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【人】 王子 シール──試練の洞窟── [街道を少し進んだ後で脇道に入ると目的地に到着した。 洞窟の入口は大人が普通に歩いて入れそうな大きさで、 かなり奥まで見通せる。 地面は踏み均されていて、人工的に造られた階段等もありそうだ] 禍々しい気配は感じないな、……行くか [促すと、従者が先に洞窟へ足を踏み入れる。 離れないようにして、わたしもその後に続いた] これは……蛍石か? 綺麗だな…… [洞窟の岩肌には光る石が含まれているようで、視界は暗いものの、夜目の魔法を使わずとも奥へと進めそうだった。 祠へ通ずる道とあって、どことなく神聖な雰囲気すら感じられる。 胸元に視線を落とせば、身に着けた花も暗がりに仄白く輝いて、励まされた] (1) vitamin-girl 2024/01/18(Thu) 23:17:02 |
【人】 王子 シール蛍石といえば……あ、 [黒歴史を思い出した。旅を始めたばかりの頃に商人に騙されて買ったペンダント(あとで従者が返品して返金したアレ)にも使われていたっけ。 ただし、あの石は綺麗だったけど偽物だったはず。 言いかけた言葉の続きを従者に訊かれたかもしれないが、何でもないと言って適当に誤魔化した。代わりに、] あれからもう、三年なんだな…… [などと感じ入るように呟けば、従者にも何か響いたか。 長旅の終わりが近づいているのもあってか、懐かしい思い出話をしながら進むのは楽しかったが、一向に変わり映えのしない光景に不安を覚えたのは従者が先だった>>88] (2) vitamin-girl 2024/01/18(Thu) 23:18:38 |
【人】 王子 シール街で聞いた感じだと、そろそろ辿り着きそうだが…… [立ち止まると、洞窟の入口からマッピングの魔法で記録していた地図を、近くの岩肌に映し出す] う〜ん……確かに、結構歩いてきたな……ん? [映した地図の脇に、他とは違う色をした光る石がある。 何となく気になってそこへ近づくと、手を伸ばしてそれに触れ] (3) vitamin-girl 2024/01/18(Thu) 23:19:17 |
【人】 王子 シールわぁっ!! [一瞬の浮遊感。直後にこの星の重力に引っ張られる、 と思ったら、手を力強く握られた] エースッ!! [腕を目いっぱい伸ばした状態で、体が揺れる。 しかし、腕の筋が伸びて痛いと覚える間もなく、今度は二人して謎の空間へ放り出された] (4) vitamin-girl 2024/01/18(Thu) 23:20:17 |
【人】 王子 シール[落ちる!! 落ちる!! 滅茶苦茶落ちてる!!! 繋がれた手を離さないようにしながら、二人して急降下しているのは分かる。 叩きつけられる地面は一向に迫って来ないものの、落下する気持ち悪さは二日酔いの比ではなく、このままでは気絶しそうだ] ……ッ [繋がったままの手を引っ張られ、落下しながら腕の中に強く抱き込まれる。 そんな風にしても、この速さでは二人とも助からないだろうに。 この状況においても、身を盾にして主を庇おうとしているのか] (5) vitamin-girl 2024/01/18(Thu) 23:22:56 |
【人】 王子 シール……うっ、 [いや、今度は急に動いたせいで目眩がした。 ぐわんと頭が揺れて、膝立ちしたまま地面にぶっ倒れそうになる。 その前に従者が動いて肩を抱き止めてくれたかもしれないけど ] (8) vitamin-girl 2024/01/18(Thu) 23:52:21 |
王子 シールは、メモを貼った。 (a0) vitamin-girl 2024/01/19(Fri) 0:02:20 |
【人】 王子 シール──何の部屋── [試練の洞窟で謎の仕掛けが発動し、 奇妙な落下に巻き込まれて気を失った後、目覚めたら二人してこの部屋に居た。 移動したては平衡感覚が狂っていて、目眩を起こして倒れる前に、従者に体を支えてもらった。 ドサクサでウエストに触った手>>17には気づかなかった。 お互いの無事を確認した後で、この場所についての考察を始める。 祠だと思ったのは、周囲がどことなく石造りの玄室めいた感じがしたからだ。 向こうの方にこの部屋で一番明るい場所があって、その中心に台座らしきものが見える。 体にどこにも異常がなくて身動きできるなら、 この部屋をもっと調べないと。 そのためにはまず、立ち上がらないと、で] (23) vitamin-girl 2024/01/19(Fri) 21:09:23 |
【人】 王子 シール[二人で周囲を見回しながら、自分の胸元にも目を遣る。 ここまで落下したり何なりで、かなりの衝撃を受けたはずなのに、胸に着けた白い花は、花びら一つ散らされる事なく、元気よく咲き誇っていた。 そんな姿に可憐なのに頼もしいと感じてしまって、これから先に何が起きようとも勇気付けられるような、……そんな気がする] (25) vitamin-girl 2024/01/19(Fri) 21:12:09 |
【人】 王子 シール[さて、そんなこんなで手分けして部屋について調べる事にした] 部屋の物には触れない>>20……そうだな。 何か発見したら、一人で勝手に触れたりしないで、 一緒に確認してからにしよう。 [従者が真っ先に台座の方へ向かったので、自分はその周辺から確認することにした。 台座を囲むように建てられた石柱が四本あって、更に壁に近い方には床から天井まである石像が二体、左右対称に置かれている。 石像は人の形にも見えるが、この地方の宗教に纏わる神像かもしれない。二つの像の目線は、台座を見守るように向けられている] (26) vitamin-girl 2024/01/19(Fri) 21:13:35 |
【人】 王子 シール[壁にも床にも、出入り口らしい場所が見当たらないのはすぐに分かった。閉じ込められている>>20という従者の声に、そうだな、と頷く] 一見扉がないように見えても、こうした玄室には 何らかの仕掛けがあるはずだ。 ここが試練の洞窟の終着点なのだとしたら、 探索者を試す何かがあってもおかしくない……って、 コラァ! [急に雄叫びと一緒に激しい物音が聞こえて>>21、 慌ててそちらを振り返る。 壁を蹴りつける騎士の側に駆け寄って叱りつけ] 駆け出しの冒険者でもあるまいに、 この手の扉がそんな事で開かない事くらい分かるだろう あとは、ここを開くための手段を探そう。……な、 [下手に触るなと決めた後で、壁を思い切り蹴るのはいいのか、と突っ込みたいのは堪えて。 荒ぶる従者を宥めてから、再び調査を始める] (27) vitamin-girl 2024/01/19(Fri) 21:14:45 |
【人】 王子 シール[今度は自分で台座の方へ向かい、その周辺を見回して] ……人が横になれそうな大きさ。 石櫃にも見えるけど蓋はないか……やっぱり、台座か? ……うん? [台座の側面を調べていた時に、 何かの文字が刻まれているのが見えた。 古代魔術語のようにも見える。文章を読み始めて、 わたしは「あっ」と声を上げた] エース、こちらへ来てくれ 何か書いてある [台座の傍らに跪いたまま、従者を呼ぶ。 彼が側に来たら、文章の続きを読み始めた] (28) vitamin-girl 2024/01/19(Fri) 21:15:16 |
【人】 王子 シール……えーっと、…… 要約すると、こうなるな……? [彫られた文字を指で辿りながら、順に読んでいく] 新成人、おめでとう 君には、大人になるための…試練を与える 同じ部屋に居るもう一人と をすること ……これが達成されない限り、君はこの部屋から出られない 大人なら、誰もが行うことだ 越えられない試練ではない 試練が果たされた後で、君は 新たな扉 を開くだろう。では、……励みたまえ [文章はここで途絶えている] (29) vitamin-girl 2024/01/19(Fri) 21:17:16 |
【人】 王子 シール[途中で読み飛ばした部分は、わたしの知らない単語だった。 肝心のここが分からないと、何をするのかが分からない。 従者と顔を見合わせて首を傾げたが、わたしは再び「あっ」と声を上げる] 昨日買った辞書!あれに載ってるかも [幸いにも身に着けていたポーチは落下時にも離れずにいてくれて、早速口を開けると中から小さな辞書を取り出した] 買って良かったな……本当に便利だ、 えーっと……何なに、…… ……って、……えっ [見つけた単語に思わず挙動が停まる] (30) vitamin-girl 2024/01/19(Fri) 21:17:56 |
【人】 王子 シール[わたしが蒼ざめて硬直していると、傍らの従者も気がかりで声を掛けてきただろう。 伝えないわけにはいかない、か] いいか……、辞書に誤りがなければ、の話だぞ わたしが誤読をしているとかでなければ、 [と仰々しく前置いて、台座の単語と辞書の頁を並べて従者に見せて、違わない事を確認させる。その上でわたしは、散々迷った後で、従者にそっと耳打ちしただろう。 ここから脱出する手段、について…───それは、] (32) vitamin-girl 2024/01/19(Fri) 21:19:13 |
【人】 王子 シール[散々迷った挙句に勇気を振り絞って伝えたのに、 誤読じゃないかと一蹴されて、] ……ウッ [恥ずかしくて居たたまれなくて、泣きたくなってきた。 誤読だったら、どんなに良かったか。一応、似たような単語の意味を当てはめたけど、最初に読んだ物以外にしっくりこなくて、つまり最初のが最適解という事になる] (40) vitamin-girl 2024/01/19(Fri) 22:55:25 |
【人】 王子 シールこれは、わたしに向けて書かれた文なのではないか? わたしたちの中で、これが読めるのはわたしだけだ。 新成人に当てはまるのも、わたし ここを訪れる者に合わせて、ここの文章は変わる…… いや、文字が読めない者には別の手段で伝えるのかも? つまり、脱出する条件が変わる、というわけだ [どこかでわたしたちを伺っている存在が居るかもしれないと、 その可能性に気付いて思わず背筋が震えた。 あの壁に掛かった古ぼけた人物画。 あの目はこちらの台座に向けられているのではないか。 あと、二つの石像。 あれらもここを、伺っているようで] (42) vitamin-girl 2024/01/19(Fri) 22:57:26 |
【独】 王子 シール/* お〜、置手紙の中身、そこかぁ 拾ってきてくださってる……ありがとう、嬉しい 表ではあまり出せないから、ここで秘話顔にしておくねw (-13) vitamin-girl 2024/01/19(Fri) 23:01:25 |
【秘】 王子 シール → 古ぼけた 人物画[与えられる試練が人それぞれだとすると、 この祠に祀られる神だか何かに、己の浅ましい願望を見透かされているような気がした。 女として生まれたからには、一度でいいから男に抱かれたい。 その相手は願わくば、常に己に付き従う騎士が良いと。 彼に娼館について訊ねたり恋愛遍歴に興味を持ったのは、 己が少しでも彼の関心を引ける女であるかを知るための、 卑しい下心からだった。 己の身分と立場を以てすれば、いつでも叶えられたかもしれないが、関係を持った途端に女になってしまう。 己に忠誠を誓う唯一無二の騎士に守られるのが嬉しくて甘えてしまう。縋ってしまう。 男として一生を過ごせと定められた以上、弱くなってしまうのを恐れたから、一線を越える事なく、願望は墓場まで持っていくつもりだった。 そうして長い間、秘密をひた隠しにしてきたのに、成人を迎えようとする段階で、欲望のままに求めよと突きつけられたような気がしして、苦い思いが湧き上がる。 成人になるための試練なのだから、何ら後ろめたいことなどないのだと、おあつらえ向きに用意された理由と共に] (-14) vitamin-girl 2024/01/19(Fri) 23:08:36 |
【秘】 王子 シール → 古ぼけた 人物画そういう事なのか……? [従者と向かい合いながら、心の中から壁際の人物画へ語り掛ける。当然、返事はない。**] (-15) vitamin-girl 2024/01/19(Fri) 23:09:14 |
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