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【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[ようやく理解する。 俺はどうしたって、 向こう側にはいけない。 行けないと気付き、 行きたかったのだと解る。 あの眩しい地獄へと。 そうしてこちらを嘲る側になりたかったのだ。 そのくそみたいなヤツらになりたかったのだ。 どうしてだか自分もなれると思っていたのだ。 俺は怪獣になりたかった。 どうして。 どうして、 どうして、 どうして、 どうしてこうなんだ、 すてられてなければむこうにいたのか? 俺が悪いのか? 俺を産んだやつが悪いのか? こんな場所があるから悪いのか? じゃあ国が悪いのか。それとも、もっと、大きな。 解らない、だけど、すべて。ぜんぶ。 この世界とやらへの悪意が、絶望が、 世の中を理解できる頭を持った時に その差をはっきりと見せつけられて、 ふつふつと、 呪いのように、] (286) 2022/12/12(Mon) 12:24:34 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[悔しい、ただひたすらに悔しい。 戦えずに負けるのだと突き付けられたようで。 くやしい。 今まで生きてきたのは本能だ。 それすらも馬鹿らしくなってきた。 どうして生きなくちゃいけない? この最低で最悪な掃溜めで、 どうやって生きていけばいい。 ── たった一人で。] (287) 2022/12/12(Mon) 12:25:30 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ………、…。 [暫くしてむくりと起き上がる。 ここにはすでに自分一人だった。 それでも起き上がる自分が滑稽だ。 致命傷を受けない自分の身体も、 まるで生きたがっているみたいじゃないか。 生きた先に何かがあるなんて夢はみない。 だけどここで諦めるなんて、 あんまりにも悔しいだろう。] (288) 2022/12/12(Mon) 12:25:50 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[呪いは原動力だ。 差があるならば埋めればいい。 努力がきっと足りなかった。 騙されるな、情を疑え。 自己犠牲なんてそれこそ死への近道だ。 涙なんてただの弱みにしかならない。 けれどこの場所には海のように広がっていた。 怪獣にはなれない。 それでもこの腐った海で海獣程度にはなれたらいい。*] (289) 2022/12/12(Mon) 12:26:15 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ――四年前―― ……? [>>244"偉い"という言葉を、あまりにも長い間聞いていなくて。 その意味をしばらく、忘れていた。 けれど感じ取ったのは、心があたたかくなるような、そんな優しい気持ち。 迎えが来たのだと、それに対する喜びと安堵なのだと、その日は思った。 今日までを生きたこと、相手もまた安堵しているとは知らず。 ] (290) 2022/12/12(Mon) 12:52:40 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[>>246人の手が伸びてくるのを、ほんの僅かに警戒した。 ユグ少年にとって、それは暴力と蔑みしか齎さないものだったからだ。 けれどそれも、一瞬。 手が触れるより前に、魂が彼に心開いていた。 あたたかい、体温のある手に。 獣の子がするように、すり、と甘え。 この人が神様でなければ何であろう、と少年は感じていた。] (291) 2022/12/12(Mon) 12:52:59 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[>>247実際は、望む神ではないと言われてしまったのだけれど。 こちらを『吊られた男』と呼び『死神』と名乗る彼が証持ちであることは自明で、であればそこに死の一文字があったとて、彼はユグ少年にとって神に連なるひとりに思えていた。 魂の慕う感覚も、そのひとに"箱庭"に呼ばれたことも、少年の心を魅了していく。 来てくれるかな>>248、の問いには。] はい。もちろん。 [断るはずもなく、手を取った。 配慮は無駄になってしまったかもしれないが、結果として互いの望む形に着地する。] (292) 2022/12/12(Mon) 12:53:12 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[>>250白いローブに包まれて、細い身体を支えられて。 湯浴みに、歩行の補助にと、まるでまともな生活すらままならなかった孤児は、死神に迷惑をずいぶんかけた。 ただしく栄養のある食事を生まれて初めて摂り、回復してからはここでの生き方を教わり、知識を授かり。 夢のような生活だと思った。 ここなら本当に、神様の望み通り、箱庭の子は幸福に過ごせるのだと思った。] (293) 2022/12/12(Mon) 12:54:04 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[少年が洋館に馴染み、望みのものは用意できると聞いてはじめに願ったものは、白いローブだった。 小柄な自分に合う大きさの、きれいな白い上着。 それから丁寧に、丁寧にあの日に着せられたローブを洗い。使用人にも手伝いを依頼して。 真新しいものを身に纏いながら洗ったそれを返しに行ったのは、もしかすると死神にとっては意外なことだったかもしれない。 返却は了承されたか、断られたか。 どちらにせよ、ユグは今も白いローブを好んで身に着けている*] (295) 2022/12/12(Mon) 12:54:54 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a52) 2022/12/12(Mon) 13:05:06 |
【人】 XVU『星』 エト世界はまだまだ知らない事に満ちています ですが、そこには希望があるとエトは思います 星が輝きを失わない限り 星の輝きが導いてくれる限り 世界には希望が存在しているはずです だって、今日も星は輝いているのだもの (296) 2022/12/12(Mon) 13:08:05 |
【人】 XVU『星』 エト[星が彼の居処を伝えてくれる事も 今に至るまで、全くありません。 以前に星は『塔』の君の居処を伝えてくれました。 知らないはずのその人がそこに在ると分かり 胸がいっぱい…そんな心になったのを覚えています。 訳が分からなかったそれも エトがどういった存在なのか分かってからは、そう思う関係が嘗ての『塔』の君とあったのだと 今ではそう受け入れ、想いとして馴染みました。 星の導きも、『塔』は探すべきとの意向だったのでしょう。 であれば、『世界』の居処の導きがないのはつまり 探すべきではないと、きっとそういう事なのです。 なのでエトは、その時が来るまで待つと決めたのでした。] (298) 2022/12/12(Mon) 13:10:54 |
【人】 XVU『星』 エト ー 洋館:自室前 ー ん〜〜 [現在のエト 気の抜ける鳴き声を発して棒立ちしています。 寝ていそうな表情をしていますが寝ていません。 寝ている時もあるけど、今は寝ていません。 これは考え事をしているのです、癖です。 『愚者』の子への贈り物が決まりません。 決まらないというか 故郷にて探そうにも贈れるような代物はない気がするのです。 それ故のお悩みタイム、でした。] (299) 2022/12/12(Mon) 13:11:44 |
【人】 XVU『星』 エト[エトの持つ貝殻 これなら贈り物には沿うかもしれません。 ですが、これはあげられないのです。 ここへ送り出される際 星詠み様から渡されたものですから。]** (300) 2022/12/12(Mon) 13:12:18 |
XVU『星』 エトは、メモを貼った。 (a53) 2022/12/12(Mon) 13:27:12 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラきっと、 誰より早く 誰より正しく 終わりの兆候を理解していた。 過不足なく満たされたから、崩れただけだ。 なにかが間違いだったからでもなく 何処かが狂ってしまったからでもなく 完成したから、終わっただけ。 ただそれだけのことだった。 (301) 2022/12/12(Mon) 13:56:53 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラつまり、これがあなたとわたしの完成。 これっぽっちも望まないかたち それがわたしとあなたにとっての過不足の無い関係だった。 あとは崩れ落ちるだけ ならば せめて望むかたちで散りたいと願ったわたしを あなたは、如何思っただろう ―――― (302) 2022/12/12(Mon) 13:58:35 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ喜びでも 信頼でも 恐れでも 驚きでも 悲しみでも 嫌悪でも 怒りでも 期待でも なんだってよかった 罪悪感でも 好奇心でも 絶望でも 憤慨でも 悲憤でも 皮肉でも 自尊心でも 運命でなくても あなたにとってのいちばんになれるのなら なんだって。 (303) 2022/12/12(Mon) 13:59:38 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ不安も 感動も 感傷も 恥辱も 憎悪も 悲観も 優越も 不健全も すべてあなただけから与えられたかった 楽観でも 服従でも 畏怖でも 失望でも 後悔でも 軽蔑でも 死さえも あなたが与えてくれるならなんだって 望んで呑み干してみせるから あなたが決してわたしをわすれられないように とびっきりの微笑みを湛えて (304) 2022/12/12(Mon) 14:00:23 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラどうか その魂に刻みつけて あなたの平穏な終わりを幸福な終焉を 祈れなかった醜いわたしを どうか、決して赦さないで わたしだけを愛してと 最期まで素直に縋れなかった 臆病で身勝手なわたしを。 たったそれだけの為に何もかもを 滅茶苦茶にした愚かなわたしを どうか どうか、 わすれないでいて あなただけはおぼえていて わたしがこの咎をわすれてしまっても (305) 2022/12/12(Mon) 14:06:56 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラなんて。 ねぇ神様 願ったって、祈ったって どうせ叶えてはくれないのでしょう? ほんとうはちゃんとわかっていた。 破綻でしかないわたしから解放されることは あなたの愛し子にとって救済でしかないのでしょうから。 或いは 等しくあなたの愛し子であるわたしにとっても これは救済なのでしょうか? だとしたら、ほしくなかった救済なんて。 祈ったって、願ったって、何が在ろうと ねぇ神様、 どうせ叶えてはくれないのでしょう (306) 2022/12/12(Mon) 14:08:02 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ この世に生れ落ちたせいで随分人が死んだのだと思う。 少しくらい申し訳なく思った方が良いのかもしれないけれど 申し訳無い けれど、未だに何も感じない。どうだっていい。 ] (308) 2022/12/12(Mon) 14:12:13 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ―― 洋館・中庭 ―― [ 空を見上げるのが好きだと思われて 天気の良い日はよく外に連れ出された。 なにをするわけでもない。 木陰にその為に設置された椅子に座り込んで ぼんやり空を見上げるだけ。 時々飲食を促されて 排泄に連れて行かれて 風が冷たくなる前に戻される。 死なないように管理されている。 それがこの国の決まりだから。 物心ついたころからずっと眺めていた 煤けた嵌め殺し窓の向こうの うすぼんやりとした空の色は ぼくの世界のただひとつの光だったから 明るいものに引き寄せられる羽虫みたいに 視線を奪われて あの頃よりもずっと澄んだ視界 遮るものの無くなった空を こうして変わらず眺めているのも その頃の習慣が残っているだけだ。 好きか嫌いかなんてわからない。 けれどぼくは空を見るのがすきなんだと周りは言う。 それならそれでべつにいい。なんでもいい。 ] (309) 2022/12/12(Mon) 14:20:28 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ 風の運ぶ草の匂い、肌を擽る温度 何処かで鳴る葉擦れの音と虫か鳥か何かの声 話し声、ひとの気配、笑い声 日陰の向こう側に広がる視界いっぱいの明るい空 ここはいつでも随分と騒がしい。 好きか嫌いかなんてわからない。 これを『騒がしい』だと認識するだけだ。 ] (310) 2022/12/12(Mon) 14:21:22 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ 先王の王弟の第二妃の元に生まれた第一子 それが、最初に与えられ一瞬で剥奪された身分だった。 痣持ちが生まれた事実を隠蔽したいだけならば そのまま殺せばよかった 出産の際に命を落とす赤子なんか珍しくもない。 死産だったことにして。 簡単なことだ 産声を上げたその口を、少し塞ぐだけで良い 殺さずとも何処かへ捨てたって良かった。 それがもし女児だったのなら。 けれど生まれた赤子は男児だった。 証持ちだと言う事実さえ隠蔽出来たのなら 或いは王座にすら手の届く身分たり得る、王子だった。 ] (311) 2022/12/12(Mon) 14:35:36 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ 産声を聞いた人間は皆口を封じられたのだろう。 だからなかなか発覚しなかった。 身代わりに用意されたそれらしい特徴の赤子は それこそ口を塞がれたか。 殆ど同じ時期に死産した赤子の中 似た特徴を持つ子を見つけ出す奇跡を起こすより易い。 王座に近い身分の王子は、 その身に宿る呪わしい咎の痕の為に 王子とは認められず、存在を隠された侭 それでも、 政治の為にと生かされた。 ] (312) 2022/12/12(Mon) 14:39:55 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ 存在してはならない誰も名を呼ぶことを赦されない 王にすらなり得るが今は王子ではない子供は 名前すら持たないまま、閉じ込められた。 王子にはなり得ない子供を王子にするための 実験と治療は定期的に行われた。 寝台の上に抑え付けられて 何度も何度も繰り返し、死なない程度に丁寧に 皮膚を剥ぎ焼鏝を押し付け熱湯を浴びせ薬品で焼け爛れさせ 痣を消すか或いは、消せずとも 傷痕で隠す為の試行錯誤は繰り返された。 身体の端なら切り落とせば済んだのに 背中一面の痣ではそうはいかない。 それでも、それなりに丁重に飼育された。 第二妃が崩御の間際、 王弟に真実を告白するまでは。 ] (313) 2022/12/12(Mon) 14:41:40 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ 切り離す事の出来ない魂に刻まれた咎を持つ子供は その時漸く父である王弟にその存在を知られ そして、そのままもう一度、 死産だったことにされた王子は死産だった王子のまま 痣しか持たない子供は何者でも無いまま なにもかもをすべて隠匿されて、 再び幽閉されることになった。 『皇帝』の痣ならばそこからは改めて 王子として育てられることもあっただろう。 『皇帝』ならば、王の血筋に生まれたとて、 その不幸を嘆かれこそすれど 王家への不信が高まることも無い。 けれどそうではなかったから。 世間ではもう死んだことになっている子供だ ただ隠蔽する為だけなら 今度こそ殺したってよかった筈だ。 それでも生かされた理由なんかきっと 最初と同じ、まだ使い道があったからだろう。 赤子から、少し育った幼子は 先王が受け継ぎ、先王弟は受け継げなかった 王族の中でも尊ばれる インペリアルレッドの瞳をしていたから。 ] (314) 2022/12/12(Mon) 14:48:03 |
【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ[ なんて。 そんなことぼくはしらない。 ほんとうでもうそでも 当事者であっても なんせまるできょうみがない。 世間はなんとなくそんな話を信じがちだった。 それだけ。 ] (315) 2022/12/12(Mon) 14:48:37 |
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