人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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ブラキウムは、首を傾げました。「ブラキは配達しただけだぞ?」
(a80) 2021/04/25(Sun) 12:51:23

【人】 黒い羊 ハマル

>>68 ルヘナ
「サダルの口は硬いぞ。でも文字は大きかった」
 [
これぐらい
強調されていました]

「ニ゛ャッ」

 [なぜペシをされた……?]
 [そんな目で消えていく貴方を見送り、暫し]

 [差し出されたフルーツサンドを見れば恨めしげな色は引っ込む]

「ルヘナ!美味しそうだ!」

 [いただきます!][元気よく大きなひとくち]

「おいしい!」

 [口の端にクリームをつけて]
 [金を星のようにきらきらさせてハマルはそう言った]
(71) 2021/04/25(Sun) 12:54:45
ヌンキは、気持ち悪さに口を手で抑えた。顔色が悪い。
(a81) 2021/04/25(Sun) 12:54:59

【人】 人形 ラサルハグ


 街中。
 大きな箱を乗せた台車をひくラサルハグの姿があった。
 箱の口は開いていて、
 ラッピングされたいくつものギフト袋で満たされている。

 人々の視線にちくちくしたトゲが混ざっていても、
 落ち着きのない空気が広がっていても、
 気に留める様子はない。
 
 幾度も同じ箇所を曲がり、
 同じ道を幾度も進んでいるので
 誰かに観測されたかもしれない。

 それすらラサルハグにとってはどうでもよかった。
(72) 2021/04/25(Sun) 12:55:36
ラサルハグは、ゲイザーを見た。
(a82) 2021/04/25(Sun) 12:56:00

ラサルハグは、気に留めなかった。
(a83) 2021/04/25(Sun) 12:56:18

ラサルハグは、心ここに在らずだ。
(a84) 2021/04/25(Sun) 12:56:24

ヌンキは、それでも治安と人々を護るのだ。腰に携えた騎士の剣に誓って。
(a85) 2021/04/25(Sun) 12:56:27

ゲイザーは、ラサルハグを睨んだ。
(a86) 2021/04/25(Sun) 12:57:01

ラサルハグは、睨まれても気にしない。
(a87) 2021/04/25(Sun) 12:58:27

カウスは、噂なんて気にしない。疑われるのは慣れている。
(a88) 2021/04/25(Sun) 12:58:42

ゲイザーは、人々と噂をする。「ラサルハグさんには気をつけた方がいいですよ」
(a89) 2021/04/25(Sun) 13:01:09

【人】 星集め メレフ

 
「……こりゃァまた。
 戦場にでも戻って来た気分だ。

 ──“魔女狩り”には遭いたくねぇなァ。」

 人々の視線。悪意。正義感による善意の暴力。
 XX年前にも、一度経験した事がある局面。
 さて、今回は逃れられるだろうか。

 何たって、“事実”なのだから仕方ない。
               
でも、せめてラスだけは
(73) 2021/04/25(Sun) 13:03:00

【人】 宝物庫 カウス

>>70 ルヘナ
泣きなさい、小魚。涙の数だけ、アンタは強くなれるわ。


「示せよ。そのためのカードだろ」

文句を吐いた。
ったく……と呟きながら、ミルクティーを口にする。

「……あ。でもこっちのが飲みやすい。
 アンタの舌、悪くないね。
小魚は最悪だったけど


なにか一言文句を添えないと、
気が済まないのかもしれない。
しかしミルクティーは、ただの紅茶より気に入った。
なんだかんだでまだ子供舌なのだ。
(74) 2021/04/25(Sun) 13:04:36

【人】 強火の愛・教唆煽動 ゲイザー

女は人を信じることが苦手だ。
取引をして、対等な立場になって、目に見える証拠を見せてもらえなければ心を許すことができない。
ギルドの代表として参加する者たちは皆それぞれの想いを胸に動いているだけだろう。けれど、連日平然と会議を続ける面々を見て女は酷く摩耗した。

だから女は自分の立場を利用する。
女は以前から星見杯亭の手伝いをしている。”歩けば冒険者に当たる”と呼ばれるほど冒険者が溢れかえる街のこの宿を通じ、顔見知りになった冒険者や働く者は少なくない。

女は無辜の人々を煽る。必要があれば口止め料を払い、買収する。
今まで作った信頼という貯金さえも崩し自らがリーダー務めるギルドの運営資金を横領してでも手を回す。
もう既に罪などいくつも重ねてきた。今更増えたところで気にすることはない。

ギルドの代表を務めるほどの輝きを持つ者たちにとっては、意味のない行動であるかもしれない。
現に無辜の人々は視線の雨を注ぐだけ。代表たちの動きを阻害できる力は何一つ持ちやしない。

それでも、女は武器を振り回す。どんな手段も利用する。

全ては自分の恋と愛の為に。
(75) 2021/04/25(Sun) 13:15:27
ヌンキの頬を伸ばそうとする。すり抜けた。

ゲイザーは、人々と噂をする。「ヌンキさん、キファさんたちと仲が良かったですよねえ……」
(a90) 2021/04/25(Sun) 13:16:48

メレフは、    ・・・  ・・・  ?
(a91) 2021/04/25(Sun) 13:17:40

メレフは、不意に“お嬢”の声が聞こえたした。
(a92) 2021/04/25(Sun) 13:18:04

【人】 そこにしか居ない ルヘナ

>>71 ハマル

「ああ………そうだった、な、
 W口は堅いWな。文字は大きいが。」

そうして、薄く笑えば
サンドイッチを食べる君を眺めていた。

料理は嗜む程度だが、
誰かが喜ぶのならこれからも、と思い掛けて
……その感情を、底へ押し込めた。

「おいしいか、
 それは良かった。
 君の食欲を満たせたならば、それで。」

隣の椅子へ腰掛ければ、
ルヘナは君の側を離れようとはしないだろう。
(76) 2021/04/25(Sun) 13:21:42
ルヘナは、亭内にすら蔓延る噂に、眉を顰めた。
(a93) 2021/04/25(Sun) 13:23:38

ゲイザーは、人々と噂をする。「ルヘナさんの様子はどうです?」
(a94) 2021/04/25(Sun) 13:31:49

ハマルは、ゲイザーの部屋へ行った。
(a95) 2021/04/25(Sun) 13:32:27

【人】 そこにしか居ない ルヘナ

>>74 カウス
これはちっぽけな小魚が、大きな夢を抱いてサメになるまでのお話…………。


「ま、適当に書いたからな。
 あのギルドカードは。」

しれっと言いのけ、牛乳を回収する。
せっかく持ってきたのにい。

「悪くなかろう?
 口当たりが好ましいさ。
 あー、
小魚はぼくも嫌いだ。

 よく食べたなアレを…………。」

驚いたぞ、と言葉を足す。
実は、本当に食べるとは思わなかったのだ。
此方は瓶の牛乳を一気に飲み干した。牛乳飲めるマウントかもしれない。
(77) 2021/04/25(Sun) 13:34:24
ゲイザーは、ハマルを部屋に招いた。
(a96) 2021/04/25(Sun) 13:34:37

ゲイザーは、人々と噂をする。「ハマルさんはとっても元気で可愛いですよね!」
(a97) 2021/04/25(Sun) 13:45:57

☆★☆★ソロール☆★☆★

 卜占には神が宿る。
 高度な占いは、魔術であり、神託だ。

/command role

 それは、永きを経たキファが”奇跡的に導き出した”呪文。
 キファは、神様の声が聞こえていた。
 占いを通して、”天啓”を得ていたのだ。

 だから、キファは神の存在を信じていた。
 だから、サルガスの言葉をすんなりと受け入れることができた。
 ”この世界は神による、被造物である。”

 自分はきっと、テストに失格した。
 いずれまた、この残酷な数日間を
 繰り返させられるのだろう。

 →



「(でも、それを憂いたところで。
  今更その事実を変えられる?)」

 今、キファの精神は凪いでいた。
 あの頃の激情は無い。

 今できること。
 それはX日後──この世界から脱出するであろう人々に、
 お別れを言うことだ。

 死人に口は無い。
 この声は生者に届かない。
 変えられるものは、多くない。

 だからそれはきっと、自分の為の言葉。
 
 → 

会議室にやってきた

はホワイトボードに自分の名があるのを見た



 今のキファには分かる。
 あの頃の自分は少し、ヘンだった。

 ……いくら愛ゆえだろうが、
 人を手に掛けることは、駄目だ。
 人を騙し裏切ることは、道徳ではない。

 でも。
 
 サダルの躰を求めた時のときめき。
 ルヘナと茶を飲みかわした時の高揚。
 ゲイザーに仕返しをしてやろうと思ったあの激情。

 その激しさのどれもがもう得られないことが。
 少し、寂しいなと思った。

ゲイザーは、人々と噂をするのだ。「ブラキウムさんは何をしています?」
(a98) 2021/04/25(Sun) 14:01:48

ルヴァは、会議室を出て行った。多分その辺をうろついている。
(a99) 2021/04/25(Sun) 14:02:28

【人】 黒い羊 ハマル

>>76 ルヘナ
「でも教えてくれたのはこっそりだった。
 許してあげて欲しい」

 [むぐ][大きな口で、それでも味わって食べ終える]
 [口の端のクリームを指で掬って行儀悪く舐め]
 [貴方へごちそうさまを伝えた]
 
[もう拭ってくれる
誰か
はいない]


「ハマルはとても美味しかった。
 また作ってもらえると、ハマルはとても嬉しい」

 [美味しいご飯は元気のもとだ]
 [作り手にとっても受け取る人にとっても]
 [ハマルはそう学んで生きてきた]

「……なぁ、ルヘナ」

 [隣に腰掛ける貴方を見る]
 [そして貴方の耳元へ口を寄せた]
(78) 2021/04/25(Sun) 14:05:29

【人】 貪食 ブラキウム

>>ゲイザー

ブラキウムは、会議の後いつも通りギルドの仕事をしていました。
両手に抱えているのは、星見杯亭への配達物です。
かぼちゃや沢山のじゃがいもなど重たい物ばかりでしたが、ブラキウムは軽い足取りで向かいます。

「……ゲイザー?」

お昼時でしたから、ブラキウムはきっとあなたが厨房にいると思っていました。
しかしあなたは宿の前で、誰かとお話をしているではありませんか。
きっと時間を忘れているに違いありません。
ブラキウムは、あなたに声をかけました。

「どうしたのだ? もうお昼ごはんの時間だぞ。」
(79) 2021/04/25(Sun) 14:11:52
ハマルは、向けられる視線がとても穏やかな事に気付いた。撫でるか?もふもふだぞ。
(a100) 2021/04/25(Sun) 14:12:18

ゲイザーは、人々と噂をする。「メレフさんの動向を教えてください」
(a101) 2021/04/25(Sun) 14:17:52

【人】 強火の愛・教唆煽動 ゲイザー

>>79 ブラキウム

名も知らぬ誰かと話をしていた料理人は、声をかけられるとそちらの方をくるりと向いた。笑顔は今までと変わりなく張り付いている。
急いで話していた人と別れ、貴方の元へ駆け寄った。

「あら、ブラキウムさん!ああっ、そうでした。私としたことがつい話に夢中になっちゃって。いけませんね〜。
ブラキウムさんはまだお仕事ですか?お昼ご飯はまだ?」
(80) 2021/04/25(Sun) 14:24:15
ゲイザーは、人々と噂をする。「ルヴァさん……は……、……」
(a102) 2021/04/25(Sun) 14:32:46

ゲイザーは、人々と噂をする。「ルヴァさんは、面白い気分屋ですよ」
(a103) 2021/04/25(Sun) 14:33:26

【人】 貪食 ブラキウム

>>80 ゲイザー

「お昼ごはんは、これを届けたらギルドで食べるのだ!」

ブラキウムは、抱えていた木箱の中身を見せました。
荷物の1番上に置かれた伝票には、星見杯亭の文字が見えるでしょう。

*キョロキョロ*

ブラキウムは、なんだが周囲の様子がいつもと違う気がします。
例えるならば、娼館ギルドの周辺で感じる視線に近いでしょうか。

「みんなヒソヒソしてるのだ……。何かあったのか?」
(81) 2021/04/25(Sun) 14:37:05

【人】 強火の愛・教唆煽動 ゲイザー

>>81 ブラキウム

「ギルドですか!どうか迷子にならないでくださいね。走って転んじゃダメですよ〜?」

にこり。
女は微笑む。

「さあ?私も今ちょうどその理由を聞いて回っていたところですが、なんともよく分からなくて」

その間にも視線の雨は降り続く。
ひそひそ。ひそひそ。
見ている、配達員の貴方を見ている。
(82) 2021/04/25(Sun) 14:49:39
ゲイザーは、×××と話をしたのは×××の
(a104) 2021/04/25(Sun) 14:53:05

自分の死体があるゲストルームにやってきた

──ヘイズは、人ではなかった。
そして、それを最近まで忘れていた。

人の群れに混ざり、人に寄生しひっそりと
"人間を演じる影"

そしてその"師匠"に選ばれたのがサダルというだけだった。
ヘイズはしゃがみこんだ。事件を演出しようとして
おかしな光景になった部屋、そして自分の抜け殻を見つめている。

「あーあ。やっぱりほんとにしんじゃったんですね。
 
死体って、ほんとうにつまんないです!


 殺す瞬間はとっても楽しいものでしたが
 死んだ後は虚無のようなものに襲われます」


【人】 貪食 ブラキウム

>>82 ゲイザー

ブラキウムは、年相応に鈍感です。
ですから視線が自分に向けられているのか、それともあなたに向けられているのかわかりませんでした。

「だったらブラキも手伝うぞ! ブラキは色んな人と仲良しだ。みんなに何でヒソヒソしてるのか、聞いてこよう!」

ブラキウムに、何の企みもありません。
ただ善意であなたを手伝おうと考えました。
ブラキウムは、みんなを守りたいと思っていますから。
(83) 2021/04/25(Sun) 15:06:48

【人】 そこにしか居ない ルヘナ

>>78 ハマル

「はは、許すも何も。
 もう口は聞けないだろう?」

ルヘナは、
気を遣って言葉を隠したりしない。
君が子供だと、
下に見ていない
からだ。

「お粗末様。
 しかと礼を言えるとは、殊勝であるな。
 WまたW………、また、か。うーん………
 ……………ん?」

未来の約束に、躊躇う素振り。
そうして君の顔が近寄れば、
そちらへ確かに耳を向ける。
(84) 2021/04/25(Sun) 15:08:58


「生きて生み出される感情にこそ価値があります」


「特に、負の感情!」


この影はそういう生き物だった。
花が咲くように、人が人を愛するように。
生み出されるほの暗い、淀んだものを好む。
そこに悪意など存在しなかった。

「サダルからもらった、人を殺したい気分
 結構いい感じでしたね! あれなら
 "人を憎む殺人犯の演技"をリアルにできます」

けれどあの時、自分に向けられた殺意<ナイフ>は
自らの身体に振りおろされることはなかった。

なぜだろうか。そこに恐怖でもあったのか
──いや、単純に師匠が死んでしまったからに決まっている。

彼がいなくなれば、それに自分もついていく。
それだけのこと。それは自然の理に過ぎない。


【人】 強火の愛・教唆煽動 ゲイザー

>>83 ブラキウム

「!?待っ……」

女の笑顔が引き攣った。
企みのない真っ直ぐな貴方と比べて、貴方の目の前にいる女はあまりに歪だ。

不信と殺意を燃やし原動力にしてやってきた事を気付かれるわけにはいかない。
配達員……そうか。この人もよく動く。厄介すぎるが自分一人で排除しようとしても駄目だ。力では勝てない。どう考えても殺される。共に戦ったのだからよく分かる。


「ううん!大丈夫!その必要はありませんよブラキウムさん。
ブラキウムさんにはお仕事がありますよね?ダメですよ、ちゃんとやり切らなきゃ。立派な配達員さんになれません。

すぐ済みそうなことですし、ここは私に任せてください。他に困った事があったらそちらを手伝ってくれるようお願いしに行きますから。ねっ?」
(85) 2021/04/25(Sun) 15:25:32


足元に転がった死体は、もうただの抜け殻
闇に、影に溶けるように徐々に形を失っていく。

そうして、やがて

子役ヘイズの死体は、部屋から消失した。


幽霊に──本当の意味で影になったヘイズは
つまらなそうにこの場を去った。

メモを貼った。

【人】 流星の騎士 ヌンキ

キファが宿に戻ってる可能性を考えて一度は宿に戻ったが、やはりキファはそこに居なかった。
街を歩く時のあの異様な目線は一体何なのだろう。
疲れとすでに限界を通り越してしまっている眠気とで頭はよくはたらかない。

それでも誰かと少し話をするとまた外に出た。
まだ、諦めるわけにはいかないから。

キファをみつけるまでは、諦めてなどやるものか。
たとえその行為が民衆の目に止まり、死に直結しようとも。

「後ろ指には慣れているからね」

そう言い聞かせながら。

働かない頭のまま動く男の足取りは、鈍い。
(86) 2021/04/25(Sun) 15:50:56
メモを貼った。

ヌンキをつついてみた。触れられない。

くすくすと笑っている。

【人】 宝物庫 カウス

>>77 ルヘナ
サメになるまで、小魚はどれだけの苦難を乗り越えたのでしょう。それは、小魚にしか分からないこと……


「まあ分かるけど。俺も結構テキトーだし」

職業欄は空欄。一言に至っては牽制である。

嫌いなのかよ。
よく食わせたな。
 もう二度と食わねーから安心してくれ」

牛乳飲めるマウントを見た。
だからどうしたと感じるが何かムカついた。
落ち着けるよう、ミルクティーを飲む。
(87) 2021/04/25(Sun) 16:01:03
メモを貼った。

メモを貼った。

ヌンキは、ヘイズにつつかれても気づかない。
(a105) 2021/04/25(Sun) 16:24:15

ゲイザーは、生まれて初めての、一番信頼している人の言葉を、信じたくない。
(a106) 2021/04/25(Sun) 16:26:33

【人】 貪食 ブラキウム

>>85 ゲイザー

人の口に戸は立てられません。それは今あなたがまさに知っていることでしょう。
ブラキウムは、みんなの言うことを聞きます。
きっと昼餉の最中、ギルドの面々に世間話として話してしまいます。

「たしかにそうなのだ……!
これを置いて来たら、ブラキは次の配達に行くぞ!
あ、でもまずはごはんを食べに帰るのだ。」

あなたが街の異変を『言うな』と命令すれば、ブラキウムは言いません。
しかしそれは人が行き交い、集まった視線の隣にいるあなたが言うには些か不自然でしょう。
(88) 2021/04/25(Sun) 16:28:57
 メサ

「ニアを壊すのは、僕だけの特権です。
ニアを傷つけるのも、僕だけの権利であるべきだ。
愛すのも、壊すのも、救うのも、全て──この僕です」

青年は嗤った。
その顔に滲むのは歪な独占欲と加虐心。
抱えて居た少女を近くに下ろした。

零れた黒髪の隙間から覗いた白い首筋に、
くっきりと刻まれた所有の証が見える。

「いいですよ、アンタの望みは理解しています。
アンタのその感情を肯定してあげましょう。

死にたいんでしょう。
どうしようもなく、終わりたいんでしょう?


メサに向かって歩みを進める。
一歩ずつ、終わりの時間が近付く。

共に過ごした、陽だまりの記憶さえひび割れる。
そこに確かにあった信頼、過ごした時間。
預かった槍は、折れたまま──修理されることは無い。




メサの苦悩が分かる。
走り出してしまった衝動の行き場を失っている。

終りにしてくれ、と。
罰が欲しいと、メサの瞳は語っている。

それを促したのは自分の選択で。
狂気を呼び起こしたのは、己の咎。


「僕は、ニアよりも優しくない。
お仕置きの時間ですよ、メサ」

青年は、メサのすぐ傍で囁いた。

がやがや ざわざわ ひそひそ
──レムノスの街中。やがて噂が流れ始める。

役者ギルド『パルテノス』の子役・ヘイズが行方不明だと。
そしてその関係者である役者──裏方も殺された、と。

「同時にふたりも……?」 「こわ……」

「ひとりは、無残な死体だったらしいぜ」
「……やっぱり"シータの痕"の事件で……?」

「そんな……これから期待してた役者だったのに!」

「あのギルド、ギルド長が不老不死らしいぜ
 実はやばいことしてたんじゃないか?」

「それただの噂でしょ?」 「バカバカしい」



街中の人々は、真実を知らない。

【人】 強火の愛・教唆煽動 ゲイザー

>>88 ブラキウム

この人は絶対に周囲に話をするだろう。
けれど、内緒にしろと囁く事は不可能だ。
「ギルドの代表として出ている者が変な動きを見せたら教えろ」と無辜の人々に言って回ったのは他ならない自分なのだから。

「……ッ、ーーーッ!!」

泣きたくなるような、けれど忌々しげな、そんな歪な視線を貴方に向ける。
唇を噛み締める。全て自分で起こした火だ。その火が向かい風によって自分を追い詰めてくる。

その向かい風を起こすのはブラキウムだ。
真っ直ぐで扱いやすそうだと思っていた、心のどこかで見下していたこの配達員だ!

「……い、いってらっしゃい、ブラキウムさん。ゆっくりご飯を食べてきてください。焦っていたらまた配達物落としちゃうかもしれませんからね?」
(89) 2021/04/25(Sun) 16:43:31

【人】 流星の騎士 ヌンキ

気持ち悪い。
  ――気持ち悪い。

こんなものは、死したものへの冒涜だ。
俺は死んだ後の事は何もわからない。
俺も、何度死んだ後もこんな風に悪意ある言葉を投げられていたのだろうか。

そう思うと、我慢がならなかった。

「黙れ!!!
 誰がそのようなことを風潮したのかは知らないが、死んだ者への冒涜は許さない!
 犯人は確かにどこかにいよう。
 だが、キファもサダルも、大事なもののために事件と戦ったんだよ!!他のものとて……っ」


それが、何も知らぬ彼らに伝わるとは思ってはいない。
だけどこのまま何もしないなど、自分が許せない。
俺は、二人をつなげた天使なのだから。
死してなお、傷つけられるようなことは何もしていないのだから。

「貴方がたの事は騎士として俺が出来うるかぎり護ると誓おう!この事件、必ず終わらせると誓おう!
 ―――この、騎士の剣に誓って」


剣を掲げ、声を張り上げた。
精霊の加護は、まだある。
まだ歩ける。

まだ――――…………

ふ……っと、意識が遠のいた。
(90) 2021/04/25(Sun) 17:08:56

【人】 貪食 ブラキウム

>>89 ゲイザー

ブラキウムは、年相応に純真です。
あなたの視線にも首を傾げるばかりで、ちっとも胸の内を察することができません。

「わかった! ゲイザーもちゃんとお昼ごはんを食べるのだぞ〜っ。」

ブラキウムは、そう言って宿の裏口へ向かいました。
きっとブラキウムのことですから、宿の人と会話を楽しんでから帰るに違いありません。
それは今まで宿の手伝いをしていたあなたなら、見たことのある光景でしょう。
(91) 2021/04/25(Sun) 17:36:53