情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
![]() | 【人】 不運 フカワ裁判所の外。 中の景色を液晶に切り取りながら、ため息を吐く。 「……彼らはうまくいった?」 「絵乃くんに連絡しなくても……もう、大丈夫か? ……俺のこと忘れた?」 流石にそれはないと思うが、妙に会いに行くのに気まずい空気はある。 ある程度の空気は読めるのだ。 読める発言をしないだけで。 「連絡はしないといけないか……。 なんて、聞こう」 うまくやれましたか? はさすがに、変か。 (5) toumi_ 2022/03/08(Tue) 2:26:04 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 演者 アクタ『あの、エノ君は。元気になりましたか』 中継は見えているのですが。 仲睦まじいようでよかったですね? (-3) toumi_ 2022/03/08(Tue) 2:31:50 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 演者 アクタ『綺麗な話で終わらせたいんですよ』 『鳥籠の中の鳥は 連れ出してくれる王子さまと旅に出て 嘘の約束をした蛇とは会うことはなかった 俺に連絡来ていませんし』 「嘘をここでつくつもりなんてなかったんだけど。 今ならもう嘘つきになっても良いな」 「……これ気にしてるのか? 懐いてた子供がすぐに美形へ目移りした、気分。 ……気にするのか。 ……気にするのか」 わずかな執着と、後悔の味が口の中に広がって。 苦いものを噛んだ気持ちになった。 『俺、そこにいくの嫌いなんで すみませんが、休みます、それじゃあ』 (-5) toumi_ 2022/03/08(Tue) 13:44:39 |
フカワは、綺麗事を並べた文字と欠席連絡を読まれないかもしれない。 (a9) toumi_ 2022/03/08(Tue) 13:45:21 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ>>5:-328 #ブランコ 「メイサイさんと出掛けてたんですか。 それならよかった」 「あ、いや邪魔しましたか」 「すみません……あの」 「帰ってからたくさん時間とってください」 申し訳ないと感じたのは一瞬だけ、そのあとは女の子とのブランコを楽しむ時間。 楽しく明るい話でなくとも、俺にとっては充実した時間。 「俺、クーデターでも起きない限り、ここにいる時間も外に出たあとの時間も……どちらも有限で、思ったよりも変わらないなあと思いましたから。 それこそ、場合によっては生き急ぐのも悪くないかと、……自分勝手ですよ、だれしも」 いい、暇潰しだった。 (-6) toumi_ 2022/03/08(Tue) 13:59:08 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ>>5:-328 >>5:-329 #ブランコ 「怪我するかしないか、賭けてみますか?」 「俺は……俺なら転けますが、君なら上手く行くと思いますよ」 運がないんですよ、酷く。 ずっとないんです、残念ながら。 運が悪いと自覚することなくここまで来ました。 背中を押して、一歩さがって。 君を空に近づけながら、背を押す手をもう一度だけじっくりと見た。 「俺は、やらないで終わる後悔は、 ここでしないと決めたので。 現実で出来ないこと勧める、悪いお兄さんです」 (-7) toumi_ 2022/03/08(Tue) 14:01:33 |
![]() |
![]() | 【独】 不運 フカワ待たせてる誰かの メッセージウィンドウを開いては閉じる。 困った。二度あることはなんとやら。 さすがに三度も振りたくはないのだが。 まだ妙にわからないのに。 やりたくないことはやりたくない。 また彼の話でも聞こうかと、頭を悩ませた。 (-8) toumi_ 2022/03/08(Tue) 14:24:47 |
フカワは、やっぱり早く埋めておくべきだった。死人に口なし。 (a10) toumi_ 2022/03/08(Tue) 14:26:22 |
![]() | 【独】 不運 フカワ>>-11 「俺も死んだと思っていたんです、それでも」 "不自然"な遺体をみる。 そこには自分の手で殺した仲がよくなった好きな人。 「聞こえるんですよね、彼の声」 VRの空間だ、まだ意識が残っているのだろう。 今考えると違和感がひどい。 それが現実に反映されたとき死亡判定になると聞いている。 本当にもしかしたら、脳死なんて起きないかもしれない一縷の望みはそこにあるが。 前例など聞いたことはないから。 「会話もしたんですよ、だけど」 「それが彼であるかなんて。 わからないじゃないですか」 殺したんですよ、俺。 だから、あの声も都合の良い言葉聞きたいだけなんじゃないかなって。 (-13) toumi_ 2022/03/08(Tue) 17:17:44 |
![]() | 【人】 不運 フカワ>>7 ツルギ 「あっ、ツルギ、くん。ですか。 こんばんは。うまくは、いったんでしょうか。 即死は難しかったです、抵抗はされませんでした」 話しかけられてビクッとする、じっさいにあったのは一日ぶり以上だからだ。 人との接触をほとんど避けていて、服も制服を急いできていたからネクタイがうまくできているかわからない。 「騒ぎになってないのは……ううん? ああ、背負って、運んで……埋めようと思ってて。 あまり彼のことは気にしてませんでしたね。 ついでに、女性の方々に見せたくもなくて……燃やした方がいいかと思ったんですが、彼に文句言われちゃって、 埋められたくも燃やされたくもないみたいなんです。 困ってます、一緒に死にたいって気持ち、わからなくて。 ツルギさんとユスさんは、臓器提供者に選ばれたって決まったときどんな話してたんですか? 一緒に死ぬこと考えましたか」 (10) toumi_ 2022/03/08(Tue) 17:27:20 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ (-14) toumi_ 2022/03/08(Tue) 17:43:59 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ『声が届かないと、君はいかないでしょう』 『見た目ぐらいいじってください VRですよ、ここ』 死人に無茶をいう。 死人だと思っていないのかもしれないが。 『じゃあ声だけでも聞かせてあげたらどうですか 隠れながら、扉越しに あなたと話したいんだと思います』 (-17) toumi_ 2022/03/08(Tue) 18:00:02 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 演者 アクタ「好きでも勇気がでなかったでしょう、あの様子じゃ……。 相談のってくれたお礼には行きますよ」 仕方ないなと重い腰をあげ。 やっぱり、どうしようかと悩んだ。 アクタのかわりに臓器提供者になるという、 かなり立派な大義名分がなくなってしまったのだ。 言い訳ができないな。 (-19) toumi_ 2022/03/08(Tue) 18:04:16 |
![]() | 【神】 不運 フカワ大分かなりしばらく経ってからフカワは裁判所に訪れた。 話し合うこともなくなったのに、だ。 皆は、お互いの顔をみるためにここにいたのか? すら思っているが、口には出さなかった。 きっとハナサキに怒られると思ったからだ。 「その、あの。誰も臓器提供しなくてすんで。 よかった、ですね。 皆さんは普通に帰りますか? ええと……お疲れさまです。 それじゃあ俺は、あの……もう少し VRを満喫してログアウトするか考えるんで 退席しますね。……あと、具合も、悪いので」 (G0) toumi_ 2022/03/08(Tue) 18:11:45 |
![]() | 【神】 不運 フカワ「あ、絵乃くんと、アクタさんは仲良しになれてよかったですね。お幸せに」 「一人いれば、良いですよね」 理解者も、傍にいる人間も。 「絵乃くん。ただいまもどりました。 あとは、彼が埋めてくれると思います、多分。 俺より長生きしますよ」 (G1) toumi_ 2022/03/08(Tue) 18:14:11 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズなんか呼ばれてるんですよ各地で、なんて。 適当な言い訳をあたまにうかべながら、 なぜ二人で会いたくなかったのかを考えた。 カミクズに用があったユスの話に興味がなかった。 ……それだけ、だよな? 『追い払うって』 『何かわからないけれど』 俺は、君の命と身体を手放した。 『君はどこにいても俺のそばにいるよ』 それでも俺は、君を手に入れた。 ずっと、ずっと。 (-22) toumi_ 2022/03/08(Tue) 18:35:14 |
![]() | 【人】 不運 フカワ>>11 ツルギ 「まあそんな感じで……燃やせなくて、ちょっと離れてもらっています。 えっ、こうなることを。 随分可能性が低いことにかけてたんですね……? よく、わかりませんが……あの……おめでとうございます」 「ううん。なんで、ユスさんが望んだらアリなのかがよくわからないですね……。 彼が全部くれたり許してくれたりするのが嬉しいからですか……?」 何度か聞いた言葉、特別であるのはわかるのだが関係性を理解できていない。 どうしてそこまでできるのか、聞いただけで理解者できたら苦労はしないが。 「……こう、お二人は恋人等ではないんですよね?」 (12) toumi_ 2022/03/08(Tue) 22:53:53 |
![]() | 【神】 不運 フカワ>>G2 >>G3 アクタ 「もてなしはしたじゃないですか……。 ううん、……あー……」 「痛い」 威力74を頭で受ける。髪をととのえるように擦りながら、ふと腕が痛むのを感じた。 そういえば、事故っていた。そして、絆創膏。 「……、……」 「……俺、絵乃くんのことは大事です。 甘えてる姿が可愛らしくて子供みたいで。 あとは……まあ。本当に……ちょっと」 大分やられていたらしい。 同姓でなければ危なかった程に。 「だから、此れからたくさんのものを見て、 退屈な世界から抜けて、誰かと一緒に多くの事で楽しんで欲しいと思ったんですよ。 本当の理解も得られないまま、生きることも死ぬこともして欲しくなくて。 そのきっかけに、……俺は理解を拒みました」 「……だから、そうですね。 二人に言いたいのは」 (G4) toumi_ 2022/03/08(Tue) 23:48:40 |
![]() | 【神】 不運 フカワ>>G4 「俺が生きるから、生きる、だとか。 俺が死ぬから、死ぬ……だとか。 ……あー、えーと。 物凄く、大切で特別でもない人間に対して」 「そんな風になってしまうことは、 望むことではないんです」 「生きたいから生きて。 寂しいから隣にいる人を求めて。 好きだから手を伸ばして……見たいものを見る」 「寂しくて隣にいてくれる人がいなければ辛い人生は、解消されたと思うんです」 「つまり、……その。選びたいんですよ。 誰かの、せいでお陰で、前を向くんじゃなくて。自分の意思で進みたいんです。 言いましたっけ。 帰っても色々あって罪人なんです、俺。 親に売られて、刑務所行きです。 煙草の密売で、量も知らないのでどれぐらいの罪になるかもわかりません。帰る場所が修羅です」 「つまり、あー……うんと。 こういうのはどうですか」 (G5) toumi_ 2022/03/08(Tue) 23:52:53 |
![]() | 【人】 不運 フカワ>>13 ツルギ 相手の幸せを望んでいないのに、望みは叶えるのか。 嬉しくなることをしているように、 幸せになるようにみえているのに。 当事者と他人からの視点は、やはりちがう。 悲しませることが幸せ。 極論を言えばそんなこともあり得るのだから。 さて、……そのうえで俺はどうなりたかった? どうしたかったのか。 「ありがとう、ございます。 質問だらけにしてしまってすみません。 突き飛ばすのは、確率が低くやはり人を殺すのは確実に筋力や力、計画をたてて誰かと協力してもらった方が良さそうです。 関係性こそ、この短期間で形作られることは難しいですが先に望むものが同じであるのですから。これからも仲たがいはしないことを望みます。 それで……お二人は 何をするんでしたっけ?」 今更なことを告げながら自分の善を考える。 幸せと善って何だか字が似ているなとか、途中で思考は霧散した。 (14) toumi_ 2022/03/09(Wed) 19:17:06 |
![]() | 【神】 不運 フカワ>>G16 ハナサキ 「思っていませんよ。 俺たち、同じ票を入れ続けた仲じゃないですか」 あまり関係ない、きっかけ。 ただ、命を預かる話をよしとした関係であることはたしかで。 「……時々わかったような、って…… 的を得てて面白い言葉ですよね。 俺、皆さんを知るために来たって言ったでしょう? 実は、うまくいったんです」 「"理解"っていうものは、難しかったですが。 なんとなく"性格"は見えるものがあって、 それを、"わかる"ようにはなっていたんです」 これまでの生き方から、そして周りの評価から。 嫌なほど知ったことがひとつだけある。 己は他人の事を思いやらず自分のやりたいことをしていた事だけは、何よりも信頼して自負していいということ。 他人を知ることで己を知ることができたこと。 つまり、だ。 (G17) toumi_ 2022/03/10(Thu) 15:44:02 |
![]() | 【神】 不運 フカワ>>G17 >>G16 ハナサキ 「俺のこれって、 共感することに、繋がってたらしいんです。 物事すべてが他人事のように感じて、 なにも自分のものにならなかったのに。 涙を流されて、悲しいと言われたこと。 もし同じことを言われたら、自分も泣いてしまうかもしれないと感じたこと。 自分がされたら嫌なこと。 言われたら手を伸ばしてしまいそうなこと。 言われたら、やめておこうと思うこと」 「君のこと、少しはわかるようになりました。 皆のこと、ほんの少し知ることができました」 「だから、俺のことを止めないでくれるのは。 ……止めたいと思ってくれるのは、 ハナサキさんが、俺と "同じような気持ち"だからだと思っています」 事情も境遇も知らない、だが、わかることがある。多分間違えてもいないこと。 (G18) toumi_ 2022/03/10(Thu) 15:48:36 |
![]() | 【神】 不運 フカワ>>G18 >>G17 >>G16 ハナサキ 「一緒にやりたいことを、 やろうとしないとわからない。 傍に居て、隣に居ないとはじまらない」 当たり前、だったそうです。 それでも、この不条理な世の中で麻痺をしていた感覚でした。 「 ただ漠然と 生きて居て欲しい。その先が明るいものになって欲しい。 具体例なんて、語れなくないですか。 まだ、二回目にも怯える事になりますし。 ここで臓器提供者になることを、 一番近い気持ちで受け入れていたのはハナサキさん、のよう……だったから」 「……だから、ええと、ああ、その。 わかってる、つもりです。その上で……聞きましたね……君の選択を」 (G19) toumi_ 2022/03/10(Thu) 15:53:43 |
![]() |
![]() | 【独】 不運 フカワこの温もりが、嬉しかった。 雛鳥が甘えに来てくれてそれを、すべて自分のものにできたような。 震えてなにもできない鳥が噛みつける相手が自分だけだったような。 それはすべて愛情と言う名の、ナニカで。 支配や、憐愍や、……君たち個人に対しての慈しみなんて一切なかった。 きっと、きっと、そうだ。そう思うことにした。 甘いチョコレートを溶かしたような、盲目なままの世界に溺れて"幸せ"になる。 それはまるで奇跡みたいな話に。 …… ひどく吐き気がしたのだから。 ああ、嫌いだ。 奇跡なんて言葉も、希望も、幸運も、不幸だって言葉も嫌いだ。 (-59) toumi_ 2022/03/11(Fri) 0:20:14 |
![]() | 【神】 不運 フカワ「ありがとう、ございます」 そのとなりにいる姿を考えたことがありました。 優しく甘やかして、どこへでもつれていってあげるんです。 「それでも」 甘い言葉だけが口から零れ出す。 傷付けたくないと思うこの心が、 ただの偽善ではないことを教えてくれたのは君でした。 綺麗なものばかりみて、幸せを幻想して、狭い世界に閉じ込めて愛で続けたい、そんな俺がそこにいたんです。 「……また待たせますね、少なくとも年単位です。 それまで、"お元気で"」 アクタさんと、エノくんは一緒に居るのだろうか。 わからない、少し寂しく感じて、それでも。 それがきっといいんだろうなって、他人事。 「楽しかったです、 理解者ごっこ」 一瞬でも理解されてみようと。 そんな気にさせるほど、"君"は魅力的でした。 そう、思うことにしたんです。 (G23) toumi_ 2022/03/11(Fri) 0:34:24 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「あ、」 その姿をつい、最後まで目でおってしまって。 「いて」 こつん、とぶつかる空席のブランコ。 鎖をつかんで、制止させてからため息をついて。 向かう場所は、決まっていた。 「傷になってませんか?」 ひょい、とあなたを抱えて寮の方へと足を向ける。 「格好よかったですね。 俺とはちがって、なんか綺麗でした」 「……俺も後で飛んでみようかな」 「うまく着地できるのを応援してください。 「今の姿、彼に見せられないのは残念だけど、 後で自慢しておきますね」 そう言いながら、痛みはなくと運び続けて数分。 治療は必要ないだろう。 だがなんとなく、気にかったのかその手を伸ばす。 (-60) toumi_ 2022/03/11(Fri) 4:52:02 |
![]() | 【人】 不運 フカワ>>15 ツルギ もう少し、知りたいと思ったが。 これでも十分だろう。最悪、その死の向こう側の世界まで彼らは共にいる、何となくそう思ったから。 そこがどこであろうとも、関係ないことはそうであった。 「旅行の計画…バッチリ、ですね。 そんなについてきてほしい、という気持ちは、 お気に入りっていうやつではあるんでしょう」 生きながら、いきたい場所。『さぞやそれは美しい景色なのだろう』、そんなことを考えながら背中を見つめた。 「俺からすれば仲良し、で、恋人や家族よりも…… 本当に信頼ができたら嬉しい人、で、 裏切ってほしくない人、……みたいな」 「いつかそのときが来たら、……"うまくいったか"。 俺にも聞かせてください。 聞いてみたかったんです、 その理解の先を、他の人の口から。 楽しみにしていますね、ツルギさん」 声は比較的楽しそうに、愉快そうに。 君の前では素直になんでも言えた男は、そのまま見送っただろう。 (16) toumi_ 2022/03/11(Fri) 12:17:32 |
![]() | 【独】 不運 フカワ『目を逸らそうとしていませんか』 はじめて君を生かそうとした時は 君という人を理解したかったから。 けれどこんな場所や期間で満足がいくほど、 出来るものじゃなかった。 君がどうせ死んでしまうから、 会話や、何かで埋まるものじゃなくて。 だから。 した。 君の経験を、心を、感情を理解する近道を選んだ。 ねえ、俺は間違っていましたか。 (-79) toumi_ 2022/03/11(Fri) 19:14:11 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズVR空間からもう時期出なければいけない時間。 奏でられる音楽に耳を傾けて目を閉じたり。 未来を望む会話を思い出したり、ああ、そういえば、と。 埋めも、燃やせもしなかったその死んだヒトを見やる。 居ることを疑っておらず、居ることを信用しきっていない君を。 「……掃守さん。 45メートル以上の高さがある建物 って。どこが思い浮かびますか」 (-80) toumi_ 2022/03/11(Fri) 19:17:35 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「俺と同じ答え出しますね。 規定通りの建築であればそうらしいです」 「……、マンションの屋上でいいか」 独り言を呟きながら目を閉じて思い浮かべる。 正しく、精密に、部屋のなかは空っぽのまま。 中には誰も存在していない、空虚な建物。 それが目の前にゆっくり建設されていく。 「飽きまし……あー……飽きた? 勝手に待っていたから、謝らないけど。 話しかけてあげなかったのはごめん」 敬語は、他人にはそうするべきと学んだから。 親にも、家族にも、みんなこうで。 ただ自分一人のときは、"仲の好い人"の前では、 崩そうと意識をしようとしていた。 「掃守さんは、俺がこのままログアウトするのを見送ってくれる?」 (-103) toumi_ 2022/03/11(Fri) 22:49:20 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「はい、わかってて、言いました」 似つかわしくない笑みを浮かべて建物へと入っていく。 影は一つで、足音も一つ。 少し高級なイメージをしたエレベーターのボタンを押して、 外の景色を眺めながら上がっていく。 「がっかり、か。そっか。 同じ気持ちになってくれた、変な気分だな。 俺は、同じ気持ちになってくれる人……欲しく、なかったし」 「でも今は、……あの時の、閉じ込めたくなった気持ち。 少しでもわかってくれたのかなって、感じて。] 嬉しく、なってる」 「幻滅されてもいい、って思ってる。 こんな口説き文句ありますか……? 覚めない夢をみようだなんて」 (-109) toumi_ 2022/03/12(Sat) 1:39:47 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ傍 に居るじゃないですか。君は。一緒に居るって言いましたよね。 信じていますよ、信じています。 ――一緒に居たかった? 君が 欲しかった。 君の 命が 欲しかった。君と、 「掃守さん…………」 友情でもない、恋情でもない、家族愛でもない、 他人に言われた、 "仲良く見えた" 、それを本物にしたかった。 全て後になって、自分が何をしたかったのか気付いて。 「俺もやっとわかった。自分のやりたいことが 自分のやりたいことじゃなかったって」 殺したかった気持ち と、傍に居たかった気持ち が溢れて、どうしようもなくなってしまった。 ――その上もう君への気持ち以外でも自分は埋められている。 (-110) toumi_ 2022/03/12(Sat) 1:42:48 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「それでもやってしまったことを、後悔したくないです。 君の事を好きな気持ちも、君を殺したい気持ちも本物でした」 「君が、もう誰にも届かない場所に居るのが、嬉しいです」 「君が、隣に居ないのは寂しいです」 「幸か不幸か、は、……思うところがあるので、後にするとして」 「今君に手を伸ばそうとしていることが、感じたことが」 「これが、一緒になりたいってこと、だと、思う?」 「それを"理解してくれる"なら、 之からこの物語を一緒に終わりにしに行きましょう」 (-111) toumi_ 2022/03/12(Sat) 1:50:31 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「わからないけど、わかるんですよ。 すぐに答えが出ないのは、思い返す時間がないだけです。 ハナサキさんは、わかりやすい人でしたから。 えっと、色々です、色々。 ああ、でも……助けられた、って感覚は、わからないです。 そう、ですね。ううん。 知れて良かった、と、君に感謝を伝えたい気持ちが。 一緒であるのなら、同じ、っていうことなんだと思います。 助けること、できるんですね。俺でも」 こればっかりは他人事で、それでも本能でわかるのは。 何も考えず、共通の話題で、似たような価値観で、同じ吊り橋を渡ったことを穏やかに話すことが。 二人にとって良い暇つぶしになりそうなことでした。 「君のこと、知りたいですよ。求めることに嘘はないです。 だけど、俺のことは知られたくはないです。 その上で、もし俺自身が君に" 知ってもらいたいと思えたなら" 、俺はそのとき、きっと"幸せ"なんでしょう、ね?」 (-112) toumi_ 2022/03/12(Sat) 1:53:41 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「――それで、そっか。 ううん、そうか……そんなことを言われるとは。 思わなかった。"想像していなかった"」 「君は人の選択を連れて行ける勇気を、もうもっていたんでした」 私には気遣いしないでください。 できないのに無理に施されるくらいなら要らないです。 あなたがここでしたい事はなんですか? 「之は、誤算だな……どうしよう」 拒む理由が、命を託した業で塗りつぶされていく。 濁ったような、綺麗じゃない感情がようやく見えてきて。 困ったことにひどく好ましく思った。 全部くださいよ。 あなたが見ない振りしてる分からなくなった気持ちを ここで全部下ろしていけば──ええ、本当に綺麗になるかもしれません。 「俺、今の君の方が 好きですね……。 綺麗事言わないで、他人の顔色うかがわないで。 ……自分のやりたいことを。 ああ、ねえ、どうですか」 (-113) toumi_ 2022/03/12(Sat) 1:56:56 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「結局、俺たち。 全然綺麗じゃないじゃないですか」 仕方ないな、と、砕けたようにその泣き顔に笑い返して、その汚い姿を抱き留め返した。 泣かないでと、言う言葉を告げようものならば、"面倒だから"という言葉がつきそうで、やっぱり黙ることにしたのだけれども。 「……ダメ元で聞くんですが。 選択って……何を、どうするのか聞いて良いですか……。 事情があってすぐにログアウトは出来ないんですよ」 (-114) toumi_ 2022/03/12(Sat) 1:59:37 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「意地悪、……あれ。 俺はなんで、こんなに言い訳をして」 ふ、と、言葉がリフレインして。 よろけるように一歩二歩と、空に近づく景色へと近づいていく。 「俺は、だって、君のことが」 好きならば、じゃあ、つまり? 幸せに、してあげたかったんじゃないのか。 「君が、望んだから俺は一緒に」 彼の幸せを聞けばよかったのに、諦めたのは自分。 だから、もう、これは、全部俺のせいで。 「……なのに、なんで、君にまだ聞いて」 なんで許してくれる? なんで、一緒にまだいてくれるの。 俺と生きて、死んでほしいほど好きだから? どうして、そんなこと、何を言われても理解できなくて。 「……、あ、れ」 自己満足の近道の中、一番欲しかった人。 それなのに、それを手放してたうえで、 その命に首輪をつけたのは自分だった。 だから、こんなに。 (-136) toumi_ 2022/03/12(Sat) 18:03:46 |
![]() |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「、」 既に壊れた心は戻らない。 「……たい、な」 同じ気持ちななどなれなくとも、 もう、瞳の色は同じだと思うから。 「……いたい、 たいよ」 もう、 連れていくね 「連れ去ってよ、掃守さん」 エレベーターは、何故か屋上へと直通でたどり着く。 こんなときもご都合主義で、俺たちは非現実を夢を見ている。 「失敗や後悔の先にも、君は傍に居るんだよな。 ずっと。居るんだ、ここに、そう。だから」 試すような真似をしてしまいました。 君がどれ程俺の事をみてくれているのか、好いてくれているのか。 それが聞きたくて、俺は、この問いをもうしゃべるわけもない死人に投げ掛けていたんでしょう。 殺してよかったんだ、俺達は救われている。 死ぬことが正しくて、それが求められた停滞になる。 これが良いことじゃないですか、って。 (-138) toumi_ 2022/03/12(Sat) 18:23:23 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ邪魔な障害物を消して、柵も取っ払って。 縁まで来たところでようやく君と目があった。 何度か瞬きをしてから、どうしようもなく涙がこぼれそうになって、触れることのない手を伸ばした。 「君を背負うことから逃げていて、ごめん。 一緒にいようか。これからもずっと。 死んでも、離しません。 何処かにいかせません、君は俺のものです。 そして、……俺も。 ……運が良ければ、いつまでも変わらずに。 君のものに、なるんじゃあないですか」 なんとも、情けない言い方をするのは。 自分はとても不運だと知ってしまっているから。 そんな、死んだあとの君がどこにいくかすら、無駄なことを気にし始めてしまう前に。 深く、深呼吸をした。 (-139) toumi_ 2022/03/12(Sat) 18:35:22 |
![]() | 【独】 不運 フカワ高くそびえるマンションの屋上から見えたのは、もうじき夜明けの空。 バイクを走らせたその先で、みたかった景色。 なにもない世界の端で98uの海の海がチャンク擦れをおこした。 「誰かは願ったんだ」 「俺の幸運を、幸せな物語を」 「それを無駄にするほど、 できた大人じゃあ、ないんだよ」 「君は、願う? 俺の幸運を」 観客は"君"。 台本なんてない。 すべてがアドリブの人生の最後の一ページに、男は筆をいれた。 (-140) toumi_ 2022/03/12(Sat) 18:40:22 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ『考えましたが、ナツメさんの方が大事でした』 『デリカシーはないみたいです、はい』 『あ』 ただ、今頭に浮かんだ言葉を。 こういうことをいうからデリ欠と言われるのだろうが。 『お二人とも、お幸せに』 (-150) toumi_ 2022/03/12(Sat) 20:47:05 |
![]() | 【神】 不運 フカワ>>-146 >>-144 ハナサキ 「……これが、……」 受け入れてくれるのではないかという、期待と高揚。遅すぎた感覚。 目の前の人は触れられて、暖かくて、 気持ちが悪くて、手放せなくなって、 それから。「そう、ですか。いやに、なんだか。 信じられます、それはきっと、二人にとって幸せな未来になり得ると思います」 本心だ、傷のなめあいでも、なんでも。 紡ぐ先にきっとなにかができる、いとおしい花がそこにある。 「ハナサキさん。俺は……この後。 "好きな人"に会いに行きます。 "隣に居たかった人"の元へ行きます。 その人は死んでいて、 "生きて隣を歩くこと"も "死んで隣を歩くこと"も永遠にできません。 それでも、俺はあの人が欲しくて――」 息継ぎ。 「君と生きる未来を、一瞬だけ夢見ました」 明日の4時30分から 俺をログアウトさせる権利を、君にあげます。 そして、俺は、君のそのボタンが押されるまで。 この世界からログアウトしないことにします」 (G31) toumi_ 2022/03/12(Sat) 21:32:51 |
![]() | 【神】 不運 フカワ>>G31 >>-146 >>-144 ハナサキ 端末をいじり、時限をつけてからあなたに権限をうつす。 残り時間が表示される、それまでは彼はこの世界に留まるのだといった。それでも。 「俺、あまり嘘つかないんですよ。 知っていますよね?」 「一方的な約束も、0%の賭けも、させません」 「だから、運が良ければ、また外で会いましょう。 君に届く手があれば、また伸ばしますから」 「暇になったら、ログアウトさせて ……待ってて、ください。 そして、二人で無事に起きられたら一緒に。 暇潰しましょう、話したいことなら、一応。 山ほどありますから」 どこまでも自分勝手で。 どこまでも自己満足のために生きる俺を知ってる人。 そんな人間の未来を求める君に、ほんの奇跡を起こすかもしれない権利を、渡してしまっても良いと思ったのです。 (G32) toumi_ 2022/03/12(Sat) 21:39:41 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ貴方から離れたあと。 メッセージに送られたのは、 普川邦幸の名前、住所、数人の名前。 貸金庫のパスワードと鍵のある場所、 中身は節約をすれば一年しばらくは生活できそうなお金だ。 『折角なので』 『もう手遅れなので』 『どうか、俺のこと、忘れないでくださいね』 (-159) toumi_ 2022/03/12(Sat) 21:44:33 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 亡骸のツバメ カミクズ1,2。 「……やりたいから、か、全部。 わかった、そっか、長い夢、だった、なあ……」 もっと、見たかったなあ。 やっぱりずっと、後悔をしながら、ゾクゾクしている。 幸せになると思えた事も全部現実を逃避したもの。 助けられたと思った事も、助かったと思うことも全部事故を満足させるだけ。 それでも逃げたくはないな、向き合うと決めたそれから。 君が許してくれる事が嬉しいから。 34,35。 「生きていたくないって思うことが悪いことだと思い込んでいたのに。 それまで、君は許してくれるんだ」 (-210) toumi_ 2022/03/13(Sun) 15:49:52 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → 亡骸のツバメ カミクズ「ああ、死にたくてしかたないな」 「ようやく、一緒に死にたいって気持ちが理解できた」 "運良く"死ねたら、俺は君が手に入って。 "運良く"生きることが出来たら、俺は君の"代わり"を探すんです。 俺がやりたいこと、ですね。 「喧嘩は……へへっ。 少しでも拒まれたら、今なら殺しちゃいそうで。 今みたいに死んでもらわないと、出来ないな」 「持って行くね、全部、こうやって、全部」 死んで居る君だから、生きて居ない君だから。 それが個人を見ているかなんて、今は関係ない。 66,67。 それでも、そう、君は 上葛掃守 だった。誕生日を迎えるはずだった、俺が生まれたことを祝った人間。 其れを忘れることも、覆ることも、上書きされることもない。 (-212) toumi_ 2022/03/13(Sun) 15:55:06 |
![]() | 【置】 不運 フカワ「俺は、"君"じゃなくても、よかったんです。 たった今、一緒のところに居られるなら、 "皆"に死んで欲しくなりましたから」 「でも、今は"君"の笑顔がみたい」 「俺もどこに行くかわからないから、全部運ですね。 "誰の傍でも良い"、"誰かが笑っていれば"、 勝手に俺が居るだけで、笑顔になってくれるなら。 それでいいかなって思うことも変わらないです。 それが、俺の良いことになるようなきがしますから。 他人事です」 笑顔が見たい人 「だから、その"死の先"に――会いたい人が居続けるなら」 「俺は、ずっと死にたいでしょう。 死の先から迎えに来てくれる日を待ちます。いつまでも、永遠に」 「だから、"いつかの誰か"も。 俺を殺してください、俺を生かしてください、死なせてください。 また、一緒に隣で笑いましょう」 それまで、どこに居ても、不安じゃありませんね。 ああ、そんなことが起きれば、また面白い事でも探さないと。 『死ぬまでの間ですが、どうぞ、暇つぶしに付き合ってください』 (L5) toumi_ 2022/03/13(Sun) 15:58:59 公開: 2022/03/13(Sun) 16:00:00 |
![]() | 【置】 不運 フカワ恋人のように甘く名前を呼ぶのが楽しくて。 生き延びた先の未来をまだ夢に見た。 君の事を教えて? 君の事を理解させて。 でも、俺の事を理解しないで。 君の代わりがいくらでもいることを、知ったら、きっと悲しんでしまうから。 其れが嫌なら、閉じ込めて、離さないで、首輪をつけて、 これから一緒に居よう、俺の"理解者さん"。 (L6) toumi_ 2022/03/13(Sun) 16:00:20 公開: 2022/03/13(Sun) 16:00:00 |
![]() | 【秘】 『 』の フカワ → 亡骸のツバメ カミクズ格好つけるだとか、特別を意識するだとか。 そんなことはもういらないな。 「――掃守、待ってくださいっ」 浮遊感。風の音。 さいごの一歩を踏み出した。 そして、いつか、追いつく。 80,81。 想像以上に怖くない、落ちる景色も、誰かと一緒なら。 それに、待っている人がいるから、何も 。 (-219) toumi_ 2022/03/13(Sun) 16:21:09 |
フカワは、91,92。 (a69) toumi_ 2022/03/13(Sun) 16:22:10 |
フカワは、その高さに至った4時29分55秒、 (a70) toumi_ 2022/03/13(Sun) 16:22:32 |
フカワは、それは一番『 』なときだった。 (a71) toumi_ 2022/03/13(Sun) 16:23:06 |
![]() |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新