人狼物語 三日月国

137 【身内】No one knows【R18】


【人】 商人 J

[ 男は苦笑いを堪えるためにかなりの努力を要した。
頼る者もなく、探す宛もなく、事件から向こうだったひとりでここまで来たのだろう。箱入り娘だったはずの女。その胆力は賞賛に値する。]


 賞賛はまだ早い。
 貴方の探し物と決まったわけではないのですから。


[ 欺瞞に満ちた言葉。
そうではない≠ニ知っていて吐いた言葉は女の耳には謙虚として届くだろうか。いずれにせよ悪い響きとはならないだろう。]


 この契約書の効力は一週間。
 まだ、始まったばかりです。


[ 契約者を受け取ると、朱を引いた女の指を手に取り、それを自分の唇まで運ぶと、ちうと軽く血を吸い舌先で薄く傷を舐った。]
(51) 2022/03/15(Tue) 8:23:03