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ルビーの花 アルレシャは、メモを貼った。 (a17) 2021/07/10(Sat) 10:20:54 |
アルレシャは、合いびき肉のハンバーグを食べている。 (a24) 2021/07/10(Sat) 18:40:11 |
アルレシャは、誰にともなく言う。「特別な品でございます」 (a25) 2021/07/10(Sat) 18:42:21 |
【独】 ルビーの花 アルレシャ女はゆうゆうと船を降りていく。 イースター・カッサンドラは港へ着き、まずは客たちを下ろし、やがて誰もが降りていくだろう。 次の船旅に向けて、或いは別の人生に向けて。誰もが同じ道は歩かない。 数日間の海の生活が誰かを変えたことがあったとしても、女は変わらなかった。 多くの客達は談笑しながら白煉瓦の上に降りていくのだろう。 一部の客とその食指の先に定められたもの以外は、この船の姿を多くは知らないのだろう。 少しばかり隠し事を含んだような微笑みの者たちばかりが、地下の姿を知っている。 けれどもそれでも全てを知るわけではない。全てを動かすオーナーを、船長の思惑を知らない。 淑女の船の秘め事を、なにもかも明かしてみせた者がどれだけあっただろうか。 玉髄のような水色がふわりと風景に舞う。 花びらのような薄紗は重ねたチュールの上着だった。 尾を引きながら踊るように客船から飛び降りて、花咲くような笑顔で海を見下ろした。 「ああ、楽しかった。きっとまた、ここに来れたならばいいわ!」 アンティーク風のトランクを振り回すさまは、今にも誰かにぶつかりそうだ。 (-108) 2021/07/11(Sun) 19:57:22 |
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