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人狼物語 三日月国


267 冬暁、待宵の月を結ぶ

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視点:


到着: 宮崎暁

【人】 宮崎暁



 [ 積み上げた物が壊れされ
   それでも諦められなくて
   また積上げては、壊され。

   いつしか大切に積み上げるほどに
   壊れた時の痛みが大きくなると知って。

   積み上げることさえもやめてしまう。

   ああ何の話かって?

   両親の仕事柄、転校ばっかりで
   子供の僕は全然友達が作れないんだって
   ただそれだけのことだ。         ]


(1) 西 2024/06/08(Sat) 23:07:18

【人】 宮崎暁



 [ 友達と言っても程度があるだろう。
   浅いぐらいの友達もいれば親友もいる。

   僕はその浅瀬で貝のように漂うだけの存在。
   浅く付き合うことはあってもそれ以上はない。

   砂の城は天災の波に飲まれて消えていく。
   何も無くなった浜辺には僕が独りいるだけ。

   長くて二年も続かない人との関わりは
   僕の性格に希薄という後遺症を遺した。    ]


(2) 西 2024/06/08(Sat) 23:10:29

【人】 宮崎暁



 [ 自惚れるつもりはないけど、

   僕のことが嫌いだという人は少ないと思う。
   でもその分、僕を特別と思う人も少ないはずだ。

   アルバムを見て僕を思い出す人はいても
   僕に連絡をしてくれるような人はいない。

   それが僕という人間を決定づけて
   転勤族で友達を作ることを諦めた子供の
   象徴になっているのだと自分でも分かっていた。 ]


(3) 西 2024/06/08(Sat) 23:11:07

【人】 宮崎暁



 [ こんなんだから青い春が降りてきたこともないし、
   甘酸っぱい思い出も出来たことなんてなかった。

   でもそんな僕にも春はやってきた。
   初めてできた彼女は同じ学校に通う女の子。   ]


   おはよ!幸阪!


 [ 毎朝、僕は彼女の顔を見るだけで元気になれる。

   僕に見えていない何かが見えているみたいな
   そんな不思議なオーラを持つ、
   冬の空に咲く一輪の花のような、素敵な女の子だ。]


(4) 西 2024/06/08(Sat) 23:13:06

【人】 宮崎暁




   僕が転校するまでの間
   僕の思い出になって欲しい。


              君にしか…頼めないんだ。

(5) 西 2024/06/08(Sat) 23:14:13

【人】 宮崎暁



 [ 皆が帰って静まり返った真冬。

   誰の邪魔も入らないその場所で
   僕が言い放った最低な告白。

   幸阪結月と僕の肌寒い青い春は
   僕の傲慢から全てが始まったんだ。    ]


(6) 西 2024/06/08(Sat) 23:15:26

【人】 宮崎暁



   そう、これは────


      僕と幸阪結月が、お別れするまでの物語


(7) 西 2024/06/08(Sat) 23:16:53

【独】 宮崎暁




     僕は本当に恋していたんだと


           思い知らされるまでの物語



(-0) 西 2024/06/08(Sat) 23:20:36

【人】 宮崎暁



 [ 次の転校はいつになるだろう。
   それは僕にも分からない。
   両親でさえ分からないのに、分かるはずない。

   いつか爆発する爆弾を抱えたまま歩む青春は
   ある時は無機質で、ある時は刺激的で、

   だけどそんな酔狂な遊びに身を投じるなんて
   並大抵の精神じゃ出来っこない。

   いてもいなくても変わらない
   僕の人生ゲームでの役割は続いていく。    ]


(22) 西 2024/06/09(Sun) 3:05:39

【人】 宮崎暁



 [ 僕は幸阪との関係を隠したりはしない。
   僕たちの関係に周囲が何か言う時は
   そのほとんどが僕のことだ。

   「宮崎ほんと彼女のこと好きだよね。」って。
   それを否定しない僕も僕なんだろうけど。   ]


   そりゃいつだって元気だよ。
   幸阪に朝から会えたんだし。

   げっっ…
なんも準備してない…。


 [ 抜き打ちテストなんて初めて聞いたと
   この後点数が悲惨になる予感に肩を落とす。>>14

   だけど直ぐに立ち直ると
   幸阪の隣に立って彼女の手を捕まえて
   人目時にせずそのまま手を繋いでみせた。    ]


(23) 西 2024/06/09(Sun) 3:08:01

【人】 宮崎暁



 [ いつか、さよならを言い合う時
   不幸だと何かを責め立てたりしないように
   それが思い出として残せるように

   彼女ならそれが出来ると思ったんだ。

   だから僕は、彼女を、利用してしまっている。

   僕と一緒で、寂しい目をしている彼女が…
   こうして手を繋いでいないと消えてしまいそうで
   そんな彼女の儚さが、僕の目を引いたんだ。   ]


(24) 西 2024/06/09(Sun) 3:09:00

【人】 宮崎暁



 [ 僕は絶対に周りには隠さない。

   いつか僕の居なくなった世界で
   幸阪の名前に傷がつかないように

   転校が決まっていた僕に都合よく遊ばれた
   可哀想な女の子じゃなくて
   僕の転校に仕方なく巻き込まれただけだって。

   こんなこと彼女には、絶対言えないけど。    ]*



(25) 西 2024/06/09(Sun) 3:10:04

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月




なんでわざわざそんなことするって…
幸阪のことが好きだから、だよ。

(-1) 西 2024/06/09(Sun) 3:12:27

【人】 宮崎暁



 [ あの日も僕はずっと、独りだった。
   テスト期間ともなれば皆すぐに帰るし
   人なんてほとんど残ってやしない。

   世界に置いていかれるような虚しさを背に

   自習用に開放された静かな図書室
   英単語帳を見るのも飽きてきた頃

   ふと窓の外を眺めていると
   聴こえた、ほんの微かに心地よいリズム>>15

   部活なんてどこもやってないし
   今の期間は自主練だって禁止だ。

   それなのに
   床を蹴りあげる音、ゴムが跳ねる音
   僕以外の誰かがまだいるんだって。

   たったそれだけの事で心が踊ってしまって
   気づけば僕は導かれるように音の元へと…。  ]


(26) 西 2024/06/09(Sun) 3:14:43

【人】 宮崎暁



 [ 烏が鳴き始める夕暮れ
   僕は体育館へとやってくると
   ちょっと重い鉄の引き戸を開けた。


   音の鳴る方へ
   誰かが…いる方へ。


   そうして、扉の向こうで
   一人バスケに浸る姿に


         勝手に自分の背を重ねてしまう。]


(27) 西 2024/06/09(Sun) 3:15:50

【人】 宮崎暁



   あ、ううん、忘れ物とかじゃないんだ。

   こんな時間に体育館に誰かいるの
   珍しいなって思って。

   図書室で勉強してたら音が聞こえたんだ。

   
 [ 邪魔しちゃったかな、そりゃそうだよなぁと、
   慌てた様子で手を振りながら
   僕は体育館の中へ歩を進める。

   ここにいるのがたまたまなんじゃなくて
   始めっから居るのが分かってて来たんだって。

   初めましての彼女に、僕は笑みながら尋ねたんだ。]


(28) 西 2024/06/09(Sun) 3:16:24

【人】 宮崎暁



     ねぇ、僕も一緒にやってもいい?


(29) 西 2024/06/09(Sun) 3:16:55

【人】 宮崎暁



 [ 相手の名前もクラスも知らない
   僕はまだ名前すら名乗っていない。

   それなのに
   開口一番に出た言葉は

   君の世界に僕を入れてという
   立場を弁えない勝手なお願いごとだった。 ]


(30) 西 2024/06/09(Sun) 3:19:09

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



  [ 君も独りなの?なんて

        あの時はまだ聞けなかったからさ。]**


(-2) 西 2024/06/09(Sun) 3:19:39

【人】 宮崎暁



 [ 好きでもない人と付き合うなんて普通じゃない。

   普通でありたいと思っていなくとも
   上手く学校生活を乗り切るためには
   普通に擬態することも必要だ。

   と言っても僕の幸阪への好感度は
   決して低くない。>>33

   それが恋愛的かどうかはともかく、
   彼女のことを魅力的と思ってるのも本当だ。 ]


   そうなんだろうけどさぁ
   なんか嵌められた気分…

   幸阪はテスト大丈夫そうなの?


 [ 僕とは対照的に幸阪は落ち着いている。
   まさかこうなることも予想してたのかなって
   疑ってしまいたくなるくらい。>>33

   僕が考えすぎなのかもしれないから
   ついつい幸阪にそう尋ねてしまった。      ]


(43) 西 2024/06/09(Sun) 20:32:55

【人】 宮崎暁



 [ 二人で手を繋ぐその姿も
   こうして他愛のない話で盛り上がる姿も

   幸阪はこの学校誰よりも幸せなんだって
   僕は周りに証明したかっただけ。     ]



(44) 西 2024/06/09(Sun) 20:33:23

【人】 宮崎暁



   そうだ。
   幸阪って今日の放課後、空いてる?

   駅前に美味しそうなパン屋を見つけたんだ。


(45) 西 2024/06/09(Sun) 20:34:40

【人】 宮崎暁



 [ 教室に入ると手を離して、
   僕は幸阪の予定を尋ねる。

   流行りのお店も、デートスポットも
   いつだって調査は欠かさない。

   幸阪を誘う理由作りは
   常に五つはストックするようにしているんだ。
   幸阪の予定があると事前に知った日以外は
   ほぼ毎日こうやって誘っていたはず。

   僕はそれだけ幸阪との時間が欲しくて
   幸阪にだけはわがままになっていたのだと思う。 ]*


(46) 西 2024/06/09(Sun) 20:36:35

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 女の子との交際なんて幸阪が初めてだったから。
   初めてデートに誘った時は迷惑をかけたかも。

   なんせ人目につく場所で

   「幸阪の時間を僕にちょうだい。
     絶対幸せって、言わせてみせるから。」


   なんて甘ったるい言葉を吐いてしまったのだから。

   当の僕は至って真面目だったけど
   周りの男子達はあまりの直球ぶりに言葉を失って、
   女子は女子で羨ましそうに見てたり、
   あまりの青臭さに顔を赤くしてたり、

   幸阪を少しだけ有名人にしてしまったかもしれない。

   今にして思えば
   たかだかデートの誘いなのに
   勢いはまるで結婚のプロポーズだ。
   幸阪には今でも悪い事をしたなって思っている。 ]


(-5) 西 2024/06/09(Sun) 20:47:50

【人】 宮崎暁



   ううん、僕も勉強飽きちゃったから
   体育館で遊んでるのが羨ましくなっちゃった。


 [ 僕の邪魔をしたんじゃないかと
   謝る彼女に僕は首を横に振る。

   手を止めなくても
   もう僕は勉強する気もないから
   それが誠意を欠くとは思っていない。>>39  ]


   勝負?いいね!やろっか!


 [ むしろ入れてもらえた喜びの方が勝ると
   僕の意識はそっちに引っ張られる。

   まだ会って日は浅いけど
   あまり感情が表に出ない子なのかなって
   そう思ったりもしたものだから

   その意外な姿に僕も楽しくなってしまって。 ]


(47) 西 2024/06/09(Sun) 20:50:17

【人】 宮崎暁



   へぇ、それなら僕も負けられないな。>>41
   せっかくだから飲み物でも賭けてみる?


            僕こう見えて結構強いよ?


(48) 西 2024/06/09(Sun) 20:52:25

【人】 宮崎暁



 [ そう言って僕は上着を脱ぎ捨てて腕まくりすると
   意気揚々とバスケットボールを手に取り
   彼女の世界に一歩、足を踏み入れていった。

   勝敗はどうだったかと言われれば…
   僕がエアボールをやりまくって
   悔しさで床を転げ回ったことはあったかも。
   僕の渾身の
「うわぁぁぁ!!クソエイム!!」

   聞けるのは僕が彼女に負けた時、だったかな。
 ]*


(49) 西 2024/06/09(Sun) 20:55:08

【人】 宮崎暁



   えぇ…落ち着きすぎでしょ…

   言ったからね?
   マラソン一緒に走ろうね、のノリは無しだよ?


 [ 全てを受け入れた様子の幸阪は
   まるで無敵の人だ。>>51

   このまま幸阪もいるからいっか、って
   いざ追試を受けたら僕だけなんてことになれば
   きっと泣くことになるだろうね。

   だって君との時間が減ったら
   僕はとてつもなくショックを受けるんだから。
  ]


(59) 西 2024/06/10(Mon) 1:49:45

【人】 宮崎暁



   ほんと?よかった!
   じゃあ放課後、幸阪の教室に行くね。>>53

   あ!後でお店の情報送るよ!


(60) 西 2024/06/10(Mon) 1:50:17

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 幸阪が誘いに応じてくれた時、
   僕だけじゃなくて他の人の予定を優先してもいい、
   幸阪の友達との縁を悪くさせたくない。

   そんな忠告をしなくなったのは
   こうして何回も幸阪を誘うようになってから。

   その気遣いは邪魔だったんだって。
   僕が学んだからだ。

   それにどこかそれを喜んでしまう僕もいて
   思い悩んだことも何度もあった。      ]


(-10) 西 2024/06/10(Mon) 1:51:23

【人】 宮崎暁



 [ こうして予定が埋まると
   僕は常にアプリのスケジュール帳に記帳していた。

   埋まっていくカレンダーが
   僕の灰色の学校生活を彩ってくれて
   それをこの目で知ることができるからだ。

   いつものように放課後が待ち遠しくなると、
   幸阪から渡されたのは貸した教科書と、
   可愛らしく包まれた美味しそうなカップケーキ。

   貰った僕は子どものようにはしゃいで。>>54   ]


(61) 西 2024/06/10(Mon) 1:52:26

【人】 宮崎暁



   うん、どういたしまして。

   これ、は……ありがとう!
   後で大切に食べるね!


 [ 幸阪にお礼を伝えたことだろう。
   彼女との付き合いはただの思い出作り。
   シミュレーションゲームと同じだって。
   頭の中では理解していても
   彼女からの贈り物にはいつだって心が弾むんだ。
]**


(62) 西 2024/06/10(Mon) 1:53:40

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   むしろここまで上げなきゃダメだよ。

   幸阪が僕の傍にいてくれるうちに
   出来ることは全部頑張りたいんだ。


(-11) 西 2024/06/10(Mon) 1:54:22

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 初めてデートに誘った日、
   きっと僕の言っていることを
   本当の意味で理解出来たのは

            君だけ…なんだろうね。  ]



(-12) 西 2024/06/10(Mon) 1:54:39

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 今、傍にいてくれる人は当たり前じゃない。
   何かの拍子に居なくなってしまうかもしれないし
   大切にしなければ相手を傷つけてしまって
   傍を離れさせてしまうかもしれない。


   誰よりもその痛みと恐怖を知る僕は
   幸阪が傍にいてくれるのが当たり前じゃないと
   知ってるから。

             自信満々に言うんだ。  ]


(-13) 西 2024/06/10(Mon) 1:56:06

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   僕も幸阪もまだお互いを
   全て知ってるわけじゃなけど

      幸阪のことを一番考えてるのは、僕だから。


(-14) 西 2024/06/10(Mon) 1:56:37

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ もしかしたら満点のデートは難しいかもしれない。
   幸阪を完璧に楽しませられないかもしれない。

   それでも僕は
   君のために何度でも傍に行くよ、って。

   それだけはどうしても伝えたかったんだ。    ]


(-15) 西 2024/06/10(Mon) 1:57:43

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ まぁそんな性格が善いか悪いか、
   サプライズなんてことはしたくなくて。

   幸阪の好きな食べ物や興味のあることなど
   幸阪のことを知りたい一心で

   LINEでも直接でも、沢山聞いてしまったけど。 ]*



(-16) 西 2024/06/10(Mon) 1:58:29

【人】 宮崎暁



 [ 意気揚々と臨んだバスケ勝負の結果は惨敗。>>55
   最初こそお互い外して泥試合だったのに、
   彼女は途中からだんだんフォーカスを合わせて、
   僕は相変わらずのクソエイム。

   最後の方はそれはもう悲惨な光景だった。>>56 ]


   ぐぅぅ…次はリベンジしてやる…>>57


 [ 今でこその彼女と得意気に笑った顔も好きだけど
   当時は悔しさの方が勝って
   しれっと再戦の機会を求めてしまって。

   付き合ってくれるなら
   もう一度同じルールで勝負してもらったりして
   でもきっと負けるのは僕で。


   なんにしても楽しい時間はあっという間。>>58

   だけどそれだけじゃない。
   どうしてかな、僕は君と一緒に
   自販機に飲み物を買いに行こうとしながら。   ]


(63) 西 2024/06/10(Mon) 2:00:22

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



     もう少しだけ、僕と話さない?


(-17) 西 2024/06/10(Mon) 2:01:09

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 場所はどこだっていい。
   彼女が希望する場所でも、
   希望が無ければ体育館横のベンチで。

   僕は彼女の世界に
   もう少しだけ居させて欲しいと、頼んだんだ。

   もしそれが叶ったのなら。
   偶然かはたまた必然か
   僕が抱えていた孤独の話を
   彼女に打ち明けることになるなんて

   この時の僕は知りもしなかったけど。]*


(-18) 西 2024/06/10(Mon) 2:04:23

【人】 宮崎暁



  言うねぇ、僕だってやられっぱなしじゃないからね!


(72) 西 2024/06/10(Mon) 22:10:53

【人】 宮崎暁



 [ そんな風に血気盛んだった僕は
   自販機の前でカルピスとホットココアを
   彼女に献上する羽目になったんだけども。  ]


(73) 西 2024/06/10(Mon) 22:11:52

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   君はなんで体育館いたのかなって。
   ずっと、聞いてみたくてさ。

   ほら、今ってテスト期間だし
   友達と待ち合わせってこともなさそうだし。


 [ ベンチに座って
   カフェラテの缶を開けながら
   僕は少し思い切った疑問をぶつけてみる。

   そうしてるうちに
   彼女の言葉にハッと気付かされた。

   僕、まだ自己紹介してなかったんだっけ。  ]



(-31) 西 2024/06/10(Mon) 22:12:41

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   うん、僕は宮崎暁、A組だよ。
   アカツキって書いて、さとるって読むんだ。

   今年の夏に転校してきたんだ。
   よろしくね。


 [ きっと彼女が一年生だったなら
   僕たちが同じ学年でクラスだけ違うって
   お互いに気づけたかもしれない。

   彼女は僕話す時間をくれて。

   きっとクラスの人よりも
   関わりが薄いからこそ、かな。
   話してもいいかなって、思ったんだ。  ]


(-32) 西 2024/06/10(Mon) 22:13:12

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   そうだったんだ…

   僕…昔から転校が多いからさ
   友達とか全然いないんだよね。

   この学校も、いつまで居るのか、分かんないし。


 [ いるにはいるけど、
   こんな風に遊んだりはしないから。

   さっきあったばっかりの彼女に
   もう既に負けてしまうくらいの相手しかいない。 ]


(-33) 西 2024/06/10(Mon) 22:14:22

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月




   そしたら体育館で
   君がいる音が聞こえたから。

   もしたかしたら、ってね。


 [ 友達が欲しかったとか
   遊んでみたかったとか

   濁した言葉の続きは色々あるけれど
   一人の寂しさを埋めようとして
   僕は体育館に来たんだってことを
   彼女には話すことになったのだった。 ]


(-34) 西 2024/06/10(Mon) 22:14:50

【人】 宮崎暁



   うん。そうだよ。
   だって幸阪だもん。


 [ なんの躊躇いもなく口にすると
   幸阪に目を逸らされてしまった。>>6

   あれ?恋人同士って
   そういうものじゃなかった?


   それはそれとして、
   楽しみって言ってもらえたら。

   前に理由も教えたスケジュール帳に>>68
   幸阪との新しい予定表にいれて。
   その日記の存在は、彼女が教えてくれなきゃ
   僕が知ることは無かったかもしれないけど。
  ]


(74) 西 2024/06/10(Mon) 22:44:26

【人】 宮崎暁



   大切に食べるよ。
   だって幸阪が作ってくれたんだから。


 [ 食後のデザートにしようかな
   それともおやつにしようかな。

   考えているだけで楽しくなって。
   僕は満足気な表情で、彼女と別れたんだ。  ]


(75) 西 2024/06/10(Mon) 22:44:46

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 僕らの関係は終わりが決まっている。
   だからこそ距離を間違えてはいけない。

   間違って距離を詰めた分だけ
   それは刃渡りに変わって跳ね返ってくるから。

   僕達は恋人同士、
   でもそれ以上でもそれ以下でもない。

   貰ったお菓子も
   いつもくれる些細な心遣いも

   僕が始めた物語なんだから


         間違っても勘違いしたらいけない。]

   

(-35) 西 2024/06/10(Mon) 22:45:38

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月




            「────W結月W」

(-36) 西 2024/06/10(Mon) 22:46:18

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



  [ あの夏の日のような過ちは、もう二度と…… ]**


(-37) 西 2024/06/10(Mon) 22:47:55

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ お互いをよく知ってから付き合うものだと
   過去にはそう思っていたけれど、

   付き合い始めた後に相手をよく知ることもある。

   例えば、幸阪は律儀でいい子だ、とか。
   だって幸阪が僕を一番に考えてるかどうかなんて
   言われなきゃ分かりっこないのに。

   それでも教えてくれたのは
   それも誠実さなんじゃないかなって思うから。 ]


(-38) 西 2024/06/10(Mon) 23:00:18

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   もちろん。大丈夫!幸阪のこと、信じてるから!


(-39) 西 2024/06/10(Mon) 23:01:10

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 残念だけど照れ隠しは伝わらなくて。
   でも任せて欲しいと自分の胸をトンと叩く。

   僕は本気なんだ。

   君の恋人っていう役に。


   だから楽しみって言ってもらえて
   僕のやる気は有頂天に昇ったのも

   僕だけを見てくれた君になら
   きっと届くと僕は信じて疑わない。   ]


(-40) 西 2024/06/10(Mon) 23:02:06

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 返ってきたLINEのやり取りを見て。
   幸阪が喜んでくれる姿を想像しながら
   デートプランを必死に考える。

   「フラペチーノ僕も好きなんだよね。」とか
   「幸阪はどのフレーバーが好きだった?」とか

   LINEを返しながら予定を立てていくのは
   想像よりもずっと楽しい時間だった。

   ご飯派だけどコーヒーとパンはセットがいいとか
   オランジェットが美味しくて好きだとか。
   最近行きたいところは思いつかなかったけど
   科学館や博物館が好きなんだとか。

   帰ってきた質問に嬉々として答えながら。    ]


(-41) 西 2024/06/10(Mon) 23:03:40

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ その理由も自分できっと分かってる。
   僕は幸阪が実は表情豊かなのを知っていて
   それが魅力的だとも思っていたから。>>57>>58

   僕の隣でそうなってくれる幸阪を思うと
   初めてで大変だけど、不思議と頑張れたんだ。  ]


(-42) 西 2024/06/10(Mon) 23:04:47

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ そうして、フラペチーノの新作が出る
   その日の一日前の日程を狙って。

      僕は幸阪を初デートに誘ったんだ。 ]*


(-43) 西 2024/06/10(Mon) 23:05:36

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   ………………………


 [ きっと、そんな事ないよ、とか。
   変だね、とか。

   そうやって返してあげるべきなのに
   僕は彼女の言葉に息を飲んだ。

   その気持ちがよく分かるって。
   普通なら信じてもらえないだろうけど、
   僕も似たようなことを思っていたから。  ]


(-48) 西 2024/06/11(Tue) 23:06:13

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   え、そんな噂になったの…!?


   かっこいいんだ、僕って…。


 [ まさか他のクラスでも話題に上がるなんて。
   あんな時期に転校してくるなんて珍しいだろうし
   他にそんな話は聞いたことがないから。

   彼女の言う転校生はきっと僕のことだ。     ]


(-49) 西 2024/06/11(Tue) 23:07:13

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   浸れる場所にいようとしても
   独りになるのに耐えられないのが、僕だよ。


 [ 他に選択肢がなければ適応するしかない。
   でも適応なんてできっこなくて、

   これも巡り合わせなのか、
   それを聞かせてもらえたから、

   僕は自分の話をしようって決めたんだ。
   奇しくも君と同じようなことを
   僕は君に思ってしまったというわけだ。
  ]


(-50) 西 2024/06/11(Tue) 23:07:52

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   何回崩れても、慣れないよこればかりは。
   どうせまた転校になるから
   この学校にもいつまで居れるか分かんないし。

   うん、どういたしまして。
   僕も、君に会えてよかった。


 [ 完璧に分かろうとしなくたっていい。
   月並みでありきたりだろうとも
   その言葉に血が通っているだけで
   独りの僕は救われる。

   それにきっと君は僕の仲間なんだって
   僕はそう感じていたから。
   素直に受け止めて、信じられたんだ。
   ]


(-51) 西 2024/06/11(Tue) 23:08:26

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 彼女に出会って、
   僕が何を欲していたのか、
   ようやくわかった気がする。

   でもいくら欲したものが仲間だって分かっても、
   いつか壊れてしまうと分かりきってしまえば
   足がすくんでしまう。

   それが相手を傷つけてしまう刃であることも
   自分さえ巻き込んで不幸にしてしまうことも。  ]

   
(-52) 西 2024/06/11(Tue) 23:09:21

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 独りしかいない気分に浸れる場所へ。
   それは本意では無いかもしれないし
   はたまた本意かもしれない。

   けれどこの世界に、
   望んで独りになる人なんていないと
   僕はそう思っているから。

   僕は彼女の言葉を、利用してしまう。  ]



(-53) 西 2024/06/11(Tue) 23:09:46

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ そしてなにより。

   ここで別れてしまったらもう
   次はないのではないかと
   そんな予感がしてしまったから。    ]



(-54) 西 2024/06/11(Tue) 23:10:36

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



      あ、あのさ────


(-55) 西 2024/06/11(Tue) 23:10:56

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 僕は彼女の手を握ると目を見つめながら
   僕がいなくなるその日まで、
   恋人になって欲しい。

   思い出が欲しい、と。>>5

            僕は藪から棒に、伝えんだ。 ]


(-56) 西 2024/06/11(Tue) 23:11:31

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



      君にしか…頼めないんだ。>>16

(-57) 西 2024/06/11(Tue) 23:11:58

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



      君と僕は、きっと同じだから。>>8


(-58) 西 2024/06/11(Tue) 23:12:28

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 明かす理由。
   今この場所、この瞬間、望む関係が
   僕と彼女の存在を個として象る。

   宮崎暁と幸阪結月じゃなければ
   作り出せない未来。


      君が知らない世界に>>8

         僕は君と行きたかったんだ。  ]**



(-59) 西 2024/06/11(Tue) 23:13:24

【人】 宮崎暁



   お待たせ幸阪。

   あ、見てくれたんだ!
   メロンパンにも色んな種類あるみたいだよ!


 [ 関係の始まりが本来在るべき形とは違うせいで
   幸阪が乗り気じゃないのに
   無理をさせてしまうのではないかと。

   そんな不安はいつとつきまとってくるから。
   幸阪の何気ない仕草に心が救われることも
   実はかなりあったりする。


   すっかり顔なじみになったB組の女子から
   「お姫様のお迎えかな?」って言われた時には
   「そう!十二時になるまで、
    やりたいことが沢山あるんだ!」って。


   その女子が赤面するレベルの
   青臭いセリフを吐いて、
   幸阪の手を引いて教室を出ていったんだ。  ]

(76) 西 2024/06/11(Tue) 23:42:36

【人】 宮崎暁


 [ 思い返してみれば
   幸阪と付き合い始めてから
   周りの色恋に巻き込まれることが減った。

   思い切って聞いてみたら
   「二人の仲に割って入ったら罰当たりそう。」って。

   きっとこれは応援してくれてるんだよね?

   新聞部が定期開催するアンケートの
   校内で応援したいカップルランキングで
   連続不動の一位を獲得したこともあるし。

   僕達のことを皆が受け入れ始めた、証拠なのかも。]


(77) 西 2024/06/11(Tue) 23:44:25

【人】 宮崎暁



 [ 学校を出ればもう自由な時間だ。
   幸阪の手を引きながら

   何気ない会話を重ねて。
   なんの身になるか分からない
   この他愛のない会話の時間が

   僕はたまらなく好きだった。

   今日も僕は幸せだな、なんて。
   噛み締めるように頬を緩ませていると、
   幸阪が何かを見つけたみたいで、

   指さしていた方を向いたのだけれど。 ]


(78) 西 2024/06/11(Tue) 23:44:50

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ そこには何も無くて。

   代わりに手に入れたのは
   甘くて、とろける、彼女のイタズラ。 ]


(-60) 西 2024/06/11(Tue) 23:45:10

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 僕の頬に柔らかな感触と
   揺れた髪が運ぶ君の匂い。

      あの日の過ちからというものの
      君の何気ない仕草が、言葉が、イタズラが、
      僕の心を揺さぶって掻き乱してくるから。  ]



(-61) 西 2024/06/11(Tue) 23:45:51

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



    そういうのは、ずる、だと、思うんだよね…。



(-62) 西 2024/06/11(Tue) 23:46:21

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 人目がつかないのをいいことに
   僕は顔を赤らめたまま

         君のことを抱き締めてしまった。 ]*



(-63) 西 2024/06/11(Tue) 23:47:00

【人】 宮崎暁



 [ 僕達の吐く言葉は本物か、紛い物か、
   それは吐いた本人にしか分からない。>>79

   それが僕達が特別な関係である象徴で、
   普通の恋人とは違うところ。>>82

   だからこそ恋人同士の当たり前は
   僕達にとってはかけがえないのない思い出行事で
   幸阪もつけるようになったという日記も
   僕が大切に保管しているスケジュール帳も

   僕達が歩んできた道を不器用に綴っている。   ]


(85) 西 2024/06/12(Wed) 21:24:23

【人】 宮崎暁



   あ、わかる。
   僕も気になってたんだよね。


 [ パンは気軽にシェアができる
   思い出を作りたい僕達にはちょうどいい。>>82

   楽しかったよって、彼女の言葉は
   自信がある時ほど素直に受け止められるし
   自信が無い時ほど受け止めきるのが難しい。

   疑いたいわけじゃないんだけど
   やっぱり初めての、恋人だったから。     ]


(86) 西 2024/06/12(Wed) 21:26:37

【人】 宮崎暁



 [ 当たり前、が当たり前じゃない。>>84
   それを尊ぶことが出来た僕達は

   きっと誰もが羨む関係だったのだろう。
   終わりが来る事を知らない人達には
   この関係は上澄みしか見えていないのだから。]**

(87) 西 2024/06/12(Wed) 21:27:31

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 付き合い始めてから半年くらい経った
   気が狂いそうなくらい暑かった夏の日。

   夏休みのある日、午前だけ補習があった日
   僕は幸阪を自分の家に呼んだ。

   幸い学校からあまり遠くはなかったし
   僕は自転車だったから
   もし良かったら後ろに乗ってく?なんて聞いて。

   途中寄り道してアイスを買おうって提案したり
   またいつもの通り、
   楽しい楽しい、いつもの恋人のつもりだった。 ]



(-77) 西 2024/06/12(Wed) 21:30:31

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 人の目につかないところで二人きり
   そういう空間はいつだって魔性だ。

   転勤に振り回されて
   最低限の家具だけ置かれた自室に
   彼女を招き入れて。

   幸阪が受け入れてくれるなら、
   エアコンが効いた狭い洋室で二人隣同士、
   暑いなんて言ってるくせして
   肩を寄せ合うこともあったかもしれない。  ]



(-78) 西 2024/06/12(Wed) 21:32:46

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 僕にとって幸阪は大切な存在だ。
   だからこそ僕達の距離感は
   これくらいがいいんだって
   心の底からそう思っていた、はずなんだ。


         これだけ近い距離で
         君と目を合わせさえ、しなければ。
 ]*



(-79) 西 2024/06/12(Wed) 21:33:58

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月




         ──────────。



(-80) 西 2024/06/12(Wed) 21:35:19

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 戒めるべきあの日のことを
   唐突に思い出し始めてしまったのは


         君の愛くるしいイタズラのせい。
         君の柔らかな温もりのせい。
         心地よい君の匂いのせい。     ]


(-82) 西 2024/06/12(Wed) 21:36:33

【独】 宮崎暁



   あの日、僕が君を本気で好きになってしまったせい。
      

(-81) 西 2024/06/12(Wed) 21:37:54

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   そう、だね。

      お相子ってことにしといて、ほしいな。


(-83) 西 2024/06/12(Wed) 21:38:43

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ そうして留めておかないと。
   僕はまた君を傷つけてしまいそうだから。  ]



(-84) 西 2024/06/12(Wed) 21:39:20

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   ────────行こっか。


(-85) 西 2024/06/12(Wed) 21:40:06

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月




 [ 幸阪を腕の中から解放すると
   僕はまたいつものように手を繋いで。

      いつものようにデートに戻ろう。
      僕達が戻れなくなってしまう前に。 ]**


(-86) 西 2024/06/12(Wed) 21:40:36

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 折角なら、って、
   そこに楽しさや幸せを求めた時に
   その主語が自分じゃなくて相手になる。

   まして身勝手な告白をした相手に。


   それだけのことが
   実はとてもすごいことなんだって。
   幸阪は知っていたりするんだろうか。

   言葉にせずと態度や空気に出るもので
   それが僕が幸阪のことを
   役割以上に大事したいと思ったきっかけの一つ。 ]



(-110) 西 2024/06/12(Wed) 23:48:00

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ プラネタリウムを見に行こうと決めた当日、
   受験の時以上に緊張していた僕はというと。

   慣れないワックスで髪型をしっかりキメて、
   ファッションも幸阪が恥ずかしくなく、
   それでいて圧を感じないくらいに準備して、

   その気合いの入りようは
   両親に頭を打ったのかと疑われるレベルだった。

   そんな紆余曲折を乗り越えて、
   待ち合わせ場所で待つ僕は
   彼女の目にはどう映っていたのだろう。    ]*


   
(-111) 西 2024/06/12(Wed) 23:48:48

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 全然重くない、なんて微笑みながら
   夏空を自転車で駆けていく。

   コンビニ限定のアイスを買って。
   幸阪が買うものと同じシリーズの
   別の味を二人でシェアしようとか考える。

   この時間だけでも、僕は幸せだった。

   今の僕と彼女は役割でしかないけれど
   その役割としての最適解を
   二人で導き出したんだっていう

   二人で一緒の方角を見ている
   その達成感はとても言葉じゃ言い表せない。 ]


(-118) 西 2024/06/13(Thu) 0:42:59

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 二人きりの空間は甘くて心地がいい。

   各地を転々としたせいで
   ラーメン限定で舌が肥えたとか。

   そんな他愛のない話をしながら
   ただ静かに彼女との時間を感じる。
   こんな時間が、たまにあると嬉しくて
   幸阪にはそんなことを伝えた。

   今日は珍しく僕の両親は帰りが遅くて
   それを伝えたのはなんの他意はなく、
   一緒にいれる時間が長いんだと
   そう言いたかっただけだった、はずなのに。]

   

(-119) 西 2024/06/13(Thu) 0:43:27

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   そしたら起きれなくな────────


(-120) 西 2024/06/13(Thu) 0:44:08

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   [ 目が合った瞬間、僕は言葉を失った。 ]
   

(-121) 西 2024/06/13(Thu) 0:45:30

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 初めて会った時からそうだ。

   楽しそうに、幸せそうに、悪戯に、
   笑う君のそんな顔が

            僕は……僕は……。   ]


(-122) 西 2024/06/13(Thu) 0:46:02

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ お互いの吐息が感じられる距離、
   怖がることさえせずに微笑んでくれる

   幸阪のそんな姿を知っているのは
   きっと僕だけ。僕にだけ許された、特権。

   僕を受け入れてもらえているのかなと
   都合のいい身勝手な喜びばかり感じて。   ]


(-123) 西 2024/06/13(Thu) 0:46:37

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月




         結月。



(-124) 西 2024/06/13(Thu) 0:47:13

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   [ 月に赤い結び目を捧げ

      僕は初めて、名前を呼んだんだ。]



(-125) 西 2024/06/13(Thu) 0:48:56

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ でも僕が格好つけることなんて出来なくて。
   甘い空気に支配されたまま、
   どれぐらい続いたかも分からない
   口付けを止めるとすぐに正気を取り戻して。 ]


   ご、ごめん!幸阪!
   僕、調子に乗っちゃって…!!



 [ 雰囲気に飲まれてやってしまったと
   慌てた様子で幸阪から離れたのだったが…。 ]*


(-126) 西 2024/06/13(Thu) 0:49:58

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   うん、そうだね。


 [ 彼女の言葉に頷いて、
   日常に戻ろうと手を引く。

         君といればいるほど
         君から離れられなくなるって
         肌で感じてしまいながら。   ]


(-127) 西 2024/06/13(Thu) 0:50:45

【人】 宮崎暁



 [ たどり着いたパン屋のイートインで
   ついつい買いすぎてしまったパンを並べて
   僕は君との時間を堪能する。

   彼女が選んだクリーム入りのメロンパン
   美味しそうだなと思っていたら
   あーんとしてくれるみたいで
   口を開けたら幸阪がそのまま自分で食べてしまい
   僕の間抜け面が見られてしまったり。

   こういう時、幸阪に振り回されることが多くて
   なんだかそれも楽しいからと
   こそばゆくなる僕がいたわけだけれど。


   やっぱり彼女といる時間は
   僕にとってはかけがえのないもので
   一緒にいればいるほど
   その想いは強くなっていくばかりだ。   ]


(88) 西 2024/06/13(Thu) 0:51:42

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



  [ この身体と心は
    幸阪結月のことをずっと覚えている。

        今更肌で感じたなんて嘘だ。
        ずっと、ずっと、分かっていたんだ。
        とっくに戻れなくなってることくらい。]


(-128) 西 2024/06/13(Thu) 0:52:51

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 分かってたんだ。

     僕が幸阪結月に
       本気で恋をしてしまったんだって。  ]**


(-129) 西 2024/06/13(Thu) 0:55:23
 




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