人狼物語 三日月国

68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】


【見】 こわれていく レグルス

>>165 シトゥラ

光線の一射は、外れて意味をなさない。
だが、殺意だけを抱いた少年の身体は、動揺することもない。
光線を地面に向け、その反動でハルバードを躱す。血飛沫の線が頬を走る。

「──ハハ、殺してやる……」


口からは、虚ろな言葉が返るだけ。
赤く染まった瞳は、感情が宿っているのか定かでない。
ただ、もしも、そこに以前の少年の意志が、わずかにでもあるならば──
──きっと、貴方が見捉えている通りのことだ。



「    」




刹那の出来事。反応を構えるより遥かに早い。
くの字に曲がった身体が、襤褸のボールのように飛んでいって、倒れ込んだ。
言葉一つの間も、なかった。

そして。
静寂が訪れた。
(@12) be 2021/05/03(Mon) 21:47:11