人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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視点:


【人】 おかえり 御山洗

「みんなやたら元気だな……」

忙しい働きを続けて体力がついたと思っていたけれど、やっぱり十代には敵わない。
山の青葉まで突き抜けてしまうくらい元気な声だとか、走り回る足音だとか。
網にとっ捕まったセミの声だとか、まだ小さい子供みたいな髪置の声だとか。
流れる音に耳を傾けると、心の緊張がほぐれていく気がする。
ここはやっぱり、自分の帰ってきた村なんだろう。

「川でスイカ冷やしてきたんだ、みんなで食べれるものがいいよなと思って。
 あー、その。覚えてないかも、しれないけどな……」

記憶の中の御山洗は、みんなからすればもっと大人しい人物だったかもしれない。
少なくとも元気で頼もしい雰囲気があったのは、自分のほうではなかった。
(52) 2021/08/09(Mon) 22:49:14

【人】 おかえり 御山洗

>>59 百千鳥

「あえっと」

少しだけ口ごもった。こんなに小さな子供は十年前にいただろうか。
年月の流れを考えるに、あの頃5、6歳、学校に入る前?
それくらい小さな子供が確かに記憶の端にあった気がする。弟妹の話ばかりしていたのは。

「――ああそうか、都々良さんちの、弟さんのほうか。
 覚えてるかな。彰良だよ。年の近い子じゃないと、大人はみんないっしょに見えてたかな……」

木造りの台の上に新聞紙を引いて、ごろっとスイカを転がす。
まだ自分はかすかな思い出を保っていられたけれど、見上げる顔はそうでもないかもしれない。
(65) 2021/08/09(Mon) 23:24:01

【人】 おかえり 御山洗

>>69 宵闇
「うわあっ」

ぼん、とスイカが青草の上に転がった。幸い傷一つ無い。丈夫な子だ。
掛けられた声に肩をびくつかせて驚いた小心者は、振り返って貴方の顔を確認すると安堵した。
前髪のかかっている目元が、懐かしさにふにゃっと和らいだ。

「翔か……なんかこうやって驚かされるのも久々な気がするな。
 忙しいだろうから、こういうの来ないだろうと思ってた。ひさしぶり」
(78) 2021/08/09(Mon) 23:48:39

【人】 おかえり 御山洗

>>77 百千鳥

きっと覚えてはいないだろうと思っていても、思い出したような反応があれば嬉しいものだ。
ぱ、と表情までも大人しい顔つきがほのかな笑顔に彩られた。

「百千鳥も随分大きくなったなあ。昔はほんの、膝くらいしかなかったのに。
 お姉さんと一緒にこっちに来てるのか?」

ちょっと誇張気味でもあるしそうでもないかも知れないし。
何せ十年前となると、やっと子どもたちの遊びに加わってもいいことになったくらいだろう。
軽く、視線を周囲に向けてそっくりな顔を探してみる。
(84) 2021/08/10(Tue) 0:02:00

【人】 おかえり 御山洗

>>85 清和

「瑠夏、久しぶり」

まだまだ元気ざかりを抜けない子どもたちを、見守る姿に声を掛けた。
黄金の髪もまっすぐ世界を見ているような出で立ちも、記憶のままのようだ。

「なんか……変わんないな、大人っぽくはなったけど。昔のまんまに見える。
 スイカ切るから、食べないか。学生たちも食べる子居たら呼んできてくれ」
(91) 2021/08/10(Tue) 0:22:42

【人】 おかえり 御山洗

>>95 清和

「背はどうかな……仕事が仕事だからいつまでもヒョロいままじゃいられないかなって。
 なんだかんだ体力勝負だし、あ。料理、修行してたんだ、向こうで」

清和が相手だと、学生陣と比べると見下ろす方も首が痛くならない。
十年経っても彼は自信一杯で前を行く、幼馴染の一人だと感じた。

「助かる。今年は結構たくさん集まったみたいだし。
 俺が来てないだけで毎年こうだったのかな」
(99) 2021/08/10(Tue) 0:53:24
御山洗は、まるまる大きなスイカを切っている。「お腹壊さないようにな」
(a23) 2021/08/10(Tue) 0:54:05

【人】 おかえり 御山洗

>>96 百千鳥

「ほんとだって、呼子ちゃんに連れられたときはそれくらいだったんだよ。
 茜ちゃんに引っ張られたりしたっけな……」

捕まえるのも一苦労なくらい小さかった頃の彼彼女らを思い出す。
あの頃はどちらも女の子みたい、男の子みたいなんて揶揄されていたっけ。

「そうなんだ、お姉さんがいないと寂しいだろ。
 何か困ったことがあったら俺とか、大人の人に言うんだよ」

あの頃より大きくなったとはいえ、自分たちから見ればまだ十代の子供だ。
ぽんぽんと、分厚い手が払うように頭を撫でようと伸びた。
(100) 2021/08/10(Tue) 1:01:14
御山洗は、夜長に苦笑した。「大人も気をつけましょうね」
(a24) 2021/08/10(Tue) 1:01:46

御山洗は、「翔も食べなよ」とスイカを差し出した。
(a29) 2021/08/10(Tue) 1:30:49

【人】 おかえり 御山洗

>>105 百千鳥

「すぐに大きくなるよ。って、もう大きいか。
 スイカ切ったから、みんなと食べておいで」

昔からこういう格好をしている男の子という印象があったから違和感はないけれど、
言葉の端々の機微はどんな姿を望むかというところまでは届かなかったかもしれない。
風にのって爽やかな甘味の匂いが運ばれてくる。
夏の盛りは、楽しめるものがいっぱいあることだろう。
(106) 2021/08/10(Tue) 1:36:33

【人】 おかえり 御山洗

>>107 宵闇

「無事じゃなかったら、今頃学生たちの非難の的だったかもね。
 小川で冷やしてきたんだ、こういうの都会じゃ出来ないしさ」

懐かしいよな、なんて言いながらさくさくとスイカを切り終える。
果汁のついた手をタオルで払うと、同じようにスイカを食べ始めるだろう。
冷えた果肉は歯ざわりもよく、不思議ととても甘く感じる。

「そうだな。瑠夏も変わらないし、やりとりを聞いて懐かしくなったよ。
 離れてても、みんな元気してるんだなって……しみじみしちゃったな」

みんなに挨拶して回る人気者の姿は、村に新しい風を持ってきたときのようだった。
ああして話しかけている様子も、それを揶揄しながらなんだかんだ一緒にいる様子も、全部懐かしい。

「俺はぼちぼち。
 ……あれ、でも。翔はデビューしたんだろ?」
(111) 2021/08/10(Tue) 1:57:24

【人】 おかえり 御山洗

>>114 鬼走

放射状に切られたスイカを皿の上にころころと並べてその横には大祓の店のラムネが鎮座する。
真夏の風流の絵図めいた一角を作っていた男は、懐かしい声にぱっと顔を上げた。

「雅也さん、来てたんですか。
 もう俺たち年長の頃の人は、難しいと思ってたんですけど」

簀垂れがかった前髪の下で、なんだかむずがゆそうな笑みを浮かべた。
自分たちより歳上なのは鬼柱や夜長くらい、後は村に居着いてる人が多かった。
或いは他所に家庭を持って、なかなか盆でも帰るのが難しい人ばかりだ。

「来てくれて、よかったです。雅也さんもスイカどうですか」
(125) 2021/08/10(Tue) 8:08:29
御山洗は、クーラーボックスからラムネを出して並べた。
(a46) 2021/08/10(Tue) 8:08:50

【人】 おかえり 御山洗

>>1:126 鬼走

「すみません、そうですね。俺がまばらにしか来てなかっただけかな……。
 なんだか妙に久しぶりというか、懐かしい感じがするんです」

心境に変化があったり一念発起というわけでもないけれど、やけに胸の暖かくなるものがある。
同じように随分変わった(と周りから聞いた)添木と、変わらない清和。
記憶の限りよりもずいぶん大きくなった子どもたちと比べると、目の前の彼も変わらない方だ。

「あ、そうか……年少の子どもたちでも、――……むかし……じゃなくて。
 駄菓子屋で自由にお小遣いが使えるより前に離れた子も多いですもんね」

それもそうだと返しかけたところで、何かがちくりと頭の内側を指したような感触があった。
おかしなことは何も言ってはいないはずなのに。
(127) 2021/08/10(Tue) 11:12:35

【人】 おかえり 御山洗

>>a48 竹村茜

「あ、茜――ちゃんはラムネ開けられるんだな。
 せっかくだし、わかんない子に教えてあげてもらっていいかい」

難なく開封する様子に声を掛ける。自分の知ってる姿と違って呼び方に惑ったけど。
記憶の中にある年少達の姿というと、男の子さながらに元気な茜の姿と、
それと相反するように女の子のような百千鳥の姿、同い年くらいに見える卯波の姿。
なんだか今の彼彼女らの風景とはまるで違っていて、少し吹き出してしまった。
(132) 2021/08/10(Tue) 12:08:26

【人】 おかえり 御山洗

「……ふう。なんだか、何かしてないと落ち着かないな」

スイカを並べてラムネを並べて、そんな風に騒いでる内に近所の人がおにぎりを置いていった。
こんなに賑やかなのは久々だと、嬉しそうな顔をしていた。
帰郷を喜んでいるのは当人たちばかりではなく、迎え入れる側もそうなんだろう。
すっかり育ち盛りを甘やかす集会所となった中心から逸れて、斜面に腰を下ろした。
昔に戻ったようにはしゃぐ姿は、照り返す陽よりも眩しく思えて目を細める。

「帰ってきたんだな、本当に……」
(136) 2021/08/10(Tue) 12:49:01

【人】 おかえり 御山洗

>>1:143 宵闇

「あはは、セミ捕まえるのもカブトムシ捕まえるのも、もう交代だな。
 山遊びなれてない子どもたちに教えるとか、さ。再来年にはもう三十なんだから」

懐かしい顔に十年前を思うように、スイカを食べる様子を見て自分も同じようにする。
種を飛ばした距離で負けたり、食べるのがヘタで手を汚したのも今は昔だ。
いつしか子供らしい仕草というのは都会にいる内に消えてしまった。

「……やっぱり翔だったんだな、あの音。
 そりゃ作譜っぽいことしてたときとは全然違うけど、聞いた時もしかして、と思って。
 おめでとう、翔」

実のところはっきりとした確証は無かった。そうだったらいいなという願望だったかもしれない。
けれどもふと流れてきた音を聞いた時に頭に浮かんだのは、宵闇のことだった。
(145) 2021/08/10(Tue) 16:19:22

【人】 おかえり 御山洗

>>1:148 宵闇

「なら、混ざっておいでよ。髪置とかに。一日山中駆け回ってるんだから……それもそれで心配だな。
 もうとっくにアラサーで、無理して飲み明かしたりなんてのは出来ないんだから、さ」

不格好な物言いや仕草もなんだか微笑ましいものだ。言葉ほど老け込んだとも思っていない。
けれど、昔ならもっと気遣わしげに、そんなことないよ、なんて言っていたかもしれない。
分厚くなった体や知らない土地での十年は、無意識の内に青年を大人に変えていた。

「バカ。冗談言うなって。
 でも造詣の無い俺がわかるっていうのも、確かに不思議な話だね。
 ともかく気を抜かずに頑張ってな。……みんな、応援してくれるよ」

冗談めいた言葉には、ため息混じりに笑い飛ばした。
内緒にしていたと言うのならまだ村中には伝わってなくても、一昼夜の内に広まるのだろう。
それでも、きっと誰もが彼を応援してくれるだろうということは確信していた。
(153) 2021/08/10(Tue) 17:40:17
御山洗は、スイカを食べる夕凪ににこりと微笑んだ。
(a53) 2021/08/10(Tue) 17:45:39

【人】 おかえり 御山洗

>>1:156 鬼走

「俺はその、ここを起った理由が……ですから。
 いつまでも周りに支えられてないで俺がしっかりしないと、ってのはあったかな……」

子供らはその意味が分からずとも、当時既に大人であった鬼走にはわかるだろう。
御山洗の母親は村に嫁いできて、御山洗の卒業を待って離縁し村を出ていった。
どちらにつくかを迫られたとき、御山洗は母親の方についていったのだ。
古巣の人々への挨拶は一部に対してのみの密やかなものだった。

「なんだろう、急に……随分ちっちゃい子達も、ここを離れてたんだなって。
 話の腰を折っちゃってすみません。何もおかしいことなんてないですよね」

そうだ。皆と会っていなかったから、顔を見るのが久しぶりだから。
それが理由で子どもたちの成長に驚かされているだけ――の――はずで――。
どこかに引っかかった針は、けれども鬼走が当たり前のようにしているから、ほろりと落ちた。
(162) 2021/08/10(Tue) 18:26:59

【人】 おかえり 御山洗

「俺も結構びっくりした方かな、ほらここだと髪を染めてると目立つし、その印象が強くて。
 上から見たときなんかにきらきら染髪してると、わかりやすいもんだから」

御山洗の添木への印象もやっぱり、真面目になったなあ、というものだった。
変わってしまったというよりも、あの子も大人になったのだ、という感慨が近い。
口を開けばまだ元気な年下といった風な印象で変わらないままなのだろう。
(167) 2021/08/10(Tue) 18:39:45

【人】 おかえり 御山洗

>>1:160 夕凪

「いいんだよ夕ちゃん、折角の帰省なんだから。
 少しでも長く羽を伸ばしてもらわないと、みんな心配してしまうしさ」

もう成人してすっかり大人になったとは言っても、記憶の中の夕凪は小さな子供だったのだ。
どうしてもそれくらいの距離感で扱って甘やかしてしまうし、甘えてほしいと思う。
その先の言葉には、予想もつかなくて面食らってしまったが。

「あこがれ……まあ、そうか。学校じゃ昼休みや放課後も面倒見ていたもんな。
 ……でも今の夕ちゃんに言われると、落ち着かなくなるもんだね」

春を頬に掛けたような愛嬌と女性らしい振る舞いは、改めて見るとお淑やかな印象がある。
もうあの小さな子供もおとなになったのだと、年月の経過を感じずにはいられない。
(170) 2021/08/10(Tue) 18:49:29

【人】 おかえり 御山洗

>>1:165 清和

「小中くらいまでは二人のほうが大きかったしね、父さんは大きい人だったし。
 成長痛で眠れなかったりして、泣きついたっけかな……」

小突く手に合わせてころりと首を傾ける。鼻筋に添って分かれた髪は、照れ笑う目元を覗かせる。
田舎を離れる前から更に遡って同年代の塊だった頃は、二人はもっと大人に見えた。
今だって成功して自信のある二人は、自分よりもずっと大きく見えるのは、自分の中だけの話だ。

「なんか、みんなに披露するってのは照れくさいな……。
 緊張して、いつも通りにはいかないかもしれないや。

 でも、瑠夏が変わってない様子で良かった。今は何してるんだ?」
(173) 2021/08/10(Tue) 18:58:23

【人】 おかえり 御山洗

>>1:174 宵闇

「……とりあえずどれくらい元気か見守ってから、倒れたらおぶって帰るかな……」

まさか。やるのか。やりかねない。御山洗はあまり冗談が通じる方ではなかった。
急に少年の心に目覚めて髪置と競争を始めて、力尽きる姿を想像する。可能性を捨てきれない。
もしくは急にムキになって一人でやり遂げようとするところまで瞼の裏に浮かんだ。

「俺も、帰ってこれてよかったよ。
 子どもたちが寝静まった頃にでも、大人集めて飲もうか。
 あんまり羽目を外して、雅也さんに窘められない程度にさ」

嘆息するような一言は、心よりの感慨が泣きそうなくらい込められていた。
さておき、面倒見のいい鬼走ならちょっとやそっとじゃ怒らないまでも、呆れられはするだろう。
ちゃんとした大人になったところを見せないといけないな、なんて思う。
(176) 2021/08/10(Tue) 19:16:35
御山洗は、花守のお姉さんぶりには敵わないなと思った。
(a57) 2021/08/10(Tue) 20:01:52

【人】 おかえり 御山洗

>>1:185 清和

「ははは、本物の味と比べられるんだったら気は抜けないね。
 ……翔とも話してたけど、近くみんなで飲まないか。積もる話もあるだろうし。
 お酒飲めるようになってから、集まったことなんてなかっただろ?」

子供は少しだけ仲間はずれになってしまうけど、みんなと過ごす時間が欲しかった。
ひょっとしたらあの頃自分たちは隠れて飲んでみようとしたことはあったかもしれない。
けれども今は堂々、好きな時間を過ごすことが出来るのだから。

「へえ……ああ、じゃあ警察組のみんなはあれからも会っていたんだな。
 そっか、清和が……なんだか変な気分になってきたな、ちょっと……」

ちょっと、似合わない……なんて言ったらこづかれるだろうか。
言葉にはせずに済んだけど、変なふうに笑ってしまって、結局悟られそうだ。
(188) 2021/08/10(Tue) 20:26:19

【人】 おかえり 御山洗

>>1:186 宵闇

小中のみぎりまでは貴方よりも背の低かった少年は、今や貴方を見下ろすほどだ。
叩かれた背中だって少し揺れたくらいで、からかわれていたいつかとは全く違う。
そうした変化や懐かしさ、今の貴方に対する憧憬を含んだ目つきは、柔らかい。

「帰ってきて、よかったな」

口にしたのは何度目だろう。胸の中の安心を言い表すのなら、それしか言葉がないのだ。
緑の落とすまばらな影は、太陽の中のかつての子どもたちの瞼を閉ざし、眠らせるかのようだ。
(189) 2021/08/10(Tue) 20:43:17

【人】 おかえり 御山洗

>>1:187 夕凪

「よかった。ここでの娯楽ってのもそう無いし。
 昔よりは……我が強くなったかもね。でも、昔のほうが楽しかったよ」

きっと。今よりも、ここでの時間のほうが。多くは語らないが、郷愁はそれを実感させた。
ほんの少しの間みんなと語り合うだけで、懐かしさがこみ上げ満足感が心を占める。
でもやっぱり少しだけ、貴方の無防備な仕草には驚いてしまうようだった。

「い、いや。夕ちゃんも随分おとなになったんだなあ……って……」

口にしてから妙な緊張感が走った。これはセクハラになるのかもしれない。
自分が知っている『夕ちゃん』は、まだはしっこい元気な少女だ。
(193) 2021/08/10(Tue) 20:53:21