人狼物語 三日月国


43 【完全RP】音の鳴る瞬間の相手は【R15】

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到着:平台の宮廷楽士 メイレン

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[3つの時から平台の魅力に取り憑かれ、もう今年で48年目。
ある年、私は平台の才能を見出され
そして宮廷楽士となりました。>>n0]


 (それが今では、審査員として末席を飾るとは)


[宮廷楽士が一人、平台の奏者
メニュレー男爵令嬢として。

宮廷楽士の証である王国の紋章付き
銀の中央に白線が引かれた布の腕章。
銀は宮廷楽士を、白線は平台の奏者を表すそれを着け
コンペの場に審査員として音楽家達の音色に向き合うのです。]
(28) 2020/09/19(Sat) 22:55:30

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 (嗚呼……何て、何て素晴らしいのでしょう!)


[国中からまだ見ぬ才能の者達が
続々とこの地に集結するのですもの!
中には遠路遥々訪れる者もいるでしょう、


宮廷楽士の座のために命をかける気概のものも
必ずと言っていいほど毎年一人は見かけます。
懐かしいですわ……かつては私も平台に生涯を捧げるため、
必ずやと奮起して領地から此処を訪れたのでしたわね。]
(29) 2020/09/19(Sat) 22:55:57

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 (嗚呼、才能、才能ですわ!!
  優れた才能は老若男女身分問わず
  賞賛されるべきこと!!)


[今年も審査員の一人として彼らに向き合い
その才能を見つけ出すことが如何に楽しいことか!


例え周囲に老若男女貴賎問わず優れた才能の持ち主には
忌憚ない賞賛と才を輝かせるための提言を送る
真に音楽とその才能を愛する者だが


誠、音楽にしか興味がなく51歳まで独身という
音楽界一・二を争う大変人なんて
褒めてられてるのか貶されてるのか

よく分からない評価を世間から為されようとも!
]
(30) 2020/09/19(Sat) 22:56:44

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─宮廷─



[今年も始まった音を愛する者にとっては
さぞや楽園でありましょう。>>n0

私も他の皆様同様謁見を済ませれば
宮廷楽士の証である腕章を身に付け、
堂々と平台に向かうだけです。]


 『メニュレー男爵令嬢と竪琴奏者のレガだ』
 『今年は何を演奏するというのか』
 『静かに!始まる!』


[聞こえておりますわよ、皆様?その囁き声が。
それでは始めましょうか、
同じ宮廷楽士で竪琴奏者レガの竪琴の儚き音色が
金木犀の香りが風に飛ばされるかのように響き渡ります。

それに合わせ、私は静かに風へ舞う木の葉の表現を
平台の音色で合わせ何気ない自然の美の一風景を
献上、もとい皆様へとお披露目したのでございました。>>n0]
(31) 2020/09/19(Sat) 22:57:16

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[あらゆる花鳥風月を奏でタカと思えば
穏やかな海に、荒れ狂う冬の荒波。
時に雷鳴轟く嵐を指で叩くこともあれば
人が抱く性や歴史を題材に奏でることも好む私。



  『語り手の奏者』と呼ばれることもあれば
  『才能発見機』扱いされることも。
   事実、助言をした者が

   翌年に最優秀者となった時もありました。




けれど今は、全てを忘れ奏でましょう。
演奏を終えてカーテシーをすれば
あちらこちらから拍手が聞こえて参りました。]
(32) 2020/09/19(Sat) 22:57:39

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─宴の場・壁際─



[自分の出番が終われば、レガに挨拶し彼女を労うと
私は自身のメイドと共に皆様のお邪魔にならない壁際へ
そっと移動したのでありました。]


  ねえファラリス、今年の音楽家達は
  どのような方が集まってらっしゃるの?


[昔から私に仕えてくれているメイドのファラリスは
今年も他の者達に命じて、今年の音楽家達に関する
様々な情報を集めてくれたようで
歌劇の歌姫や幼い木琴奏者の話などをしてくれたわ。

どれもこれも興味深かったけど、
ひときわ興味を抱いたのは]
(33) 2020/09/19(Sat) 22:57:58

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  ひときわ異彩を放つ6人の集団?


[ファラリスが聞いた話によると>>4
何台もの大型車両を幅寄せし、
機材とやらを持ち込んだ襤褸を纏ったかのような
格好をした6人の集団がいたらしいと。]


  機材?嗚呼、一部の間で人気のある
  みゅーじしゃんという分野かしら。


[そう推測をファラリスに告げて。

音楽と名のつくものであれば
例え分野が違おうと何も関係ありません。
興味が出れば調べ、学ぶ自身の癖のせいで
知識としては僅かですが頭に入っておりました。

ファラリスが続けて言うには
コンペには参加者として招聘されているようだが
調査の者曰く実態は不明だが、
一部の『音楽家』からは評判が悪いらしい。>>4]
(34) 2020/09/19(Sat) 22:58:15

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  ふーむ……それが音楽としてなのか、
 『音楽家』の価値観から来るものなのか。
  それだけじゃ全く分からないわ。


[前者ならばともかく、自身の知識や学びを常識とし
それ以外は認めぬどころか排除する考えの者達の言葉であったなら
同じ音楽を愛するものとして嘆かわしいことね、と
ため息を吐きながら独り言ちて。]


  でも、参加者として招聘されたということは
  少なくとも実力はあるということでしょうね。


[いずれにせよ、審査員を務める以上
彼らと対峙する可能性は十分ありえる。
であればこの目と耳で真偽の程を確かめたいわ。

別の宮廷楽士が宮廷から少し離れた広場へと
降り立とうとしていたちょうどその頃、
私達はそんな会話を繰り広げていたのでありました。>>27

嗚呼、新たな才能を見つけ出す日が待ち遠しいわ。
かつて私が誰かに平台の腕を見出された日を
私はずっと────忘れられないんですもの。]*
(35) 2020/09/19(Sat) 22:58:41
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a7) 2020/09/19(Sat) 23:06:50

平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a8) 2020/09/19(Sat) 23:34:34

平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a9) 2020/09/20(Sun) 0:38:56

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[それにしても、私が宮廷楽士となってから
月日が経つのは想像以上に早いこと……
あれからもう20年近くも経ちますのね。


私が宮廷楽士となったのは王妃陛下がお生まれになった年。
王妃陛下のお歳は私が宮廷楽士として
お務めしてきた年でもあるのです。


コンペそのものは王妃陛下御生誕前から開催されており、
ただでさえ国王陛下拝謁の機会すら滅多に与えられない
南部の一男爵家の娘に過ぎなかった私にとって
宮廷楽士となれる絶好の機会でございました。>>29


妹達は次々に嫁ぎ、年の離れた弟は
美しくも優しい婚約者に恵まれ
私は地方貴族子女のピアノ講師としての傍、腕を磨き
コンペに出場するための資金を細々と溜め続ける生活。]
(40) 2020/09/20(Sun) 5:10:28

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[初めてコンペに挑戦したのは12の頃。
国に広く知れ渡る伝統曲を演奏した結果、私は3位。
そして当時の平台奏者から特別賞をいただいたものの
最優秀者に選ばれはしませんでした。


それがとても悔しくて、
毎日死に物狂いに練習しては
ピアノ講師やら持ち運び可能な小型自鳴琴用の
楽譜起こし、メニュレーで作られる拍節器の収入など
細々と出場の資金を貯め、コンペに挑戦する日々。


行き遅れと言われようとも、私は女として生きるより
奏者として、平台奏者としてその生を歩みたかったのです。]
(41) 2020/09/20(Sun) 5:10:48

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その努力が認められ、最優秀者に選ばれたのは
私が30になるかならないかの頃。
割れんばかりの拍手と当時の宮廷楽長様から
直々に権利のお言葉を戴いたことは今でも忘れられません。


そして10年前に審査員としての末席を賜り、
私は宮廷楽士の中でも古株と言っても
最早過言ではないのでしょう。]






(だからこそ、迷うこともあるわ)
(42) 2020/09/20(Sun) 5:12:25

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[優れた才能を見つけたら、次に考えるのは



   「どのようなことを意識させれば輝くか」
   「どのような環境であれば一番輝くのか」

   「宮廷楽士になった際、環境により心身を壊し
    才能を摘み取る結果になりはしないか」
   「本当に宮廷楽士の道が奏者の幸福に繋がるか」




何せ自分の言葉や判断一つが
彼らの生涯を変えかねない。
だからこそ長期的に見て
奏者・聴衆共に幸せな道を探りたいのです。


宮廷楽士の地位のみを死に物狂いで求める者には
余計でしかない考えなのかもしれませんが……。]*
(43) 2020/09/20(Sun) 5:13:57

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─回想・新たな宮廷楽士との顔合わせ─



[新たな宮廷楽士が正式に任命された後、>>27
歓迎を兼ねた宮廷楽士達の顔合わせが行われた日。
宮廷楽長を筆頭に、務めの年数と楽士内の地位が上の順から
次々と簡潔に自己紹介をしていったのでございました。

コンペの最優秀者だったか、
国王陛下直々の御勅命なのか。
コンペの出身者であり10年前までに出場したのであれば
審査員席の中に私が居たと気付けたことでしょう。]



  平台奏者、メニュレー男爵が長女
  メイレン・シュレグマーと申します。



[優雅にカーテシーをして、相手の瞳を見遣ったのち
次の楽士の紹介へと手番を回したのちは
楽長より歓迎の旨を伝えるお言葉と宮廷楽士の仕事の概要、
これからの全体スケジュールについて。>>28]
(44) 2020/09/20(Sun) 5:14:49

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  宮廷関連で覚えた方が良い
  マナー等につきましては希望すれば
  いつでもレッスンを受講出来ますので
  自信が無ければ考慮しておいた方がよろしいでしょう。


[宮廷楽士は陛下を始め王族の方々や上位貴族の方々と
否応無しに関わらざるを得ない時もあります。
時には隣国を始め他国の王侯貴族の前で
演奏する機会なども十分有りうるのですから。>>0]


  音楽に関する諸処の申告は
  こちらの上申書に申告する決まりです。
  その他必要事項はこちらの宮廷楽士に支給されます
  手帳をご覧になってくださいませ。


[他の若き宮廷楽士が差し出すのは
控えめな銀の革張りに国の紋章が施された小さな手帳。
分厚めの頁は同色の革張りバンドで括られていて
宮廷楽士に必要なことは全てこの中に記されております。

様々な事情で宮廷楽士の地位を返上する場合は
直ちに返還しなければならない門外不出の品です。]
(45) 2020/09/20(Sun) 5:15:10

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[何せコンペや陛下直々の御勅命などにより
貴賎問わずの人間が召し上げられる職です。
中には宮廷に関する知識が皆無の者もおりましょう。


勿論そう言った関わりをうまく避けて処世を渡る者も
また一定数存在はするのですが。



そのような者達が困らないよう、始めの項目には
宮廷楽士の特権と仕事について書かれた後
覚えた方が良い最低限のマナー等が
図説と合わせながら分かりやすく書かれております。]
(46) 2020/09/20(Sun) 5:16:24

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その他には申請関連やその他注意点。
基礎トレーニングや体幹などの鍛え方、
腱鞘炎など各々の楽器・声楽分野に応じてのトラブル対応法。

果ては地方遠征に赴いた際
環境や寝具の影響で眠れない時の快眠法に
誰かに絡まれた時の対処法や簡単な護身術まで

それはそれは多彩な情報が詰め込まれていたのでありました。]
(47) 2020/09/20(Sun) 5:16:41

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  以上で説明を終了いたしますわ。
  何かご不明な点はございますか?


[不明な点があれば、他の者も交えながら
一つ一つ丁寧に答えたことでしょう。
無ければ頷き「長い時間大変お疲れ様でした」と
その労を労ったことでしょう。]


  環境と周囲の人間が
  一人の才能を押し潰してしまうなど
  決してあってはならぬことです。


     覚えておいてください。
     貴方様がどのような生まれであって、
     どのような人生を歩んでいたとしても。
     貴方様はこの国の宮廷楽士。


  音楽を志す者にとって一つの終着点で有り、
  新たな出発点でもあるのです。
(48) 2020/09/20(Sun) 5:17:50

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[そう言い切ると、毅然とした面持ちで
新たな宮廷楽士へいつになく真剣に語ります。]



  誇りなさい、貴方様が歩んだ道のりを。
  天性の才能であれ努力による結果であれ
  貴方様が積み上げてきたものは全て無駄ではありません。


  思わぬところで
  大いに自分を助けてくれることもあるでしょう。


  この国は確かに貴方様を見つけ、そして選んだ。
  宮廷楽士の肩書きに甘えず己の音と道を追求するように。
  それは己の在り方にも通じます。
  “奏者たる者、常に求道者であれ”
……ですわ。



[一変してにこりと微笑み、言葉を終えれば
案内役の楽士が用意された練習用の楽屋兼
研究部屋へと案内してくれることでしょう。

防音加工が施された広々とした部屋を、
ある程度の改装も許されるこの部屋を
どう使うかは各々次第ではございますが。]**
(49) 2020/09/20(Sun) 5:19:49

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[完全なる余談。

宮廷楽士の習わしで新米宮廷楽士との顔合わせでは>>44
相手が如何なる身分であろうと宮廷楽士の仕事内容と
マナーレッスンに関する話は
必ず話すことになっております。>>45

平民や異国の民の重用も極普通に行われていること、
自分や相手がどんな身分であっても
相手への敬意と配慮は決して忘れることがないように、
音楽の道を極め行く者としての立場は皆平等と

様々な理由があるのですが
それはまた機会が御座いましたらお話しいたしましょう。]**
(50) 2020/09/20(Sun) 6:00:12

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─回想・ひょっとして?>>37>>38



  あら、王子殿下!
  少々お待ちくださいませ────私、

 『いやいやそのままで構いませんよ、
  宮廷楽士メニュレー男爵令嬢。
  どうか楽にしてください。』



[1年前、自身の音楽研究のため
ありとあらゆるジャンルや音源を集め
一つ一つの曲に耳を傾けていた丁度その時、>>34

折り悪くも王子殿下のノック音に気付かず
楽譜で溢れかえり、あちこちに音盤のケースが点在する
散らかりようにも程がある研究室へと
王子殿下の御入室を許してしまったのです。>>38]
(51) 2020/09/20(Sun) 6:39:24

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  申し訳ございません、殿下。
  自国他国様々な分野の音楽と造形の研究で
  片付けるのを後回しにしてしまいまして……。


[どう考えてもこちらの失態であるのに王子殿下はご寛大で
お気になさらずと笑って近くの椅子へ腰掛けられました。

リジィ王子殿下はお名前を呼ばれるのが得意では無いので>>38
「王子殿下」といえば
宮廷ではリジィ殿下を指すようになりました。]



 『本当に様々な国や地域から取り寄せたんですね』


  ええ、中には他国へ留学や演奏に赴いた
  生徒に依頼し何とか取り寄せられたものもございますの。



[殿下は散らばった円盤のケースにご興味をお持ちのようで
幾つかをお手に取ると、まじまじと眺めておられました。]
(52) 2020/09/20(Sun) 6:40:30

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 『メニュレー男爵令嬢。
  宜しければ音盤の幾つかをお借りしても?』


  ええ、構いませんわ。殿下。
  幾らでもお持ちくださいまし。


[殿下は部屋に点在する音盤を
一つ一つご覧になったかと思うと
やがて4,5枚の小さな音盤を拾い上げて
「ありがとう」と御退室されたのでした。

……ファラリスの視線がやけに刺さりますわ、
ええ、ええ。私も反省しているのよファラリス?
だからその目をやめて?]
(53) 2020/09/20(Sun) 6:42:06

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  ……殿下は?
  そう、もう大丈夫ね。



[殿下が研究室からお離れになったのを
ファラリスに確認させると]



 あぁあ〜〜〜〜〜〜〜!!!!

  いやぁあ〜〜〜っ!!緊張したわぁ〜〜〜〜!
  よりによってこんな散らかした時にぃ!!




[防音が効いた研究室で叫ぶ私はまだ知りません。
殿下がお選びになった音盤の
殆どは他国のものであるということを。
(何せ取り寄せた音盤全てを確認する前でしたから)


その中に6人組の国の音楽があり、
音盤経由で殿下が6人組の存在を知り>>36>>37>>38
彼らのうち2人を知る宮廷楽士養成所の教師を通じて
後に曲をお聞きになり、お気に召されたのだということを。>>38]
(54) 2020/09/20(Sun) 6:44:18

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─現在・宮廷 宴の場 壁際─



 (あっ……そういえば。
  殿下から音盤返していただけてないわ。)


[お忙しいでしょうから、いつでも良いのだけど
どうしてこういう宴の時に思い出すかしら?>>33>>34>>35

間接的に彼らが招聘されることとなった原因その1は>>4
まさか自分が切っ掛けの一部を担っていたとは微塵も知らぬまま
異国の6人組が呆気に取られたことも知らぬまま>>37>>38
彼らの思いも知らぬまま>>36>>37>>38>>39]
(55) 2020/09/20(Sun) 6:44:51

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 (他に殿下から返していただけてないもの、
  何かあったかしら……)



[などと
「殿下にお貸しした未返却物脳内チェックリスト」を
一つ一つ頭で辿りながら
ぼんやりと考え込んでいたのでございました。]**
(56) 2020/09/20(Sun) 6:45:05
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a11) 2020/09/20(Sun) 6:55:12

平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a12) 2020/09/20(Sun) 7:12:47

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─回想・2年前 路地─


  
  ────あら?


[あれは春のこと、伯爵家に嫁いだ
3番目の妹の元へ会いに行くためのお忍び道中。>>40
その途中で訪れた先に細い路地を見つけた。>>12

少し離れたところにある賑やかな通りの雰囲気は
一変して静寂を感じさせる場所だったわ。]



  ねえ、ファリー。
  この路地……少し歩いてみない?



[お忍び中なのでメイドのファラリスはファリー、
私はメイと互いに呼び合って>>33
道中色々と巡っておりましたの。

最初はファラリスが何かあったら危ないと言ったものの
午後になる直前でまだ十分日は高いこと、
あの手帳>>47に加え護身術は十分に学んでいることから
私達は細い路地へと足を運び入れて、何があるか探してみたの。]
(61) 2020/09/20(Sun) 10:58:59

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[路地を歩いて行くと、
目を引いたのは一軒の花屋。>>12
まるで一目からひっそりと隠れるかのように
そこへ佇む花屋へ気付けば足は自然と伸びていた。]


  ごめんくださいましー。


[周辺地域のおばちゃまの振りをして
そっとお店に入ろうとしたのだけど
40代と50代の婦人達が名前を呼び合いながら
入る姿はおばちゃまらしく、ちゃんと演技出来てたかしら?

薄い赤紫の長袖ワンピースを纏い
細い金縁の伊達眼鏡を付けた私と
ベージュのパンツスーツを纏ったファラリス。

私はいつもの髪型で髪色が白髪の鬘を、
ファラリスはいつも纏めている髪を
ポニーテールに結って
ベージュのフラットヒールパンプスを履いた
そんな状態だったわ。]
(62) 2020/09/20(Sun) 10:59:20

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  まあ!


[お店に近づき、まず驚いたのは
花を始めとする植物達の様子が
他と違い生き生きとしてるかのように見えたこと。>>12
まるで愛情をたっぷり受けて育ったみたい。]


  あなたお店の方?
  此処のお花達とても幸せそうなのね!


[生命力あふれる輝かしさをどう表現したらいいか
一寸迷って、出た言葉がこれだったのよ。]
(63) 2020/09/20(Sun) 10:59:38

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  ねえ、少しこのお花達を
  見て回っても良いかしら?


[そう言って店の方と思われる方にお声を掛け>>12
許可を貰えたらゆっくりと、しかし弾むような足取りで
店先のお花達を眺めていったの。]


 (いい、いい────素敵だわ!)


[よく観察すれば、蝋のように艶々した葉もあれば
艶消しの加工を施したかのように
光沢が抑えられた葉も見つけられた。

お水をやった後なのか、白いマーガレットの花弁に
磨かれた水晶玉のように透明の露達には
花々の赤や黄色、橙に桃色がまるでモザイク絵画のように
点々と映し出されていて、そこに一種の趣を感じたの。]
(64) 2020/09/20(Sun) 10:59:57