人狼物語 三日月国

179 【突発R18】向日葵の花枯れる頃【ソロ可】


【置】 楯山 一利


で、結局アイツが来たのは
大会が終わる1時間くらい前だった。

「おいおい。おっせーよ!
 もう大会終わっちまうぞ。」

まだかまだかと待ち望んでいた苛立ちを
そのままアイツにぶつけちまった。
でもアイツはそんな事をお構いなしに
『ごめんごめん。どうしても抜けらんなくて。』
ってケロッとした顔で返してたから
なんとも思わなかったんだろう。と思いたいが
多分……。
今にして思えば、実はそうじゃなかったのかも。


来てくれたアイツを、とりあえず
チームメイトや他のダンサーたちに紹介。
その時、『もしかしてカズさんの彼女〜?』
って茶化されたんだけど
俺はすぐに「い、いや違う!ただの幼馴…いや、隣人!」
と、気恥ずかしさが募って強めに否定した。

当の本人は否定することも肯定することもせず
ただただ俺らのやり取りを
冷ややかな目で見ていて
社交辞令の挨拶を済ますだけに終わっていた。
(L3) 2022/10/23(Sun) 1:20:32
公開: 2022/10/23(Sun) 1:25:00