人狼物語 三日月国


162 【身内】奇矯の森【R18G】

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 フィラメント
「俺もそう思う。図太いやつから死ぬなんてなぁ」

死んだ本人だからなのか、あんまり気にせず不謹慎を宣う。
生き残ったみんながか弱いとか、そんなことは思ってないけど。でもやっぱり心配だ。

「……誰も死なずに済む方法、あればよかったんだけどな」

主人が死んだときに、もうその方法はひとつもなくなっていたんだろう。

「俺は、ハグとかタンジーが心配だよ。あいつら、幼くはないけど繊細だから」

 クローディオ
「犯人さんがコレに及んだ時点で、誰も死なない選択肢は無かったのかもしれないですね」

*電球の彼は、少しだけ灯りを落とします。
*犯人が決心した時点で、自分はもはや無力だったのだと改めて思ってしまって。

「ハグとタンジーも、そうですね。心配です」

「………………」
「もしかして我々死んでしまったの、まぁまぁ宜しくないのでは?」

*そもそも誰であっても、死んでしまうのは宜しくありませんが。

「……おいてけないよ、おいてけるなら……」
僕も左手を伸ばしかけて、途中で止めてしまう。
……触っていいの?握っていいの?だって。
宙で静止したまま。
「……ベリ兄は大丈夫だよ、またみんなに会って仲良くできるよ、死んじゃったあとでも」

「だって、ベリ兄は、できないよね……?」

揺れる瞳が君を見ている。
君はまだ何も悪くない。悪くないままのほうが、いいのかも。


「あと……何日で、お父さんの友達がみんなを迎えに来るかな」

ぼくだけでできる?できるなら大丈夫。大丈夫。大丈夫。
でもできなかったらどうしよう。

できなかったら困るから君にもお願いする予定だったのに、今どうしても口に出したくない。

「……そと、ぼくたちが人間扱いしてもらえるとこ、ないよ?」

我慢して言おうとして遠回りに、君の夢を砕くような言葉が出てしまう。

 フィラメント
「そうかもな。……なんでこんなことしてるのかなぁ…」

どうにもできない。できなかった。
どうして、との理由は分からないまま。疑心暗鬼で自分だけが死ぬならまだしも、フィラメントまで殺されてしまったのは何故だろうと。

「まあまあよろしくないよ。
図太くて冷静そうなやつから狙って死なせてるならどうしようってくらい」

その方が犯人的には動きやすいだろうし。
……必然的に、犯人は自分達より図太くない、という話になってしまうのだが。

「大丈夫かなぁ………」

犯人も含めて。

貴方が葛藤して止めた分の距離まで。
青年は藻掻くように近づいて、貴方の手を取り、
そして抱きしめる。強く、強く抱きしめる。
例え貴方が何人殺したって、
貴方が大切な家族であることに、変わりはないんだよ。


「そこに、君がいなかったら………意味がない。」
「誰か一人だけ……取り残されちゃうなんて、駄目なんだ……」

元々、困ってる子を見ては、あの子と一緒にいなさいと言って、
そうして仲良くする家族を、一人にこにこ見守っていたような青年だ。
誰かが一人でいるのは、耐えられない。
貴方だけが苦しみを背負うなんて……許せない。


「…………うん。」

最後の言葉に、小さく頷く。
青年は10年前、9歳の頃にここに来た。…9歳まで、外にいた。
物心がついて、思考が出来て、物の善悪が分かるほどの年まで、
ずっと外で過ごしてきたから………わかる。
外に出るのは、ここで死ぬより辛い事だと。


目を逸らしていただけだ。まだ幸せになれる。まだ平気って。
…家族が死んじゃった以上、もう生きて幸せにはなれないんだ。


息苦しい。


「できるよ。」

皆を"救う"ためなら。

「うん……うん、誰かひとりになったらだめ……」
強く引き寄せてくれるから、それに甘えて、擦り寄って暖かさを感じる。こんなに近くにいさせてくれること。
それだけでも十分なのに。
外れた方に君を引きずり下ろしてしまうのまで許してくれる。

「ベリ兄……ベリ兄、ごめんね。僕も頑張るね」
僕がもっと大きくて頼り甲斐があったらな。やらなくていいよって言って、押し付けずに済んだのに。優しい君は僕よりずっとずっとずっと苦しい思いをする。


「みんな、たすけよう一緒に死のうね」

抱きしめて、撫でる。
貴方に甘えてしまった分がたくさんある。
返さないといけないよね、俺も。
この世界に、俺達の幸せはなかったけれど。
死の向こう側には、きっと。
あるんだ、あるはずなんだ。あるんだよ。ねぇ。

そう思わなければもう、耐えられない。
今の状況も、これからやることも。
きっと青年の心は、もう壊れたのかもしれない。


「謝らないで、ノル。」
「頑張ってくれて、ありがとう。」
「大好きだよ、俺の家族。」

ねぇ、今日も一緒に寝ようか、なんて。
貴方を抱きしめる青年は、穏やかに微笑んでいて。
───ぽたぽた、涙が零れていた。


「……不安ですねぇ」

*不安でした。

「とはいえ、もう私達にできることはありませんからね」
「動向を見守って、――祈るしかないでしょう」

「もしもまた誰かが犠牲になったら、アフターケアに回るのも私達の仕事でしょうかね〜」

 フィラメント
「……フィラーは?」

アフターケア、の言葉を聞いてふと。
呑気に言葉を紡ぎ、図太いだなんて言ってる君だけど。

本当に?大丈夫だろうか?
じぃ、と骨の頭が君の方を見る。

「一人にしないからね」

囁くように言って、ぎゅっと抱きしめ返す。君の手が心地良い。
アベルお父さんにはこんなふうに甘えたことはなくて、やり方もわからなかった。甘え方はきっと、君に教えてもらった。

「ぼくも……ぼく、ベリ兄と家族になれてよかった。
……一緒に寝よ。どこにも飛んでいかないように、ちゃんと押さえてるから」
透明な右手の袖で、押さえるように涙を拭い。
死んでもずっと一緒にいようねって、嬉しそうに、叶うかもわからない慰めをずっと口にしていた。


「私ですか?」

*ふむ?と考えます。
*どういう意味だろうか、――ああ、と思い当たったようです。

「ん〜、そうですね〜。
主さんの遺体を見た時はそれこそ取り乱しましたが……、というか、あそこで取り乱さない人はいないと思うんですが」
「起きてしまった事は、もう戻らないものですから」

「私達が、何かしらの理由で捨てられたのと同じように」


「ですから、さっさと切り替えたのでそうダメージはありませんよ。いや悲しいのは間違いないのですが」

*ここでひとつ、拍を置いて。

「あそこで冷静さを失っては、"その後起こり得る事態"に対処できませんからね」
「それにそうですね、もし"更にことが起こる"のであれば、私は早い段階で犯人さんに殺されてそうでしたし」

「そこそこ想定内ではあったので、その辺も含んでダメージは大したものじゃないですよ」


「……冷静だなぁ」

最後まで聞き終わってから、感想を一言。
自分よりよほど冷静だ。クローディオは現実的なだけ。

「でも、裏切られるの、辛いじゃん」

自分は疑われて殺されたけど、君は明確に裏切られて殺された。
冷静でも、ダメージは大したことないと言っても、きっとそんなことないだろう、と思った。

「血が繋がってても裏切るんだから、血が繋がってない俺らが裏切り合ってもおかしくはないけど」


辛いものは辛くない?と。
だからといって、慰め方も分からないけど。


「………」
「これは裏切り、なのでしょうかね〜」

*ふと、そんなことを口にします。
*努めて、いつもどおりの口調です。

「疑問点は、色々とあるのですが」
「"ソコ"が一番、分かりません。
――これは、本当に裏切りなのでしょうか」
「生きている間も、ずっと考えていたのですけども」


「……理由はなんだろう、って、俺もずっと考えてたけど」

同じく、特に口調は変わらず。

「裏切りじゃないとしたら、フィラーのことを思って、フィラーを殺したことになる」
「……そういう場合って、あると思う?」

主人を殺した理由も分からないけど。
フィラメントを殺した理由は、もっともっと分からない。


「う〜ん、そうですね〜」

*電球の彼は、再び小さく明滅します。

「理由は、考えてもきっと分からないのですが」
「――事が起こった原因を考えることはできます」

*電球の彼は、人差し指を立てました。
*ちょっぴり偉そうです。

「まずひとつ、事の原因の前に」
「この犯行は計画的なものではない、と思われます。
衝動的なもの、なのでしょう」

「……衝動的に、主さんを殺す理由とは、なんなのでしょうか?」

*人差し指を、ゆらゆらと揺らします。
ウザいです。


「……ところで、主様の死んでしまう数日前に、お客様が来ていましたね」
「――それを理由とするのは、焦燥ではあると思いますが」

「衝動的にあのようなことを行ってしまう、"普段と違う事象"は、あれくらいしかありませんでしたね〜」

リーディエは、多分きっと、誰も気付かぬうちに森から屋敷近くへと。
(a35) 2022/07/23(Sat) 1:10:01

リーディエは、軽い金属音を鳴らしながら屋敷内を歩く。
(a36) 2022/07/23(Sat) 1:47:26

リーディエは、一度自室により……それからは、鳴らすは足音のみ。
(a39) 2022/07/23(Sat) 1:53:04

リーディエは、フィラメントの部屋の扉を大きく開いた。
(a40) 2022/07/23(Sat) 2:16:40

【人】 命灯癒光 リーディエ

「フィル…………嫌、…いや……ッ!!


そのまま奥へと足を進めたものだからきっと。
きっと、リディの叫ぶ声は廊下にも響いたはずだ。
(30) 2022/07/23(Sat) 2:19:33

「原因」

理由ばかりを考えて、原因を考えたことはなかったな。
きっかけ、というべきか。

「計画的じゃねーなってのは分かるよ、そうならあんな殺し方も、殺したあとそのまんまあんなふうに残したりもしねーだろうし」

うん、と頷いた。
が、それはそれとして指は
なんかちょっとイラッとしたので
パシッと掴みにかかる。成功しても、掴むだけ。

「……お客が原因の可能性があるってこと?」

多分、フィラメントとの会話が一区切りついてから、のこと。

ふと、屋敷の窓を見上げた。そして、自分の部屋を見た。

「ちょっと、行ってくる」

この状態で、用事があることなんて滅多にないとは思うが。
言い残して自室へ向かう一幕があっただろう。

ドアに触れないもんだから、外から飛んで窓をすり抜けるしかなかっただろうが。


「あくまで可能性ですがね」
「しかし、普段通りに過ごしていて、衝動的に主さんを殺してしまう……なんて、少し無理がある話でしょう?」
「日常に入り込んできた異質は、あのお客様だけでしたから」

*だからこそ、あれがきっと原因なのではないだろうか、と。
*電球の彼は、そう言いました。

*人差し指を掴む手を、中指で挟んで。
*
じゃんけんならば勝利でした。


「主さんとお客様は、何かを話していた」
「それを……館の誰かが偶然聞いてしまった」
「それが、原因。――なんて、ただの想像でしかありませんが」

「妥当な感じ、しません?」
「色々な状況と照らし合わせて、ね」

【人】 命灯癒光 リーディエ

フィラメントの背に触れ、「どうして、」と何度も呟きを落とす。
分かっている。触れても光が見えないということは、もう。

でも、それでも。この事実を認めたくなくて。

「フィル、フィル……ッ。どうして、こうなるの…………………」
触れる手は力が入り、フィラメントの服に皺を作る。
それはもはや、触れるというよりも掴むようで。

震える吐息を零し、その背に額を付けた。
血に濡れようとも構わなかった。


ノル(>>31)の声には反応を返せないまま、暫くはそうして。
(32) 2022/07/23(Sat) 2:47:51
リーディエは、足元の万年筆に視線を向ける。苦しげに、でも涙は零さずに。
(a41) 2022/07/23(Sat) 2:49:09

【人】 命灯癒光 リーディエ

万年筆をじっと見つめ、何かを考えるように暫し黙する。
そして緩りと、掴んでいた服を離しそれに手を伸ばした。

「…………何故、」

赤く濡れたペン先。

今度は視線をフィラメントの背に向け、目を閉じた。

その時、聞こえたモノオキ(>>33)の足音。
目を開け、制止しようと手をそちらに向けるけど。

既に血塗れた自身の姿に、果たして意味があるのだろうかと動きを止める。
誰かが止めるのなら、その方がいいのだろうと。


代わりに、他にも何か手がかりは無いかと視線を向け。
本と、一枚のメモを視界に映す。

今度はそれに手を伸ばそうとして、赤く染まった指先を眺め。

「…………誰か、これを」
この場にいる人間に向けて、呟いた。

誰も手にしないようであれば服で赤を拭い、今度こそ手を伸ばす。
そうでなければ、読み上げて欲しいとその人に告げるだろう。

リディにはもう、そのメモの内容は見えているが。
それでも皆に伝えるべきだと思うから、そのように。
(34) 2022/07/23(Sat) 12:07:37

【人】 命灯癒光 リーディエ

>>35 ノル
「………フィル以外に、……誰が出来るんですか」
手にしていた万年筆を握りしめ、冷静な声色で返す。

ペンであれば偽装も出来たかもしれない。

でも、電気が走ったように焼け焦げたこれは。
真似をしようとしても、難しいものだろう。

「………………フィルも、運ばなければ……」
体格差があるであろう彼を運ぶなら、引き摺るしかない。

布団に乗せて、引っ張るとか。それなら出来るだろうか。
時間をかけてでもいいから、


「……クロの、隣に」
力仕事は得意でないけれど、眠れる場所を。

このまま放置することは出来ないからと、小さく呟いた。
まだリディとユンしか知らない、クロの眠る場所へ。

フィルも………。
(36) 2022/07/23(Sat) 14:28:57

「まぁ、そーだな……そりゃご主人の客なら話はするだろし」

指で挟まれた手の離しどころを見失って、掴んだまま。
じゃんけんじゃないからノーカン。


「なんか、こう、ショックを受けるような話をしてたかもしれない、ってこと?
……ご主人殺して、で、俺らまで殺さなきゃいけなくなるような」


「さて、どうなのでしょうね〜」
「あくまで『その可能性がある』という程度の話ですから」

*確定はできません。
*犯行に及んだ者から、その辺は聞き出せていませんから。

「……何かそういう話があったとしたら、相談等してくれれば良かったんですがね〜」

*しかし、それはもう遅すぎたのです。


「……相談してくれなかったから、こうなって、こうなったからには、きっともう誰にも相談なんてできないだろ」

素っ気ない口調が少しだけ崩れた。
やるせなさと、無力感が滲む。

「……もう誰もこっちに来ませんように…、」


現実主義が、思わず祈る。
まだ終わってない。まだ終わってない以上、この想いは無駄だと知っていても。つい。

【人】 命灯癒光 リーディエ

「………他の皆にも、見せてあげてください」
ノル(>>37)の顔を見ることがどうしても出来なくて。

そう告げて、椅子ごとフィルの身体を引こうとする。
どれ程時間が経ったのか分からないが、硬直はどうだろう……。

体が傾くなら焦るように抱きしめ、息を吐き出す。
更に血が自身を濡らそうとも、今更だから。

そして。ノルが読まなかった続きの言葉をリディは知っている。
その手紙に限らず、覚えているから。

奪い取る真似もしないし、読まないことに指摘もしない。
勿論先に部屋に入り、見えていたからでもあるが。


それをモノオキ(>>38)が理解できないことは考えれば分かる。
でも、託したからにはリディから口にするのは違うと思ったから。

問いかけには動きを止めて。

「……………屋敷裏です。詳しいことはユンに聞けばいい」
あるいは、時間をかけてでもフィルを運ぼうとするリディについてくるか。

とにかく、運び出そうと必死だ。止めるようであれば、止まる。

そうでなければ。もたつきはあるものの、ゆっくり。ゆっくりと。
事切れたフィルの体を引っ張り、屋敷裏を目指そうとするだろう。
(39) 2022/07/23(Sat) 19:38:28

「……そうですね」
「もう、誰も此方に来ないのが、一番いいのですが……」

*ただただ、見守ることしかできませんから。
*――祈りばかりでした。

【人】 命灯癒光 リーディエ

肩を打ち付ける(>>40)音には、僅かに視線を向けた。
その頃には駆け出していただろうから、何を言うにも間に合わない。

出来ることなら、今顔の見えない子達にこそ。
フィルの言葉を知って欲しかった。


"今"の時間はもう巻き戻せないけれど、大切なことなの。
"今"だからこそ、大切なことだったの……。


手紙を託された(>>41)モノオキに視線を向け。

「……モノ、ごめんなさい。お願い、出来ますか?」
ぎこちない
笑みを浮かべ、ひとつのお願い。

ノルの声には僅かに頷き、掛け布団とか……布を引くように頼んで。
そこにフィラメントを乗せて、この部屋を2人で後にする事になるのだろう。

モノオキの返事がどうあれ。
(42) 2022/07/23(Sat) 21:04:58
リーディエは、悲しむばかりの表情は似合わないと言われましたから。
(a45) 2022/07/23(Sat) 21:06:52

リーディエは、ぎこちないものでも笑顔を忘れずにいれたらいいなってそう思うんです。
(a46) 2022/07/23(Sat) 21:07:42

「…………」
一度眠り、きっといくらか落ち着いた後。
それでも君に、この話をするのは気が引けるのだけれども。

「……次、どうしようか」
誰を、どちらが。
もう君を騙して勝手にやるような段階ではないから、話さなければいけない。