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【人】 Y『恋人』 クリスタベル── 回想:洋館での一幕・弐 ── [ ある日、外出しようとするナハトに行き合います。 一目があるのでつつ、と近寄り袖をくいと引いて、 ] また外にお出かけかい? そんなに楽しいのかな? [ 毎日顔は合わせているし、週に一度の庭でのお花見も、 外出時以外は食事だって一緒>>547で。 でも最近足取り軽く出掛けることが多いようなだとか、 構ってもらえなくて面白くない、だとかそんなことは 思ってないけど、思ってないけど。ちょっとこんな風に 足を止めてみたくなったのでした。 ] ────ねえ。今度、 わたしたちも外に連れて行ってくれないかい? きみの行きつけの場所を案内して欲しいな。 [ なんて強請ってみたりして。 * ] (645) 2022/12/13(Tue) 22:39:05 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル── 回想:洋館での一幕・参 ── [ 誰かにナハトのことを聞かれたら、 ] あの子はとてもいい子だよ。 優しくて、可愛くて、わたしたちの大事な子なんだ。 [ 誰かにナハトの素行を咎められたら、 ] 彼はそんなことを? きっとなにか理由があるんじゃないかなあ。 意味なくそういったことをする子じゃないよ。 [ 誰かにナハトの悪行を示唆されたなら、 ] うん? おかしなことを言うなあ。 わたしたちは見ていないもの。きみの言うことと彼なら 彼を信じるに決まっているだろう? [ 愛とは許しで、愛とは受容で、存在を肯定するものです。 盲信と思いたければそれでもいい、と思いました。 わたしたちくらいそうあってもいいじゃないか、とも。 * ] (646) 2022/12/13(Tue) 22:39:55 |
III『女帝』 シャルレーヌは、メモを貼った。 (a97) 2022/12/13(Tue) 22:41:23 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ── 回想:くろいひつじ ── [『運命の輪』から警戒などは感じない。>>567 いい印象を与えることに成功しているのか、 単純に警戒心が薄いのかまではわからないけれど。] 牧羊をしていた人間がいうなら、 それはよっぽど珍しいんだろうな。 [凍えなくてすむのがいいと思ったのは、 幼少期、屋根も壁も床も、敷物すらなにもない路地裏で凍えていた事を思い出したからだ。あの頃に羊毛があればずいぶんと心地は違ったのだろうか。 仕事について話をすると>>568、 そもそも身近にあった仕事自体が違うのだと解る。地域差についてはあまり考えたことがなかったため、それはこちらもなるほどだった。] (647) 2022/12/13(Tue) 22:47:55 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[呼び名について問われる。 疑問に思いながらも彼は俺の事を悪魔と呼んでくれている。そうだな、とひとつ頷いて。] ここにいる理由がそれだから。 といえば解るかな。う〜ん。 この洋館に住んでる人間は、 みんなそういった”名前”を持ってる。 ここにいるみんなだけだ。 そういった特別な名前で呼びあえるのは、ちょっと楽しいと思わないか? [そう笑いかけた。 はたしてそれで納得してくれるかどうか。 『仲間意識』『特別性』…… 耳触りの良い言葉だ。 本当はただ単純に、”他人の名前を親しみを込めて呼ぶ”という行為が、なんとなく好きではないだけだった。*] (648) 2022/12/13(Tue) 22:48:16 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a98) 2022/12/13(Tue) 22:49:12 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[当日に比べかなり色の変わった、 ちょっと無惨な元白い羊のぬいぐるみ。 言葉が足りなかったか。 明らかに手作業で染めた様子が見てとれる。] ……… [笑顔のまま受け取って、 少しそのまま思案する。 『運命の輪』を見た。 羊を見た。そうして見比べた。 まあ、いいか。 心のうちだけで嘆息する。] (650) 2022/12/13(Tue) 23:00:43 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロすごくかっこよくなったな! これは君が? 手間だったろうに。 白い羊より、 断然かっこいい。 まるで君みたいだ。 ありがとう、『運命の輪』。 [お礼をいって、受け取って、 彼の誕生日には街で適当に買ってきた謎のかっこよさげな置物(本当になに?と思うような、恐らく動物…?みたいな…)をプレゼントしただろう。*] (651) 2022/12/13(Tue) 23:01:09 |
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。 (a99) 2022/12/13(Tue) 23:07:20 |
【人】 [『 力 』 フォルス――売店:ユグと カルクドラはサービスが凄いよね〜 とりあえずここ置いとく? 見るのも大変だろーし [ 台の上に置いたトレーを示しておく。 いずれにせよ話題はプレゼントの品へ>>563>>564 ] んー、一人用か〜 ……あ、それなら七色シャボン玉とかどう? 吹き方や液の量で色が変わるから うまく行けばしゃぼん玉で虹ができるかも♡ [ 夜なら花火も映えるけれど それについては、当日の流れによって 店に置いてあるものを使えばいいだろうから。 七色のシャボン玉、お眼鏡に叶うようなら予約を承ろう ] (652) 2022/12/13(Tue) 23:08:06 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ 菓子については ] マカロンとか……ビスケットもイイかな? 時間があるなら作ってもらうのが美味いけど 出来合いでよければ、ここのもまあまあ 手軽につまめるって職員さん達に好まれてるよ♡ [ ユグの天秤はどう触れたか>>565 ] (653) 2022/12/13(Tue) 23:08:22 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ トレーごと持って行けば?と薦めた後、 薬を気にする素振りをみせるのは>>566 いつものやりとりになりつつあっただろうか? ] ユグ君やっさし〜♡ 最近の一番人気は胃薬かなー たまーにもらいに来る職員が居るけど アリアに追加を頼むにはまだまだって所。 まあ皆、概ね健やかに過ごしてるんじゃない? [ そう言って笑えば ] それじゃ、まいどあり〜 注文品は仕入れたら声かけに行くよ [ 手をひらひら見送った ] * (654) 2022/12/13(Tue) 23:08:58 |
【人】 U『女教皇』 キュリア(3年前のこと) [ わたくしに親という存在があったことも、 その親に捨てられたという事実も 生まれる前の記憶がなぜか頭の中に住み着いたことも すべて3年前のことでございました。] (655) 2022/12/13(Tue) 23:18:37 |
【人】 U『女教皇』 キュリア[ 親という存在があること、子がいるという事実があることを知っていたのは書籍の中でだけでございました。 なぜ自分には親がいないのかは気になっておりましたが、 問い掛けようにもわたくしの行動範囲には誰もいなかったのでございました。 ここに来る前のお部屋は、 時間になったら廊下との境にあるチャイムが鳴って食事とお茶の入ったポットが到着しておりました。 また、時間になったら浴室の前にあるチャイムが鳴って湯浴みの準備が整えられていました。 いつどうやって誰に教えていただいたのかはわからないので、 おそらくは物心がつく前に教え込まれたのでございましょう。] [答を手に入れたのは、奇しくもここに移動する当日のことでございました。 定期的に到着していた書籍や洋服などを一緒に移動させるためでしょう、初めて自分のいた部屋に大人が入ってまいりました。 そのひとたちの会話を聞き取ったところ、どうやらわたくしにも親という存在がいたということなのです。 書籍を読む限りでは親がいなければ生き物は生まれないので、まあそうだろうなといったところしょうけれども。] ……ああ、 [心がとてもざわざわいたしました。 衣食住を整えられず苦しい思いをしているひとびとがたくさんいることも書籍で読みました。 学がないところから果てしない苦労をしてようやく学のあるひとたちの中に飛び込んでいった勇者がいたことも書籍で読みました。 わたくしにはありがたいことに一日三食の食事もありました。一日二回のおやつも与えられており、喉が乾いた時にはポットからお茶をいただくことができました。 服もあり、生活する施設も整っておりました。] せけんてい。 [わたくしの親という存在は、世間体のためにわたくしに衣食住を整えていたようです。 世間体という言葉は書籍で読みました。] (656) 2022/12/13(Tue) 23:20:28 |
【人】 U『女教皇』 キュリア[そう、書籍。 無機質な説明の音とあたたかみのない書籍がわたくしの中身を作り上げてきたのでございました。 野垂れ死させられずに済んだ。 学を得ることはできた。 世間体を守るために、子に愛情をかけているかのように物を与えた。 世間体とは愛なのでしょうか。 書籍という物品、読書という学は優れた育成なのでしょうか。] (657) 2022/12/13(Tue) 23:22:32 |
【人】 U『女教皇』 キュリア[そしてわたくしが己の手の甲にある痣こそが ”書籍で読んだ” ”証持ちの印” に該当することも知り、 心中複雑という言葉を思い出しながら洋館へ移動したのでございました。] (658) 2022/12/13(Tue) 23:23:12 |
【人】 U『女教皇』 キュリア(そして3年前、洋館に到着したあの日) はじめまして。 キュリアと申します。 [思い返せば、わたくしが己の名を知ったのは移動する直前でしたし、名乗ったのは洋館についてその場にいた人びとに会ってからが初めてでございました。 その時に幾人のひとたちとは挨拶を交わすことができましたが。] …………? [それまでわたくしには友達もおりませんでした。家族ですら、顔は存じません。 なのに、ひとりの女の子の後ろ姿に激しい懐かしさとほんの少しの不安を感じたのでございました。 そして、わたくしの顔にも不安が色濃く出てしまったのでしょう。 相手のかたとはお話しすることができないまま、しばらくの時が経過しておりました。]** (659) 2022/12/13(Tue) 23:24:17 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ[ところで。 誰かの誕生日をお祝いするために『一緒に歌おう』とまわりに提案するのは、 今回が初めてである。 誕生日を知る機会があった誰かに、 ごくごく個人的に、お祝いの歌を歌うことはあっただろう。 歌はもふもふではないし、お腹がふくれることもないが、 形の残らない歌に思いをこめるのが、チェレスタの一番の特技であるからして] (660) 2022/12/13(Tue) 23:26:57 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ[今回どうして他の者を巻き込んで歌うという『特別』をやるに至ったかというと、 「アリスの誕生日はどーん!とやりたい」と言っていた、>>97 『魔術師』の子――シンの提案に乗っかったからにすぎない。 「どーん!」を盛大という意味にとらえた結果、 私一人よりもみんな一緒に歌う方が「どーん!」だよね、そうだよ! ――と考えついたわけだが、 さりとてみんなを巻き込むつもりはなかったし、 そもそもみんな一緒に歌うっていうのは難しいよね、と、 どこか達観した風に考えてもいた] [みんながみんな仲良しこよしってわけにいかないことを、 チェレスタ自身がよくわかっている] (661) 2022/12/13(Tue) 23:28:15 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ[とはいえチェレスタの思いつきが着実に、想定していた「どーん!」に近付いていくのを、 日々見守っていくのはわくわくするし、 なかなか感慨深いものである。 本番まではあと1週間ある。 その間に参加希望者が増えればできる範囲で面倒は見るだろう。 もしもカスタネット希望者が目の前にあらわれたなら、 いっそ君も歌ってみない? と提案はすれど、あくまでカスタネットがいいというなら反対はしない。 手拍子よりもかわいい音が出るし……*] (662) 2022/12/13(Tue) 23:28:52 |
【人】 XIII『死神』 タナトス― 回想 ―[ むかしむかし。 俺がまだ、生きていた頃の話。 いや、きちんと言うならば 俺が殺される前の話かな。 ――訂正しようか。 俺は死んでもいない。 生き返ったわけでもない。 死ななかった。 死ねなかった。 『 死神 』の証は、死を否定する。 ほんとうの、死がくる、 その日まで。 ] (663) 2022/12/13(Tue) 23:32:33 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 産まれた場所はそれなりに裕福でした。 東の街の中心の方。 僕は彼女にとって、 大事な大事な、人形でした。 僕が父親に会ったのは、たった一度。 父親にあたる人は、 …………。 母親の家柄は由緒あるものだけれど、 もっと優れた家柄の夫は 彼女をなにひとつ認めませんでした。 彼女はそれが許せなかったのです。 知識も、自分自身の美も、 家柄を守ろうとする名誉も。 何より夫を愛する心さえも否定されたのですから。 ] (664) 2022/12/13(Tue) 23:34:51 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ いつからか彼女は壊れてしまいました。 母親が呼ぶ僕の名前。 レナトゥス。 本当は僕の名前ではありませんでした。 これは彼の名です。 レナトゥス・ウィン・レグルスト。 ―――どこかの言葉で 復活を祝福する、その名前は。 (665) 2022/12/13(Tue) 23:37:58 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ ――所謂悪女と呼ばれる人なのでしょうか。 彼女は夫を、部屋の奥へと幽閉してしまいました。 男児を産むまで、 彼女は子供を産み、女なら殺しました。 そう、噂されました。 ……そんな狂った事が許されるわけはありません。 それが真実であるかは彼女にしかわからない。 証拠の存在しないものを証明することは出来ません。 ただ、彼女は そんな噂をされてしまうような 壊れた人には違いありませんでした。 ―――そして彼女は漸く 願いを叶える事ができました。 数多の死を喰らったとされる彼女が産んだ子供は 比較的、産まれにくいとされるはずの 『証持ち 』でした。 (666) 2022/12/13(Tue) 23:40:07 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ ――証持ちの子供。 それでも彼女には関係はありませんでした。 漸く彼女を認めてくれる、 夫を、 僕を作ることができたのだから。 こどもは正しくレナトゥスになれるよう。 幼い頃から知識を沢山身につけました。 それでも、……それでも。 いつか子供も 気がつきます。 彼女がみているものが、何かに。 (667) 2022/12/13(Tue) 23:42:55 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 気がついて、けれど それが幸せならば。 こどもは母親の頭を撫でます。 良い子、――良い子。 壊れた母親は、幸せそうに笑います。 ―――そんな狂った幸せは いつまでも、続くものでは ありません。 こどもは、そう、 ―――僕は、 僕は、 (668) 2022/12/13(Tue) 23:46:56 |
U『女教皇』 キュリアは、メモを貼った。 (a100) 2022/12/13(Tue) 23:47:52 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク―― 邂逅 ―― [観光客で賑わう南東の地域の外れ町に、 政府の人間が現れたことで、辺りは少し騒がしかった。 老夫婦と引き取られた証持ちが、 町の外れで暮らしているということは、 その頃には町では有名な話になっていて。 政府が現れたと聞けば、証持ちの一件のことだろうと、 すぐに巷でまことしやかに囁かれていた。 数人の政府の使いである洋館の人間を連れて、 『塔』が老夫婦の家に訪れたのは、 南東らしい穏やかな気候で晴れ渡る空が、 太陽によって鮮やかな赤に染まり、 海に半身を沈めていく頃だった。] (670) 2022/12/13(Tue) 23:48:56 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[老夫婦の家に客人が複数人で訪れることは殆どなく、 政府の使いとその大人を引き連れた青年が訪れたとき。 少女は沈みゆく太陽を窓辺で黙って眺めていた。 燃えるような赤い陽が海に溶けていく。 まるで、世界の終わりを告げるように。 不意に耳に届いた物音。足音。 振り返って見れば、 太陽にも負けない 瞳 が其処に在った。>>469目が合ったのは一瞬か、数秒か。 たったそれだけでも分かる。 この人が『特別』であるということ。 そうして、ぐい、と腕を引かれた。] (671) 2022/12/13(Tue) 23:49:37 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[老夫婦と政府の人間の間を、 ぐいぐいと腕を引かれるまま引っ張られていく。] ……? ……、……? [どこへ連れて行かれるのだろう。 この人は何なのだろう。 出逢ったことはないはず。 でも、どこか知っているかのような、不思議な感覚。 傍らでは青年と共に訪れた人が、老夫婦と話していた。] 『証持ちを見つけた場合は政府が保護を……』 『中央の近くに洋館があり、そこでは……』 『あなた方も我々に協力を……』 [何か私について話していることは伝わるけれど 内容までは入ってこない。 証持ちが他に居るということだけは、耳端に伝わった。 だから、青年に問いかけた。>>190] (672) 2022/12/13(Tue) 23:50:40 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[いきなり止まった彼の動きに勢い余って、 どん、と彼の腕に身体がぶつかる。 見下ろす瞳とまた視線がぶつかる。 答えが返ってくるのを期待して、じっと待った。 待って、待って。 やっぱり、ないのだろうか。 と、おもった時にようやく彼の唇が開いた。 水分を長らく取っていなかったかのような掠れた声。 だけど、確かに耳に響く。 燃えるような色の瞳とは裏腹の静かな音。 彼から返ってきたものは、 どちらともつかぬものだった。>>470 どっちがいいって、選べるものでもないだろうに。 返事を求めた私よりも、青年と一緒に訪れた 政府の人間たちのほうがそれは大層驚いていた。] (673) 2022/12/13(Tue) 23:51:36 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[少し逡巡して、視線を落とした。 老夫婦のところで暮らす生活は、 時折、町の人間に石を投げつけられることはあっても、 両親と一緒に居た頃よりは格段にいい生活だったから。 見知らぬ場所に行くのは少し怖かった。 また、あの頃と同じような暮らしをすることになれば、 夕焼けを見ることすら叶わなくなる。 でも、このまま私が此処に居れば、 今は良くしてくれる老夫婦もいつか。 両親と同じようになってしまうのではないか? そんな不安も少し、あった。 それは、私を庇護することで疲れ果ててしまう姿を、 彼らと暮らす間、ずっと目にしてきたから――。] (674) 2022/12/13(Tue) 23:51:59 |
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