【人】 仕立て屋 エリー>>70 プリシラ 「構わないよ。これくらいならすぐできるし。 そういうスキル持ってるからね」 生地と糸を鞄から取り出して、目の前で縫製を始める。 その手はミシンのように素早く、精確に動き……みるみるうちに黒く透ける布切れは、蔦、葉柄のストールへと変わっていった。 「こんな感じで。 今回は試作品だし、欲しいならプレゼントするよ。 代わりに、身につけて街を歩いてほしいけどね。可愛らしい広告塔として。 こういった服がほしくなったら、是非僕のお店『Moordag』に来てほしい。 プリシラは美人だから安くしておくよ」 と、ウィンクをしてみせた。 (77) 2024/01/28(Sun) 14:36:25 |