【神】 絶対専制君主制 コゴマ>>G5 >>G6 >>G7 ライカ 「……生き物、だな」 端末のライトを当てて、ガラス管の中身を確認する。 保管されているのは小さな内臓だ。資料のためか、まだ何かを計測しているかはわからない。 それ以外にもガラス棚の中には様々なものが保存されているようだが、 心もとない明かりで視認できるのはそれくらいまでだった。 或いはいつでも使えるように、こうして取り置いているのかもしれない。 薄ら寒い心地を覚えたように目を細め、探索を終えた。 「……一度戻るか。素人考えで手をつけるのは厳しい。 一応の収穫として、資料だけでも回収して持っていくか。 もと研究に関連していた人間や、エマだったら要約してくれるだろうよ」 ラベルの貼られたバインダーを、可能な限りで持ち出してしまう。 鍵は掛かっていたもののこれもまた同室内にあった。 尤もそれくらいの重要度なのだから、核心に迫ったような話は望めないかもしれない。 ともかく、情報を手にして皆のいる方へ、探索隊は帰ることになるだろう。 (G8) redhaguki 2022/06/03(Fri) 20:05:52 |