[死者の国の香りのする霧を纏い。
>>=60琴羽の後を追う様に現れ突き進むは
無尽蔵にも思える死者の魂の群れであった。
本来、一体一体であれば
俺が遅れを取るような事はありえない。
それどころかほぼほぼ無害であるようなそれらが
今この時にあっては、力を持ち、形を持ち
それこそ津波のような有り様で向かって来ているのだった]
まさか……
あの祭りは、死霊を集める為のモノだったのか……?
[琴羽に取り憑いたのもまた、
力ある霊の一種だったのだろう。
同じ様に、あの祭りで見た西洋の妖怪めいた姿もまた
其処此処に散見され]