人狼物語 三日月国


32 【身内】降りて流るるにわか雨【R18】

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[この種が男に生まれた自分の中で
 実を結ぶことは決してないのだけれど

 それでも、体内に取り込んだのだから
 明日の俺の体組織の一部にはなる。

 自分の肉体が、
 俺ではない誰かによって造られる。

 これまでにない観点だが、
 存外、悪くない心地だ――…。]
 

 


    ……ぷ、はぁ……、……


[竿の根本を軽く手で扱きながら
 ちゅぢゅ……っと吸い、搾り取るように
 管に残っていた精液を舌の上に移して

 それから漸く、唇を離した。

 前傾になっていた姿勢を戻しぺたりと座る。

 濃いためか、少しかたい。
 時間をかけて味蕾の一つ一つで味わえば
 コクリ、喉の尖りを上下に揺らした。]
 

 
[浮かべるのは恍惚とした表情。
 頬をほんのり赤く染めて。

 オーガズムまで導くことができた充足感と
 欲情による不足感とに
 片足ずつ浸かっている。]



    …………、ん。……うれしい



[恋人はいまなんと言ったか。
 少し遅れて理解すると、
 頷き、微笑みをかえした。

 先から涎を溢す股間のものを隠すことも忘れて。**]
 

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[親友が泊まりに来た日の夜。

 ふと重みを感じて目を覚ますと
 チカが私を布団越しに抱きしめてた。

 What's happened?]



    ……。



[寝顔は、眠りに落ちる前に眺めていたのより
 穏やかそうに見える。
 だからある意味、心配は要らないのだろうけど、
 ある意味、すごくすごく心配になる。

 無防備なんだから!]
 
(0) 2020/06/08(Mon) 6:56:43

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[就学するまでは母が。
 就学してからは祖母や叔父が。
 私のそばには必ず誰かがいてくれたから
 寂しいと感じたことはない。
 いや、若しかしたら叔父の元に預けられたばかりの時
 少しくらいは寂しかったのかも知れないけれど
 そういうものだと納得するのは早かった。
 母には母の自由があって、私には私の自由がある。
 私が母に近くに居て欲しくても
 母がそれを望まないならダメなんだ。
 母のことは好きだ。
 母が私を愛してくれなくても関係ない。
 母が好きだから母がしたいことをしてくれるのが良い。]

 
(1) 2020/06/08(Mon) 6:56:48

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[寧ろ────…、
 望まれてもないのに生まれてきてごめんなさい、ママ。]

 
(2) 2020/06/08(Mon) 6:56:56

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[そんな風に考える私だから。
 常夏の国に魅了された両親を持つW千夏W。
 親の愛情がたっぷりと感じられる名前を持つ彼女が
 母親からそれを受けられずに過ごした日々があると
 言葉にされない限り私が気付けることはないのだろう。]

 
(3) 2020/06/08(Mon) 6:57:16

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 


    (……はーあ、)



[腕は外させて、布団の中にしまっといた。
 私が狼じゃなくて良かったわね。

 そんで、また寝た。Nite nite.]
 
(4) 2020/06/08(Mon) 6:57:24

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[次目が覚めたときには
 なんか大変そうな親友がいた。>>1:@3

 ナニカンガエテルンデスカネー。

 普段は読み取りづらいくせして
 ここにきてわかりやすい。]



    ……おはよ。



[私は昨日、人知れず失恋したわけだけど
 思いの外落ち着いてた。]
 
(5) 2020/06/08(Mon) 6:57:33

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[流石チカだ。言うことが可愛い。>>1:@5>>1:@6



    いいよ。遊ぼ
    ……ああ、そういえば
    私もあげたいやつがあったんだ



[リアルの私たちとよく似たアバター。
 プレゼントを贈った先のチカが花を飛ばして喜ぶ。

 それを見ても自分の心が穏やかなままだったので
 ほっとした。]
 
(6) 2020/06/08(Mon) 6:57:47

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[Wゲームの中でくらい男の子になって
 チカとデートをしたかった私Wは
 無事昨日のうちに殺せたらしい。

 片想いのま交わらないことに慣れてて良かった。

 この先も貴女の幸せを願える私で居よう。**]
 
(7) 2020/06/08(Mon) 6:57:51
 
[コクリ、

 身を起こし
 表情がよく見えるようになった彼の
 喉を鳴らす音で
 我に返った。


 信じられないことに
 足りることを知らぬ厄介な体が
 一時的にせよ、今は充足感を覚えている。

 想いを寄せる
 特別な相手だからなのか、
 ヒューがあまりにも巧みだったからか、

 おそらく、その両方だとは思うが
 感嘆が思わず
 口をついて出てしまうほどに
 快感の質が別次元だった。]
 

  
[少しの間の後
 蕾が綻ぶように薄紅色の微笑みが咲く。

 髪を漉く手を止めて
 見惚れて、気が付いたのは
 朝露のような潤みを湛えていること。


   (……無理をさせただろうか?)


 思い返すに
 あまりに善すぎて
 気遣う余裕が欠けていた。

 苦情ひとつ零さずに
 飲み込んでしまったのだとしたら
 その従順さは
 どこか危うく思えて、気に掛かる。]
 

 
[そういえば、と
 瞬時に脳裏を駆け巡ったのは
 知ったばかりの彼の一面、
 慣れと不慣れの
 著しいアンバランスさのこと。


   (させられてばかりの関係‥?)


 これほどまでの技巧は
 一朝一夕で
 身に付くようなものではない、と思う。

 過去の遍歴や
 噂になっている他の恋人たちとのことを
 詮索するようなつもりは無いが……

 不条理なことを
 要求されたりはしていないのか
 心配になって
 恋人の姿を視線でなぞる。]
 

 
[まだ足りない、欲しいと
 言ってくれているような証に気付いて
 


   
────…!




[息を飲んだ。]

 


   (もしかして、
    今ので感じてくれたのか‥?!)


 じんわりと
 嬉しさが込み上げてくる。

 その反面、
 奉仕する側でなら
 誰とでも気持ちよくなれる可能性も
 わずかに過った。

 器を補修するために必要で
 体が順応することも
 あり得るのかもしれないが。]
 

 
[いずれにせよ、自分は
 多数の中のひとり…という立ち位置に
 甘んじるつもりはない。

 ヒューがまだ知らないというのなら
 俺の手で教えて
 特別な存在だと刻み込もう。

 その為には────…、]

 

   場所を変えても構わないかな?

   もっと、ちゃんと愛させて欲しい。



[そう言うと、台から降りて
 白衣から袖を抜く。
 それを肩から羽織らせて
 壊れものを扱うように
 そっと優しく横抱きにした。]
 

 
[向かうのは隣室にある
 仮眠用のベッドだ。

 短時間の睡眠でも足りるよう
 割と質の良いものを入れているのだが、
 こんな風に役立つことがあるとは
 思わなかった。

 独りで使うために手に入れたセミダブルなので
 十分な広さとは言い難いが
 先程までの検査台よりは余裕がある。

 その上に大切な恋人を
 静かに横たえると
 体重を掛けないよう気をつけながら
 自分も乗り上げて

 請う。]



   服を脱ぐのを手伝ってくれないか?

   その方が、もっと触れ合える。



[殊更、甘い声音で。]*
 

 
[彼の人の死後からこの身体は
 栄養を蓄える必要がないとでも判断したのか
 肉が落ち、毛には艶がない。

 色だけは見事なままの髪を通る
 指の感触は、
 心地良くて擽ったくもあった。

 愛でられているみたいだ。

 こんな風にされるのは初めてではないが
 こんな風に嬉しいのは、きっと。]
 

 
[その指が止まったのに気付いて
 彼の瞳を見上げれば、
 気遣わしげな眼差しが己に向けられていた。

 どうしてそんな顔をするのだろう。]



    (俺、なにか失敗した……?)



[上手く出来なかった?
 でも、彼は確かに「気持ちよかった」と。
 ならばそれ以外に何があるのだろう。]
 

 
[彼の視線が落ちていき
 何かに気付いた様子を見せる。

 それでやっと、自身の状態を認識した。]



    ……あ、……。



[恥ずかしげに両手で隠せば、
 線の細い身体は縮こまって頼りなさを増す。
 興奮した姿を見ることには慣れていても
 逆側はあまりないことだ。]
 

 
[彼の言葉を聴き
 先程あんなに愛して貰ったばかりで
 まだあの上があるのかと驚き、
 パチパチと瞬きをする。]



    ……うん。ジェレミーが望んでくれるなら



[場所を変えるってどこへ?
 この台の上でも、出来ないことはないだろう。
 これ迄もそういった使われ方をしてきたことは
 想像するのには容易くて、
胸が痛い。

 

 


    っ、



[自分の身体はあっさりと抱え上げられた。
 同じ男として、情けない。

 ……けれど、彼が大切そうに扱ってくれるから
 自分自身がまるで高価な宝石細工のように
 価値のあるものになった錯覚を起こす。

 俺の居場所ではない気がするのに、
 それは心地良くもあって。]
 

 
[運ばれたのは隣の部屋だった。
 彼の私物であろう、ベッドがある。

 研究の合間に仮眠をとったり
 泊まることのある大学職員にとって
 珍しいものじゃない。
 自分は机かソファで寝てしまうが。

 その上に優しく下ろされて、
 肩に掛けられていた白衣がシーツのように拡がった。

 上からも下からも、ジェレミーの匂いがする。]
 

 
[嗅上皮と鼓膜が同時に甘く犯されて
 頭の芯から呆っとしてくる。

 肌と肌で触れ合ったら、
 一体どうなってしまうのだろう。]



    ……うん。……



[上を脱がすのは下に比べて不慣れで
 元々の不器用さも相俟れば
 野暮ったい手つきで黒ベストの釦を外していった。]
 

 
[服を一枚ずつ剥いではベッドの脇へ置く。

 脱がし切れば、均整の取れた肉体が現れた。

 まるで彫刻のように美しい。

 ――だからこそ、アシンメトリな黒眼帯は
 存在感を一層強くしている。

 それ一枚だけ彼の身体に残して。]
 

 
[彼と、肌と肌で触れたい。
 触れ合って、抱き締め合って、
 キスがしたいと思う。

 こんな欲求、初めてだ。
 貴方はどれだけ沢山の初めてをくれるの。]



    
はぁ
…………、き、 て……



[知らずに息が上がる。
 抱き締めてもキスをしても甘えるみたいだ。
 可愛く強請れない俺は、
 両手を伸ばし、言葉少なに抱き寄せた。**]
 

 


   ありがとう、助かるよ



[彼の手を借りながら
 自分でも脱ぎ落としていく。

 先程までとは打って変わった
 辿々しい指先を
 目元を撓めて見つめながら。]
 

 
[ヒューは不思議だ。

 秀でるところが
 突出しすぎているせいもあるだろうが
 凸凹していて
 どこか歪な感じがする。

 ────そこが酷く
愛おしい



 均してしまいたい訳ではないけれど
 その窪みを
 自分が埋めたいという
 気持ちにさせられていた。]