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【人】 一人の少女 ブラキウム早朝の食堂 「……悪い大人はもう居なくなったんだってさ。 明日はもう、やってきたのに」 大人の元から戻ってきたブラキウムは、昨日と同じまま。 ――けれど、二度と元には戻らない明日をこれから歩むことになる。 行きつく先は地獄かもしれない。 「僕は君が祈った明日のために大切なものを守るよ」 だからそれがどうしたと言ってやろう。 それくらいで負けるなんてあり得ないと確信できる。 懐の銀がいつまでも錆びないようにきっとあなたも色あせない。 だからあなたがいつギムナジウムを見ても『ありがとう』と言えるようにしよう。 明日も明後日も僕はここに居る。 ここでみんなと生きていく。 今度はもう大事なものの手をずっと離さないように。 愚かな子どもはもう焦らない。 遅々とした歩みでも毎日おとなになっていく。 「おやすみなさいサルガス。いい夢を」 もうすぐ今日のおはようが訪れる。 ブラキウムの空色の瞳の中にはっきりと あかい金魚 が泳いでいた。 (5) 2021/06/02(Wed) 21:54:56 |
ブラキウムは、いつも通り朝食の席で待っている。 (a17) 2021/06/02(Wed) 23:34:52 |
ブラキウムは、同じテーブルに座る誰かを。みんなの顔が見たいから。 (a18) 2021/06/02(Wed) 23:37:15 |
(a21) 2021/06/03(Thu) 10:10:55 |
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