人狼物語 三日月国


263 【ペアソロRP】配信のその先に【R18/R18G】

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視点:


【人】 学生 初波華音



  
(……、なん……で…………?)



[必死に欠伸をかみ殺そうとしても
 冷えたジュースで身体を叩き起こそうとしても、
 抗おうとすればするほどに押し寄せてくる睡魔。

 退屈な授業中や暇で仕方ないバイト中でも
 ここまでの猛烈な睡魔に襲われたことはない。
 ましてや生身のソウマくんを目の前にして
 この私が眠ってしまうなんて有り得ない。

 有り得ない、のに──……
 瞼はどんどん重くなる。]

 
  ごめ、なさ……
  なんか、……急、に

  楽し、のに……
  わたし……ど……して…………


[ふっと全身の力が抜けてがくんと頭が落ちた。]
 
(27) 2024/05/23(Thu) 20:50:39

【人】 学生 初波華音



  ソウマ、く…………


[身体ごと椅子から崩れ落ちそうになった瞬間
 誰かが抱きとめてくれたのを感じた。

 最後の力を振り絞って瞼を抉じ開け
 我が身の置かれた状況を察すれば]
 


  
ヒィ
ッ……




[意識は強制的にシャットダウンされた。*]
 
(28) 2024/05/23(Thu) 20:51:20

【人】 配信者 秋月壮真

 

  ……幸せそうに召し上がりますね


[ラザニアを美味しそうに頬張る彼女ほど
 愛らしいものがこの世に存在するだろうか。
 居やしない。
 こちらまで幸せな気持ちになって、
 いつまでも眺めていたくなる。
 暫く見惚れてしまってから、
 思い出したように自分も手をつけた。]


  本当に、美味しいですね


[一番上のチーズはこんがり焼けているし
 平たいパスタと二種のソースが何重もの層になっていて
 料理に明るくない自分でも手間のかかるものだとわかる。
 祝い事のたびにこの一皿を用意されてきた彼女は
 ご家族に大切にされていたのだろうと想像した。]
 
(29) 2024/05/24(Fri) 16:31:01

【人】 配信者 秋月壮真

 
[互いの誕生日だとか、クリスマスだとか、
 先の祝い事は二人でこの料理を頂こう。]


  夢だなんて……、どうかしましたか?


そう、夢は覚めるものだ。

 ラザニアを半分ほど腹に収めたところで
 彼女の方には異変が生じた。
 どうやら効いてきたようだ。

 膝に載せていたナプキンをテーブルに戻し
 椅子から立ち上がる。
 彼女の肌に火傷などさせられないし
 彼女の髪を料理で汚させるわけもない。]
 
(30) 2024/05/24(Fri) 16:32:02

【人】 配信者 秋月壮真

 
[彼女は何ひとつ悪くないのに謝罪を口にする。]


  ……いいんだ、抗わなくて


[暫くおやすみ、俺だけの眠り姫。]
 
(31) 2024/05/24(Fri) 16:33:02

【人】 配信者 秋月壮真

 
[崩れ落ちそうになった身体を腕で支え
 そのまま横抱きに抱え上げた。
 羽根のように軽くて吃驚する。

 長い睫毛が伏せられた寝顔は美しい。
 本当に物語のお姫様みたいだ。

 ……などと間近にある顔を無遠慮に眺めていると
 不意に目蓋が開いて。]


  
えっ



[いや、気のせいか?
 目蓋が開いて目と目があった気がした。]
 
(32) 2024/05/24(Fri) 16:33:26

【人】 配信者 秋月壮真

 
[規則正しい寝息が聴こえる。
 家族に大事にされてきただろう彼女は
 今日から自分がそうするのだ。]


  ……連れが体調不良のため
  料理の途中ですが失礼します

  タクシーの手配をお願いできますか?


[惜しまれるのはドルチェまでいけなかったことか。
 ほかのどの祝いの投稿よりも嬉しかった
 桃のパンナコッタを再現して貰っていたのだけれど。
 "暁ソウマ"のその先の己を知ったなら
 彼女はもうきっと作ってくれないだろうから。]
 
(33) 2024/05/24(Fri) 16:36:08