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【人】 IX『隠者』 アリア[ 手が震えた。 指先を組んで握って隠した。 瞳が揺れた。 視界に入れたくなくて顔を背けた。 不思議と心は凪いでいた。 ただこんな時でも巡る思考が 飲み下してきた呪いの報いを突き付けて、 鉛を飲むような冷たく重い心地を催した。 違う。大丈夫だ。そんなものは関係ない。 私が今取るべき行動ははっきりしている。 あの子を、安心させてあげなきゃ。 ] (25) 2022/12/20(Tue) 1:49:10 |
【人】 IX『隠者』 アリアちょっと考えが合わない くらいで「いらない」と仰りますか。 まったく、 そんなだから箱庭だって崩壊するんですよ。 そもそも魂だけ拾い上げて詰めたところで 私たちはもはや違う存在です。 あなたの「愛する子」とやらは、 箱庭とともにとっくの昔に失われていた。 カミサマがそんなこともわからないなんて、 ……いえ。そんな不完全なものが作ったから この世はそんな「醜い世界」なんでしょうね? [ そう、 人の悪い笑みを浮かべて 。それが去り倒れ伏す抜け殻に罪はない(だろう)と 頭の片隅では思考するけれど止まらなくて 常ならぬ饒舌こそ異質であると浮き彫りにするのに そんなことにも、気付けなくて ] (27) 2022/12/20(Tue) 1:51:05 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ ふっと、糸が切れた。 いつもの顔に戻って、彼女の近くに寄った。 あるいは元より近くにいたのかもしれないが ] シトラ、 … 私は、大丈夫だから。 … でも、少しだけ待ってて [ 返事を聞くより先にその髪を撫ぜた。 そうしてそのまま、すり抜けようとした **] (28) 2022/12/20(Tue) 1:51:56 |
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。 (a7) 2022/12/20(Tue) 1:55:27 |
XVU『星』 エトは、メモを貼った。 (a8) 2022/12/20(Tue) 1:55:39 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ どうしてだろう 傍にシャルが居るのに寒くて仕方が無い 今だって温かいはずのカップに触れているはずなのに 気を抜けば震えそうな程に 凍えている 今飲んでいるものの味がわからない 食事に一口たりとも手をつけられていない どうにかして 普通で居なければと笑って ――違う そうじゃない シャルが居てくれるから 今もこうして座っていられるだけだ もしもシャルが ――約束がなかったら 俺は今頃、ここには居なかったと思う ] (29) 2022/12/20(Tue) 1:58:32 |
【人】 [『 力 』 フォルス―――売店:シャルと [ 些か棘のある物言いになっていたのかもしれない そう気付いたのは 彼女の声を聞いたから>>3:391 真面目に考えていないと思った訳でも無くて だから小さく「ごめん」と呟いて ] 行かないよ [ 説得なんて大層な事、してない事には蓋をした ] (30) 2022/12/20(Tue) 1:59:53 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ 少しの間、答えられなかった>>3:392 その沈黙に 何を思われても仕方が無く 彼女が言葉を継いだなら 耳を傾けた ] ―――そっか。 シャルと一緒に居られるなら どんな明日が来ても 笑ってられそうだ [ 笑みは頼りなく見えたかもしれないけれど それは偽らざる本心だった ] (31) 2022/12/20(Tue) 2:00:19 |
【人】 [『 力 』 フォルス[ カップに一度、口をつけてから ] ………。 その質問、すごい難しいね [ 小さく笑って ] シャルには 生きててほしいって思うから だから この世界が壊れるなら止めたくないし 明日がある方に行ってほしいと思った 箱庭を望むなら尚更、生きててほしいし そこにもシャルって呼んでくれる人が 居るだろうし ………ごめん。 シャルとの約束、破ろうとした [ シャルは どんな表情を浮かべていたろう 一度、カフェオレに視線を移して ] (32) 2022/12/20(Tue) 2:02:11 |
【人】 [『 力 』 フォルス……。 さっき 故郷の映像が流れたんだ よく行く港とか 店とか ―――… そう 大きな波が来たら 多分、駄目で ……今、どうなってるのか わからないけど [ 小さく吐いた筈の息が 震えて ] ここは俺を育ててくれた世界で 皆で過ごしてきた場所がある世界で ――シャルと過ごしてきた世界だから 最期まで一緒に居たいと思った [ ――今の俺はきっと、支離滅裂だ * ] (33) 2022/12/20(Tue) 2:03:09 |
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。 (a9) 2022/12/20(Tue) 2:06:56 |
[『 力 』 フォルスは、メモを貼った。 (a10) 2022/12/20(Tue) 2:11:38 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 (a11) 2022/12/20(Tue) 2:11:44 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ――先生と―― 寄り道だとか言って、そのまま行かない気でしょう。 [>>3:425そうではないのかもしれないが、それでも傍を離れがたくて、結局着いて歩いた。 呆れられるのは慣れてるなんてもし聞けば、もっと気をつけてくださいだとか、わかってるのにどうして繰り返すんですかとか、ちくちくと小言めいた話をして引きずってでもアリアのところに連れて行ったろうから、封印されたのは正解だ。 とは言え、まっすぐ彼女の部屋や薬草園に向かわないのには小言が顔を覗かせかけたけれど。 幸いにして、他の話をしていた分口から滑って出てくることはなかった。 ――うまく誤魔化された? そうは思いたくない良心。 ] (34) 2022/12/20(Tue) 2:12:35 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ何のために……ですか。 もう、簡単には箱庭を滅ぼさないため――? ううん、 [>>3:426それなら、みんなそうであってもおかしくはない。 証持ち皆が死なない身体を持っていれば、かつての諍いのようなことを繰り返しはしないはずだ。 無論、証持ちは丈夫な体を持ってはいるけれど――『世界』が死亡を噂されていたとおり、死なないわけではない。 顎に手を当て、悩んで、そして。] (35) 2022/12/20(Tue) 2:12:59 |
【人】 XII『吊された男』 ユグご意思については、わかりかねますが。 それでも僕は、先生が生きていてくれるのは、嬉しいです。 [拗ねている、なんていうものだから、つい口元が緩んで。 声まで笑ってしまわなければいい、と思いながら、喜びを伝えた。] (36) 2022/12/20(Tue) 2:13:16 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ……難しいのは、分かります。 正直、どうすればいいのか検討もつきません。 僕は、生まれた瞬間から、いらない子でした。 それだけ、村の人達の信仰は篤くて……証持ちに対しての風当たりも、強かった。 殺せないから、殺さないだけ。それが、ひしひしと伝わってきていた。 そんな人達の意識を変えるのは、簡単には、行かないと思います。 それでも。 (37) 2022/12/20(Tue) 2:13:35 |
【人】 XII『吊された男』 ユグやらずに諦めは、したくないです。 世界が残ることに決まってからの話ですが、残った人たちに、話をしてみたいと思います。 [夢物語だと、無理だと、笑う人もいるかもしれない。 事実僕の生きているうちにも、無理かもしれない。 それでも。いつか。 そう思う。 見守っている>>3:427、などと言われたら、照れ隠しに『協力してくださいよ』なんて言うけど。 勝った>>3:429、なんてまた、そんな言い方。] (38) 2022/12/20(Tue) 2:13:53 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[けれど、現実に。 ユグの心は、固執した幻想から解き放たれた。 それそのものは、神の傍若無人な振る舞いによって、かもしれないが。 意識改革をして新しい世界へとまで思うようになったのは、それを見たいといった>>3:223『死神』先生の影響があったことも、また事実。] (39) 2022/12/20(Tue) 2:14:22 |
【人】 XII『吊された男』 ユグカルクドラから? [1週間前は茶会に同席をさせようとしたって、あんなに避ける雰囲気だったのに。 過去の言い争いの様子までは知らない範囲だけれど、果たし状>>3:434、という表現は正しいのかもしれない。] ……お邪魔ですか? [新たな世界を。諦めない。口ではそういうくせ、どうしていいかわからない。 そんな大きな決断を前に弱る心が、師に甘えたがってこんな風に付き従ってしまっているが。 因縁ある相手からの呼び出しとなれば、引き下がるくらいの理性はある。 ――……それでも傍にいることを止められなかったのは、不安に揺れる思いが魂から伝わっていたのかも、しれない。 *] (40) 2022/12/20(Tue) 2:15:24 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 (a12) 2022/12/20(Tue) 2:18:52 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a13) 2022/12/20(Tue) 2:20:48 |
][『月』 エーリクは、メモを貼った。 (a14) 2022/12/20(Tue) 2:21:00 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a15) 2022/12/20(Tue) 2:26:31 |
]]『審判』 チェレスタは、メモを貼った。 (a16) 2022/12/20(Tue) 2:40:48 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[道中シンに会った>>3:470のは、さてその”果たし状”の前か後か。 もう刻限も近くなってしまったし、僕の心もまとまりつつあったけれど、それでも話をしたいと思っていた人だったから、今どう考えているかについては聞きたかった。 『判断が出来ない』>>3:471と言われれば、回答はどうするのだろう、そのまま言うのだろうかと思いはするものの、それ自体には触れることなく。] ――ありがとう、ございます。 いえ、公正だと思いますよ。僕より、ずっと。 [世界に対して思い出がないから切り捨ててしまおう、という判断を下した僕より、ずっと。 ユグにとっては、世界はどうなってもよいものだった。 洋館に、箱庭に来るためだけに生きた世界に、思い入れはない。] (41) 2022/12/20(Tue) 3:27:00 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[シンも、外の世界に思い入れはないんだろう。 けれど、それがないからと言って、あっさり捨ててしまわない。 天秤がフェアでないなら測れない、と判断するのは、ユグにとってはとても冷静な意見に見えた。 そしてそれは、少しだけ、羨ましかった。 ]耐え抜いて生き抜いた外界は、ユグの中で思い入れがないのではなくて、無意識にいらないものの枠に入れてしまっていたのかもしれない、と感じたから。 本当に『知らない』でいるのはきっと、ユグには出来なかった。 (42) 2022/12/20(Tue) 3:28:19 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ……もうひとつだけ、いいですか。 シンは、この洋館が好きですか。幸せ――でしたか? [考えが変わっていることもあるだろうと、『ですか』と進行形にはしなかった。 答えがどうあれ、回答を得られたならまた、ありがとうございますと頭を下げ――] (43) 2022/12/20(Tue) 3:29:05 |
【人】 XII『吊された男』 ユグそういえば。 先生の部屋にリンゴが置いてあったのですが、誰からの差し入れか、ご存じですか。 [張本人>>3:469だと知っていたわけではない。 知っていたら、シンですか、と聞いたろう。 ふと問いかけたのは、それこそ、長くこの洋館にいるから、そういうことをしそうなのが誰か、見当がつくんじゃないかと思っただけだ*] (44) 2022/12/20(Tue) 3:29:24 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[さて、ところでカルクドラの元への訪問の前に、アリアのところを一度も経由しないようなら、ユグは大変に苦言を呈するし、やっぱりそのまま行かない気じゃないですか、などと言って先生の手を引くが。 それでもカルクドラからの呼び出しの方に向かうなら、せめて端末経由でアリアに一報入れるくらいは勧めるだろう。 魂の因縁同士話つけるときを邪魔したくはないが、どちらも大切だ**] (45) 2022/12/20(Tue) 3:59:18 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a17) 2022/12/20(Tue) 4:11:25 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a18) 2022/12/20(Tue) 4:11:58 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[『悪魔』が22人の中でいつ死んだのか、 経典には記載されておりません。 その諍いの終盤にもいたという説、 序盤でとっくに死んでいたという説、 様々とあります。 死因についても議論は交わされますが、 これが正しいという主張が強いものはなく、 しかし箱庭が壊れ切った時、 そこに居なかったのは確実です。] (46) 2022/12/20(Tue) 12:27:02 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[ゼロが洋館で『名称』で人を呼んだのは、 無意識ながらきっと魂の記憶の一部である。 だから彼は、その『名称』を呼ぶことを、 "仲良しごっこ"だと自分でも思っていたのだ。] (47) 2022/12/20(Tue) 12:27:41 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ聞きたかったんだ、神様。 ざまあみろ……。 [よく解らない。前世の記憶なんてない。 でも、強くそう思う。 この感情は多分正しくなんてない。 彼が愛していないのは"俺"であって、 『悪魔』ではないのだから。 それでも、神に見放されたのが嬉しくて、 悲しくて、取り返しがつかなくて、楽しくて、 正しい事のように思えて、どうしようもない。 混じるのは俺に対する羨ましさもあるのかもしれない。 この気持ちがある限り、きっと『悪魔』は、 何度だって『神』を否定するのだろう。 『神』がそれに気づかぬ限りは。 別れの言葉に返す挨拶はない。 倒れる男を助けるでもなく、ただ見ていた。] (50) 2022/12/20(Tue) 12:51:07 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ[次に現れるのは喪失感だ。 重くなったような、軽くなったような。 今感じていた感情ももう遠い。 けれど確実に残っていて、苦い顔をする。 最後にひどい置き土産をするものだ。 そして、少しだけ隣を見るのが怖い。 『恋人』に対する崇拝にも似たあの感情が、 薄れているような気がして。 妙に指先が冷える感覚がある。 それに触れ、掬いあげるその手があって、 ぱっとそちらへと視線を向け、 ……そこにある姿には愛しさを覚える事が出来たから。 安堵のように、確認のように。恐る恐ると握り返す。] (51) 2022/12/20(Tue) 12:52:08 |
【人】 ]X『悪魔』 ゼロ頼もしいな。 だったら俺がベルを護るよ。 [きっと考えてるほど甘くはないし、 嫌な予感もとてもしている。 22人揃う前にとっとと攫って行っておけばよかったという気持ちと、この区切りは必要だったのだと思う気持ちが両方あった。 正直、洋館を出た後の話に、 『証持ち』の身体の丈夫さを計算に入れていたのだ。 それが損なわれているとしたら、 もう少し準備がいるように思う。 できる事、できない事を確認しなければ。 でも、ここを出て、二人で、 彼女が見せてくれるだろう世界を 見てみたいから>>3:456。 手を握りしめたまま、少しだけ頭を寄せて、] (53) 2022/12/20(Tue) 12:52:47 |
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