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【人】 月迦嶺鬼[ 空から鈴の音が鳴る。 厳かで重い鈴が鳴る。 ──────シャン、シャンと。 ] 山も認めたようだ この名はそなたの魂へと刻み込まれる そなたがそなたである証だ 我も忘れずに覚えておこう この名でそなたを縛る為に、な (45) 2023/01/11(Wed) 22:14:43 |
【人】 月迦嶺鬼[ からからと笑い声を上げながら、 それでもその次の言葉に 笑顔も突如、消える。 それは静かな怒りが揺るがすかのように 空気は重くなる。 ] ただの戯言よ 置いていったりなどせぬ [ 小さく紡いだ言葉は吹雪の中では 消えていただろうが 今この時、吹雪は止んでいた。 この後に続く言葉もおそらくは、 ──────届いてしまうのだろう。 ] (46) 2023/01/11(Wed) 22:15:18 |
【人】 月迦嶺鬼すぐ食べられることを望むか? 生贄とは生気を捧げる 死で生気は捧げられぬ みつきの働きによっては ”すぐ”ではなくなるかもしれぬな (47) 2023/01/11(Wed) 22:20:04 |
【人】 月迦嶺鬼[ 逃げ出す者、拒む者。 巫子の務めを果たさぬものは山の怒りに触れる。 それが巫子であるが故 巫子となった者の使命でもある。 ] (48) 2023/01/11(Wed) 22:20:12 |
【人】 月迦嶺鬼冷えてしまったか 全く、人の子とはこれしきのことも耐えられぬとは 不便よの 手を [ その言葉を告げると同時に体ごと持ち上げる。 ] まるで重さを感じぬな。それに冷たい 雪を運んでいるかの様だ 凍えてしまっては務めも果たせぬぞ巫子よ (49) 2023/01/11(Wed) 22:30:11 |
【人】 月迦嶺鬼[ みつきの体を持ち上げたまま 飛ぶ様に山を高速で移動する。 風を感じるはずの感覚はなく、 逆にどこか温かみすら感じるはずだ。 みつきがその温かさに気付き こちらを見たとするならば。 ] なんだ?鬼とて体温はあるのだぞ [ 人がどれだけの温度で死ぬかはわからない。 動物も生き物も寒さで死ぬことは知っている。 言葉にはしないが巫子を抱えたのも 熱を与えたのも 己の巫子を守ろうとしたのだ。 鬼なりに考えた結果の精一杯の護り方。 そうして鬼の塒へと向かっていった。 ] (50) 2023/01/11(Wed) 22:30:23 |
【人】 月迦嶺鬼[ 廃れた神社の本殿のような造りの建物。 こぢんまりとした印象ではあるだろう。 中に入れば神気が満ち、清浄な空気が漂う。 囲炉裏も見当たらないが 温かさもしっかり感じられる。 その場に鬼はみつきを下ろすと 深く息を吐き、己の巫子を見る。 ] (51) 2023/01/11(Wed) 22:30:29 |
【人】 月迦嶺鬼ここがこれから我と巫子が住む塒だ 二人だと狭いかもしれぬが 追々考えるとしよう よいか? 巫子には務めがある それを果たせば山の機嫌は良い。 吹雪もなく天候は安定する。 夏は日照りもなく雨を降らせることもできる。 村を、人を、守ることができるのだ。 (52) 2023/01/11(Wed) 22:30:35 |
【人】 月迦嶺鬼[ あえて方法を教えず、楽しそうに 余裕のある笑みをしてみせた。 月迦嶺鬼が意地悪な思いつきを実行している時の 笑みであることを 一緒に過ごせばそのうちわかるであろうが 今はどの様な印象を与えているかなど この鬼は考えもしないのであった。 ] (54) 2023/01/11(Wed) 22:30:48 |
【人】 月迦嶺鬼なんだ、我を待たせる気か? [ 時がそんなに経ってはいなくとも そう言って急かすのも意地悪の一つだ。 元来の性格からかもしれないが……。 ] (55) 2023/01/11(Wed) 22:30:54 |
【人】 月迦嶺鬼[ 手招きをして、みつきを呼び寄せる。 好きにやってみるといい。と その態度は言っているようで どこに触れようとこの時ばかりは 黙って見守ろうと考えていた。 ]** (56) 2023/01/11(Wed) 22:31:09 |
【人】 御供三樹[ かしこまらなくて良いと言われれば 多少息ばかりはしやすくなったものだが とはいえ言葉尻は崩せるはずもなく。 ] ことだま.........そう、簡単には、ということは 月迦嶺鬼様の御名は真名なのですね [ 鬼様を縛り付けてどうしようということも無いけれど。 この短い命に長き糸を絡めれば苦しむのは 自身だけでないことは薄ら理解出来る。 ] (58) 2023/01/13(Fri) 0:56:16 |
【人】 御供三樹.......たましい、ですか [ 人の子の名は親が決めるもの。 みつき、という名だって識別記号のようなもので、 自分の名だとは終ぞ思うことの無いまま 自分は死んでなくなるのだろうと思っていた。 .......けれどどうか。 冬の音は止み、生を続け、鬼様と山に 名を認められつけていただけた。 鈴の音が運んできたのは確かに幸運だ。 .......縛ってくれるのなら 見つけてくれますか だなんて 願望より先に 恐怖を口にした ] (59) 2023/01/13(Fri) 0:58:27 |
【人】 御供三樹[ からからと映っていた笑顔が消えたことに 気がついた時にはもう、 空気は酷く重たくなっていた。 怒り.....................怒り、だけだろうか。 悲しみ、のような。行き場のないものを ふつふつと感じて、手が震えた。 ] (60) 2023/01/13(Fri) 0:59:13 |
【人】 御供三樹.......................。 [ 置いていかないのは 置いていかれたくないからですか いつもおいていってしまう人と 同じにはなりたくないからですか 聞こえた言葉が、疑問が、頭の中で いつまでも反響する。 けれど、疑問を口に出すことなど 出来るはずもなく、ただ震える手を握りこんだ。 ] (61) 2023/01/13(Fri) 1:00:01 |
【人】 御供三樹...痛いことは 怖いので 私にできることですぐが避けられるのなら すぐでは無い方が.......よいですね、 [ かじかんで痺れるように痛む手を見つめて、 へにゃりとわらってみせる。 ...我慢する時のくせのようなもの、 ずっと見られていればいずれ 気が付かれてしまうかもしれないが。 どう映っていたのかは、さて。 ] (62) 2023/01/13(Fri) 1:00:42 |
【人】 御供三樹手?…よろしいのですか...?っ、と、 [ 気安く触れて良いものかと手を差し出しかけて 止まるも、体が宙に浮く。 驚いたように目をまたたかせて 続いた言葉にはやや申し訳なさそうに 目を伏せた ] (63) 2023/01/13(Fri) 1:01:25 |
【人】 御供三樹[ 務めも、望みも。 あやふやに願ってここにいるから びゅう、と冷たい風がくるのを覚悟してみたら 来た風は暖かく驚いたようにあなたの方をみた。 ] (64) 2023/01/13(Fri) 1:02:00 |
【人】 御供三樹.......あの、.............、 体温...... .やっぱり お優しいです 嶺鬼さまは、 [ 体温だけで風よけはされない、 一部だけでなく全身暖かみを覚えるのも 体温だけ、のおかげでないことはなんとなくわかる。 巫子を他の要因から守るためと言えば そうなのかもしれないが、 それでも、口にせずには居られずにぽつりと零した。 以降は、乗せられる風に しがみつくように目を瞑って。 ] (65) 2023/01/13(Fri) 1:02:55 |
【人】 御供三樹山にこのようなところが.......あったのですね [ 鬼が住むというからどんなおどろおどろしい ものかと思ってみれば、 神の住まいだったように綺麗な空気が流れている。 …だった、ような。 深い息の音に、あなたの方へと向き直った。 ] (66) 2023/01/13(Fri) 1:03:41 |
【人】 御供三樹お務め.......生気、ですか、 .......えっと、 [ 何とも分かりやすく困ったような顔で 目を泳がせる。...分からないことは苦手だ。 "みつきならどう".......ということは 初めからこうだと教えてくれる気はないのだろうし。 余裕たっぷりの笑みがまた何とも言い難い。 面白い答えを期待されているのだろうか? 一歩進めば憎たらしいまでありそうな その笑みはこちらの悩みをより深くさせた。 ] (67) 2023/01/13(Fri) 1:04:22 |
【人】 御供三樹......っ.......いえ、そういったつもりでは .......意地悪、ですね どうしたら...渡せるのでしょうか [ ろくに回したこともない頭の中を 考えがぐるぐると巡る。 優しい面も確かにあったけれど 今のこのお方は意地悪だ、 急かされれば更に困ったように。 ] (68) 2023/01/13(Fri) 1:05:13 |
【人】 御供三樹 ...違っていたら、止めてくださいね "こちらへ、向いて" [ するりと左手をあなたの頬へ伸ばして、 添えるように触れる。 先程よりは暖まっているから 酷く冷たくはないはずだけれど。 .......触れなければ送れない。 抱き上げられたあの時送れなかったなら、 ただ触れるだけでは駄目なの…だろう。 だから、これは見様見真似。 村で見た営みの一部の真似事。 ] (70) 2023/01/13(Fri) 1:06:54 |
【人】 御供三樹っ.......あの、これで 良かったでしょうか、嶺鬼さま…? [ あなたが止めなければもう幾度目か、 頬に添えた手を首の後ろへと回して 絡むように "同じようなキス"を繰り返した頃 恐る恐る問うて。 ]** (72) 2023/01/13(Fri) 1:08:42 |
【人】 月迦嶺鬼[ 己自身の生きる理由など ──────とうに忘れた。 死ねぬから、使命があるから 長く、永く続く道の先を 今もただ歩いているだけ──────。 ] (73) 2023/01/13(Fri) 23:32:42 |
【人】 月迦嶺鬼はっはっはっ! 我ほどの鬼となれば真名を隠す必要もないのでな だから言ったであろう? 名を呼ぶのは不敬だ。とな 我の名を呼び続けるだけで 生を蝕まれる者もおるのだからな (74) 2023/01/13(Fri) 23:33:09 |
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