【神】 絶対専制君主制 コゴマ>>2:G1 ライカ かけられた声に半分振り向いて、片足をあげた。 膝の上に脛を乗せて、靴の裏を見せる。オーダーメイドではないものの質のいい革靴だ。 革の靴底は小気味いい音をたてるものの、音質は軽いもの。 「硬いゴム底の音が聴こえたら、気をつけてください。 どんなに慎重に歩いても、ワックスをかけられた廊下だと響きます。 装備が重ければなおさら、隠し通すことは出来ませんよ」 既に通り過ぎた足音は、こちらよりも人数が多かった。 パイプや杖を振り回しているだけの自分たちには、太刀打ちできない。 今は自分たちがどんなことが出来るかだって、わかってはいないのだ。 「進みますよ。はぐれないように。 どこかに隠れてるんだったらいいんですが」 (G2) redhaguki 2022/06/01(Wed) 0:51:35 |