174 完全RP村【crush apple〜誰の林檎が砕けたの?】
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[工藤はゆっくりと瞬いた。
まだ意識が戻りきらない。
夢と現実の狭間で、名前を聞いた。]
……………………。
[何も言わぬまま、もう一度目を閉じた。
朝霞さんも帰ってきているはず。先にいる今泉先輩や武藤先輩、香坂さんのことも、探せば会えるだろうか。
けれど今はただ、眠ろう。]*
| ─現在・どこか─ あー…
[死ねないのか。 と思うよりも前に、心が凍り付きそうだった。] (3) 2022/09/12(Mon) 0:13:24 |
| (a3) 2022/09/12(Mon) 0:14:53 |
| [小泉くんと話をした >>4:327>>4:328、はずで。 黒崎ちゃんを迎えて >>4:331 話をしたはずで。 その後大きい音がして一気に慌ただしくなって 俺はどうしてたんだっけ。 駆け出していきたかったはずなんだけど。 多分そこに俺は必要なくて。 いや、そうじゃなくて。 ダメだ。] (8) 2022/09/12(Mon) 0:27:59 |
[最後に一瞬だけ、自分のために駆けてきたのだろう姿が見えて、嬉しくて笑って。
そして目を覚ました。そこは病室。
周りを見渡さなくても匂いと雰囲気で分かる。
それぐらい馴染み深い場所だったから。
横を見ると、お見舞いのためにおかれただろうフルーツの籠があって、その中の林檎を目に止めて、目を逸らした。]
帰ってきちゃった、か。
[でも、津崎さんが自分のために駆けてきてくれたことは事実で、それだけは喜んでもいいと思う。]
| なんで死にてぇやつが死ねなくて 死にたくねぇやつが残んだよ。
[世界は不公平で不平等で理不尽で生き辛くて どうして、どうして、どうして。…どうして?
どうして俺の一番の望みは、願いは、いつも叶えられない。
祈りは、慈悲深い悪魔には届かない。] (9) 2022/09/12(Mon) 0:32:16 |
[目を閉じると、いつの間にか夢に舞い戻ったようで。
私はそこで、次の名前を聞いた。
身体が震えた、私はどんな表情をしていたろう。
でも、と思った。でも。
もし津崎さんが死んでしまっても、私は彼を好きになったことをきっと後悔しない。
それを直接、伝えておくべきだったのかもしれなかった。]
| ─林檎頭の絵の並ぶところ─
[気が付けば知らない場所にいた。 夢の中だからか、たぶん、ホントに気づいたらそこにいた。 林檎頭が並んでて、服から察するに閉じ込められた俺たちの絵。 俺、黒崎ちゃん、小泉くん、津崎くん。 それ以外は綺麗な林檎で描かれてる。
あー、ね。 戻ったら綺麗になんのね。悪趣味。 んで俺と黒崎ちゃんのも綺麗な林檎に変わるってわけか。]
はは。
[もう笑うしか、感情を逃がす方法がない。] (11) 2022/09/12(Mon) 0:38:07 |
| (12) 2022/09/12(Mon) 0:40:16 |
| [やるべきこと。は、なんだ。 俺は何をしなくちゃならない?
黒崎ちゃんの無事を喜ぶこと。 還ってった工藤ちゃんや朝霞ちゃんに未来を願うこと。 小泉くんにお願いを、いやむしろ逆に願いを聞いて。 津崎くんに───
津崎くんに ] (13) 2022/09/12(Mon) 0:44:16 |
[だってもう、好き嫌いに関わりなく、自分は一人の命を奪っている。
その重さ、その辛さ。
自分で決断したのと、災害で奪われるのとではまた違うと言われそうだが、命の重さに変わりはない。
では何故話せなかったか?
それは彼女が絵画であり、人間の命と違うと言われたら、そこまでであったこともあり、同時に殺人をした人間に好意を抱いてくれるのかという葛藤があったせいでもあろう。
それでも命の重みは、しっかりと確認したはずだった。
結局足りなかったのは、向き合う時間と勇気か。
もう二度と会えないかもしれない、そんな彼に想いを馳せながら、後悔をして、また眠る。]
[天使が告げた名を聞いて、安堵半分と落胆半分の複雑な感情になる。
一番大切な一人に漸く会えるって喜びと、一番大切な一人と会えなくなるかもしれない恐怖と。
誰の名が呼ばれたとしても常に複雑なのは変わりないのだけど、それでも]
………、徹っちん…、
[欲張らないとは決めた。
二本しかないと言われた手で掴める物だけって。
それすらも欲張りだと言うのだろうか。神様は。
──大丈夫だ、徹っちんは最後に「またね」と言っていたから。
本当に、軽く。いつもみたいに。]
[それでも自分の気持ちを伝えたこと、それを自覚したこと。
それだけは後悔していない。それだけは確かだ。]
| (14) 2022/09/12(Mon) 0:47:48 |
[すぐ近くにトラくんがいた、同じように津崎さんの側にいたせいだろうか。
彼は複雑そうな顔をしている、それはそうだろう。
親友二人を残して、そして残された親友の一人は死んでいるかもしれないのだ。]
ごめんね、私。上手く、寄り添えなかったよ。
[小さく、本当に小さくそう呟いた。]
| (15) 2022/09/12(Mon) 0:49:33 |
| [──慟哭。 屋上で赤い血だまりの渦に津崎くんを見つけた時と同じくらい いや、もしかしたらそれ以上。 滅多に出さない大声がどこまで届くかなんて知らない。 どうでもいい、なんでもいい。
殺さなきゃいけない。 この中で消えていいのは俺自身だけ。 他の誰でもだめだ。
喚き散らしながら目の前の絵画をズタボロになるまで引き裂いた。 引き裂いても引き裂いても、何をしてもどうしてか元に戻る。 悪魔に決められた運命の呪い。
だったら] (16) 2022/09/12(Mon) 0:55:12 |
[死んでいてほしいわけじゃないし、むしろ死んでいたら嫌だ。
でも、嫌でもそれがあり得る状況で、ただ好きなのと、たとえ死んでいても好きなのとは重さというものが違うのかもしれなかった。
死んでいても、最低な言葉なのかもしれないけれど、それは最大限の言葉でもあったのかもしれない。
好きだと伝えた上で、死んでいたら嫌だけど、それでも好きだと言っていたら、何か変わっていただろうか…?
考えても仕方のないことを考えながら、とりあえず隣に寄り添った。
こちらの夢の中では、足は痛まなかったから、好きなだけ寄り添っていられる。]
| ッ …、────!!!!!!
[くるり、ナイフを内側に向けて振り下ろした。 黒いTシャツを突き抜けて、皮膚を破り、刃が肉を割く。 痛い、すげぇ痛い。 痛いけど、まだ死なない。──死ねない。
ナイフを抜いたら一気に辺りに林檎の匂いが広がった。 染み出した赤。どうせこれも幻覚だって言うんだろ。
もう一度、もう一度、数度、狂ったみたいに繰り返して。 そこら中に赤を、果汁を、撒き散らしていく。] (17) 2022/09/12(Mon) 1:00:52 |
| 死なせて、くれよ…っ
もうなんも、なんも、望まねぇ、から
許して、くれよ、なんにも、いらねぇから…ッ
も、…、…生きても なんて いわねぇ、 か ら …
(18) 2022/09/12(Mon) 1:03:48 |
[微かな声に視線を移す。
じゅじゅだ。
一瞬、自分に話しかけたのだとわからなかった。
先程までずっと誰にも視認されなかったのもあって、ああ、天使が現れた後のことだから、じゅじゅも夢を見ているのかって理解に少し時間がかかった。]
謝ることはないぞ。
徹っちんはさ、自分をあまり大事にしないから。
だからほっとけないんだけど…、
徹っちんが起きたら、また寄り添ってあげて欲しい。
[その時はきっと、忘れてほしいなんて思わないはずだから。]*
| 還して、くれよ、 津崎くん、だけは (19) 2022/09/12(Mon) 1:06:19 |
うん、本当に、そうかもしれないね。
津崎さん、他人のことを優先しすぎるから。
それは黒崎さんも、トラくんにも言えることだけど。
ヴィランズじゃなくて、ヒーローズなのかもね。
…寄り添っても、いいかな。
こうして、夢で見れるってことは津崎さんのことを私が傷つけたの、多分見たでしょう?
それでも、寄り添ってもいいって思える?
[許可を求めながら、私は寄り添いたいと思っていた。
津崎さんが目が覚めたら、今度は言いたいことを全部言って、それから寄り添おうと。]
早く、二人が起きたらいいね。
私はいつも三人一緒にいてほしいと思ってる。
[それは小泉さんの死を願う言葉。でも、今は口に出した。
三人が一緒に生きてくれること、それは一番最初から願っていたことだ。
それで、小泉さんが犠牲になっても、いいとは言わないけれど。
彼に許されようとは思わないから、また三人が一緒にいれたらいいと思う。]
| [神様なんてのがいるんだとしたら、これは罰なんだろうな。 大事な友人たちの中に優劣をつけた罪。 人の命を天秤にかけた罰。
一瞬でも 「また喫煙所で」 とりとめもない、言葉遊び。 出来たらいいなって思ってしまった。
こんなクソみてぇな空間に、置いてなんて行けるわけないだろ。 津崎くんが死ぬか、小泉くんが死ぬかなんて 考えるだけでも反吐が出る。]
ッ、ぅあ…、…ぁ゛…──!!!
[醜いしゃがれた声を上げながら痛みに倒れ込む。 溢れた涙で、もう何も見えない]* (20) 2022/09/12(Mon) 1:13:55 |
| (a6) 2022/09/12(Mon) 1:21:05 |
オレは結構自分本位だけどな?
はは、ヒーローズだったらやられ役じゃないから良いかも。
…じゅじゅと徹っちん二人の会話は聞いたわけじゃないけどな、何があったかは両視点から何となくわかる。
それでも寄り添って欲しいと思うよ。
徹っちんをじゅじゅが傷つけて、じゅじゅを徹っちんが傷つけたとしても。
それはお互いにしか癒せない傷だとオレは思うし。
[三人一緒にの言葉には小さく頷いて。]
ありがとう。
オレも二人に早く会いたい。
それにじゅじゅが特別大事な人と一緒にいるところも見たいかな。
[自分勝手だと思うオレの願いをはっきり口にされて少し気が楽になる気がした。
自分の入っていない関係間に一緒にいてほしいと願ってくれる優しい後輩。
彼女が誰かと幸せに過ごすところはオレも見たいから。
それがオレの大事な友達であれば尚、嬉しいというのは個人的な願いだけれど。]*
| [慣れもしない叫び声を上げたからか、喉が痛い。 自分で何度も刺した腹部の痛みで失いかけの意識の中に たぶん、黒崎ちゃんの声 >>25 がする。] すげぇ…な、 くん、は。 …こんな、に痛ぇ の、に… 生き て 、だから… きっと、……生きてる よ、な。 ……──“現在” 、…も。 [死のうと思ったのか、の問いにかえすのはきっと訳の分からない言葉で。 涙でなんも見えない俺は、もう目を開ける力もなくて 誰か増えた気配がして >>29カスカスの声で、懇願するように一つの命が生きていることを願って。 こんなにも痛くて苦しいのに、腹の傷は少しずつ治っていく。 「そこに傷はありませんよ」 とでも言うみたいに。] (31) 2022/09/12(Mon) 7:36:24 |
| [死ねない、死にたいのに。 俺でいいのに、俺しかいないのに。 だから、掠れた声でうわ言のように呟く。]
……、…てくれ
…殺してく、れ。
[天使でも神様でも悪魔でも忍者でも誰でもいいから]* (32) 2022/09/12(Mon) 7:39:16 |
| (a16) 2022/09/12(Mon) 8:04:15 |
[虚勢を張らせてしまったのは私だ。
でもそれは、虚勢を張らせたかったわけではなく、ただ、生きてるって思いたくて。
生きてるって確認すれば、生きていてくれるのではないかと。
でもそれが、彼にとって辛い虚勢を張らせるきっかけになっているなんて、気づけなかった。
生きているか死んでいるか分からない状態で、生きていてほしいという想いが、生きてるって言わせてしまった。
死んでるかもしれない、なんて言葉に出しても大丈夫だと思えるくらい、頼れる人間になるべきだったと思う。]
──現実・病院──
[どれくらい眠っていただろうか。
微かに歌が聴こえる。
そういえば流したままだったと枕の傍らに投げ出されたスマホに目をやれば、徹っちんが歌っている姿が目に映った。]
………、
[夢の中でじゅじゅと会った。
ミサミサとも会っただろうか。
二人とももう還ってきてはいるのだよな、と覚醒仕切らない頭で思う。
じゅじゅの病室を訪ねた時は家族か親戚か、誰かしらがいて入りづらい雰囲気だったろうか。
そうであれば売店で買った梅しばの大袋というあまり色気のない手土産をその場にいる誰かに渡すなりして病室を後にする。
眠っていれば会えるだろうし、多分じゅじゅは夢の中であいつに寄り添うことを優先したいだろうから。]
[ミサミサへは何を持っていけば良いのか思い当たらず。
アレルギーや好きな食べ物のLINEは返ってきてなかったと思うし、何か食べてるところを結局見てない。
女子グループで会話していたのを見た時はおやつを食べてたかどうかも定かではないし、あれは本人ではなかったらしいし。
悩んだ結果、売店にある適当なレポート用紙と筆記具を買って持っていくことにした。
課題も何も今更ないけど、あの状況でも課題をやると断言したことを思い出して。
面会できそうならとりあえず元気かって聞いて。
まだ眠っているようなら土産だけ置いておこう。]*
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