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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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 君たちは完璧気の毒だったのに。
 すごく美しかったのに。

 最後が相打ちだなんて、
 まるでそいつが片割れみたいじゃないか。

 ちょっと妬けるな。
 せめて俺に殺されてほしかったな。
 その首に鎖をかけて、
 どこにもいけないようにして、
 幸せのままに、 ……… なんて、

 もう何を言っても無意味なんだけど。
 ざ〜んねん。

 一人で死ね服毒自殺でもすれよか完璧だったのにね。
 

 
[ 崩壊の鐘の音を鳴らしたのは『悪魔かれ』でした
 それは構いませんでした

 彼がどれだけ血に染まろうと罪に塗れようと
 わたしたち 
──それに彼
がいればどうでもいい
 
 最後に三人ふたりが残ったなら
 きっと完璧なままに終わらせてくれる
 彼がそれを望むなら それでもいいと思っていました ]
  

 
[ それでも、永遠だと思っていた箱庭に
 わたしたちの完璧を 都合のよい夢を重ねて しまって

 終わるならそれは完璧などではなかったということ? ]
 

 

    恋人たち
    手を取り合り寄り添う二人
    言葉を重ねて心を通じ合わせ 
    健やかなる時も病める時も分かち合う
    互いに違うものだからこそ尊い

    ひとりきりの愛など自慰と何が違う?
    喜びも悲しみもない予定調和
    自分を騙し続ける一人芝居
    満たされていて幸せな振りをして
    本当は誰かに愛されたかっただけだろう?
  
 

 
[ わたしたちの欺瞞を嘲笑う声がする
 それは箱庭の誰かの声 ?

 まぼろしが見せたのは 胸裡で育てていた不信もの

 ああ それはきっと 疑心を燻らせていた
 『魔術師かれ』に すり替わる


 『隠者』の毒が見せるまぼろしよりも、
 ずっと上手にありもしない敵を形作るでしょう  * ]
 

【人】 ]]『審判』 チェレスタ

―― 回想/パーティーの1週間前 ――


[1日半ぶりの再会をシャルレーヌはとても喜んでいる様子だった。
おかえりを言うことができた後。
彼女の話>>260に耳を傾ければ笑みとともに頷いた]

よくがんばりましたー。
成果は、うん、明日聴くとして、頑張り過ぎはあんまりよくないからね?

[ついつい歳下の子を構うような振舞いを見せてしまうが、
彼女とチェレスタ、同い年。
この辺りは持って生まれた性格とか環境の違いも出てきてるんだろうか]

  カスタネット……いったいどうして……。
  それはそれで面白そうだけど。

[『力』の青年、フォルスの発想は時折ぶっ飛んでいる。いい意味で。
しかしシャルレーヌの望みが歌い手としての推薦ならやることはひとつ]
 
(323) 2022/12/15(Thu) 13:26:55

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


  オーディションといってもね。
  ちょっと歌ってもらうだけよ。

[シャルレーヌがそう言うなら破壊的な歌声ではなさそうか……などと、
つらつら考えていたが、続いた言葉に瞳を瞬かせ]

  フォルスとお出かけって、
  それって、つまり、
デート
……あっ。

[声がちょっと大きくなりすぎた。慌てて辺りを見回す。
別に冷やかしたいわけじゃなかったからね。
目的はプレゼント探しのお手伝い、とのことなので、ちゃんと真面目に考えておすすめのお店をいくつか教えた。
そのうちのひとつに、仲の良い二人組向けのお揃いのものをよく取り揃えている、
アクセサリー屋さんがあったというのはまったくの余談である*]
 
(324) 2022/12/15(Thu) 13:27:58

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[一方、『魔術師』の証持ちたるシンが、
ただいまの風景をちらっと見ていたことを全く気付いていなかったが、>>0:461
チェレスタの中での(勝手な)認識では、ちょっとした遠出から帰ってくれば、
そのうちひょっこりと顔を出してくるのが彼だ。
今となっては見慣れた、楽しそうな笑顔とともに。

「楽しかった?」という聞き慣れた問いには、]

  今回も楽しかったよ。

[と答えたことだろう。あとは、]

  お祝いの歌、楽器で参加するのは君的にどう?
  カスタネット、とか……、いやまあ、
  君に似合いそうなのは島群風の鈴のような気もするけど。

[いい感じのところで提案ひとつ添え。
シャルレーヌの話を聞いた影響がもろに出ている]
 
(325) 2022/12/15(Thu) 13:30:57

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[洋館にただ遊びに行ってた頃と比べて、
外の話はしなくなってしまった。
何せ、一座が洋館最寄りの街か、あってその近隣区域にいなければ、
チェレスタは出張お手伝いに行かない。

とはいえ、身振り手振りも交えて演目内容を語る姿は、
いつだってとてもとても楽しそうだ。
そこに本当の気持ちと真反対なものはひとつもない。
だから大丈夫。


  パーティー1週間前の日は、
  おおむねこんな風に過ぎていったわけだ*]
 
(326) 2022/12/15(Thu) 13:31:41

【人】 ]]『審判』 チェレスタ

―― パーティーの翌朝 ――


[チェレスタの朝は早い。
いくらアリスの誕生日パーティーのおかげで普段より遅く寝たとしても、
どうしても決まった時間に目が覚めてしまう。
一座にいた頃いつも起きていた時間だ。

朝ご飯にはまだ早い。
それでも身支度をすると外に出る。中庭あたりで楽器の演奏でもしようと思ってのこと。
チェレスタの演奏(時々弾き語り)を目覚まし代わりとする証持ちもきっといるんじゃなかろうか。


だが、自室を出た矢先、どこか慌てた様子の職員に声をかけられた。
そうして言われるがままやって来た玄関ホールで、>>3
一人の男の姿を見た]
 
(327) 2022/12/15(Thu) 13:32:55

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  …………。
  あなた、前に、どこかで……。

  思い出した、ヴェルト、さん……だね。


[『世界』の証持ちたるその人と、
洋館に遊びに行くようになって間もない頃、一度だけ言葉を交わしたことがあった。>>0:4
あれは、そう、ささやかな、『この世界』にまつわる話――

だが、それだけだ。つながりといえば。
だから、帰還を喜ぶ気持ちにも、どうして今頃帰ってきたのかと詰め寄る気持ちにもなれなかった。
舞台袖で演目を見ている気分で立ち尽くしていた。
しかし己の役割はそうではないの舞台劇の主役だと、“彼”の一言で思い知ることになる。>>5>>6]  
 
(328) 2022/12/15(Thu) 13:34:04

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  …………。
  何それ。
  私たちは、貴方のオモチャなんかじゃないのよ……。


[すべてを聞き終えて、ようやく絞り出した言葉がそれだった。
なんたることか、魂の奥底から湧き出てきた強い感情>>7とは怒りであった。
『箱庭の神』への怒り。
それがどういう類のものであるか、手に取るように分かってしまう。

混乱の中、何かを引き金に狂わされ、
これがあいつの為だと嘯きながら、『月』を殺してしまったことも含めた、
己の咎を創造主になすりつけようとしている]

 
(329) 2022/12/15(Thu) 13:36:28


[後悔という名の痛みから逃れる手段はいくつかあって。
そのひとつが、誰かの、何かのせいにすることだ。

そうして、『審判』は、自らのしでかしたことから目を背け、
目を開きもしないまま、死んだ]

 

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[『箱庭の神』から告げられた言葉が天上からの音楽だとすれば、
(チェレスタには全くそのように感じられなかったが)
『箱庭の神』が立ち去った後の今のざわめきは正しく不協和音だ。

怒りのこもった言葉の後とは思えないくらいに、
つきものが落ちたかの様子でぼんやりと佇んでいたが、
名前を呼ぶ声に振り返る。>>247
心ここにあらずといった表情を取り繕うこともなく]

  …………。
  あ、……ヒナギク。
  アリスが……?
 
(330) 2022/12/15(Thu) 13:40:27

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[そこにはヒナギクに抱き寄せられているアリスの姿。>>@0
はっ、と目を見開く。何をやってたんだという苦々しい感情は押し込めて、]

  怯えてる。かわいそう。
  あの子には刺激の強すぎる話だった、し……。
  どこかで休ませてあげたほう、が、いいかも。

[気休めにしかならないかもしれないが。
徐々に大きくなる笑い声を聞けば尚更、>>295>>296
一度ここから遠ざかるべきではないかと思う。
遠ざかって、それからどうする?]
 
(331) 2022/12/15(Thu) 13:44:09

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  …………。


[アリスの身を案じる姿がもうひとつ。>>265
『箱庭の神』の言葉に恍惚と頷いていた>>204のを思い出す。
チェレスタの中には彼のような“何か”は、ない。
だから内なる『審判』の怒りに流されてしまう]


  ユグ、君にとっては望むべき時が来た、
  そういうことになるんだね……。


[ではチェレスタにとってはどうなのか。
問われれば応えはするりと出てくるが、
それを、怯えるアリスや己にとっての『太陽』たるヒナギクの前で言うことはためらわれた。
だから、問うだけだ。今のところは**]
 
(337) 2022/12/15(Thu) 14:07:06
]]『審判』 チェレスタは、メモを貼った。
(a51) 2022/12/15(Thu) 14:15:10

 

  ええ、勿論止めませんよ。
  私も手伝いましょう。

  ……私の力は、その為にあるのですから。


[ 『教皇』デセスパールは既に気が触れた『隠者』の言葉に
 笑みを浮かべ、同意した。


 握られた杖先に埋め込まれたタンザナイトから
 美しくも妖しい  ── 
暗色
を灯して。*]

 

 
[ 長い睫毛が浮き上がり、伏せられていた黄金の瞳が薄ら開く。
 切れ長の黄金は『死神』を見据え、やがて口角を上げて ]


  ……そうですね。


  私には人を助け、癒し、救う力など無いのですよ。
  聖者などでは無い、ただの……。


  …………。


  私が持つ“ 贈り物 ”は、何だと思いますか?


[ 死神の思いも何も、知ることは無く。
 ほんの一瞬、“慈愛の聖者”にふさわしい
 優しい笑顔で死神の姿を見据え
 白魚のような指を杖の先端に乗せ、尋ねた。]
 

 
 
  私は、貴方が羨ましかったのです。


  神が本来想定していた結果通りなら
  私達は、きっと上手くやれたはずで
しょう。
 
 

 
[ でも、現実はそうではなかったのです。 



        私自身の性質と 『贈り物』の相性が


           あまりにも合わなかったのです。]

 
 

 
[  ──── 貴方は悪く無いのです。



      
私が間違ってつくられたのが



               全ての原因なのですから。 **] 

 
 


 
 どうしてか気に食わなくて
 でもだからってそうするつもりはなかったのに
 『女帝』を手に掛けてしまった
 箱庭が混乱に堕ちる中で殺してしまった

 不穏分子と疑われた『塔』
 無実と信じていた、救いたかった
 なのに、何かの間違いだと訴えるしか出来ず
 僕の目の前で、処されてしまった!

 

 
  どんなに願ったって
  どんなに足掻いたって

  あなたにとってのわたしはどこまでも何者でも無く
  あなたとわたしはどこまでも無関係だった。

  せめてその手で殺してくれたらと
  不要な疑いをすべて引き受けた。
  そのせいで混乱が深まって
  誰が殺しても誰が死んでも
  そんな事は些細なことで
  どうだってよかった。どうだって。

  満たされぬ葛藤を癒してくれる暖かな存在も
  友と呼んでくれたかけがえのない存在も

  何もかもを手放してでも
  その腕の中で眠りたかったのに

  わたしを裁いたのはあなたでは無かった。
  結局、最期の最後まで
  わたしとあなたはどこまでも無関係だった。
 

 
  次があるなら、次こそは
  こんなわたしに寄り添い続けてくれた
  たいせつなあの子たちの為に生きようと思った。
  ずっと傍にあったたいせつなものを次こそは
  見失わぬように、手離してしまう事のない様に。

  わたしのせいで散ったあの子を
  今度こそ喪わぬよう護ろうと
  わたしを信じ抜いてくれたあの子に
  今度こそ相応しい友で在れるようにと

  魂に刻み付けるつもりで祈った。

  あなたのことはここでおしまい。
  わたしでないわたしと
  あなたでないあなたがもしも結ばれたって
  何の意味もないのだし

  どうせきっと未来永劫
  あなたとわたしは、どうしたって、
  きっと、無関係なままでしょうから。
 

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[いつかの、洋館での出来事。


たとえば、『世界』の証持ちたる男性と、
一度だけ言葉を交わしたことがあった。>>328
「“世界”についてどう思う?」という問いに対して、実に素朴に、]


  そんなこと考えてるんだ。すごいなあ。
  私いつも、うまく歌うにはどうしたらいいか、
  ……ってことばっかり考えてるからね!


[そう答えた。返答を聞いた男性は穏やかな表情のままでいた。
彼も歌が好きならば良いと思ったが、
それを直接言葉にして伝える機会は、ついぞ訪れることはなかった]
 
(438) 2022/12/15(Thu) 23:37:16

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[たとえば、
出会い頭に歌が上手いのか訊ねられたことがあった。>>0:531
すっかり気をよくして良い笑顔で「けっこう上手い」と答えた。

その人――『悪魔』の青年は歌を聞きたがったものだから、
チェレスタ的に当然の思考の流れとして、
「歌が好きなの?」と訊ねはした。

彼の前で歌う暇>>0:531を見つけることは、わりと難しくなかった。
といっても、これは、チェレスタが洋館に住み始めてからの主観だけど。
ただまあ、彼の、他に好きなものについては、どれだけ知ることができただろうか]
 
(439) 2022/12/15(Thu) 23:38:27

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[たとえば、『正義』の青年が、子守唄を小さく歌っているのに合わせて、
その独特の節を、すんなり真似て歌ったことがあった。>>0:605

……島群にルーツを持つ歌をうたったことなら他にもあった。
売店で売られていたしゃぼん玉>>0:39を吹いているうちに思い出した、
しゃぼん玉にまつわる歌とか、他のやつとか。
ただ、明確に誰かと合わせようと思って口ずさんだのはこれが初めてだったかな]


  …………私が生まれたのは、ええと、
  北東のどっからしいよ。


[故郷のことはもとより親の顔も覚えていないから、
故郷のことを訊かれれば歯切れの悪い答えになってしまう。
その後、己が島群の歌を知っているのは、
島群出身の人に教えてもらったからだと説明した]
 
(442) 2022/12/15(Thu) 23:44:21

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  ……あの辺り、行ったことないんだよね。
  歌は色々知ってるくせに。


[旅芸人の一座のルーツは確かに島群にあるが、
そもそもの始まりは、故郷を追われた形だったと小耳に挟んではいる。
だから彼らは、島群には極力近付かないのだ]


  ねえ、島ってどんなところなんだろうね。
  狭くないのかな。……ああでも、洋館よりはずっと広いか。


[チェレスタにも知らない場所はあった。
そこに思いを馳せていただけの物言いは、
故郷に帰れない青年にはどう映っていたのだろうか]

 
(443) 2022/12/15(Thu) 23:45:45

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[チェレスタの過去は確かに色々あったが、
かといって、己を不幸だと思っているわけではない。
なぜなら、歌があるからだ。


歌があれば痛みを消せる。
歌があれば新たなつながりを生み出せる、
それに歌がある限り生み出されたつながりは消えない。

神様がくれた贈り物なんかよりもよっぽど強い、存在証明の手段。
―――それが歌だってことにしたかった。

だが、歌があってもどうやら世界は、
『箱庭の神』にとってはいらないものらしい。
身勝手な神様に対しては、『審判』の身勝手な怒りが内側で炸裂しているのだけれど、
それを除いたうえで、チェレスタの中にあるものといえば――]
 
 
(445) 2022/12/15(Thu) 23:48:43
 




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