迦、誰に口聞いてんだい!
 旦那さまぁ、毎度ご贔屓にどうも〜」


  おぅん。床、濡らして悪ィなぁ

  
「いえいえなぁんにもお気になさらず
 部屋はどちらにいたしやしょう?」


  そうさねえ、一等良い部屋で頼むぜえ
  俺ら初夜なんだよ。わかるだろお?

  
「旦那さまったら隅に置けませんねえ
 承知いたしました!
 あんた、杉の間へお通ししな!」

  
「す、杉の間は御予約が……」

  
「そんな事言ってる場合かい!?」


 

【人】 時雨  



 [ きっと僕が惚けていたのは束の間だ、
   そのはず。
   雨の雫が水溜りに落ちて、波紋をつくりだすような
   それくらいの刹那のはずで。

   なのに、だ。
   僕ば今自分の置かれている状況を、
   何ひとつ理解できそうにない。 ]

 
(25) 2024/04/05(Fri) 23:22:05

【人】 時雨  



  かわいい……?



 [ 不平不満ではない。
   ずっと時雨には必要のなかったものだ。
   ゆえにつまり何がおきているか、わからない。

  

  村にいる他の娘をかわいいと思ったとしても
  僕自身に使用される言葉ではなかったはずだ。

  たしかに僕は女物の召物を纏っている。
  生前の母が唯一、小夜に遺したもの。
  

  一度も着せてやれなかった、と。
  母が似せて作った学生服ににたもの。

  
  僕は ただそれを纏っただけ。
  村の娘達はもっと、きちんと
   美しさを身に纏っている  ]

 
(26) 2024/04/05(Fri) 23:31:23
 




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