人狼物語 三日月国

258 【身内】冬融けて、春浅し


【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春



 ………なあ、幸春。


[再び 互いの情欲に溶け合う間際>>3:-35か、それとも他の機会にか。二人のこの先を言葉に乗せていく彼の表情の柔さに 少しばかりの間を持って、彼の名を呼ぶ。手に取ったテーブルに置かれていた銀のそれが、カーテン越しの光を身に纏って 仄かに色合いに明るさを持っていた。昨日、———いや 先週、彼の前に示した 番号の書かれた札と銀の鍵。]

 
 受け取ってくれないか。
 その未来を、幸春と築きたい。
 

[彼を繋ぎ止める為のものでなしに、彼との先を彩る為のものであるように。彼の前へともう一度 差し出すのは 好物を調理をしながら二人でその食事を楽しむ姿を、この甘さを現実のものへと化したい己の欲の顕れだった。]


 すまんね。………改めて、俺はその覚悟があると伝えておきたかった。


[目の前の選択を取らなくても良い、と彼に前置きをしつつ 、———彼の不安も その感情も全て、自身に向けられたものならば余さず受け止めたかった。]
 
(-0) teco 2024/05/09(Thu) 2:36:01