人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

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【赤】 大好き ルヴァ

/*
ランダムなのにこんなきついことある?
了解です。
ここまで生きれたしセキレイは大変そうだし
赤ずきん連続だったので、
誰が出ようが今回は希望入らなければ
自分が相手しようかなと思います。

誰が出ても滅茶苦茶な咎になってしまうけれど……。
(*2) 2021/05/30(Sun) 20:09:36

【赤】 大好き ルヴァ

――何かが。
何かが動き出している。
それはサルガスが、ブラキウムが、
そしてメレフやカストルが、
『居なくなった者』たちが残した爪痕が
じくり、じくりと膿み始めた音のように思えた。

だから、その封筒が今回は直接
自分の手元に来たことも、
何かあると思わずにはいられなかった。

いつもの部屋の真ん中で、封筒を開く。

*今日の襲撃先*
<<シトゥラ>>who
(*4) 2021/05/30(Sun) 20:40:57

【赤】 大好き ルヴァ

/*
教授! えっ……この場合は? 
どうすればいいですか?(マジ困惑)
(*5) 2021/05/30(Sun) 20:43:19

【赤】 大好き ルヴァ

/*
良かった。助かります。混乱した。
振りなおします。
次狼出たら1d4使います。
(*8) 2021/05/30(Sun) 20:59:23

【赤】 大好き ルヴァ

一瞬、眉根が寄ったが、
重ねて、二枚目があることに気づく。
成程、初日の自分への意趣返しかもしれない。

*今日の襲撃先*
<<ブラキウム>>who
(*10) 2021/05/30(Sun) 21:09:23

【赤】 大好き ルヴァ

「………」

静かに立ち上がると、それをテーブルの上に置き、
大きく、ため息を吐いた。

そうか。

それが。決定か。

セキレイがここに居ないことに、
少しだけ感謝した。
今優しくされたら、
きっと完全に壊れてしまっていたから。

「……俺が、やるよ。やらせて、ほしい。
 そういう、ことだろうから」

いつだって、この封筒の中には、
与えてくる試練しか入っていなかったから。
(*11) 2021/05/30(Sun) 21:14:52

【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム

その日、ギムナジウムの施設の中を、
少年はふらふらと、あちこち歩いている。

どこでも、見つけた場所で声を掛けられるだろう。
(-22) 2021/05/30(Sun) 21:20:59

【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム

/*
そして、先んじてルヴァPLよりお知らせがあります。
どうやら、大人たちは、ブラキウムを直接壊すのではなく
最大限の破壊を望んでいるようで。

今日四日目の、狼の襲撃先は、貴方、ブラキウムです。
そして、それを伝えるということは、
おれさま、いや……
『俺』が、迎えに行くということです。
本当にごめんなさい。
与えうる最高を提供したいです。ご相談待ってます。
(-23) 2021/05/30(Sun) 21:24:10

【秘】 目明き ブラキウム → 大好き ルヴァ

/*
ついに来たわね。
タイミング的に完璧すぎるわよ。
賭けに出た時点でいつ死んでもいいように心の準備はできてるわ。
とりあえずそちらの想定があれば全力で受け止めるわよ!
"なんでも"OKなんだから遠慮なく。

ルヴァに迎えに来てもらえるなら何よりです……
(-28) 2021/05/30(Sun) 21:29:50

【秘】 目明き ブラキウム → 大好き ルヴァ

「ルヴァ」

朝食が終わってからいつかの時間。
先日探検に行った森の近く。
ブラキウムはようやくあなたを見つけて声を掛けた。
(-31) 2021/05/30(Sun) 21:39:08

【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム

森を、風が撫でていく。
その風の音に紛れて、声が掛かる。
振り返るとそこには、ブラキウムの姿があった。

「ブラキウム……!」

どこか、相手を探していたような、待っていたような、
そんな声色が含まれているように聞こえる。

「……良かった。
 話したいこと、あったんだ。
 ……中庭で、その……。
 おれさま、話してたの、見てたから」

誰と、とは言わない。言えない。
自分もまた、大人の監視下にある者として。
(-32) 2021/05/30(Sun) 21:53:20
ルヴァは、ブラキウムに微笑んだ。
(a9) 2021/05/30(Sun) 21:53:52

【秘】 目明き ブラキウム → 大好き ルヴァ

あの日よりもずっとあなたのことがわかる。
ブラキウムの世界はどんどん広がっていた。
風に髪を揺らしながらあなたに駆け寄る。

「またこうして会えたね。約束はまだ破られていないよ」

もちろん今までの行動から目を付けられているのは間違いない。
子どもからも、大人からも。
まるで帰ってきた子どもへの悪意が失った行先を見つけたように。
けれど、ブラキウムは気にしない。

「君も見ていたんだね。
僕はとにかく君に会いたかったよ。
お互い無事で本当に良かった。
ね。すごく頑張ったんだ。
頑張って、頑張って……怖かった」

それでも、あなたの前では。
小さな体は森のざわめきに呑まれそうな、危うさをにじませていた。
(-35) 2021/05/30(Sun) 22:05:45

【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム

「良かった……おれさま、
 今日ブラキウムが居なかったら、
 どうしようって思ってたから」

同じような背丈で、同じクラスで、
全く性質は違うけれど、全く性格は違うけれど、
自分の思う道を進もうとしてきた二人が、
頼りない昨日に、今日の日を繋げたことを互いに喜んだ。

「おれさまも、ブラキウムに会いたかったよ、
 あの場に飛び出していこうかと思ったんだけど、
 おれさまがいると混乱しそうだったから。
 俺は、応援、してたよ。遠くから。とても、遠くから。
 ……ブラキウム、よく頑張ったね」

袖を、おずおずと伸ばして、
相手の帽子にぽふりと触れた。
(-39) 2021/05/30(Sun) 22:33:59
ルヴァは、ブラキウムに優しく、触れた。
(a11) 2021/05/30(Sun) 22:37:22

【秘】 目明き ブラキウム → 大好き ルヴァ

「む……へへ。
心配だったけど、でもいいんだ。
こうして会って、話して、君と触れられる」

似ているようで似ていない二人は同じ方向を向いてきた。
奇妙な縁だと思う。
約束を大切にするあなただからこそ、それを守れたことも嬉しくて触れる手に嬉しそうに笑っている。

「そうだね。
君までが危険にさらされる必要は無かったと思う。
あの時にやろうとしたことは全部うまくいったんだ。
君はどこに居ても僕のやったことを応援してくれるって信じてたから……本当にそうだったならもっと嬉しい」
(-44) 2021/05/30(Sun) 22:55:19

【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム

「ブラキウム……」

背伸びをしなくても届く、その背に、細い型に。
袖の中にある枯れ枝のような指に、思う。

……自分たちはまだ子供だ。
なのに、その双肩にたくさんの物を抱えて、
懐にも、重い重い荷物を抱えている。

本当ならもっと、自分だけのことを考えて、
笑って、泣いて、怒っていいはずなのに。
ブラキウムは、いつの間にか、
とても立派に、ちゃんと自分の足で立っている。

数日前に話した時とも違う。
『見えない彼ら』を前にして、
なお、それを導こうとしたことで。
友達である彼の形が、少しだけ形になったようにも思った。
(-47) 2021/05/30(Sun) 23:25:31

【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム

こちらの身を案じ。
危険を、自分だけで背負おうとしている
……ブラキウムのその目を見て、表情を見て。

「ブラキウム」

なんで、自分がそんなことを言ったのかは、
すぐにわからなかったけど――。


「――おれさまたちの中に。
 『裏切者』がいると思うんだ……」


大人に、手引きをしている、そんなやつが。

『大切で特別な友達』に。
……そう告げた。
(-48) 2021/05/30(Sun) 23:27:07

【秘】 目明き ブラキウム → 大好き ルヴァ

「君もそう思うかい?
ルヘナとも同じような話をしたんだ。
誰が味方かなんてわからないから協力は難しいんじゃないかってね。
まぁ結局は協力することにしたんだけど。
居なくなった子どもの中に混ざってるとは考えにくかったし間違いじゃなかったと思ってる」

これからどう変わっていくのかはわからないけれど、何も変わらない事は無いはずだと信じている。
あなたを信じているのと同じくらいに、心から。

「何か考えがあるのかい?
僕なりに情報を集めてみたんだけど、成果はさっぱり。
今まで人を見てこなさ過ぎたツケが回ってるよ」

だからあなたの事を探る事もなかった。
(-55) 2021/05/31(Mon) 0:30:39

【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム

「そっか、やっぱり、
 皆そう考えてたんだね……ルヘナも」

多分皆、身内にそんな人間がいるのかなんて
疑いたくはないと思うけれど、
でも、そう考えざるを得ない材料はいくつもあって、
だからそれは、自然なことなんだと思う。

明るい森に、再び風が舞う。

「……考え、になるのかな。
 おれさまはその、ずっと皆を見てたから、
 多分状況からみて、こういうやつだろうなっていうのは、
 想像できるんだよね……。
 ……誰かに聞かれたらまずいかな、これ」

少しだけ、森の中に踏み込みながら呟いた。
(-62) 2021/05/31(Mon) 1:34:18

【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム

小さく息を吐き、続ける。

「……多分、そいつは、
 他人より自分が大事なんだと思う。
 "大人"に加担する子供がいるとしたら、
 きっとそういうやつだと、"皆"を見てて思ったよ。

 どこか臆病で、でも迷いはなくて、
 みんなを良く見てて、どうすればどう動くか考えてて、
 本心は隠して、でも時々本当のことを言って。
 嘘ばかりなくせに、みんなと笑い合ったりしてて。

 そんな、卑怯で、中途半端で、
 最低なやつだと……おれさまは思う。
 それくらい、"大人"って、怖いから。

 皆から、"大人"が"皆"に何をしたか。
 "大人"が"子供"に、何をするのか。
 "皆"から聞いてるのかな、ブラキウム。
 ……キミは、それを、知ってる?」
(-63) 2021/05/31(Mon) 1:34:58
ルヴァは、ブラキウムに、大切なことを尋ねた。
(a22) 2021/05/31(Mon) 2:17:43

【人】 大好き ルヴァ

――森の中で、一人寝転んでいる。
朝食も取っていない、どうしても食欲が湧かなかったし、
何より今日誰が居なくなっているかを確かめるのが、
怖くて怖くて仕方がなかった。

だから、逃げてきたというのが正しいのだろう。
小さいころから、自分が逃げる先はいつもこの森の中だった。

森は、外と中とを明確に隔ててくれる。
そこに寄り添うように寝ていると、
羽を持った自由な鳥が空を横切っていく。
それが羨ましく思うのと同時に、
自分のいるこの閉じられた世界も、
まだ外側と繋がっていると感じられて
おれさまは、とても好きだった。
(33) 2021/05/31(Mon) 19:03:37

【人】 大好き ルヴァ

小さなころから、その森の向こう側に、
きっと『正義の味方』がいて、
自分が本当に困ったら、鳥のように空を飛んで、
助けに来てくれるんだと信じていた。

どうしようもなくなったとき、
自分が助けを求めたときに、
自分の前に降り立って助けてくれる。
そんなヒーローの存在を、信じていた。

「………」

森は、深く、そして静かにざわめくだけだ。

――心のどこかで。
正義の味方なんていうものはどこにもいなくて、
自分が心の底から助けてほしいときでも、
誰も助けてくれないんじゃないかということに、
ずっと怯えてもいた。

本当に、喉奥が枯れるほど叫んでも、
誰も助けに来てくれなかったら、
自分は、どうすればいいのか。
考えるだけで、夜も眠れない日が続いた。
(34) 2021/05/31(Mon) 19:09:41

【人】 大好き ルヴァ

「だからずっと。
 『団長』に、なりたかったんだよね……」

ずぶ濡れの中で傘も挿せずにいる誰かを。
夜の暗がりから現れる手が怖くて泣いている誰かを。
生きているだけで辛いと思うような苦しい誰かを。

団員だからっていう理由だけで、
助けられる誰かに、ずっと、なりたかった。

自分では。
なれないことも、
一番最初から知っていたけれど。


カストルと、ポルクスのことを。
ルヴァ団と名乗ってくれたみんなのことを思い出して。
何もできなかった自分の無力さを噛み締めながら。

ただ一人、森の中にいる。
(35) 2021/05/31(Mon) 19:14:37

【秘】 目明き ブラキウム → 大好き ルヴァ

「でも本当に居るかなんてわからない。
少なくとも僕はまだ確たる証拠は掴んでないし、子どもに裏切られたなんて話も聞いていないよ。
あくまで可能性の話、だと思っているけどね。
こういう時は分からないから不安になって敵を探してしまうものだから」

あなたの後ろをただついて行く。

「それに誰だって自分かわいさに生きてるよ。
何かを守る為に他人を犠牲にするか自分を犠牲にするかの違いだけだと思うけど。
……きっとどちらも悪いんだ。
僕らはみんな子どもで、大人と戦うための力が足りないんだ。
それを責めることはできないと思う」

仮面を見ている。
ボロボロで今にも割れてしまいそうなかおの向こうに、あなたはどんな気持ちを隠しているのか。
まだ見抜くにはほんの少しだけ足りない。

「僕が居なくなった子どもの話を聞いたのはイクリールの話だけ。彼女は何事もなくいつも通りだった。
危ない目にあったから自分たちの手元に隠しただけだと、そう言っていたよ」

運が良いのか悪いのか。
ブラキウムはまだすべてを知らなかった。
あんなにも嫌ったギムナジウムに自分を賭けるくらいには信じ始めていた。
もちろん、大人の悪意も子どもの悪意もゼロで無いのはわかっているけれど。
隠された真実はやはりその目に映っていないのかもしれない。
(-141) 2021/05/31(Mon) 19:30:56

【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム

「そう。思うんだね。
 ……だとしても、おれさまは許せないんだ。
 許されることじゃない。
 全部、その指先で動かして、
 おれさまの大切なものや。
 ブラキウムの大切なものを。
 皆と、ずっと居たいなんて細やかな夢を。
 たった一日の安眠や安寧のために……。
 犠牲にすることを選ぶ相手が目の前にいたら。

 きっと、正義の味方は、
 お前のことを許さないって、そういうと思うんだ」

鬱蒼とした森の中を歩きながら、
ブラキウムに、そう告げる。

「……そっか。
 じゃあ、それがおれさまの役目なんだろうな。
 過酷な優しさの中に、キミがずっといたのなら」

"その地獄"の事を、ずっと昔から知っていて。
そして"その地獄"と常に共にあった自分の。
(-144) 2021/05/31(Mon) 20:21:18

【秘】 大好きだったよ ルヴァ → 目明き ブラキウム

 
ブラキウム。

――その真っすぐな視線も、真っすぐな在り方も。
全部、全部大好きだったと、心から言える。

深い、森を背に。
寂しげに微笑んだ。

「だったらきっと。
 ……ここから先の道は、キミが思うよりも。
 ずっと、苦しいものになると思うよ。
 ブラキウム」

――偽りの仮面が、落ちる。
そこに張り付いていたのは、泣き笑いのような表情で。


「キミの心を。
 ――壊しに来た。

 おれさまが――"裏切者"なんだ」


――森は。いつの間にか。
少年たちを懐に抱いたまま、もはや逃がさない深さで。
彼の周りと、目の前の"狂人"の周囲を、綺麗に切り取っていた。
(-145) 2021/05/31(Mon) 20:24:28

【秘】 あなたと一緒? ブラキウム → 大好きだったよ ルヴァ

「僕だって許すか許さないかって話なら許せない。
責めないからと言って受け入れる道理はないね。
簡単に壊れてなんかやらないんだ。
……どこかに何も犠牲にしない上手いやり方があるなら幸せだろうけど、おとぎ話みたいにみんなが救われるような奇跡はそうそう起きない。だから自分の手で手繰り寄せるしかないと思ってる」

世界はそんなに優しくない。
だからと言って優しさが欠片かも無いかと言われればそうでもないと言える。
閉じていた瞳には最初にあなたが映っていた。
誰かを助けたいというあなたをブラキウムは。


大好きだ。
(-151) 2021/05/31(Mon) 21:01:09

【秘】 あなたと一緒? ブラキウム → 大好きだったよ ルヴァ

「――ルヴァ?」

ばぎん

耳障りな音を立ててあなたの仮面が割れる。
その下から現れたのは血のような赤一色の新しい仮面。
それはあなたの目元だけを隠すものだった。

さて、ここに至って。
ようやくブラキウムは人の顔が見え始めたのでした。

うそだ


ちっぽけな呟きは森からどこにも羽ばたけない。
二人ならきっと――どこに行けるのでしょうね?
(-152) 2021/05/31(Mon) 21:02:10

【秘】 大好きだったよ ルヴァ → あなたと一緒? ブラキウム

こんな時が来ることを。
もしかしたら、俺は……知っていたのかもしれない。

「……嘘じゃないよ
 シェルタンが連れていかれるのも
 メレフが連れていかれるのも
 おれさまは――俺は、この目で見ていた。
 
 そしてその次はブラキウム。
 キミだってだけの話だ。

 これまでも、何度も、何度も何度も何度も何度も。
 俺はそういうことを繰り返して、
 一日を、泥にまみれて啜りながら生きてきた。
 たくさんの友達を踏み台にして、蹴落として、
 そうして、生きながらえてきた、浅ましい生き物なんだ。
 ……許せないのは分かってる。
 だから、俺は、許してくれなんて、言わない」
(-156) 2021/05/31(Mon) 21:32:47

【秘】 大好きだったよ ルヴァ → あなたと一緒? ブラキウム

……一歩、二歩、近寄る。
大好きだった友人に。
今日を生きるための糧に。
助けは来ない。世界には、二人しかいない。

――二人ならきっと。
――二人だからもう、どこにも行けない。

その細い首に、ゆっくりと片手を伸ばす。

「……全部嘘だった。全部偽りだったんだ。
 そうだったら都合がよかったから。
 そうだったら、全部上手くいったから。

 俺も、おれさまも、本当の自分で、
 それにはきっと、"解離性障害"なんて名前がついて
 ここでは、棚に並べられる笑い話だ。
 だけど、どちらでも構わない。
 きっとキミはどっちであっても、
 もう俺を許したりすることは、出来ないから」

偽りの仮面の剥がれた、ルヴァ自身の顔で
ブラキウムに笑いかけた。
(-157) 2021/05/31(Mon) 21:33:19

【秘】 大好きだったよ ルヴァ → あなたと一緒? ブラキウム

それは、明日を繋ぐことが出来る、嬉しさで、
歪に歪んでいた。

「……これで、俺は、明日も。
 生きていける。
 大切な、大切で大切で大切な。
 大切だと思い込んでいた友人を。

 一人、捧げることで」

「ブラキウム。お願い、お願いだ」

「   」

「俺の、皆の、正義の味方。

 僕はキミに出会うために、今日まで生きて来て。
 ――キミを、『明日』に代える」


――『小刻みに震える指』で、
ひび割れたブラキウムの首に、触れた。
(-158) 2021/05/31(Mon) 21:33:53