【人】 学生 ガラーシャ― 夜の砂漠 ― やっぱり、言った方が、早かった…です。 [彼に願いを伝えると、彼は何か、困ったように顔を手で覆ってしまった。 しかし、そのあとには、自分の手に、すっと手を伸ばして、重ねてくれた。>>*2 小さく笑って、手の向きを少し変えると、自分も彼の手を握り直した。 表面は、どこかひんやりとした感触がしたが、握ってしまえば、やはり自分と変わらず温かかった。] ありがとう、ございます。 僕も、見限られないよう、努力します…よ。 [答えて、その体勢のまま改めて、ひたすらに暗い砂漠を見回すように視線を動かした。] (51) wallander 2021/10/04(Mon) 23:10:05 |