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【人】 IX『隠者』 アリア何がおかしいっていうの? 世界はとっくに壊れてるじゃない ── 狂ってる? おかしいのはそっちの方だ 世界は既に壊れた。永久に戻ることはない。 壊れた箱庭に縋って何になるっていうの? 徒に生き永らえることに何の意味がある? 生きてる意味、ないでしょう? ──… な い で し ょ う ? (10) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:04:33 |
【人】 IX『隠者』 アリア世の総ては等しく灰に還るべき。 誰もやらないから、僕がやる。 死は永遠。死は安寧。死は救済。 祝福の先にある彼方の地で、 みなきっと安らかに眠っている! ── だから、 (11) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:07:05 |
【人】 IX『隠者』 アリア いいよ、好きにすればいい。 それがきみにとっての正義なんでしょう? 僕にそれを止められる理由なんてない。 でも、覚えていて 僕が死んでも毒は消えない。 崩壊はもう、止められない。 それはきっと… 終末をほんの少し、先延ばしにしただけだって * (13) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:10:54 |
【人】 IX『隠者』 アリア(前略) このように、箱庭神話における『隠者』の存在は 友の死によって壊れた「狂える薬師」として描かれる。 時に毒を盛り、幻覚を見せ、薬によって狂乱を招き、 混迷する箱庭に数々の不和を引き起こしたその凶行は、 後に『女教皇』の手によって制裁されるまで続いた。 直接手を下した数こそ多くはないとされるものの、 その所業はあまりに多くの死の遠因となっており、 『隠者』の存在が崩壊を加速させたことは明白である。 (中略) 『隠者』の証持ちもまた、箱庭の『隠者』と同様に 薬師の才を持ち合わせることが多いと言われている。 もっとも、箱庭の子の中でも忌避される向きの強い 『隠者』の証持ちが、洋館に迎えられるまでの人生を 無事生き延びることができていればの話なのだが…… (K.Z.サンドスター著 「教典から読み解く箱庭神話」より) (14) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:11:50 |
【人】 IX『隠者』 アリア── 現世:洋館にて ──寝付きが悪いんですか。また。 [ 世界の西、街から離れた場所にある、>>2 「証持ち」が保護され集う洋館にて。 未だどこか少女めいた面影を残す年若い女は、 誰かの要件に、仕方無さげにただ目を細めた。 ] どうぞ。持っていってください。 [ 淡々と。手渡す小包には、 調合された薬の小包がさらにいくつか入っている。 そこに大きな感情の揺らぎはおそらく窺えないが、 満更でもない気配は見る者にも伝わるのかもしれない。 ] (15) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:14:47 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 彼女が生まれながらに背負った業。 『隠者』の贈り物は通説同様に薬師の才であったが、 証持ちはおよそ常人よりいくらか丈夫な作りである故、 洋館においてそれを活かす機会はきっと多くはない。 そう、例えば── 不眠傾向の者に頼られるとか。 ] ──… 大丈夫です。ちゃんと目は覚めます。 [ なんて、知識としてしか知らない罪を自嘲した。 女なりの拙い冗談。それをどう捉えるかは相手次第。 けれどもその表情は僅かばかり緩められているだろう。 概ねいつも通りの、穏やかな日常のワンシーンである。 **] (16) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:19:19 |
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。 (a1) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:22:33 |
【独】 IX『隠者』 アリア/* みんな誰か入るの待ってるでしょ!!?? じゃあわたしが入るよ!!!!! こんにちはあるいははじめまして、かささぎです。 ついに!村が!はじまりますね!! よろしく…よろしくお願いします (-1) kasasagi 2022/12/10(Sat) 15:24:09 |
【人】 IX『隠者』 アリア── アリスの誕生日祝い おかえりなさい、チェレスタ。 [ 行きがかった玄関の扉が開く。>>44 間違えようのない、澄明な声。 ] 公演、お疲れ様です。 …… 手伝いましょうか [ 彼女の持つ泊まりがけの荷物の多さを見れば、>>40 少しは分担してもいいのではないかと声を掛けるが はたして頷いてもらえるか否か。 ] (111) kasasagi 2022/12/11(Sun) 14:37:32 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 一週間後に控えるアリスの誕生日祝い。 祝いの歌をという彼女の提案に、>>42 私もまた肯いた一人であった。 もしもその場に『節制』の彼女もいたのなら、 どうする? と様子を窺いもしただろう。 どちらにせよ私は参加するつもりでいたし、 彼女が迷ったとすれば誘いもしたと思うけれど。 「でも、あなたがしたいことをするのが一番だから」 ……それが全てだ。いつだって、どこまでも。 不在のうちに少しも練習しないということはない程度に それなりには真面目な性分だった。 寝付きが悪いとか、頭が痛いとか、云々。 ほんの些細な困り事を解決する薬師もどきは 暇を持て余している時間の方がきっと多い。 そこに「歌の練習」が入った、きっとそれだけ。 ] (112) kasasagi 2022/12/11(Sun) 14:39:11 |
【人】 IX『隠者』 アリアまた歌を見てもらってもいいですか。 もちろん、 まずゆっくり体を休めた後で構いませんから [ もちろん、同じような参加者と 改めて練習する機会は今後もあるだろう。 何せ本番はまだ一週間先なのだから。 けれども今は個人的に不安を解消したくて、 その返答を待った。 *] (113) kasasagi 2022/12/11(Sun) 14:39:46 |
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。 (a20) kasasagi 2022/12/11(Sun) 15:31:06 |
【独】 IX『隠者』 アリア/* このチップ振られるのりんとさんしかいなくない!!?? ってPに言ってたんですが やっぱりりんとさんじゃないですか!!!??? 節制さん…ご両親には愛されてたのかな… 結婚しよ…(?) (-23) kasasagi 2022/12/11(Sun) 16:47:02 |
【独】 IX『隠者』 アリア/* 前世隠者をしれっと節制さんと異性にして魂が恋してたから現世でもそれに近い想いを持っている(なお同性)という地獄を作ってみたいと思ってるんですけど決めきれないので一人称で可能性を留保するだけしている… (-24) kasasagi 2022/12/11(Sun) 16:52:03 |
【人】 IX『隠者』 アリア―― 回想:黒い森の子 [ 生まれながら背負ったのは、腕の痣と 緑 の眼。朧気な記憶に残る四の青い眼を思えば、 それはきっと遠い前世、この魂が持っていた色なのだろう。 教典では知り得ない神話の時代。 けれど証持ちの身には、容易く眼前に浮かび上がる一片。 微かに残る思い出を離れれば、 あとに残るのは暗い暗い森の中。 目が覚めたらそこにいた。 帰りの道などわからなかった。 歩けど歩けど木々の広がるばかり、 寒くて、冷たくて、終わりがなくて―― 大きな木の根元にうろを見つけて、雨宿りをして でも寒くて、眠くて、 水を含んだままの落ち葉を集めては体を丸めた。 真芯から凍りつくような寒い時期のことだった。 食べられそうな木の実を探してもほんの僅かで。 やがて空腹さえも忘れて、 死んじゃうのかもしれない、とどこかで思った。 ] (159) kasasagi 2022/12/11(Sun) 18:15:52 |
【人】 IX『隠者』 アリア『 …… 聞こえる? 』 [ 冷たい陰に不意に木漏れ日が差した。 それは私が人生で得た、数少ない幸運だった。 ] (160) kasasagi 2022/12/11(Sun) 18:16:42 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ その人物は『魔女』と呼ばれていた。 暗い暗い森の奥深くに小さな家を構えて、 助力を求めてやってくる人々へ向けた 薬の調合と、研究をして暮らしていた。 右も左もわからない衰弱した少女は、 体調が回復すると家事を教えられた。 小さな手伝いから始まって、 最終的には一人でも生活できそうな程度まで。 そう、薬師として育てられたわけではなかった。 結果的には後継者にだってなれたのだろうが、 その仕事ぶりをただ見ているうちに覚えてしまった少女に、 魂の性質、というものを実感したのだろうか。 彼は仕方なさそうに、そっと笑みを零していた。 けれど、 けれど少女のその才をもってしても、 病床に伏した彼の代理にこそなれど、 彼の病状を救うことは、終ぞ叶わなかった。 ] (161) kasasagi 2022/12/11(Sun) 18:17:27 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 彼亡き後を継いで森の『魔女』となる。 証持ちでなければそんな未来もあったかもしれない。 いや、そもそも捨てられることさえなかったのだから それは元より存在し得ない可能性の枝なのだろうか。 独りになって程なくして、洋館からの迎えが来た。 人好きのする笑顔が印象的な『魔術師』の青年だ。 成長しても、少女はまだ少女だった。 そして。自分の身ひとつ守るのも手に余るのに、 証持ちが一人で暮らし続けるのは危険なのだと、 正しく理解できる程度には、聡かった。 故にその導きに従い、今は洋館で暮らしている。 きっと珍しくもない、ほんの昔話だ。 ] (162) kasasagi 2022/12/11(Sun) 18:27:11 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 理解できない様子の彼女を見て、 男は大凡を理解し、溜息を吐いた。 生みの親であった者は、 生まれた時から既にそのつもりでいたのだろう。 呼ぶべき名を与えられなかった白紙の少女に、 彼は「アリア」と名付け、側に置いた。 …… その生業に違わず、博識な人であったから 今にして思えば、それが彼の解釈だったんだろう。 親友の死と発狂。暴走と制裁。 神話において『隠者』が主役となるその時、 そこに寄り添う存在は誰もいない。 それ以前に、自ら命を断ってしまったのだから。 即ち―― すべて 独り舞台 なのだと。 *] (164) kasasagi 2022/12/11(Sun) 18:28:59 |
【人】 IX『隠者』 アリア―― 回想:売店の主 ―― 薬を? どうかしたんです、フォル [ どうしてそう呼ぶのか? 本人がそう呼んでほしそうにしているからだ。 だから『悪魔』のことは『悪魔』と呼ぶし、 クリスタベルの名を略そうとすることもない。 ともかく、掛けられた声に首を傾げれば>>165 必要なのは彼自身ではなくご家族の友人であるらしい ] …… [ 証持ちにも様々な境遇がある。 不遇な者から恵まれた者まで、本当に様々に。 思い知らされるように思うのは内心でだけだ。 特別声や表情として表すことはきっとない。 ] (180) kasasagi 2022/12/11(Sun) 21:33:36 |
【人】 IX『隠者』 アリアどうぞ。 ひとまずは眠りに対するものだけお渡ししますが。 他に悩ましい症状があるのでしたら、 また詳しく聞かせてもらえるようお伝えください。 [ 助けを求める者がいれば惜しまない。 たとえ『彼女』であったとしても、 薬師として求められるなら私は躊躇わず応じるだろう。 だから、それはきっと「あっさり」に分類されるはず。 本当に。そんなこともありましたね、くらいの。 であるから、後に丁重な返礼が来ていたく驚いた。>>166 確かに一般的にも役に立つ力ではあろうが、 そう肯定的な反応を返されるということは慣れてなくて ] 丁寧にありがとうございます、と 機会があればお伝えください。 [ 面映ゆい心地だった。 いささか珍しい表情をしていたかもしれない。し、 カヌレはいくつか詰めていただけていたから、 持ち帰ってシトラと一緒に食べた…かもしれない。 ] (181) kasasagi 2022/12/11(Sun) 21:34:45 |
【人】 IX『隠者』 アリア量産するには限界がありますし、 効果は確かでも、証持ちのこと、 ゆえに商品をも受け入れられない層はあるでしょう? 広く流通させるのは問題があるのではないかと。 ですが、フォルの売店に並ぶ商品のひとつとして 汎用性のあるものをいくつか並べるくらいなら 規模も現実的ですし、悪くないと思います。 [ そのうえ想像だにしなかった提案も出れば、 少しばかり考えたのち、そう返しただろう。 結局はどうなったのだっけか。 売店にちょっとした頭痛薬などが並んだかもしれない。 もう少し踏み込んだ症状にお悩みならどうぞ本人まで。 なお、その売店のお手伝いについて。>>37 どうせ暇なので他にいなければ手伝わないこともない。 くらいのスタンス。つまり気分とタイミングである。 *] (182) kasasagi 2022/12/11(Sun) 21:35:25 |
【独】 IX『隠者』 アリア/* かわいい……かわ……僕が守るよ……(?) もーーー既にみなさん素敵ですね 素敵です 女教皇さんも楽しみなんですけど こう 無理のない範囲で 待ってます (-36) kasasagi 2022/12/11(Sun) 21:38:11 |
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。 (a34) kasasagi 2022/12/11(Sun) 22:47:31 |
【人】 IX『隠者』 アリア―― 回想:初対面、あるいは再会 [ 私が『魔術師』ことシンに迎えられたように、 未だ洋館に保護されていない証持ちを、 同じ証持ちが迎えに行くということは度々ある。 とはいえ原典からしてあの有様。 私にはまず縁がないことだろう… と、どこか他人事に思っていたのだけれど。 ] …… 『節制』の子、が [ わざわざ私へ指令が下った時、 その名に触れた、それだけで それは私でなければならないと燃える何かがあった。 ] (253) kasasagi 2022/12/12(Mon) 1:57:36 |
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