人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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視点:


【人】 水分神

 
[つまらなさそうな顔で
 果物を床の上に転がす。]


   美味しくないのじゃ……
       どうしてかのう……


[これらは本来ならとっくに尽きて
 村人たちにお代わりを要求している所。

 日に三度の食事とおやつが楽しみで
 間食をすることが減っていたから
 抱えられるほどに残っていた。

 そんなことにも気づかぬ、まま。]
 
(0) 2021/06/22(Tue) 10:57:17

【人】 水分神

 
[月が一巡りする間に
 減っていったものは、他にもある。]


    ……あれでもするかの


[毎日片付けをさせられる彼は
 気づいただろうか。

 幾らか読めるようになっているだろうか。

 ────人の子が使うのと
 異なる文字で綴られた書き物だ。]
 
(1) 2021/06/22(Tue) 10:57:22

【人】 水分神

 
[綺麗に洗われて柔らかく解れた筆を
 硯の墨に浸す。

 半ばの文章は時によって異なるが
 出だしと締め括りは毎度同じ。

 届けられることのない、故郷への便り。]
 
(2) 2021/06/22(Tue) 10:57:31

【人】 水分神

 

   ……。


[止まる筆。
 最後の文字が黒く滲みゆく。**]
 
(3) 2021/06/22(Tue) 11:00:01

【人】 水分神

 
[ミズガミ様、ミクマリ様は
 人の子らが裸で駆け回っていた時代から居る。

 ずっと同じ個体ではなく代替わりをするもので
 ひとりの任期は二百年から伍百年程。
 どこからともなく現れては勤めを果たし
 元の世へ還っていく。

 人の世に居る間は人の子を娶り
 相手が天寿を全うするたびに
 新しく娶りなおすのが常であったが────、

 そうではないミズガミ様も居た。]

 
(60) 2021/06/23(Wed) 9:24:20

【人】 水分神

 
[先代が正に、そうではない方だった。

 最初に得た嫁が輿入れから
 ほんの数年で逝ってしまった。
 けれどその後差し出される替わりの嫁は全て断り
 最後まで抜かりなく任を果たした。

 ただひとりを想い続けたのだと言う。]

 
(61) 2021/06/23(Wed) 9:24:25

【人】 水分神

 
[当代は其れを否定した。]


   
人の子など取るに足らぬ存在よ

          
心を寄せて何になる?



[彼らと我らには、与えられた時が余りに違うのだ。]

 
(62) 2021/06/23(Wed) 9:24:45

【人】 水分神

 

    ……、……


[筆を置き、ぐしゃぐしゃと紙を丸めた。]


   (そう言えば……、
    出立前、何か作っておったな……)


[探せば其れは見つかった。>>1:64
 小さく形の整えられた白いあれ。
 普段は丸い器に盛られるやつじゃ。

 箸や匙を使うたことがなく
 此れは道具を使わずに食べるものとも知らぬまま
 手で掴めば、口の中へ放り込む。]
 
(63) 2021/06/23(Wed) 9:25:31

【人】 水分神

 
[彼奴の料理の腕だけは認めておる。
 
……あ、あと、掃除とか、

 
妾に向ける笑顔とかも、すこし。


 この白いやつも文句なしに美味いじゃろう。
 そう思いながら咀嚼し、嚥下したが。]


    ……全然美味しくないのじゃ


[がっかりじゃ。
 けれどその手は休むことなく次を口に運び続ける。
 ……最後の一つに至るまで。]
 
(64) 2021/06/23(Wed) 9:25:51

【人】 水分神

 
[彼奴も失敗することがあるらしい。
 帰ったら酷いんじゃからな。]


    っっ、ひっく、えっぐ……っ
    こりぇ……塩っぱすぎるのじゃよぉ……っ


[……嘘じゃ。甘ぁくてンマイのに
 余計な味をつけてしまっておるのは妾じゃ。

 前が見にくくて苦しくて仕方ないのじゃ。]
 
(65) 2021/06/23(Wed) 9:26:07

【人】 水分神

 
[……けど、本当に外れもあったのじゃ。]


    っっ?! しゅっぱーい!!


[其れを引いたときには
 唇をきゅーっと窄めるのじゃった。>>1:121**]
 
(66) 2021/06/23(Wed) 9:26:17