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【人】 III『女帝』 シャルレーヌ[ 自分でもわけがわからないまま、 その場に立ち尽くして泣き出した私を、 彼は抱きしめてくれた。 村の人は皆優しい。 だから、人前で泣くことなんてなかった。 だからというわけではないけれど、 こうして抱きしめてくれる人はいなかった。 私は「聖女」で、特別だから。 初対面でいきなりする行為ではない、 ということは、知らなかったけれど、 全然嫌ではなくて、 むしろひどく安心するのが不思議だった。 髪を撫でられることもおんなじで。 あの頃は、胸の奥に灯りが灯るような 張りつめた糸が緩むような、この気持ちが、 “安心”ということも知らなかった。] (555) 2022/12/13(Tue) 15:51:52 |
【人】 III『女帝』 シャルレーヌ[ たどたどしく、何度も囁かれる謝罪の言葉に ううん、違うの。謝らないで。 私は、私は、今とても……… この感情はなんと表現すればよかったのだろう? それは今でもわからないままで。] う…うぅ…。 [ 謝ってほしくなかった。 でも、口から出るのは嗚咽ばかりで、 彼にただ縋りつくように泣きじゃくっていた。 雨はいつかあがる。 彼が確かに生きている、と、 心の底から実感できたから。 そう実感したのは泣き疲れた幼子でなく。] ご、ごめんなさい。服を汚してしまって…。 あの、私の名は…。 (556) 2022/12/13(Tue) 15:55:16 |
【人】 III『女帝』 シャルレーヌ[ あんなに泣いたのはあれきりで、 気恥ずかしくて思い出話もしないけれど。 あの頃は背丈も手の大きさもあまりかわらない… もしかしたら彼の方が小さかったかもしれなくて、 でも、あの頃からずっと彼は… 変わったけど、変わらない、大事な、人。] (557) 2022/12/13(Tue) 15:56:09 |
【人】 III『女帝』 シャルレーヌ──現在:売店にて [ フォルの問いかけにコクリコクリと頷いて。 掬い上げられた言葉>>0:477に うっかり口を滑らせたことに気がついて、 慌てて口を覆うが、一度発した言の葉は戻らない。 叱られてしまうだろうか? 覗き込むように見つめる瞳を黙って見つめ返せば、 軽快な、でも、あたたかい言葉が返ってきて、ホッとする。] ええ…、そうなの。でも、アリアにお薬をもらったこともあるから。 [ 大丈夫、次はちゃんと報告します、と、目を伏せた。もちろん次がないことを祈っているけれど。] (558) 2022/12/13(Tue) 15:57:26 |
【人】 III『女帝』 シャルレーヌ[ アリスへの誕生日プレゼント。 フォル>>0:478はまだ考え中ときいて 目を瞬かせた。] そうなのね。 でも、フォルが選んだものなら なんだって喜んでくれるわ。 [ 私がそうだもの、と、穏やかな笑みで添えて。] (559) 2022/12/13(Tue) 15:58:43 |
【人】 III『女帝』 シャルレーヌ[ ちなみに「聖女」は、村で生誕祭があるため、 長らく洋館に通いながらも、自分の誕生日の前後に、洋館で過ごしたことは1度もなかった。 それでも、誕生日のその後の来訪で、お祝いの言葉をかけてくれる者もおり、それだけでも十分嬉しかったのだけど。 クロからの贈り物>>529も、もちろん大切に自室に飾ってある。 だから、今回のように証持ちがほぼ全員そろった中で祝われるアリスが愛おしくもあり、羨ましくもあるのだ。 それでも、誕生日が近づけば、村に帰るよう準備する自分がいる。 だって、毎年心を込めて祝ってくれるのだもの。 まるで置物のように座らされ、御簾越しに祭りの様子を見守るだけだとしても。] (560) 2022/12/13(Tue) 16:00:09 |
【人】 III『女帝』 シャルレーヌ[ 個人的な贈り物は内緒ってごまかしてしまったから、歌のおねだりには、僭越ながらと咳払いして、サビの部分を、ほんのすこしだけ披露した。 ちょっと緊張して、声が裏返ったのはご愛嬌。 どうかしら?と、恐る恐る彼の表情を伺う。それから。] そう、そうなの。 カルクドラがオルガンを演奏してくれるのよ。 [ 伴奏の話がでれば、手を合わせて、何度目かの楽しみね、を口にする。] フォルも参加する!? まだ一週間あるもの、カスタネットではなく、 男声パートの参加も喜ぶのではないかしら? [ 彼がどこまで本気だったかはわからないけれど、彼も一緒なら絶対楽しい、と瞳を輝かせた。] チェレスタには私からも推薦しておくわね。 [ 珈琲のおかわりを飲み干せば、ごちそうさま、と言って売店を後にしただろう*] (561) 2022/12/13(Tue) 16:03:27 |
【人】 III『女帝』 シャルレーヌ おかえりなさい、チェレスタ。 お疲れ様。あのね、───。 [ そう声をかけたのは、きっとそう遅くない時間**] (562) 2022/12/13(Tue) 16:05:21 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ――売店―― 本を1冊借りるだけのはずだったんですけどね。 [>>538いっぱい、と指摘されれば改めて荷の多さを思う。 1冊のはずが2冊になり、加えて果実と紅茶の葉を持っている。 苦く笑いながら、並べられている商品を見た。] 人が中に入れるしゃぼん玉―― アリスには面白い体験になりそうですが、ひとりでも遊べるものと、どちらが喜ばれるでしょうか。 その場限りになってしまっては、寂しいですからね。 [もちろん、アリスに中に入りたいから遊んでほしいと請われれば、いつでも喜んでと手を差し伸べるつもりでいるが。 自由に遊びたいこともあるかもしれないし、そのほうが彼女には似合う気もする。 しかし、買おうと思えば売店、ないし使用人経由で自由に手に入るものを渡すというのも―― む、と小さく眉間に皺寄せて、考え込んでいる。] (563) 2022/12/13(Tue) 16:06:28 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[それでも、しゃぼん玉自体はとても魅力的な贈り物で。 小さな証持ちは喜んでくれるような気がした。] もう少し、何か変わったしゃぼん玉はありませんか? 大きすぎない、アリスがひとりで遊べるほうがいいんですが。 [例えば、色がついているとか、小さなしゃぼん玉がたくさん出来るとか。 裏の花畑にきらきらと映えるようなものがいい、と考えて、提案する。 難しいようなら、誕生日を彩るイベントのひとつとして大きなしゃぼん玉を予約しようか。] (564) 2022/12/13(Tue) 16:06:59 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ先生とはこの紅茶を一緒にいただけたらなと思うので、紅茶に合いそうなものがいいですね。 柑橘の香りがするものなので、それに合わせたら…… 何がいいんでしょう。 [>>539ホリックゼリーも悪くないけれど、穏やかなお茶会には少し刺激的かもしれない。勧められたら、やや困ったような顔になった。 前に一度"当たった"ことがあって、それからユグがホリックゼリーに及び腰なのもある。 スミスのカフェオレ(いつもコーヒーではなくカスタムしている)もおいしいけれど、今日は紅茶が決まっているので。 で、あれば――と、別のおすすめが出ればそれも良し。 まとまらないようなら、この場はひとまずしゃぼん玉の予約で終えて、食堂にでも聞いてみるつもり。] (565) 2022/12/13(Tue) 16:08:18 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[売店を離れる前、ふと。] ……そういえば、アリアの薬は、どうですか? [無償提供のものとはいえ、薬の売上がいいというのは喜ばしいことではない。 医者でもないし薬のことも何もわからないけれど、誰か体調を崩している人はいやしないかというのは心配だ。 身体の不調も洋館の輪の乱れ、不和に繋がりかねないと思っている面もあり、自然と気にかけるようになっていた*] (566) 2022/12/13(Tue) 16:08:30 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ―回想:悪魔さん― [クロにとってのゼロ。 職員たちの噂話をちらっと聞いたところによれば、実はちょっと悪いお兄さん……らしい。>>507>>508 けれど、どう悪いのか、いまいちピンとこない。 クロが見るゼロは、大体いつも笑っていて、積極的に遊ぶことはあまりないけど、嫌そうに自分を避けたりはしないので。実は悪くないお兄さんなのではないか、と思っている。] 僕もたくさん羊を見たけどね、黒いのは生まれたとこも見かけたこともないさー。 [育ての老婆がいなくなった後は両親の元へと戻り、羊小屋で暮らしていた。そんな簡単な生い立ちを話したら、羊への感触は良かった。>>541] (567) 2022/12/13(Tue) 16:10:56 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ大人みたいに働いていたの? うん、知りたい! [子供が大人の手伝いをするのとはまた違った働き方なのかな、という印象を受け。>>541>>542 気になって、何をしていたのか聞いたら、色々やっていたらしい。おお、街ではそういうお仕事もあるのかと感心した。] ねえ、悪魔さんは僕のこと、どうして運命の輪って呼ぶの? 今まで呼ばれたことなかったから、時々僕のことだってわかんなくて、返事しそびれちゃったりするのさ。 [証持ち同士は肩書きで呼び合うものなのかとも思ったが、他の人とも話す限り、そういうわけでもなさそうだ。 返答は如何に。] (568) 2022/12/13(Tue) 16:11:54 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ―回想:悪魔さんのお誕生日― [羊への感触が良かったから、羊のぬいぐるみも凍えなさそうだと受け取ってもらえるかと思っていたのだが。>>544 かっこいいのがいい、と返された。] うーん…… [黒い羊のぬいぐるみ。 そもそもあまり一般的ではないようなのと、黒羊=自分だと紹介した手前、自分をあげるみたいで何だか何故か恥ずかしい。しかし、悪魔は黒い方が好きなようだ。 しばらく考えた後、クロは羊を連れ帰った。 その後、黒いインクを集め、洗面器にどばどば入れた。丸っこいぬいぐるみを黒い水に漬けて、ころころ転がし。ぎゅーっと絞って顔まで真っ黒な羊が出来たか。] ぬあー [お顔まで染めるつもりはなかったのだが。] (569) 2022/12/13(Tue) 16:13:20 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ[インクをぽたぽた垂らす黒羊のぬいぐるみを抱え、廊下を歩いている汚れている子供を見て、多分助け船を出してくれる大人はいたと思う。] ……インクが止まらなーい。 [子供は困っていた。 それからアドバイスをもらい、洗濯を教えられながらやってみて、乾かして。染めが甘くて、もう一度染め直して。 日数が経って、色むらのある黒羊の完成。 そしてもう一度、誕生日は過ぎてしまったが、悪魔へぬいぐるみを届けに行ったのだった。**] (570) 2022/12/13(Tue) 16:14:31 |
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。 (a82) 2022/12/13(Tue) 16:17:45 |
III『女帝』 シャルレーヌは、メモを貼った。 (a83) 2022/12/13(Tue) 16:31:31 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ――誕生日の話―― [ユグは、自分の誕生日が何日なのかを、洋館に来てから知った。 かつての生活からすると幸福なことに、祝われたことがないわけではない。が、ほんの幼いうちのこと。 どれほど蔑まれ貶められても私たちだけはあなたを愛している、と両親が思えていた頃まで。 日付の概念を覚える頃には親は疲弊しきっていて、結局誕生日というものが何を意味するものなのかわからないままにひとりになり、そしてこの洋館に来た。 それでも十まで親がいて、出生の記録もあったことから、正確な日付が政府の方で確認できていたのだろう。 冬の終わりが近づくころ、母親が酷く泣き崩れる日があった意味が、ようやくわかった。] (571) 2022/12/13(Tue) 16:36:42 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[洋館に来てはじめての誕生日を祝われたときは、本当に嬉しかった記憶がある。 これが箱庭の子の穏やかな暮らしなのだ、と感じた。 かつていた村は信心深く、箱庭の子は世界を滅ぼし証持ちは災いを呼ぶと常に信じていた。 けれどやはり、箱庭に幸福な時間はあったのだと、この関係をずっと維持できれば憂いはないのだと実感できたのだ。 もちろん、二度目以降も嬉しいものだったし、人が増えるほどに理想の箱庭の夢を見ているような心地になる。 神学の本に、綺麗な石。ふわふわのメルロンに、それにそっくりな羊のぬいぐるみ。 贈り物もそれぞれ喜ばしくて、ユグにとっては洋館にいる喜びを実感する日のひとつになっている。] (572) 2022/12/13(Tue) 16:37:02 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a84) 2022/12/13(Tue) 16:46:05 |
【人】 [『 力 』 フォルス―――回想:ある日 街の中 悪魔さんと 出会った ! [ 己も街に出る類ではあるが " 彼 "は己よりもその頻度が高いように思う 職員がぴりついている時は 大抵" 彼 "が洋館に居ない時が多く その日、声をかけたジャスミンがぴりついていれば 街で見かける可能性は決してゼロではない くらいには思っていた。 悪魔が店に入っていけば 程なく後を追って店に入る事にした ] (574) 2022/12/13(Tue) 17:39:41 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ "そういう事"ばかりをする訳じゃないだろう けれど予感めいたものもあった それが元商人志望のカンか 失礼千万のカン違いかは ――悪魔のみぞ知る所だが 動きかけた男の手を掴んで いつものようにへらりと笑った ] (575) 2022/12/13(Tue) 17:41:40 |
【人】 [『 力 』 フォルスハローあっくん♡ こんなトコで会うなんて奇遇だねえ もしかして彼女へのプレゼント探してた? それならさっき向こうの店でイイのがあったよ! 絶対気に入ると思うから〜 行こ行こ♡ [ 手は振り払われたか、どうだったか "外"に出る時は常に白い手袋を嵌めている事もある 振り払おうと思えば容易だったろう ] (576) 2022/12/13(Tue) 17:42:53 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ 往来を颯爽と進む好青年二人 手を引いてか肩に腕を回してかは まあ、大した差では無かったか 文句を言われた所で「まーまーすぐそこだから」 とかなんとか言ってすいすい連れてって なし崩し的に射的に付き合わせた記憶はある ] (577) 2022/12/13(Tue) 17:43:36 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ 悪魔の一流の外面職人の見せ所の一幕(確定) 「 ホラ、アレ クリスタベル好きそうじゃない? 」 「 その下のはシャルが好きそーだよね どう思う? 」 「 次来た時に渡せるかなー 」 「 お兄さーん、 俺とあっくんの分一回ずつよろしく〜♡ 」 「 もしかして自信ない? 」 [ 受け取るのを渋りたい年頃なら ほいほいその手に持たせるので問題ない。 ちなみにシャルへの贈り物 白いうさぎのキーホルダーは五発中三発目で成功した ] (578) 2022/12/13(Tue) 17:45:03 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ そんなこんなで俺はその日 なんと街で悪魔君とデートをした。 あのインクまた仕入れるからさあ 一杯付き合って♡ って好青年らしくねだって 射的の後ももう少し続いたデート(確定) 「 楽しい? 」 主語の無い悪魔への問い 彼への初めての質問らしい質問は その日のどこでのものだったか ] * (579) 2022/12/13(Tue) 17:47:04 |
【人】 [『 力 』 フォルス――回想:売店の上客 [ 性質上赤字以外あり得ない売店は 実はそこまで赤字でも無い。 バニッシュ・インクとラーン・インクは 店において利益の出る数少ない商品であり 定期的に売れる事で赤字をそれなり補っている ] ハロー悪魔いらっしゃい! 好きなだけ見て行って♡ [ ここは誰であろうと拒む事は無い 俺を厭う人間であっても、同様に>>512 ] (580) 2022/12/13(Tue) 17:55:42 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ 彼はよくインクを買って行く ] ―――楽しい? [ 何度目のリピートの事だったか いつかの日と同じように尋ねた事がある。 答えがどうであれ、返らずとも 「 まいどどーも♡ 」って 商品を渡して上客を見送った ] (581) 2022/12/13(Tue) 17:56:08 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ 花達を撫でて行く気持ちの良い風 近付いてくる足音に目を開けた ] ? んー まいどどーも [ ひらり手を振って 背を見送ればまた目を瞑った 薄ら香る花に 風の音に揺蕩いながら 律儀な奴ってくすり、笑いがこぼれた ] * (582) 2022/12/13(Tue) 17:57:09 |
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。 (a85) 2022/12/13(Tue) 18:00:21 |
[『 力 』 フォルスは、メモを貼った。 (a86) 2022/12/13(Tue) 18:05:57 |
III『女帝』 シャルレーヌは、メモを貼った。 (a87) 2022/12/13(Tue) 18:06:33 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ アリアちゃんに連れられて洋館へと向かう道中 わたしはずっと、肩を丸めてきょろきょろしていた。 目に映り耳にするほとんどすべてのものが、 わたしにとっては初めて経験するものだった。 山を下った先にも、 ずっとどこまでも道は続いていて 故郷の村の家々と似た作りの家も まったく違う作りの家も並んでいた。 故郷が遠ざかれば遠ざかるほどに道は整い幅は広がって、 立ち並ぶ家々の数も、すれ違う人の数も増えていく。 軒先ではしゃぐ子どもたちの笑い声。 庭に干された、知らない色の洗濯物。 長い椅子に座って外で食事を楽しむ人たち、 記憶にある小川とは比べ物にならないほど大きな川。 空の色も、村のものとは心なしか違う。 これまで自分の生きてきた世界が、いかに小さかったか カーテンの向こうに広がる世界が、いかに大きかったか そう長くはなかったはずの旅路の間に こんなにも未知の世界が広がっているなら、 もっと北や東の彼方には一体何があるんだろう ] (583) 2022/12/13(Tue) 18:38:32 |
【人】 XIV『節制』 シトラ[ 初めて口にした我儘を叶えてくれた彼女に わたしは、できるだけ迷惑を掛けまいと思っていた。 けれどいざ洋館に辿り着いてみれば どう過ごして良いのか、それすらもわからなかった。 結果、無意識のうちに、あるいは意識的に 気付けばいつもアリアちゃんの後を追っていた。 このひとの傍に居れば何も怖いものはない、 このひとの傍から離れてはいけない、って 魂が訴えかけているみたいだった。 洋館で暮らし始めた最初の頃は、特に 完全にひっつき虫状態だった。 アリアちゃんの隣で過ごせる時間が 一番、ほっとしていられた。 ] できなくても、いい…… [ メイドさんにお世話になってしまう度 先住のみんなに世話を焼かせてしまう度に 心の底から感謝しながらも 申し訳なさでいっぱいになってしまうわたしに、 自分の無力さを思い知って泣いていたわたしに アリアちゃんは、そう言ってくれて>>261 ] (584) 2022/12/13(Tue) 18:39:53 |
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