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【人】 物書き ラサルハグ踊れと言われたらどうしようかと思ってしまった。 苦笑して、一先ずベンチに腰を下ろす。 配られた首飾りを少し持ち上げて光に透かせば、硝子が美しい祭りの景色を反射している。 ――座っていても無意識に杖を支えにしていた。 こんな場所、こんな祭りで、こんな杖を掠め取る者もいるまい。 無防備に傍らに遣って、改めて賑わいを眺める。 「……レッヒェルン、か」 笑顔の名を頂くに相応しく、街はそれに満たされている。 (5) 2022/03/21(Mon) 21:32:28 |
物書き ラサルハグは、メモを貼った。 (a5) 2022/03/21(Mon) 21:33:17 |
【人】 物書き ラサルハグ>>34 ナフ 「ふむ……。 一通り回るだけでも数日、掛かりそうだからな。 ……そう、だな。土産、…土産か…」 見どころが多くあるのだろう、すらすらと差し出される情報を吟味する。 きっと自慢の街なのだろう。そう思った。 「インク。……ああ、それは…良いな。 ペンを走らすも、捗りそうだ。 丁度この祭りの事を…手紙にでも書こうかと、思っていた」 杖を支えに、よいせ、と立ち上がる。 その仕草に危なげはない。彼を見下ろす形になって、微笑む。 「ありがとう、……ナフ殿、で合っているか? 改めて…、ラサルハグだ。お見知りおきを。 …祭りの間、また話を聞かせてくれると嬉しい」 (39) 2022/03/21(Mon) 23:03:21 |
ラサルハグは、ナフに挨拶して、通りへと足を向けた。 (a27) 2022/03/22(Tue) 3:49:25 |
【人】 物書き ラサルハグ祭りを楽しむ人々は思い遣りも忘れないらしい。 端の方をゆっくり――杖を支えに、片足を引き摺って――歩いていたら、通りしなに声を掛けられる。道を譲られる。 少し申し訳無く思うほどに、優しい場所だった。 花文屋とインク屋の位置の見当はついたから、ところどころに飾られた花や、元気の良い屋台とその客を眺めながら歩く。 一度に全ての屋台を味見する自信は無い。 時間もある事だ。一旦、どこかに腰を落ち着けようか。 (そうだ。時間が、ある) 穏やかな時間が。 「―――……参ったな」 (76) 2022/03/22(Tue) 4:09:12 |
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