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【人】 Y『恋人』 クリスタベル── 回想:私邸/夜を待ちて ── [ 夜の化身が夜に遠ざかる。>>353 夢のように消えた背中をそれでも暫し見送りながら、 まだ手に残る人の温もりをそっと握り締める。 上手に諦めていた筈のものをくれたのが彼でよかった。 綺麗>>352、なんて 上澄みだけを薄っぺらく讃えるだけで、 わたしたち にちっとも相応しくないと思っていたけれど。 彼がそう言うなら、その目──わたしたち とお揃いの緑 には、わたしたちのありのままがそのように映ったのだと 信じられるのだ。 絶対にまた来る と、 言葉だけの短い約束事。 守られることを微塵も疑っていないけれど、 それでも、ああ。 きっときみが考えるよりもずっと、 ]待つしか出来ない「また」を楽しみにしているんだよ (496) 2022/12/13(Tue) 4:05:33 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ わたしたち になるより前に出逢えていたなら、なんて 都合のよい夢を存在しない少女が見たかも知れません ] (497) 2022/12/13(Tue) 4:06:01 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル── 回想:私邸/夜を迎えて ── [ 約束が守られるたび、互いを知っていく。 時を惜しむように語らい、分かち合う。>>355 同じ街の近くて遠い場所、たった独り生きていたことを 知れば 大変だね、頑張ったねと労わるように撫でて。 盗み目的の訪いだったと告げられても、 そのおかげで出逢えたんだから別にいいよ、と他人事。 素敵、なんてそれは嘘でも言われたことがなくて 面映くてつい、 「きみの毛並みもあまりに素敵だったから、泥棒猫 だなんて疑う余地もなかったよ」と意趣返し。 夜と呼んでもらえると嬉しい、と言われたなら 初めての贈り物だったから、受け取って貰えて嬉しい と微笑んでみせただろう。 ] (498) 2022/12/13(Tue) 4:06:25 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 屋敷の外を知らないわたしたちの話は単調だったけれど わたしたち の代わりに憤ってくれたことは嬉しくて。 でも 完璧だ、と淀みなく告げられた時は、流石に。 わたしたち は それでなくてはいけないけれど、 それは自分の中にある絶対評価の話で相対評価で それ と 断言されると なんというか酷く、 ] ………嘘やお世辞じゃないってわかるから、照れる…… [ 呻めきを漏らすようにそっと独り言。 ] (499) 2022/12/13(Tue) 4:07:08 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 訪いも時を重ねて、 いつしか その日 がわかるようになって。 ある日 わたしたちそれぞれへプレゼント、 と差し出されたそれらに唯々目を丸くする。 ────綺麗な花と、虫一匹。 ] っふ、ふふふ…… ナハトったらおかしい、本当に猫みたいなプレゼント…! [ きっと図鑑で見ただけのきらきら光沢のあるそれは、 どんな高価なものよりずっと素晴らしい贈り物だ。 今でも大事に標本にして、私室の机に飾ってある。 ]同じ日に栞にした花は、今日も小難しい本を彩るのだ。 (500) 2022/12/13(Tue) 4:07:42 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル……これ、頑張って捕まえてきたんだ? きみは虫捕り上手だねえ。 えらい、えらい。 [ 獲物を主人に献上した猫を褒めるみたいに、 可愛い贈り主を何度も撫でてやる。 ] ああ、嬉しいなあ。 こんなに嬉しい贈り物ははじめてだ。 …………ううん、でも 困ったな。 この屋敷には何でもあるけれど、 わたしたちの持ち物はこの身ひとつで、 あげられるものはなにも── [ 言いかけて、思案。 そうだ、最初にきみが語って聞かせてくれた話。 あれを聞いて、ずっと何かしたいって思っていたんだ ] (501) 2022/12/13(Tue) 4:09:18 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル…………ねえ、こんなのはどうかな? わたしたち はね、きみに誕生日をあげたいんだ。 わたしたち の夜になったあの日をさ。 ね。遅くなちゃったけど、 最初の誕生日をお祝いしようよ。 [ なんて提案に、彼はどんな顔をしただろう。 もしも頷いてくれたなら、 わたしたちときみの内緒の誕生会を開こうか。 焼き菓子と温くなった紅茶だけのささやかなそれを、 きみは喜んでくれるだろうか。 ] (502) 2022/12/13(Tue) 4:10:54 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 重ねる逢瀬。 夜とならなんだって分かち合えた。 学ぶことに興味を示せば、持てる限りの知識を。 経典の話だって語って聞かせただろう。 胸に刻まれた『恋人』の証のことだって。 双子で恋人なんてと思うかも知れないけれど、 曰く、男女の双子は来世を誓い心中した恋人との 俗説は証の『恋人』に起因しているのだとか。 だから何ら不思議ではないと締め括った。 箱庭の『恋人』たちだって 言葉や逢瀬や身体を重ねるそれではなく、 ひとつであることこそ愛の体現だったのだから。 ] (503) 2022/12/13(Tue) 4:11:39 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ けれど、ああ。ただひとつだけ。 彼が耳にした噂の真偽を問われれば、 「噂は噂だよ」などと不誠実にかわしただろう。 だってあれはちっとも完璧じゃなかった。 ずっと間違えていた過去は彼に見せたくない。 完璧だと信じてくれればくれるほど、 わたしたち は存在を肯定されて、 『恋人』として完璧でいられるのだから。 だからいつかもし、彼が離れていく日が来るなら、 ]それはわたしたち が完璧ではなくなる時なのだろう。 そんな風に思う位にはもう、きみに依存していた (504) 2022/12/13(Tue) 4:14:24 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ だから、夜の逢瀬が遂に暴かれて、>>359 彼が『恋人』に縁深い証持ちだと知った時は 驚きよりも納得したといった方が正しい。 わたしたち に喜びを齎してくれるのは 『悪魔』だったからで、 わたしたち が依存するのも また『悪魔』だったからなのだろうと。 彼の真心さえ疑うつもりはなかったけれど、 結局彼もわたしたちもそういう風に作られたから そういう風に動くもの、なのだろうと。 だから ──── だからどうだと言うのだろう。 証がなくても繋がる縁がいい、なんて言わない。 証で繋がるからこそ それ がいい。 だから、わたしたち は ────…… ** ] (505) 2022/12/13(Tue) 4:30:19 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a73) 2022/12/13(Tue) 4:43:46 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a74) 2022/12/13(Tue) 4:51:32 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ── 回想:洋館での日常 ── [アレにさえ会わなければ穏やかなものだ。 別に誰にも彼にも喧嘩を売るような事はしない。] (506) 2022/12/13(Tue) 9:03:14 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[『悪魔』は結構頻繁に街へ外出している。 支給されるお金を貰ったり、貰わなかったり。 ……けれどなぜか。 帰ってくる時には所持金が増えている。 別に働いている訳でもないのに。 街で『悪魔』を見かけたなら、 彼はそれこそ外面を完璧に取り繕った好青年にうつるだろう。 付き合っている人間の柄は、 …まあ少し悪いかもしれないけれど。 誰に何を聞かれようとも、 「ああ。あの人?良い人だよ、意外と。」 なんて返事をするくらい。] (507) 2022/12/13(Tue) 9:03:32 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[何をしても洋館から追い出されないと 『悪魔』が知った事は、 政府にとっては不幸だったのかもしれない。 ギャンブルは訴えられないとしても、 手癖の悪さは揉み消しが必要だろうから。] (508) 2022/12/13(Tue) 9:03:51 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[花畑の入り口で政府職員に笑いかけ、] 今日は大通りの露店が賑わっていたよ。 特に食器のお店かな。可愛くて、 ああ、これ。 おみやげ。 [そうして可愛い木製の食器をひとつ渡し、 返すも貰うも自由にさせる。 まあ返さないわけにはいかないのだろうけど。] (509) 2022/12/13(Tue) 9:04:05 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[そんな事を繰り返しているから、 政府職員には殊更嫌われているだろう。 その話を他の『証持ち』が知っているかは知らないけれど。 自分で稼いだ金の方は持ち帰り、 今『悪魔』の懐にある金額が幾らなのか。 把握している人間がいるかは不明である。*] (510) 2022/12/13(Tue) 9:04:26 |
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。 (a75) 2022/12/13(Tue) 9:40:59 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロあ〜 八つ当たりだ、 気にしないで。 [だからそう取り繕った。] 悩みなんてないし、 神様はどうでもいいけど、 今度お茶でもしに行くよ。 [その言葉通りに、特に意味なく祈祷室に行っては、適当にお茶を飲んで帰ったりしていたのだが、……『吊るされた男』が洋館に来てからは、その足は遠のいている。*] (516) 2022/12/13(Tue) 9:57:35 |
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。 (a76) 2022/12/13(Tue) 10:07:54 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ── 回想:本物の楽天家? ── [出会った頃の明るい様子>>0:92。 その勢いに最初はちょっと面食らった。 だがすぐに笑みながら話を聞く事にする。 名前の自慢をする彼にそうなんだ、と] それは良い名前だな? [と笑みのまま返す。 自分には名前なんてないと言えば 彼はどう思うのだろうとも思ったが、 別に不幸自慢がしたい訳でもない。] 俺は『悪魔』でいいよ。 [その呼称を推奨したが名を問われるなら ゼロと呼ばれていた事を伝えるだろう。 ゼロ。零。なにもない。 なにもないのに、そこにある数字。 それが愚者の番号だと知ったのは自分が証持ちだと知ってから。だから特に意味はないはずなのに妙な因縁を感じたりもする。] (517) 2022/12/13(Tue) 10:49:18 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ楽しく過ごせるのは良いね! 期待してるよ、『魔術師』さん。 [笑顔には笑顔で返す。 けれど笑顔程胡散臭いものはない。 彼がどちらかは解らないが、 お互い笑顔で接する事ができるのなら そこに何の問題もないだろう。] (518) 2022/12/13(Tue) 10:49:31 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[まあ彼が提案するイベントに関しては、 ほどほどに…ほどほどに…。 とりあえず笑顔で賛同したくせに不参加、みたいな事をやっている。 気まぐれに本当に参加する事もあったが、 その時は楽しそうにしていただろう。] (519) 2022/12/13(Tue) 10:49:41 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[ただ一つ気になるのは、 クリスタベルが彼を避けているような気がしている事。 特に指摘はしないしどうにかしようとも思わないけれど。 たまたま遭遇しそうになったら、 そんなにあからさまではないが、 会わないようにフォローを入れたりもしただろう。*] (520) 2022/12/13(Tue) 10:50:10 |
XVU『星』 エトは、メモを貼った。 (a77) 2022/12/13(Tue) 11:36:13 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ わたしたち はこのままでも構わなかった。 愛だけがない鳥籠でこのまま朽ちたとしても。 或いは、成人すれば洋館の訪問は義務になる。 父母は周囲には嫁に行ったなどと嘯いて、 洋館に押しつけ家の対面を守るだろうか。 それとも今回の小さな騒動で噂が立って、 一刻も早い厄介払いをと考えるだろうか。 わからない。どうだっていい。 あの人たちのことは二番目に諦めた。 考えるのは嫌いだ。諦めたものについてまで 頭を痛めたくない。誰も何も好きにすればいい。 ただ わたしたち でさえ在れればそれで構わなかった。 ] (521) 2022/12/13(Tue) 12:17:46 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ だから彼の誘い文句>>360も、 特段魅力的には響かなかった。 きみと歩く外、きみと見る花、きみと暮らす生活は それはそれで興味が湧いたけれど、 ないならそれだって構わない。 ────仮に、わたしたち が留まるとして。 彼が時折顔を出してくれる約束してくれたとして。 指折り数えた一週間よりも待つ時間は長くて、 洋館の暮らしに満足していつしか足が遠のくことだって あるんじゃないか。 新しい生活、衣食住が満たされ、友人も出来て、それは きっと素敵なことだろう。そしてそんな幸せなくらしの 中でいつか わたしたち を忘れたとして。 (……それは それでもいい じゃないなあ) ] (522) 2022/12/13(Tue) 12:18:21 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル…………うん。じゃあ、そうしようかな。 ナハトがいないとつまらないからね。 [ 少しの沈黙の後にいつもの口調で答えて、 お誘いありがとう、なんていつもの仕草で頭を撫でた。* ] (523) 2022/12/13(Tue) 12:22:09 |
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。 (a78) 2022/12/13(Tue) 12:34:56 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a79) 2022/12/13(Tue) 12:37:32 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ―回想:続・あなたたちと僕― [説明を聞いてみたのだが、その時はまだわからなかった。動物だけではなく、人間も一度に複数生まれる場合があるとはまだ知らず。>>392 ひょっとすると後ろに誰か隠れているかな?とクリスタベルの後ろを覗いてはみたものの、誰もいなかった。] うんん……わからない。 [でもいつかわかるというのなら、それでいいかなと子供は思った。視線を合わせにきてくれたその人に、こちらも見つめ返して。>>394] (524) 2022/12/13(Tue) 12:54:17 |
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