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【人】 大守 威優――ダイニング―― [カレーとガレットは温め直しになった。 コールスローはレンジで調理しているが、 ドレッシングはめんつゆとマヨネーズ、すりごまなので 再加熱をすると味が変わってしまいそうで、 冷えたまま盛り付けた。] 何か飲むか? [多少の量では志麻は酔わない。 酔って勃ちが悪くなったところは見たことがない。] 兄さんのところから貰った清酒あけようか。 ルーだけじゃなくて下味でしょうゆを入れてる和風カレーだから 日本酒にも合うと思うよ。 [グラスを二つ出す。 最初は何気なく出すグラスの金額に目を丸くされたものだが もう慣れているだろう。*] (1) 2023/08/12(Sat) 20:55:59 |
【人】 田臥 志麻── ダイニング ── [差し入れだという浴衣を着付けてもらい、 生地の心地良さに感心しながら、身に纏う。 帯はシンプルな作りだったが浴衣の生地が明るく 可愛らしかったので結び方も胸元に近い場所で リボンを結ぶような女性の方にしてもらった。 いつもと違う寝間着に、可愛い?と、 両袖を持ってくるりと回ってお披露目をして、 感想を問う。 返事は分かっているが敢えて尋ねるのは、 威優の口から何度でも褒められたいからだ。 威優自身も自分で着付けるところを隣で眺めた。 身体を鍛えている分、胸元の厚みがあり、肩幅も広い。 足の長さに浴衣の丈が合うかと心配になったが、 予め設えてあったのかぴったりだった。 雰囲気の違う身なりに少し、どきりとする。 いつもより首周りがよく見える気がして、 こくんと、無意識に喉が鳴った。] (2) 2023/08/12(Sat) 21:43:16 |
【人】 田臥 志麻[すっかり覚めてしまった料理を温め直すのは 手伝って、皿に盛り付けていく。 さっきまで早く抱かれたいと思っていたのに、 目の前に食事が出てくれば腹がなるので 身体はいかんせん正直だ。 並べられた料理から湯気と香りが立ち込め、 息を吸い込んで、美味そう。と呟く。] お、マジ? じゃあ、貰おうかな。冷酒がいい。 鎮守さんのお酒美味しいから好き。 [威優とお酒を飲む機会は度々あったので、 呑兵衛ということは既に知られている。 大抵の人なら飲み比べで負ける気はしないが、 威優も酔ったところをそう見たことがない。] (3) 2023/08/12(Sat) 21:43:31 |
【人】 田臥 志麻[手渡されたクリスタルグラスは複雑なカットが施され、 見るからに高級品だとわかるが、 こういった小物は部屋中に溢れているので、 最近は慣れてきたといってもいい。] そういえば聞いたことなかったけど、 威優ってどれくらい呑めるの? [ウワバミである自分に付き合えるくらいだから、 彼もそこそこ呑める口なのでは?と疑問を浮かべ。*] (4) 2023/08/12(Sat) 21:43:45 |
【人】 大守 威優――ダイニング―― [外出着で締める角帯は、着崩れを予防する為に ある程度の固さがあるが、渡されたものは寝巻なので 帯も柔らかい素材で出来ていた。 女性用の着付は流石に自信がなかったが、 兵児帯のように胸の辺りでリボン結びをするのはできる。] すごく可愛い。 フィッティングしてから誂えたみたいにぴったりだ。 悔しいな。 俺だってまだ志麻の服を選んでいないのに。 [初めての時に渡した下着は、相手が女性だった時ように 用意していたものだったし、キャンピングカーにも 以前選ばれなかった下着を持ち込んでいた。 着替えのスーツも「志麻の為に」と用意したものではない。 だから、対抗して何かを選びたい気持ちはあるが、 まだその機会は訪れていない。] (5) 2023/08/12(Sat) 22:20:53 |
【人】 大守 威優[己の方は男着付で簡素に結ぶ。 袖が食事の邪魔にならないように腰紐でたすき掛けにした。 正月の集まりでは、昔餅つきをしていたことを思い出す。 胸元もカレーなので心許ないのだが、 クリップとガーゼで簡易の食事エプロンを作って止めた。 レストランのエプロンに比べたら雑なところが 家だなあとリラックスの元になる。] 俺は元々はそんなに強くないとは思うけど。 仕事のつきあいで呑むようになってからは 食事と水とで調整しつつ、量を増やせるようになったかな。 ビールなら3本、日本酒は……1本で限界かもしれない。 無茶な飲み方をして吐くのが嫌なんだ。 [少し嘔吐恐怖症のきらいがあるのかもしれない。 志麻が妊娠したら悪阻もあるかもしれないので、 克服したいとは思っているが、己が吐くのだけは平気になれそうにない。] (6) 2023/08/12(Sat) 22:21:12 |
【人】 大守 威優乾杯。 [熱燗ならお猪口を出すが、冷酒なのでグラスで。 升は飲みにくいのでつけなかった。 くい、と呷れば強い度数がキリリと喉を通る。 旨い、と目を閉じて思わずしみじみと零した。 温め直したカレーは、中身が大根と玉ねぎとしめじ、ツナなので 夜に食べても重くない。 逆に物足りなさを感じないように副菜をつけたが、 大食漢の志麻に足りるだろうか。*] (7) 2023/08/12(Sat) 22:21:29 |
【人】 田臥 志麻[予想通りの感想に、ふふん、としたり顔で笑う。 志麻は下着以外は女性用の衣服を持っている訳ではない。 Ωであるが故、少しでも注目を集めることを厭う為だ。 見せる相手が居なければ着る意味もない。 と、言いつつ諦めきれずに下着だけは自分が愉しむ為、 集めてはいたのものの。 ウェディングドレス然り、この浴衣だったり、 着替えも気に入りそうな下着を用意してくれるので、 じわじわと下着以外にも手を伸ばしそうになってしまう。 場所は選ぶので、見せるとしたらそれも威優にだけだ。] ははっ、なにそれ焼き餅? ……威優が選んでくれるなら着てもいいけど? [ダイニングまでのたった短い距離ですら 離れるのを惜しむようにするりと腕に手を絡ませて。 今度は彼のご機嫌を伺った。] (8) 2023/08/12(Sat) 23:12:39 |
【人】 田臥 志麻[浴衣の袖をナチュラルにたすき掛けにしている辺り、 やはり和装にも慣れているのだろう。 ガーゼのエプロンの発想もなかったので、 素直に感心し、やり方を教わって真似してみせた。 もらったばかりのものをすぐに汚すわけにはいかない。 酒の用意は威優に任せたので、 冷酒を注ぐのは引き受け二人分を手酌する。] そうなの? 結構呑める方かと思ってたんだけど、 調整してたんだ。 まあ、吐くのが嫌なのは分かる。 女は酒飲みの方が 性欲が強いって聞くけどなー……、 [とはいえ、アルコール度数15度あるものを 一合飲めれば十分だろう。 無茶な飲み方が許せるのは学生の頃までだ。 自分で限界を理解しているならそれがいい。] (9) 2023/08/12(Sat) 23:13:21 |
【人】 田臥 志麻乾杯。 そしていただきます。 [冷酒で口元を滑らかにした後、並べられた食事に手を付けた。 コールスロー歯応えがよくさっぱりとした味付けで 口の中がすっきりとする。 メインのカレーは和風の味付けとあって、 想像していたよりもうどん屋で食べる出汁の効いた味がした。] あ、旨い。 大根も柔らかいし、しめじが効いてる。 肉じゃなくてツナ使ってるのもいいね。 [初めてのカレーづくりでここまでの味を出せたら、 十分に花丸合格だろう。スプーンが進む。] (10) 2023/08/12(Sat) 23:14:17 |
【人】 大守 威優[性自認が男性だという話は聞いた。 それはそれとして、幼少期に着ていたものの影響で 今も可愛らしい衣服が好きだということも聞いた。 戸籍を女性に変えたり、Ωとして他の第二性を持つ男性よりも 多い女性ホルモンを更に加える治療をしたりというのは 希望しないということだと思っている。 それなら、家にいる時や己しか見ない時には 遠慮なく可愛らしい服装をしてほしい。 似合うから、というよりは(勿論似合うのだが) 好きなものを着ている幸せそうな志麻が見たいから。 ハイウエストのカシュクールワンピースにも見える浴衣は 今後増えていく可愛い私服の一枚となるだろう。] 焼餅だよ。 志麻に関することは、何でも俺が一番でいたいのに 会ったことない人が「正解」選ぶんだからな全く……。 (11) 2023/08/12(Sat) 23:52:36 |
【人】 大守 威優[嫉妬深い己のことを、志麻はもう十分知っている筈だ。 何でも着てくれるなら、次は。 セーラー服でも選んでみようか。 元は水平の制服だから男性が着ていたのだ。 下をプリーツスカートにするだけだ。 実際の高校生の時の志麻を抱くことはできないが、 ifの志麻を抱くことで己の独占欲を慰めようとしているのかもしれない。] [グラスに透き通った液体が注がれる。 沢山飲む彼は手酌も手慣れたものだ。] 飲めないとか弱いとかを知られると 色々面倒だからね、飲みの席でも主導権を渡さないように 覚える必要があって。 ……何、それは、「抱かれる側」の君が 性欲が強いって話? [学生時代も羽目を外すことは許されなかった。 常に注目を浴びていたので、朝日が黄色いと感じることも 「オール」も経験のないまま社会に出てしまった。] (12) 2023/08/12(Sat) 23:53:00 |
【人】 大守 威優[カレーは合格点らしい。 家政婦には臨時ボーナスを弾むことにしよう。 調理技術は元々の器用さから不安はなかったが レシピの組み立てだけはαの己よりも 長年の経験があるβの家政婦の方が優れていることは 明らかだったので教えを乞うことに躊躇はなかった。] 大根は出汁と一緒に下茹でしてるんだ。 レンジで下茹でが出来ることも ハザマさんから聞いて今回初めて知ったよ。 [少ない材料、工程でこれだけの味が出せるなら、 これからは何度か作ることにしよう。 内心決めて、スプーンを運ぶ。] (13) 2023/08/12(Sat) 23:53:55 |
【人】 田臥 志麻[男性として育ち、友人を作り、 その延長線上で威優と出会うことが出来た。 彼ならば自身の性別がどうであろうとも、 受け入れてくれただろうとは思っている。 身体も精神面も作り変えることなく、 威優と居られるならば、それでいい。 男性であっても子どもを産むことが出来る。 Ωとはそういう生き物だ。 今までしこりとなってきた第二の性に 今でこそ感謝している。 彼と、新しい家族を作ることが出来るのだから。 自身の一番で居たいと拗ねる声が愛おしい。] ははっ、「正解」が分かったんだから 二度目以降は間違えないだろ? 選んだ数は威優が「一番」になるよ。 [αだから、一番がいい。のではなく。 オレだから、一番がいい。それが伝われば十分だ。] (14) 2023/08/13(Sun) 1:38:42 |
【人】 田臥 志麻[高校生をイメージしたセーラー服を隣で考えている と気づいたら、コスプレ?と思わず呟いたことだろう。 その時が訪れるのはもう少し先の話だ。 実際の志麻の高校時代の制服はブレザーである。 今は酒も呑める成人男性として健やかに過ごしている。 威優の方は酒を飲む場所一つでも αであり、上役となれば、 水面下でのやり取りがあるのだろう。] あー…、仕事の話、かとも思ったけど、 大守なら仕事じゃなくても 色々繫がり狙ってくる人も多いだろうな。 バッ、……ちがーう。 あくまで一般的な話だよ。 ……ああ、でも。 男は身体鍛えてるやつのほうが性欲あるらしいよ? [ニィ、とチシャ猫のように目を細め。 ジム通いの威優に視線を流し、スプーンを含む。] (15) 2023/08/13(Sun) 1:39:07 |
【人】 田臥 志麻……ッ、ああ、だから出汁の味が染み込んでるんだ。 レンジはわりと何でも使えるよ。 工夫さえすればゆで卵だって作れるし。 [僅かに上擦った声を抑えるように呼吸を挟んで、 スプーンを置いて、ガレットに手を伸ばす。] ん、ガレットもチーズが繋ぎになってて、 パリっとしてる。 ポン酢かけても、美味しいだろうな。 [じゃがいものサクサクした食感の中に、 鮭の塩っ気が混じり、焼き目が美味しい。 これは、日本酒があって正解だ。**] (16) 2023/08/13(Sun) 1:40:15 |
【人】 大守 威優[志麻のことなら何でも一番が良い。 拗ねる己に笑ってフォローを入れてくれる。] 勿論。2位以下が見えないくらいの数を選ぶよ。 [一番という響きは元々好きだったし 取ることを求められてきた人生において倦んだことはない。 志麻に関することの「一番」は、 数多く取って来たものの中で「一番」欲している感覚がある。 出来れば唯一でいたいけれど、 その思想はいつか志麻を縛りすぎる気がするから 昏い欲望は見ない振り。] (17) 2023/08/13(Sun) 22:19:38 |
【人】 大守 威優[コスプレとは縁がない人生だったが 志麻に着せたいと思って用意したら、 つい通販の手が止まらなくなるのはもう少し先の話だ。 卒業アルバムを見たことがないことにも思い至り 今度見せてもらおうと計画する。 実家にあるのかこの家に持ってきたのか。 新しい家族を作るのだから、もし実家にあっても 此方に移してほしい。 時々見て楽しむなんてことは――言えない。] (18) 2023/08/13(Sun) 22:20:08 |
【人】 大守 威優どこまでを仕事と見るか境界は割と曖昧だけどね。 親戚のつきあいだったり、 あのパーティの前は「娘を嫁に」って言う話もかなりあったし。 「大守の意思」なら従うけど、余所の人間に恩を着せられるのは たまったものじゃないから躱してたよ。 [グラスが空になった。 手酌が許されるというのは随分心が楽だ。 大守以外の「紹介」は受ける気がなかった。 会社からの命を受けて送り込まれたのが志麻じゃなくて 藤堂で良かったと思う。 ――いや、そうであったとしても志麻を選んだが、 その後の周囲の整理が面倒だっただろう。 従兄はよくやったものだ。] 俺の性欲が強いのは否定しないな。 志麻も鍛える? [志麻とするこの腹の探り合いのような会話が好きだ。 猫の頸についた鈴を鳴らすように] (19) 2023/08/13(Sun) 22:20:45 |
【人】 大守 威優レンジで茹で卵? 破裂しないんだな? [涼しい顔で会話を続ける。 元々食べるのが遅い方ではないがカレーは速くなる傾向がある。 志麻よりも先に皿を空にして、酒を飲んでいる。] ポン酢か成程。 冷蔵庫にあったかな……。 味変したいなら持ってくるよ。 [ガレットを作る時はでんぷんでくっつくのを狙うので 水にさらさない。 更に片栗粉と粉チーズで結合を強化して、 オーブンの高火力で焼いているので、包丁で切り分ける時も 「パキッ」と良い音がするくらいだ。 鮭ではなくベーコンならケチャップも旨そうだが (ケチャップ派) より和風に近づけるには志麻の言う通りポン酢が合うかもしれない。] (20) 2023/08/13(Sun) 22:21:30 |
【人】 大守 威優[立つついでに己の分の皿を下げ、 流水でさっとカレーの軌跡やサラダのすりごまを落としてから 食洗器に入れる。 雑に入れても二人分ならば入りきらないということはない。 後は、志麻が心行くまで食事を愉しむのを 愛し気な瞳で見つめていた。] (21) 2023/08/13(Sun) 22:21:50 |
田臥 志麻は、メモを貼った。 (a0) 2023/08/13(Sun) 23:27:58 |
大守 威優は、メモを貼った。 (a1) 2023/08/13(Sun) 23:36:29 |
【人】 田臥 志麻[贈り物の数が欲しいわけじゃない。 聞きようによって物が欲しいという催促みたいな言い方を、 咎めもせず、寧ろ大差を付けて一位を取ろうとしてくれる。 そういう威優だからこそ、心を溶かされ、傍に居たいと思える。 愛情の表現はひとつではない。 威優が言葉で愛を囁くように。 志麻がキスで愛を伝えるように。 威優が送り、志麻が受け取る行為は 自身たちの愛情の確認に合っているように思える。 まるで凹凸が綺麗に嵌ったように。] 期待してるワ、ダーリン♡ [きっと、贈り物は威優のものだけで溢れるくらいになるから。 威優以外から貰う必要などないだろう。] (22) 2023/08/14(Mon) 2:23:24 |
【人】 田臥 志麻[彼が選んでいるインテリアやファッションから、 威優のセンスは高く買っているので心配はしていない。 コスプレの延長線上で話題になった卒業アルバムは、 ずっと実家に置きっぱなしのままだけれど。 威優が見たいというのなら、 彼の卒業アルバムを交換条件に飲むことにして。 それでも実家に足を運べば、朗らかな父や子煩悩な母が、 幼少の頃からのアルバムを 全て引っ張り出すことになるのだけど。] (23) 2023/08/14(Mon) 2:24:32 |
【人】 田臥 志麻[仕事と紙一重の間にある家柄同士を繋げようとする問題は、 βの一般家庭で育った志麻には縁遠い話だ。 躱していたと聞いても、仕事の関わりだとしても。 威優目的で近づいてくる女や男が居たのかと聞くと、 面白くなくなってくる。] ふぅん……、本当に? 気に入った子は一人も居なかった? [空になった威優のグラスに気づいたら、また少し注ぎ足す。 さほど強くないと聞いたから、量は半分ほどに抑えて、 差し水の入ったピッチャーを隣に添えた。 威優との出会いは偶然の産物。 あの日自身の声を彼が拾わなければ、 オレはここに居なかっただろう。 性欲に関して照れるでも訂正するでも無くすんなりと認められ。 ぱち、と瞬いた後、自身も誘われてけらりと笑いに変える。] オレも性欲が強くなったら寝かせてあげらんないよ? でも、身体動かすのはいいかもね。 [片目を伏せておどけて見せる。 運動という運動は社会人になってからは縁遠い。 ベッドの上でする運動を除いては、の話。] (24) 2023/08/14(Mon) 2:26:45 |
【人】 田臥 志麻[ガレットは食べかけで少し残っているのに、 俯いた表情は少し頬が色づき、手の動きが止まっていた。 ふる、と何かを振り払うように首を振れば、 まだ湿り気の残った髪がパサリと頬を打ち付ける。] やり方によっては破裂しないよ。 アルミホイル使ったり、 レンジでゆで卵作る専用のグッズを買ったり。 ……100円均一のショップとか行ったことないだろ? 意外と使えるアイテム置いてたりするんだぞ。 [席を立つのは先に食べ終わった威優に任せ、 ひらひらと手を振って見送る。 食べ終わるのは威優の方がいつも少し早い。 それは志麻が毎回頬張る程にご飯を食べることと、 志麻の口が少し小さいことが理由だ。 その口で頬張るのだから、リスと呼ばれても仕方ない。 今も食べかけのガレットを、口いっぱいに頬張っている。] (25) 2023/08/14(Mon) 2:29:12 |
田臥 志麻は、メモを貼った。 (a2) 2023/08/14(Mon) 2:36:11 |
【人】 大守 威優[無償の施しを信用しないと初対面で警戒していた姿は どこへやら、 今では己が彼に贈るものが増えることを 「期待してる」ときたものだ。 それは「施しに慣れた」というのではなく、 それが己の愛情表現のひとつで、 無償というよりは志麻からの愛情を願ってのものだと 理解しているからだろう。 それでいて卒業アルバムが見たいというリクエストには 交換条件で己のものも見せろというのだから 抜け目がない。 くつくつと笑って了承した。 父が死去してから、母は家族が住んでいた邸宅を手放した。 その頃にはもう子は留学で家を空けていたし、 あまり帰らない家の管理が大変だからと聞いている。 従って母が今所有している物件は「実家」という感覚がない。 アルバムが入った箱は恐らく階下の倉庫にある筈だ。] (26) 2023/08/14(Mon) 19:53:00 |
【人】 大守 威優[留学中は家は関係なく寄って来る者が多かったが 帰国した頃からどこで聞きつけたのか近づいてくる「家」が増えた。 母が大企業の社長令嬢Ωだったことから 自分にもそういうチャンスがあるだろうと思ったのかは 知らないが。] 可哀想だなと思う方が先だったし、 そもそも宛がわれそうになった相手よりも その相手を差し出そうとしてきた醜悪な「大人」の 顔しか覚えてないな。 [遊び相手として絶対に選ばないという強い意思があった。] 言ったろ、志麻が初恋だし、 誰ともつきあったことがないって。 パーティに来る前に遊び相手とは円満に話をつけたし 連絡先も残ってないよ。 [志麻の嫉妬の気配が愛しい。 交際経験がないと知って尚、「気に入った」レベルの相手の有無が 気になるとは。] (27) 2023/08/14(Mon) 19:53:24 |
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