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【赤】 会社員 雷恩[名前を呼ぶことがどうして逃げることに繋がるのか。 眉毛だけが疑問を浮かべるように動く。 騙して逃げようなんて計算が出来る男ではない。] ………………。 [痛いことに変わりはなくても、 同じ傷にはならないだろう。 だって、相手に離れられたという痛みと、 相手に恋心をぶつけられた痛みは 根本的に違うから。] (*64) 2024/05/08(Wed) 22:13:11 |
【赤】 会社員 雷恩[声が震えている。 瞼はまだ重く開きにくいが、手を持ち上げられるということは やはり薬の効果が切れ始めているのだろう。] ぅそ、ついて、なぃ。 [本当にならなかったことがあったとしても、 その時の気持ちは絶対に嘘の心算ではなかった。] ……にげるつもり、なら。 もっと動けるよぅになるまで、待ってる。 [こんな少しだけしか動かない状態で それをルミに明かすメリットなんてない。 動きを見せたのは、言葉と行動通り、撫でようとしただけだ。] (*65) 2024/05/08(Wed) 22:13:39 |
【赤】 会社員 雷恩[ルミはどんな表情なのだろう。 目を閉じていると何も見えない。] ……ここまで生きてきたのに。 昔のぉれのことに執着して、 ぃまからのぉれはぁきらめられンだ? [殺さない、とルミは言った。 その言葉はきっと嘘ではないだろうと今は疑っていない。 逃げたら死んでやる、とは。 罪悪感に苛まれろということか。 自分を加害した相手の自殺で此方の心が痛むと思っているのか。 忘れていたことを詰る癖、自分の中にルミを慈しむ気持ちが 残っていることを期待していないと出ない言葉だと思った。] (*66) 2024/05/08(Wed) 22:16:29 |
【赤】 会社員 雷恩……まだないてる? [摩擦がなくなり、水音を立てて外気に晒された性器が 萎れて落ちる。 二択で選んだのは、自分の望みと合致していると思っているから、 撫でる先を探してもう一度、先程よりもスムーズに 腕を持ち上げた。*] (*67) 2024/05/08(Wed) 22:17:21 |
【赤】 会社員 雷恩[忘れることも覚えていることも 男には傷とならなかった。 より多くの人と過ごして経験してきたことを背負うには 一つ一つの思い出のウェイトを軽くしないと 動けなくなることを、人間の脳は知っていて、 それに強い意思を介入させた者だけが その最適化をカスタマイズすることができる。 物理的に流れた時間は同じ。 ルミが自分との思い出のウェイトを変えまいと 懸命に抗った結果負った痛みは、 「今」手当てすることはできない。] (*74) 2024/05/08(Wed) 23:37:23 |
【赤】 会社員 雷恩[だが、「今」痛んでいる彼女には間に合うと、 それを願ってしまった。 その想いが防衛本能から来るものと解釈することは 出来るだろう。 ストックホルム症候群と名付けたければそれで良い。 それで躊躇するくらいなら、動かしにくい腕に 無理に力を入れていない。] (*75) 2024/05/08(Wed) 23:38:27 |
【赤】 会社員 雷恩俺だけを、想って、ここまでひとりで 頑張ったって・・…聞いて、 俺は、ふつうに感動した、けど。 [悪意なく取った行動を詰られることよりも、 「ずっと昔のお兄さんしかいないのに」という言葉の方が 胸を抉った。 会えない相手なんて忘れた方が楽な筈だ。 頑張る必要なんてどこにもない。 だが自分にだけ執着したルミは 生きることを放棄せず 自分への恋を何度も反芻して定着させた。 取った手段は犯罪だが、それに至る感情そのものには 感動としか言い表せない気持ちを産んだ。] (*76) 2024/05/08(Wed) 23:39:03 |
【赤】 会社員 雷恩[ケホ、と咳をする。 無理矢理口を動かしたからか喉奥がヒリヒリする。] ……間に合わなかったか。 まーいいや。 [泣き止んだと聞いた。 本当かは知らないが、本当でも嘘でもやることは変わらない。 触った感触があった。 体温までは移らないほどの微か。 そこが頭でなかったとしても良い。 幾筋もの線が描かれた手首でも。] (*77) 2024/05/08(Wed) 23:39:46 |
【赤】 会社員 雷恩いーたいの、いーたいの、 …っ、おーれが、たーべた、 [ぎゅ、と拳を握り、自分の口元へ。 上手く操作出来ずに自分で頬を殴ってしまったが、 口は飲み込む動きが出来た。] (*78) 2024/05/08(Wed) 23:40:29 |
【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ いーたいの、いーたいの、 おーれがたーべた! これでどっかに飛んでることないから、 痛いの戻ってこないよ。 ルミの痛いの、俺がうんこにして流してやる。 [小学生らしく排泄物の名前を軽々しく口にして笑った。 転んだ時も、傷を負った現場にいなくて後から気づいた時も、 撫でて拭った痛みの概念を どこにも飛ばさずに咀嚼したものだった。] (-24) 2024/05/08(Wed) 23:41:17 |
【赤】 会社員 雷恩10何年分だって食ってやる。 [流石に思い出した今は、消化活動については 口にしなかったが、 思い出し笑いで少し噎せたように笑った。 瞼の痺れが取れた。 最初に見る相手の表情は、どんな色をしていただろう。**] (*79) 2024/05/08(Wed) 23:43:03 |
【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩で、でも、かわりにお兄さんがいたくなっちゃう…… ルミいたいのへいきだよ? ……あ、もうっ、お兄さん! そういうこと言っちゃ、めっ!なんだから! [ 知識のない子どもでもわるい言葉だと分かる。 だめ!と年下のくせに妙なところでお姉さんぶって、 そのくせ怪我の痛みに両目を潤ませていた。 痛い、とあまり動きたがらなかった幼い子どもも、 不思議とおまじないの後は軽快に歩けるようになり 痛みを食べてくれた人の後ろへ引っ付いて。 ] (-25) 2024/05/09(Thu) 0:42:57 |
【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩……お兄さんって いたいのとんでけーじゃないんだね。 お兄さんがいたくなるのに、たべてくれるの? えへへ……やさしいねぇ。 あのね、でもね、ルミもおっきくなったら お兄さんのいたいの、たべれるようになるから! [ だから待っててね、と言って笑った。 その頃には彼も同じだけ時間を重ねて大きくなって 子どもの手助けなんていらなくなるのに。 どこにも彼は行かないと信じていた幼い頃。 撫でられては無邪気に喜べていた甘い記憶。 ] (-26) 2024/05/09(Thu) 0:43:46 |
【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ[周囲の人間関係は緩衝材で 楽しい思い出は薬となって苦い思い出を癒す。 そうして少年は大人になった。 それを当たり前として。] (-28) 2024/05/09(Thu) 20:30:47 |
【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ[緩衝材となる人間関係を築くことが出来ず 楽しい思い出が少年との日々だけの少女には 薬が逆に毒となり身体や心を蝕んだ。 それ以外の世界を知る勇気を得るには 少女の楽しい思い出は足りなかった。] (-29) 2024/05/09(Thu) 20:31:20 |
【赤】 会社員 雷恩だまし上手なら、だまされるこた、 ねーんじゃね……? [人を騙そうとしたことはあったか。 幼い頃の悪戯でしたことはあったかもしれないが 覚えていない。 思い返せば悪意を持つ経験には乏しい人生だったかもしれない。] うそつきー。 ないてた、だろ。 [見えていた訳ではない。 涙に触れた訳でも。 だが確信を持って断じた。] (*88) 2024/05/09(Thu) 20:31:45 |
【赤】 会社員 雷恩[手が触れたのは髪の毛ではなく、 頭はやはり撫でさせてはくれないかと思う。 偶然触れた布地の下の皮膚隆起。 痛みはもう生じない場所の「痛かった記憶」を飲み込んで。] (*89) 2024/05/09(Thu) 20:32:25 |
【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ 俺はいーんだって。 痛かったらうんこすれb…… って、うんこって言っちゃだめなんだっけ。 [小学生男子の下品さをおしゃまな女の子の潔癖さが叱る。 悪びれもせず笑って、 何度も痛みを咀嚼した。 目に見える傷はその後で家の絆創膏を貼ったし 咳をしていたら喉を撫でて (その後風邪がうつって叱られた) しょんぼりしている時には頭や強張った頬に触れた。] (-30) 2024/05/09(Thu) 20:32:49 |
【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ 飛んでった痛いのがルミに戻んのはヤだし 誰かが痛いのはルミがヤだろ。 俺が痛くなるかもって心配するんだから。 だから俺が全部うn……トイレに流すんだよ! [大きくなったらルミが食べてくれると言っていたっけ。 傷つけとばかり薬を盛って強姦している彼女は それを覚えているだろうか?] (-31) 2024/05/09(Thu) 20:33:29 |
【赤】 会社員 雷恩……おー、いてー、わ。 でも、いたくしたかったン、だろ? 「ざまぁみろ」じゃ、ねーの? [視界にルミの表情が映る。 弱った自分を見て溜飲が下がったと思っているようには見えない。] な。 たとえば、あのまま俺がルミのナカに出して、 その後は、どうするつもりだったか、教えてよ。 [自暴自棄な言葉には答えず、視線だけルミに合わせて。] (*90) 2024/05/09(Thu) 20:33:53 |
【赤】 会社員 雷恩けがは、どうだろな。 まだちょっと痺れた感じある、しなぁ……。 俺が痛いの心配する顔、ルミのままじゃん。 全然違うストーカーになったんかと思った。 ……なりたかった? [先程よりは動かせるようになった手で、降ろされた腕を掴む。 大きくなった彼女は自分の痛みに対してどうするのか。 当初の目的は、痛みを与えることだったようだが。 今もそれを望む女なのだろうか。 それとも、彼女がずっと持っていてくれた思い出の通り、 自分の痛みを食べてあげると言った優しい女の子は まだそこにいるのか。*] (*91) 2024/05/09(Thu) 20:35:31 |
【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩[ 誰から好意を向けられても満たされなかった。 対価を払い続ける愛もあったし、 中には本当に自分に恋をした客もいたと知っている。 愛してくれるなら誰でも良かったわけじゃない。 なのに着飾って、好みの女を演出して、 埋まらない隙間を見ないで済むように 多くの好意を欲しがった。 偽物のひかりが目を焼くたび、思う。 ──愛を得るたびに擦り減っていることを。 ] (-32) 2024/05/09(Thu) 21:27:59 |
【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩だって、いたいって泣いちゃうより たのしいってわらうほうが、しあわせだもんね! わたしもみんなも、お兄さんも! (-33) 2024/05/09(Thu) 21:30:55 |
【赤】 会社員 雷恩忘れてて、思い出した分、じゅんすぃな思い出のままだ。 [思い出は美化されると言う。 自分に都合が良いように脳が改変する。 煮詰めなかった分、新鮮な状態で昔のルミの表情を 思い出せるのだと言う屁理屈。] (*100) 2024/05/09(Thu) 22:17:08 |
【赤】 会社員 雷恩[裏を返せば、何度も思い出したルミの中の自分は もしかすると随分美化されているのかもしれないが、 そこの記憶の擦り合わせをする意味はないだろう。 ブランドバッグやマンションの部屋の資金源―― 物理的に「助けた」人々よりも、 彼女を抱いて温もりを与えた人々よりも 強い印象を与えたひとりを選んだのが ルミなのだから。] (*101) 2024/05/09(Thu) 22:17:44 |
【赤】 会社員 雷恩俺を傷つければ、恋を辞めれるって思ったのか……。 ふーん……。 イッてはないけど、 ハメてみて、 終われそう? [段々と上手く口を動かせるようになってきた。 薬の効果が薄れて行っているのはルミにも伝わっているだろう。] それとも、予定通り、長休の間監禁して、 俺が逃げないように薬使ったり、 ……トイレはおむつか? 辱めたら幻滅できると思った? (*102) 2024/05/09(Thu) 22:18:24 |
【赤】 会社員 雷恩アフターピルってキツいって聞くけど、 ……まー、考えてたなら、よかった。 逮捕とか慰謝料とか、そっか。 生きてるつもりだったなら、うん。 ……その為にがんばってたモチベ失くすなら、 死ぬつもりだったのかなと思ってた。 [一方的に嬲られて――いなくなられたら、 きっと自分はもう誰とも恋が出来ないくらい狂ってしまっただろう。 ルミが自分をそういう人間だと分析できていれば それが一番効果的であるとわかった筈だ。 それでも、恋を葬ってなお、生きようと思ってくれていたことに 心底安堵する。] (*103) 2024/05/09(Thu) 22:19:06 |
【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ[感情のない瞳をしていた子が 「たのしいってわらうほうが、しあわせ」と 言えるようになるまで痛いのを食べてやったのは自分だと ただ誇らしげな気持ちになっていた。] (-37) 2024/05/09(Thu) 22:21:05 |